バンコク郊外で逮捕された脱北者についてメモ
先日タイ警察がバンコク郊外で逮捕した北朝鮮からの脱北者についてなんとなく気になっている。見えない部分が多いのでもう少し見えてから、というか考えてから書くべきなんだろうと思っているうちに書く機会も逸しそうなので現時点の感想をメモ書きしておこう。
話は毎日新聞記事”タイ大量脱北:ミャンマー経由の新ルート、検挙で判明--韓国系NGOが支援”(参照)が詳しい。
タイ警察が北朝鮮からの脱北者175人をバンコク郊外で逮捕した事件で、脱北者が中国雲南省からミャンマーを経てタイ北部に陸路で入国する新たな脱北ルートが24日、判明した。また、その過程で韓国の非政府組織(NGO)が支援していたことも明らかになった。
![]() 脱北ルート |
脱北者というと命からがら北朝鮮を抜けてと思うしそれで間違いでもないのだが、九〇年代から中国側への難民が多い。ウィキペディア”延辺朝鮮族自治州”(参照)より。
1990年代の北朝鮮水害や旱魃と経済破綻によって、豆満江を超えて中国側に逃れる脱北者と呼ばれる人々が増加し、数万人から数百万人とも言われる北朝鮮の人々が中国や東南アジアに潜んでいると考えれらるが、多くがこの自治州にいると思われ、中国政府が警戒している。
すでにかなりの難民が中国領内にプールされているのが現状なので、そうした人々への人道的な救済だったのではないかという印象を持った。今回の脱北者百七十五人の構成で、この記事には言及がないが、内訳は女性百三十六人、男性三十九人ということで、圧倒的に女性が多い。子どもも多いらしいが内訳はわからなかった。いずれにせよ女性が主体である。
経路でラオスを避けるのは地形的なことで特に意味がないのかもしれないが、メーサイが気になる。言うまでもなく、黄金の三角地帯である。このあたりで取れる台湾高山烏龍茶がうまいことは中国茶通なら誰でも知っていることだというつまらんギャグでお茶を濁すが、メーサイの意味はなんなのだろう。
支援者は記事では韓国の非政府組織(NGO)とあるが韓国のキリスト教団体らしい。そのあたりの背景と国際的なネットワークはどうなっているのだろうか。
全然関係ないのかもしれないが、横田めぐみさんの拉致事件を題材にした米国ドキュメンタリー映画「アブダクション(拉致) 横田めぐみ物語」を製作したのは、カナダ人クリス・シェリダンさんと妻のパティ・キム(Patty Kim) さん。製作のきっかけはキムさんがワシントンポストで〇二年に拉致事件を知ったからだというのだが、その後の反響には在北米の韓国人のネットワークなりも背景にあるのではないか。
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コメント
あのあたりは、山岳に住む少数民族だと、山の中の国境線は関係なしですから。少数民族系の組織があるんですかねえ。
位置的には国民党残党の勢力圏ですが、今はどうなっているんでしょう。
投稿: nattai | 2006.08.30 12:12
だって、メーサイはほとんど中国領・・というのは冗談として、
完全にミャンマーの経済的な事情だと思う。メーサイは中国との直結度が高まっている。ちゃんと金を払えば、ミャンマー軍には中国ータイ間の移動に対して、横槍なんていれられなくなっているんだろう。
(キリスト教化してようがいまいが)タイ側の少数民族は関係はないように思う。タイ警察は少数民族の移動を細かく警戒、チェックしているし、それより、集団行動の(音が外側、内側に女性を囲むようにして歩いている)韓国人旅行者にまぎれてしまえばタイでは、ノーチェックだろう。
ゴールデントライアングルも関係ないだろう。もしあれば、キリスト教系NGOを使えない。
そういえば、伐採の影響で悪化した洪水の季節。
投稿: ハリマオ | 2006.08.30 20:47
このルート、タイと中国の親密な関係でインフラが急速に整備されてますね。船ルートもあるし。中国からのツアーも。
女性が多いというのは、アレでしょう。
投稿: mai | 2006.09.06 01:30