finalvent (著)『新しい「古典」を読む 2』発売とオンデマンド出版
finalvent (著)『新しい「古典」を読む 2』発売とオンデマンド出版
2025年8月1日、finalvent (著)『新しい「古典」を読む 2』発売になりました。
つまり、私が書いたこのシリーズの2巻目です。すでに別記事に書いたように、10年ほど前オンライン・マガジンcakesに連載していたもので、細かい修正・編集は入っていますが、内容的には大きな変更はありません。
kindle 版は 1,250円ですが、Kindle Unlimitedに入っているので、このサービスをご利用のかたは、その範囲で無料に読むことができます。こういうのもなんですが、できるだけ安価に幅広く読まれることを願っています。ひどく素朴に言うと、この本には、誰かにとって、とても大切メッセージになってほしいという願いがあります。
また、同日、ペーパーバック版も発売になりました。ペーパーバック版というのは簡易製本ではあるのですが、すでに私も見本を頂いているのが、けっこう普通の本です。つまり、書店で販売されている普通の本と同じと言っていいと思います。
内容なこんな感じで盛りだくさんです。
【目次】
1章 生命が持つ必然としての痛み——岩明均『寄生獣』
2章 変わらない日本社会の構造——中根千枝『タテ社会の人間関係』
3章 国家の精神を炙り出す試み——高橋和巳『邪宗門』
4章 観察に基づいた科学的読み物——D・カーネギー『人を動かす』
5章 数学的感性の真髄——山口昌哉『カオスとフラクタル』
6章 笑劇としての戦争——小林信彦『ぼくたちの好きな戦争』
7章 喪失からの回復という希望——神谷美恵子『生きがいについて』
付記 神谷美恵子の謎
8章 大義とロマン、その帰結——山崎豊子『不毛地帯』
9章 国を失っても遺るもの——邱永漢『食は広州に在り』
10章 ふたりのアウトロー——団鬼六『真剣師 小池重明』
11章 大人になるということ——山田詠美『ぼくは勉強ができない』
12章 奇譚に刻まれた生きることの軌跡——半村良『妖星伝』
13章 伝記に秘められた若き日の痛切——山本夏彦『無想庵物語』
14章 小林カツ代が日本に残してくれたもの
15章 性に潜む死の予感——手塚治虫『アポロの歌』
16章 いま漢文を学ぶ意義——加地伸行『漢文法基礎』
解説 「批評」ということ
山本夏彦『無想庵物語』については、この連載が御縁となって中公文庫の解説を書きました。
「小林カツ代が日本に残してくれたもの」は、連載当時、たしか、糸井重里さんのつてでしょうか、カツ代さんのご親族のかたにも読んでいたいた記憶があります。
手塚治虫『アポロの歌』は最近TBSでドラマ化もしたのですが、尺が短くて、あれは本来は、ハリウッドとかNetflixでシリーズ化してほしいですね。
などなど、思い出すといろいろあります。著者としては、どれも独自の思いを込めたので読んでいただけたらと思っています。
解説の「批評」ということは描き下ろしです。現在、自分が批評について思うことを書きました。
vol.3は9月1日に出る予定です。打ち合わせして再編集していただいてという過程では、本になるのかなあと漠然とした思いでしたが、本になりましたね。
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