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2020.06.18

2020年都知事選はネタ選挙と言うべきか

 東京都知事選挙が今日告示された。過去最多となる22人が立候補したという。さて、前回は、というと、21人だった。立候補者数に注目すると前回同ということかにも見えるが、実質、無所属現・小池百合子(67)、無所属・宇都宮健児(73)、それと、ネットの騒ぎで目立つのがれいわ新選組代表・山本太郎(45)の3名の争いで、他にダークホースもないだろう。
 そして、いわゆるリベラル票が宇都宮氏と山本氏で割れる。リベラル票の全体は、前回のその全体であった鳥越俊太郎氏を指標にすれば、だいたい20%。もっとも、鳥越氏は選挙時にスキャンダル的な話題の影響を受けたので、それがなければもう10%は載せていたかもしれない。都民はけっこう美濃部都政に懲りても青島都政に振れたりするので、鳥越氏当選もあながち無理でもなかったかもしれない。上限30%くらいか。
 もう一つの裏面で言うなら、前回自民党的な保守層の票を担った増田寛也氏が27%。ざっくり30%。
 それで蓋を開ければ、小池百合子氏44%と圧勝ではあった。が、むしろそこまで圧勝だったかというのには意外感もあった。それなりに鳥越氏や増田氏にも目がないわけではなかったということだ。つまり、前回の都知事選は、投票にも意味が多少は感じられた。
 今回は……。
 宇都宮氏と山本氏で票を割るが、合算しても鳥越氏のスキャンダル的話題がなければという線の30%くらい。他方、今回は増田氏のポジションがなく、小池氏に吸収される。つまり、小池氏が、70%は行く。小池氏圧勝は間違いないだろう。
 こうなると、もう投票の意味ないだろう。これが私の妄想でもないだろうことは、連合東京の決定からも明らかである。連合東京は、宇都宮氏を支援している立憲民主党と国民民主党の支持母体だが、都知事選では、小池氏支持とした。勝ち馬に乗るしかない。
 それでも奇妙だなと思えることがある。2003年の都知事選の連想である。あの選挙では現職・石原慎太郎氏の圧勝が予想されていた。だから、対抗馬が出られなかった。一応リベラル派のメンツで樋口恵子氏が出て19%、共産党・若林義春候補が8%だったが、特徴的なのは、泡沫候補がドクター・中松を含めて2名だったことだ。こんなあほくさい選挙ということで泡沫候補も見向きしなかったのである。
 だが、今回22名。前回21名に続き、ぞろぞろと泡沫候補が出てくる。こんなあほくさい選挙、という認識が、「だから出ない」ではなく、「泡沫がなんだ、祭りだぁわしょーい」になったのだ。つまり、都知事選は、ネタ選挙になったのだ。
 繰り返そう。2020年東京都知事選はネタ選挙である。公約は原義を外して、泡沫候補の叫び声というかまさにネタそのものである。
 かつては、圧勝が予想される候補がいても反対票は市民の意思表明として投じる意義があるとか言われた。そして、今回も言われるだろう。だが、実際それに乗って投票すれば、ネタ選挙に参加しました、というだけなのではないか。
 こんなネタ選挙自体、意義が感じられないとして投票拒否するのも、市民の意志表明として意味があるんじゃないだろうか。というか、今回の都知事選で唯一意味があるのは、投票率だろう。ちなみに、前回は60%だった。
 さて、私はというと、今回の都知事選には投票所に行く予定である。末子が18歳で初めての選挙なので、親子で行ってみたいのである。ちなみに前回も小池氏には投票しなかったし、今回もしないつもり。泡沫候補に入れてネタわしょーいをする気もない。白票にするかもしれない。まだ、そこは決めていない。

 

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