2020年春アニメ感想
我ながら、さしてアニオタでもないと思う。それほどアニメを見ているわけでもないが、と言いつつ、2020年春アニメもいくつか見た。感想をまとめておこう。
ついでなんでランキングにしておこう。
第1位 イエスタデイをうたって
すでに数本記事を書いているが、自分的にはダントツによかった。残念ながら、これがいいと言う時点で、自分が高齢者の部類だろうと思う。
アニメ作品は、原作に反するということはないが、微妙に違ったものになっていた。それはそれでいいのだろう。
青春とか恋愛とか、そういうものを回顧的にキュンキュンすると言えばそうだが、それよりも単純に、「愛とはなんぞや」と思った。まあ、そう思う時点で若くはないのだが。
第2位 グレイプニル
さして興味もなく見ていた。微エロが多いのも、あまり好きではないなあと。さらにミステリー仕立てになっているのだが、話はよくわからない。が、主人公である二人、修一とクレアの感性はわかる。弱さや罪や、世界というものの違和感。そういう感覚に惹かれた。そして、第10話のクレアの命題があまりに決定的だった。
人は誰かのためなら、
それがどんな善良な人であろうとも、
どこまでも残酷になれる。
ぐへぇ。この言葉に出会うためにこの作品を見る価値がある。
そして、誰かのためでなく、自分のために生きるなら、それもまた、残酷な選択をするしかない。どうすればいいか。自分のために生きろ、である。
第3位 かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
これを上位に推すのは、非常に不本意である。コミックも全巻持っているのだから、オシだろうと言われても、不本意である。しかし、このギャグセンスにはしびれた。コミックにはない、微妙なネタを随所に込めてくるし、シーズン2の最終回は余裕で駄作味も出してくるしというか、この社会を舐め腐った余裕感と、愛の真実とアニメの愛が圧倒的すぎる。
第4位 かくしごと
いい作品だった。もっと上位に推すべきなんだが、なんだろ、よかったからここ、である。最終回で号泣が待っているかなと思ったが、まあ、個人的にはしんみりにとどめているのがよかった。まあ、いい作品である。1シーズンでよくまとまっている。絵もきれいだ。
第5位 本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
2期目である。我ながら、この作品の何がいいのかわからないが、好きである。
なんだろと思うのだが、これって、子供の頃ひたすら本を読んでいた、ある種の感覚を思い出させる。お話というものが純粋にそこにある感じがするのだ。絵もそれによく合っている。純粋にお子様向けにもなるのがいい。
第6位 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
不覚だった。こんな駄作、2話くらいで見るのやめるだろうと思っていた。でも、面白いと思っている自分がいた。
『本好きの下剋上』でもそうなのだが、まじこいて、子供心が喚起させられる作品なのである。
この手の作品をくだらないというのは簡単だろうし、あるいは、なんとかだから面白いというのも容易いが、それ以前に、とても、ピュアな作品なのだなと圧倒される。
第7位 LISTENERS リスナーズ
順位はここまで。『LISTENERS リスナーズ』は何話まで見ただろうか、意外に面白いなあと思いつつ、脱落した。ディスることになるが、ロックの話がうるさいのである。ロックを熱く語るやつがうるさい、あれだ。
さて、とりあえず、無難に推しというと、なんだろ。シリーズものは、慣れていないと重いし、『イエスタデイをうたって』は一般向けとも言えないし。そう考えると、『かくしごと』がいいだろうか。難しくないし、構成もいいし、楽しいし、人間感の芯もあるし。
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