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2024.10.28

2024年の衆議院議員総選挙はひどいものだったなあと思った

 2024年の衆議院議員総選挙はひどいものだったなあと思った。一市民の自分の視線から見ると、まるで投票意思を失わせるような候補者が数人いるだけである。もちろん、自民党候補はいる。どこにもいる。共産党候補と似たようなものだ。で、自民党候補に入れるか。無理。自分は自民党支持者ではないが、自民党の政策にあまり反感はない。というか、今回の「裏金」問題は、すでに述べたが、些細な話でくだらないなと思っている。だが、この自民党候補に票を入れるのは、個人的に相当に抵抗感がある。無理というくらいある。細かくいうと語弊があるが、無理無理。では野党候補かというと、それもげんなりする顔ぶりである。じゃあ、比例代表だけでも投票するかと思ったが、これも、特段支持政党はない。支持したくない政党はあるよ、立民党とかれいわとか、参政党とか公明党とか、まあ、つまり、ほぼ全部。
 ひどい選挙になるなあと予想はしていたが、さすがに自民党が壊滅というほどにはならないだろうし、立民党が大躍進ということもないだろう、自民党が減らした票は、各政党に裏金みたいに配分されるんじゃないか、と思っていた。いやあ、我ながら、前提が間違っていた。小選挙区制で「配分」なんてない。ありえないんだよ。わずかな支持差が、ヒステリックに尖った結果になって出てくるのである。つまり、自民党が激減して立民党が大躍進する。まあ、以前もそうだったし、この小選挙区制は、どうしたものかなあ。
 日本の地域ごとに見ると、北海道や東北地域の小選挙区で立民党が強かった。が、比例で見ると、それほど自民党が弱いわけでもない。これはあれだな。私のように、この自民党候補に票を入れたくはないよなあというのが多かったのではないかな。東京や南関東では、自民党と立民党が半々くらいで、この地域は昔から、こんなものだ。呑気な傍観者が多いのだ。ちょいとお灸を、とか、お灸ってなんだよ。とま、昭和のころからそういうものだった、と思って、そういえば、昭和のころの自民党と社会党の対立を思いだした。そういえば、社会党に民社党というのが付かず離れずいて、これって、今の立憲民主党と国民民主党みたいだな、ああ、昭和かあ、と思った。で、ツイッターに書いたのだが、うかつにも、民社党と社民党を誤字った。民社党というのがあったんだよ。春日さんっていう立派なハゲの爺さんがいたんだ。
 西日本では、概ね自民党が強い。東北大震災の影響がなかったからなとも思った。が、問題は近畿地域である。なんだこれ。維新党が強い。あ、ああ、そういうことか、という感じがした。自民党への反対票があれば、別に受け皿の社会党、じゃないや、立民党に流れていくというものでもないのだな。地域が衰退していけば、地域に根ざした政策党が現れ、これが批判票として形成されていく。ただ、これ、ようするに大阪だなよね。大阪で閉じるんじゃないか。
 さーて、自民党。率直に言って、石破さんじゃだめだなあと思った。大敗したあとでも、正論だけこいていて、お前さん、失態の意識はなんもないだろう。こんな人をリーダーにしゃだめだろ。対して、野田ちゃんは立派だったなあ。自分と同年とも思えない威厳があった。言っていることも、顔も重みがあっていいんだけど、惜しむべきは、政策がまるでない。風向きが変わると石破さんみたいに、正論で突っ込んで自滅していくからな。それにしても、野田ちゃんを神輿に載せた小沢一郎さんはあっぱれだった。82歳、いまだに国政を動かしたのかあ。これで昭和のころの小沢一郎さんの政策があればいいんだが、もうそれだけは、ないんだよ。
 書いている時刻を見るに、まだ株式が開いていない。株安・円高となるかだが、よくわからない。というのは、今朝、国際報道の動向を見たのだが、さすがにBBCやNYTは日本の下院選挙に言及していたが、ほとんど他は日本の政治なんか関心ないみたいだった。つまりはそういうことか。と、開いた株式市場を見たら、下げで始まっていて、上がっていた。へー。織り込み済み?
 2024年の衆議院議員総選挙。昭和の政治風景が舞い戻ったようにも見えるけど、これを機会に自民党は公明党と連携を切って、政策面から新しい政党政治を模索するきっかけになってくれればいいと思う。国家の防衛、エネルギー保障、移民問題、少子高齢化、こうした問題はポピュリズムでは扱えない。責任ある政党が存在しないといけない。がんばってくれ、有志。ポピュリズムに投票している昭和の老人たちは、あと10年もすれば日本からだいぶ薄れていくだろうから。

 

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