米国の住宅バブルが終わるらしい
いよいよ米国の住宅バブルが終わるらしい。すでに先月だったかクルーグマンが来春までに潰れるよとか言っていたが、グリーンスパン御大はさてどう出るか…と。二七日ロイター”長期のリスクテイクは資産価値低下につながる=FRB議長”(参照)にてご託宣。
グリーンスパン議長はシカゴでの全米企業エコノミスト協会(NABE)会合で衛星通信で講演。その原稿で、「歴史は、クレジットリスクへの懸念が低い時期が長引けば、危険資産の下落を伴う逆の動きが必ず後に続くことを警告している」と述べた。
何をおっしゃっているのでしょう? わかんね。
ライブドア”グリーンスパンFRB議長、米経済に楽観的な見方=投資家の安易な投機に警鐘”(参照)のほうはもう少しわかりやすい。
また、同議長は低金利の環境が長く続いていると、いつかはリスク資産の急落などでインフレが急上昇するという揺り戻しの動きが必ず現れることは歴史を見れば明らかと述べ、投資家に安易に投機に走らないよう警鐘を鳴らした。
一般的な投機ということかなとは思うが、実際は住宅バブルのことではないのか。先月のライブドア”増谷栄一の経済コラム: グリーンスパンFRB議長、住宅バブルに再び警鐘鳴らす”(参照)ではこうあった。
住宅バブルについては、同議長は、米国全体がバブルになっているという認識は持っていない。ただ、米国内のいくつかの地域で住宅バブルの現象が見られるという。5月のニューヨークでの講演で、同議長は「フロス(泡)」という言い方で初めて、バブルを指摘している。最近でも、7月に、同議長は住宅ローンの新商品として登場してきた「インタレスト・オンリー・ローン」という、最初の10年は金利だけの返済で済むローンや「ハイブリッド変動金利ローン」という最初の3-10年間は固定金利で、その後は変動金利というハイブリッド型の荒手のローンの利用に危惧を示した。これだと資金を容易に借りられるので、住宅ブームという“火”に油を注ぐようなものだからだ。
また、同議長は7月に、「投資家は金利上昇リスクに無関心すぎる」とも警告している。これは、4年連続で過去最高を更新して好調な住宅販売の背景には、低金利政策の恩恵があり、個人が低金利の住宅ローンを使って、積極的に住宅購入を進めているわけだが、今後、金利が上昇し、リスクが高まる可能性があることに注意すべきだと言っているのだ。FRBは米国の政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を引き上げてきており、この金利上昇リスクについて、個人も含めた投資家の認識は甘いとグリーンスパン議長は指摘する。
端的には住宅バブル終了ということなのでしょう。先日ラジオで聞いた話では、現実には低金利が誘導したというより、投機的な思惑が多いらしい。
住宅バブルが崩壊すると、それで大変なことになるのかというとそうでもなさげ。同じソースだが、ロイター”米国は住宅価格下落に耐えられる、資産が伸び消費拡大=FRB議長”(参照)ではこう。
グリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長は、大部分の米国人が住宅で十分資産を蓄積しており、価格下落にも深刻な影響を受けることなく耐え得るという見方を示した。
議長は、米国銀行協会の会合でのビデオ講演で、「圧倒的多数の住宅所有者は、住宅価格が下落した場合にそれを吸収するだけのかなりの資産価値を有する」と語った。
裏付けるように、昨日の日経”米、住宅担保の現金入手急増・FRB議長が個人的に調査”(参照)では御大の手の内を見せた。
住宅を担保に米家計が手に入れたお金の総額が昨年末で5995億ドルに上ったことが分かった。可処分所得に占める割合は7%とこの10年間で7倍に拡大した。米連邦準備理事会(FRB)のグリーンスパン議長が個人的にまとめた調査で明らかにした。
この間の施策で米国の家計はキャッシュをだぼっと持っているということなのだろう。
あーうらやましい…というのが率直な私の感想。
日本の場合、これまでは土地が投機対象になったけど、住処というのは全然資産にならない。二〇年経つとゼロになってしまう。
話がだらけるが、このところ少し暑さも引いて秋の景色を楽しみながら散歩していると、平成以前の古い家屋につい目が行く。ぼろっちいなとも思うが住んでいる人間にはどってことないのだろう。
経済のことはよくわからないが、特にわからないのは、日本が縮小しているなら、不動産のニーズというのは全体的に減っていき、住宅はますます価値を下げるのではないのか。抜本的なところで日本の経済の発展なんてあるのか。とか疑問に思う。なんとなく思うだけだけど。で、それ以上話のオチはないです。
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コメント
昔、高金利低価格で買った家をリファイナンスしまくったベビーブーマーが多いのが気になります。彼らは退職後の資金を十分持ちながら、セカンドハウスを買ったり、郊外から都市のコンドミニアムに住みかえたりしています。彼らは、グリーンスパン議長のいう通り、住宅価格下落に耐えられるでしょう。しかしこのブームにつられて、リスクの高いローンを組んでいる資産の無い若い人たちや、せっかくの値上がり分担保の資金を高級車のローン支払いにあてているような人たちは、耐えられないと思います。
貯蓄率0%の国ですものね。 どう乗り切るか楽しみです。
投稿: いよいよ | 2005.10.01 16:29
全然関係の無い話なのですが、finalventさんならこの疑問に答えてくれるかとの期待で書いています。
私は米国永住者で、余りハイテクやトレンディーな事にも関係なくのんきに暮らしているタイプの者です。たまたまバブルねたで、今日投稿したのですが、ついでと言ってはなんですが、私の長年のCNNの疑問についてfinalventさんがどうお考えなのか、是非ともお聞かせ願いたいと思い再投稿しました。
今晩、アメリカの人気CNNの番組、Larry King Live を観ていたら、ふと気がついたのです。
バックグラウンドになっている世界地図を見ると、その地図に占めるオーストラリアの割合が、やたらとでかく(太平洋の1/3位占めている)、その他の太平洋の島々(日本を含む)は地図にものっていなく、南米は完全に抹消され、ヨーロッパは中
東辺りに、配置されているのです!
電球でできた地図ですが、あんまりだ----!
CNNって、Foxより酷いかも。と思いました。
投稿: いよいよ | 2005.10.02 11:01
いよいよさん、こんにちは。
いえ、それはよくわからないのですよ。
基本的に極東域は世界の端っこでしょうし…。あと、なんとなく思うのですが、米国の映画産業って現在オーストラリアでもっているような面があるらしく、そういうのの反映かなとも。
米国の日常からの印象などまた聞かせてください。
投稿: finalvent | 2005.10.02 17:27
そうですね! CNN視聴者分布マップだとすると、だいたいあっているかもしれませんね。日本はたぶん電球2個位だったかもしれません(オーストラリアは100個位あったような。。。) 今度UKがどのくらいかみておきます!
そういえば、オーストラリア、UK、南アフリカ、スペイン そして 中国も住宅バブルでしたね。。。あれは、住宅バブルマップなのでは? 。。。んなわけないか。
どうぞこれからも 宜しく!
投稿: いよいよ | 2005.10.08 13:15