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2020.06.14

[アニメ] さくら荘のペットな彼女

 アニメ『さくら荘のペットな彼女』を見た。『青豚』の作者・鴨志田一が原作ということで、その関心から1話を見たが、関心わかずにほうっておいた。なんだろ、絵はそんなに古くはないが、古いタイプのアニメだなあという印象が強かった。2012年10月から2013年3月の放映だったらしい。『はたらく魔王様』はこの後だったのか。こっちもけっこう原作いじられたが1期で終了だったな。
 最初見たときを思い出す。なんというか、ヒューマンな落とし所の仕掛けが1話目から見えて、ちょっと辟易としたいた、と思う。今回は全部見た。
 感想は、ああ、岡田麿里だ。
 それでこれ以上、何を書くべきだろうか。花田十輝は入っている? 入ってます。当たり、じゃねーよ。
 というわけで、アニメとしての完成度は高いのではないだろうか。そして、おそらく、鴨志田氏が入っていても原作とは違うんじゃないかと思った。あとで調べたら、違っていそうなので、ラノベのほうも読もうかと思う。
 話は、水明芸術大学附属高校(スイコー)2年生・神田空太の奇妙な寮生活物語である。同校は全寮制らしいが、主要寮から、空太は猫を拾ったということで、問題児収容寮・さくら荘に移される。そこには、なるほど、問題児ばかりいた。そして、そこで、空太は世間知らずの美少女・椎名ましろの面倒を見ることになるが、その面倒たるや、パンツの履き方まで面倒を見るということで、表題の「ペットな彼女」ということになる。「彼女」といっても恋人ということでもない。ましろは、ネタバレになるが、実は天才画家だった。
 アニメの物語では、空太を慕う、声優志願の青山七海が貧困からさくら荘に移り住む。とはいえ、ハーレムものというわけではない。というか、七海がまさに、岡田麿里なのだが、どうやらここは原作とは違うらしい。
 物語のエネルギーは、ましろと上井草美咲と赤坂 龍之介という3人の天才と、そのほかの才人と凡人の物語とも言えるし、予想通りの青春謳歌でもある。いい話ではあるのだ。
 基本、アニメは、空太と七海の物語だが、本来の視点は、ましろの天才性の意味というかブラックボックスにあるはずだろう。というか、その期待でラノベを読みたい。
 つまるところ、アニメがアニメというメディア文脈でアニメである前時代の最後の作品かなという印象が強い。脚本の強度からすれば、そのまま実写化してもいいだろう。

 

 

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