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2020.04.02

2020年、冬アニメ感想

 一時期よりアニメは見なくなったが、2020年の冬アニメもいくつか見ていたので、簡単に感想を。

『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』
 これは冬アニメと言っていいのかよくわからないが、『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の続きで、私はアマゾンPrimeで見た。一言でいえば、すごい、に尽きる。とはいえ、本気でというか、その哲学まで考えつつ見るとなると、かなり複雑な作品でもあるだろう。
 というのも、『PSYCHO-PASS サイコパス 3』自体、『PSYCHO-PASS サイコパス 2』との間にある劇場版3部作『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』に続いているし、時系列的にはその前になる劇場版のほうも前提になっている。さらに最初の『PSYCHO-PASS サイコパス』は当然として、『PSYCHO-PASS サイコパス 2』の難解な命題も引き継いでいだうえ、吉上亮『PSYCHO-PASS GENESIS』の貴重も濃い。総じて、吉上的PSYCHO-PASSの総仕上げになっている。
 人間ドラマとしても面白い。梓澤廣一という古臭い屈曲した人間は、征陸智己のヴィランのようでもある。
 『PSYCHO-PASS サイコパス 3』のストーリー自体は完結していない。劇場版ではそのほのめかしもあるようだが、その未完成部分が、過去の物語となるか、さらに未来の物語となるか、どちらか。未来なら最終的なヴィランが必要になる。法斑静火は関係してくるだろうし、慎導灼も関係するだろうが、ヴィランそのものではないだろう。なんとなくだが、マカリナ(AI)が善意で悪となるのではないか。現状わかる基本線では、シビュラが裁かれること外務省行動課の意義(花城フレデリカの物語)など、日本が外の世界を排除した「罪」も関係している。
 で、テーマは何か? 比喩的には日本の共同幻想の罪だろう。

『ちはやふる3』
 2クールあるので冬アニメとも言い難いが、面白かった。何が面白いかというと、変なことを言うようだが、エロいと感じる。昆虫を連想させる相貌の綾瀬千早は別段エロくない。若宮詩暢も。では何がどこがエロいのかというと、真島太一の醸し出す鬱屈と汗だろうか、これに綿谷新が呼応するあたりもエロいがBL仕立てというわけではない。
 まあ、お前はこのアニメのどこを見ているのかという話になりそうだが、恋愛とも違う、エロスの尖ったところが時折ぐさっとくるシーンがたまらない。

『ダーウィンズゲーム』
 いや、これは最初無理かと思った。個人的にはキャラがつまらないというか、なんか既存パーツを集めた感じだし、展開もありがちというか、話芸はジョジョみたいだし、とけっこうネガティブな感じだったのだが、結局、楽しみにして見てしまった。ある種の残酷性のようなものが自分に結果的に合っていたんだろう。このあたり『鬼滅の刃』と逆になるだろうか。こっちのべったりした残酷性は個人的な趣味として好きではない。

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』
 面白いのか面白くないのかよくわからないうちに、なんだかんだ見てしまったので、面白かったのだろうと思う。どこがと改めて問われると、早稲田の風景だろうか。後半、合成風景が増えたが、思い当たる風景が多くて面白かった(そこかよ)。美貌の英国人男子リチャードと柴犬的男子正義の、これはどうもてもBL元ネタ狙いでしょ的な話で、表層的な人間劇にそれほど深みはないなあと思っていたのだが、そこが逆で、このなんとも言えない奇妙な表層性が特に花澤香菜演じる谷本晶子という女子によく表現され、気がつくと誰もが微妙な虚無に覆われそこに宝石の怪しさが映えるような趣向があった。
 ストーリーはよく練られている。二期はあってもかなり先になりそうだ。期待はしている。

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』
 ああ、結局見ちゃったなあという負け感が半端ないが、面白いかというと面白いと思う。なんかここまでくだらないのはそれなりに、面白い。前期でいうと、『私、能力は平均値でって言ったよね!』である。ただ、「平均値」のほうが小学生向けだが、防振りのは、なんだろう、悪意にも近い虚無のテイストがないでもない。
 あと、このアニメ、途中の戦闘シーンの息抜き音楽というか環境映像が結構好きだった。

『斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編』
 これ冬アニメか?とも思うが、見た。 NETFLIXの謹製だが、TVとかとさして変わりない。特段に面白いわけでもない。『銀魂』もそうだが、こういう『サザエさん』的な安定感は、ちょっと苦手ではある。

『22/7』
 おっと、いけない。もっと先に書くべきだった。これは、私の押しなのである。よかった。何が良かったか。2点ある。
 滝川みうが狙い通りに壺過ぎた。西條和の声がたまらない。他は、まあ、女子図鑑的なもので定番的な展開というか、ありがちな女子のヒストリーではある。つまり、物語構成は凡庸。
 もう1点は、秋元康の本気を見た。秋元康という人は、なんだろ、毀誉褒貶が多い人で、確かに、そんな優れた才能あるのかとか、えげつなとかネガティブな評もあるだろうし、そうかなとも思うのだが、というか、私も同年代でずっと見てきて思うのだが、ただ、一つ、こいつには、絶対に勝てない、なぜなら、こいつは本気だ、というのがある。秋元という人は、するっと本気をむき出しにする。そこはそれほど天才の裏付けがないから、俗っぽくも見えるけど、本気っていうもののパワーをほんとにわかっている人なのだ。これがアニメになったかと思ったよ。

『へやキャン△』
 数点見た。まあ、つまらないなあと思った。それが悪いとも思わない。『ゆるキャン△』の志摩リン(東山奈央)が中心に来ないとなあと。

 

 まあ、今期の冬アニメはそんな感じでした。

 

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