明日、緊急事態宣言が出るらしい
いろいろ噂はあったが、NHK『安倍首相「緊急事態宣言」あすにも出す方向で最終調整』(参照)を読むと、どうやら明日、緊急事態宣言が出るらしい。
安倍総理大臣は、6日午後、特別措置法を担当する西村経済再生担当大臣や、「諮問委員会」の尾身茂会長と会談し、今後の対応を協議したうえで、宣言の前提として「諮問委員会」に意見を求めるものと見られます。
それでどうなるか?
NHK Plusで今朝の『あさイチ』を見てみると、一般向けの解説があり、こうまとめられていた。
しかし…
”心理的な効果”
⇨「一定の強制力はある」
と言える
つまり、実質、心理的な効果しかない。
他国で実施されているような『ロックダウン』とはほど遠い、と言ってもよさそうだ。NHK『緊急事態宣言でロックダウンは』(参照)を読むと、こうある。
緊急事態宣言が出されると、小池都知事が述べていたロックダウン=都市の封鎖は、そもそもできるのでしょうか。
【ロックダウン】。
厚生労働省などによりますと、日本で「ロックダウン」=都市の封鎖を行うには、根拠となる法律が必要ですが、施行された「新型コロナウイルス対策特別措置法」には、「ロックダウン」という言葉はどこにも書かれておらず、明確な定義もないということです。
罰則などの観点から見て、どうかというと、それは、こう。
【強制的にできること】。
緊急事態宣言が出たときに、行政が強制的に出来ることは、都道府県知事が、臨時の医療施設をつくるために必要がある場合に、土地や建物を所有者の同意を得ないで、使用できることと、知事が医薬品や食品など必要な物資の保管を命じることです。
命令に従わず物資を隠したり、廃棄したりした場合は、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
保管場所の立ち入り検査を拒否した場合も、30万円以下の罰金となります。
罰則があるのはこの2つだけです。
法的には、緊急事態宣言は、ほとんど意味がなさそうにも思える。
とは言え、いろいろな社会機能が「忖度」的に中止になるだろう。それはいたしかたない。あとは、個々人が心理的にそれをどう受け止めるかということになりそうだ。今日みたいに天気のいい日は「社会的距離」を留意しつつ、日中、太陽光に15分くらいあたるように散歩するとよいのではないかと思う(ビタミンDのため)。
さて、緊急事態宣言を明日に控えて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現状はどうか、というのを、自分なりの注目点からまとめておこう。
重要なことは、医療崩壊をもたらさないこと。まだ現状は医療崩壊がないと言っていいのだろう。これは、重症患者と死者数でわかる。東洋経済のまとめ(参照)ではこう。
医療崩壊がないせいか、重症患者の推移は、3月に入って特段の変化はない。死者数についても大きな変化はなく、だいたい1日に3人程度で推移していて、すでに実質収束しているようにも思えたが、4日に6人、さらにこのグラフにはないが、昨日東京だけで7人の死者、と突出も見られるようにはなっていて、確かに今後は懸念される。
具体的にどの層が重症になり死亡しているかというと、概ね、70代と80代に集中している。日本人全体について80歳あたりを平均寿命として見ると、そこに至らない70代の死者が懸念されるということになるだろうか。おそらくこの年代だと合併症も多いだろう。今後はこの層の死者数のピークがどうなるかということと、50代60代の勤労層の重症者数の推移が気になるところだ。トルコのように、65歳以上(それと潜在的キャリアの関係だろうが20歳以下)の外出禁止という推奨も検討されていいかもしれない。
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