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2020.08.29

[映画] キャッツ

 映画館で見るつもりだった映画『キャッツ』だが、どたばたしているうちにコロナ騒ぎになり、忘れていた。オンライン・コンテンツに上がっているかと検索したらあったので、コロナ騒ぎが続くなか見た。よかった。
 それほど前知識なく見たので、映画向けに舞台物とは違ったストーリーとかになるかと不安な感じもしたが、そういう違和感はなく、なんだろ、こういうのもありかという安心感で見られた。つまり、お馴染みの曲ばかり、なのだが、"Beautiful Ghosts"は新曲なので、誰が作ったか調べたら、アンドルー・ロイド・ウェバーとテイラー・スウィフトらしい。ということで、色物というものでもなかった。
 さて、「よかった」には違いないのだが、とても妖しい作品だったと思う。もともと舞台でもけっこう怪しさがあるのだが、映画でCGばりばりにかけた半人半猫の肉体の美しさはちょっと常人の美観を超えるものがありそうに思えたというか、音楽につられてちょっとそっちに踏み込ませる倒錯感があったが、見慣れてくると、たまらん感に代わり、背徳感にときめくというか。特に、フランチェスカ・ヘイワードのバレエはやばいくらい美しく陶酔感のあるものだった。バレエとしてのはどっちかというと、古典的な動きなのだが、モダン・バレエの印象も受けたというか、この路線ってもっと極められるのかもしれない、でへへ、おっと。
 あと、個人的には、イアン・マッケランがつぼだった。なにやらしてもうまい爺さんだなあと思う。
 歌については、ミュージカル・ベースだし、これで十分いいのだろうけど、個人的にはもうちょっと保守的な歌い方のほうがよかったというか、ミュージカル的な点では舞台の良さがあるなと再確認もした。手軽なコンテンツでは、アンドルー・ロイド・ウェバーが手掛けた1997年アデルフィ劇場(参照)のがいいと思う。

 

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