ダイヤモンドの恋(NHKドラマ)
田渕久美子が脚本で更年期女性の恋のコメディで浅野温子が主人公と聞けば、見ないわけもいかないという感じがして、見ている(参照)。面白い。リアルタイムではみないのでHDRの操作ミスから第一週は見逃してしまったのがちょっと残念なところ。話はたぶん来週で終わる。今から見てもちょっと話についてけないかもしれないので、こんなエントリもなんだなとも思うが、書いてみたい。
私は浅野温子のファンではないのだが、昭和三六年生まれの彼女はかろうじて自分の同世代的な共感に入る。物書きでいうとたしか岸本葉子が同年だったと思う。彼女のエッセイなどを読んでいてもかろうじて同じ時代を生きてきた感じがする。
私はW浅野(古い言葉だ)では昭和三五年生まれの浅野ゆう子がティーンエージのころからのファンで高校時代自室に彼女の水着のピンナップを貼っていた記憶がある。ちなみにカレン・カーペンターとのポスターもなので、趣味は問うなでもあるが。先日浅野ゆう子をたまたま久しぶりにテレビで見て、美人は美人だろうが浅野のおばさまといった感じがした。そのとき、浅野温子もたぶん相応の歳は取っているだろうし、昭和五八年に結婚したダンナ魚住勉のとの間に早々に男子があったかと記憶している。浅野温子は大学卒業くらいの息子のいるお母さんでもあるはずだ(参照)。
という彼女がどう恋を演じるのかというのに期待したが、見始めた二週目は役のジュエリデザイナーのつらさがてんこもりで、今日も企画はでなかったかとカレンダーにバツをつけ、そして最後に挫折していくシーンはある意味似たような経験のある自分には堪えた。そのあたりの彼女の演技はなかなかよかったので安心して見続けた。
コメディタッチに合わせて彼女の表情も激しくなるのだが、ケバさは感じない。むしろ、そのヒューマニスティックな印象はこりゃ子どもを育てた女だなという感じもした。が、なにも女を成長させるのは子育て経験ということもないだろう。共演の加賀まりこにも、以前夫婦喧嘩をレスリングに例えた変な番組(「ケンカの花道」だったか)でも感じたが、大人の女の心の暖かさのようなものも感じた。余談だが、響鬼はまともに見てないのだが、先日ちらと見たら背の低い布施明が端役プラスαくらいで出ていて、こちらもなんかオヤジ色を出していた。
自分の意識のレンジに入る世代の現在の恋愛というのはどういうものか気にはなっていた。この世代は、いわゆる団塊の世代というか全共闘世代と、新人類というか共通一次世代の狭間の変な無風というかシラケというか空虚さが覆っている。恋愛の風景としていうなら、「うる星やつら」のような奇妙なトラウマ(心的外傷)の上でへらへらしてないといけないような強迫がある。その点で団塊の世代とかマジ愛ルケとかでしょ、いやついてけない…という世代論にそれほどの力点はないのだが、中年の恋愛というのは若年のそれのリベンジというわけでもないがどうしてもそれと関連のある変奏にはなるだろう。そのあたり、自分の世代は今どうなんだろうと思う。
で、そのあたりはどうか。うまく言えないのだが、田渕久美子の脚本にはコメディを反語的に使った微妙な含羞の表現がありそれを浅野がよく表現していた。視線や声なんかに、若い女ではありえないじんとくるものもある。なんとなくだが、自分らの世代は別に「恋」でもなくてもいいからそうした心情みたいなものをこっそり大切にメディアで篩いにかけていくのだろうなという感じがする。
恋の相手の吉田栄作(参照)は私からするとちょっとミスキャストっぽい感じがしないでもない。あーだめだとも思わない。他のキャストもそんな感じだ。
![]() JR奈良線&桜井線 |
味酒三輪の山
あをによし奈良の山
山のまにい隠るまで
道の隈い積もるまでに
つばらにも見つつ行かむを
しばしばも見放けむ山を
心なく雲の隠さふべしや
田渕が額田王を意識していたかはわからない。しかし、あの風景にはそうしたなにかを鼓舞する力があると思う。
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コメント
ちょっと本題からずれてしまうのですが、
「うる星やつら」のような奇妙なトラウマ(心的外傷、ってどういうことでしょうか。
私は子供のころ偶然これを見て、こんなものにのめりこんだら絶対スポイルされてまともに異性と付き合えなくなる、と子供ながらに思った記憶があります。
投稿: M | 2005.09.28 16:49
三輪大社には(何故か)毎年行ってますね。
何があるってわけでもないんですが。
投稿: Cyberbob:-) | 2005.09.29 06:30
三輪大社の門前でそうめんを食べるのが
私の楽しみの一つです。
投稿: 江草乗 | 2006.09.24 11:55
このドラマ面白いですよね!配役も往年の人たちで僕にはとてもいい感じです
投稿: inability.☆ | 2006.10.24 23:54