« アベノ10万 | トップページ | [書評] ずっしーのピアノ教室(ずっしー) »

2020.07.12

[書評] 山本式弱火調理法レシピ (山本千代子・監修、山本 智香・著)

 最近、ちょこっとした副菜に「山本式弱火調理法」というのを活用している。便利で、おいしい。
 山本千代子さんという料理研究家が、「約50年間の研究を重ねて開発した、今までの料理の常識を180度覆す、超画期的な低温調理法」とのことで、それだけ聞くと物々しいし、平成9年に特許を取得したというのもすごい。ただ、現状、特許は継続されていないらしい。さて、どんな不思議な調理法なんだろうと思うけど、自分の結論から言うと、フランス料理のétuvéeです。ただ、étuvéeってこんなふうにできるのかというか、フランス料理の枠組みで考えていたので、山本式というのを知ったときは、あれ、そうなんだと目からうろこ感はあった。
 最初、Kindleで『ラクなのに美味しい 驚異の弱火調理法』という本をたまたま買った。あまりレシピが載っていないので、『山本式弱火調理法レシピ (山本千代子・監修、山本 智香・著)』も買ってみた。こっちのほうが体系的だろうか。

  

 で、そもそも山本式弱火調理法とはなにかだけど、ここの動画で人参ソテーというのの作り方があるので見るといい(参照動画)。簡単です。というのもそうなのだが、いろいろ試すと、加熱時間の調整はやや難しい。使っている鍋にもよる。最初ちょっと中火っぽく1分して鍋を温め、それから弱火で2分から4分くらいだろうか。
 意外とお肉がおいしい。そもそも薄切り肉ってそれほど火を通すものでもない。山本式で野菜炒めを作るときは、野菜の上に肉を載せて塩コショウしておけばいい。普通に炒めたときの、水が出てビッチャリ感はなくなる。ただ、肉に焼き目がほしいときは、別途焼き目を付けて山本式調理の野菜と合わせればいいだろう。あと、最近ネットで話題のポテトサラダ系には向かない。デンプン系の調理は高温度で20分近い加熱時間が必要なので。
 ついでなんで、類似の調理法でこの2冊も読んだ。『蒸し器もせいろもいらない フタさえあれば! 極上蒸しレシピ』『フタさえあれば! すごくおいしい フライパンで簡単蒸し料理』。それなりに参考になる。アンリミにも入っている。
 思い出せば、昭和のころ、アルミの無水鍋というのが流行ったことがあったが、こんな感じだろうか。
 くどいけど、ちょっとした野菜の副菜がほしいときに、これらの簡易蒸し炒め料理は便利です。

 

 

|

« アベノ10万 | トップページ | [書評] ずっしーのピアノ教室(ずっしー) »