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2020.08.18

[書評] なぜ気功は効くのか (岡崎久彦)

 2012年に出版された『生涯現役の知的生活術』という本を読んでいた。まあ、私もどんどん老人になっていくので、参考書にでもなるかなと思ったのである。謳い文句には、「人生の仕上げの黄金時間の極意。達人13人(平均年齢81歳)が明かす、ボケず、ネタまず、
のびやかに生きる1053歳分の知恵!」とある。13人は以下のとおりだが、


三浦朱門(日本藝術院院長)
渡部昇一(上智大学名誉教授)
小野田寛郎(小野田自然塾理事長)
千玄室(茶道裏千家前家元)
東城百合子(『あなたと健康』主幹)
渡辺利夫(拓殖大学総長・学長)
江口克彦(参議院議員)
伊藤隆(東京大学名誉教授)
屋山太郎(政治評論家)
小川義男(私立狭山ヶ丘高等学校校長)
村上和雄(筑波大学名誉教授)
岡崎久彦(元駐タイ大使)
曽野綾子(作家)


 どのくらいご存命か、この機にざっと調べてみた(間違っているかも)。すると。


千玄室(97)、渡辺利夫(81)、江口克彦(80)、伊藤隆(87)、屋山太郎(88)、小川義男(90)、村上和雄(84)、曽野綾子(88)。


 みなさんご健在ということで、正直、すばらしいことだと思う。
 それはさておき、この本を万全と読んでいて、え?と思ったのは、岡崎久彦であった。祖父の岡崎邦輔は陸奥宗光の従弟というサラブレッド感もだが、普通に現代日本の国際政治で重要な人物である。サウジアラビアとタイ王国で特命全権大使を歴任し、また外務省で情報調査局長を務め、国際関係の著作も多い。ただ、いろいろ左派や右派から誹謗に近い批判もされている。
 その岡崎だが、この本で気功の話をしている。なんだそれ?と思った。渡部昇一が真向法で元気というのと、ちょっと次元が違う。オカルト?という印象もあるからだ。
 とはいえ、完全に向こうの世界に行っているわけではない。


 私は日常では、健康の話は問われない限りはお話しないことにしている。


 気功というオカルトみたいなものについて、語ることの問題点は十分理解されていようだ。とはいえ、「近代科学で説明できないこと」「超能力者はいたるところにいる」となると、なんだかなとは思う。本人としては、60歳過ぎて、気功のおかげで、15年風邪も引かない、感染症も患ったことがない、となると、人の関心は向く。
 ので、調べてみると、『なぜ気功は効くのか』という快著があった。怪著というべきかもしれない。
 もう絶版のようで古書で買って読んでみた。
 率直にいうと、大した話はなかった。岡崎先生がオカルトで行っているというわけでもない。
 気功の鍛錬を毎週していたということで、私から見れば、ようは呼吸器系関連で健康に継続的に留意していたら健康だったというだけのようだ。
 それにしてもという思いもあるが、彼が気について傾倒したのは、というか、勧めているのは、藤平光一である。名前だけは聞いたことがあると思って調べてみると、中村天風の弟子筋であった。このあたりの昭和の変な人脈には以前は関心はもったものだった。
 


  

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