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2020.03.02

Googleが英単語の語源を図解表示してくれるようになっていた

 先日、NHK Eテレのボキャブライダーで「面接」を英語でなんて言うか?というネタがあり、「ああ、それなあ」と思ったのだった。答えは、interview で、番組では説明がなかったかと思うが、つまり、Job interview である。
 日本の「インタビュー」というと、ジャーナリストが要人と対談するみたいな意味合いが強いが、英語だともう少し広義、と、考えやすいが、Longmanなどを当たるとわかるように、「面接」の意味が最初で、ジャーナリストとかによるインタビューは、意味としては別項目になっている。
 語源にあたっていくと、1540年に entreveuという語があり、これが「個人面談」の意味になっている。ジャーナリズム的な意味合いは、1869年とある (NED)。
 entreveu は見てもわかるように、フランス語なのでフランス語語源を探るのだが、まず、フランス語辞典で interview にあたると、「面談」としての entrevue の意味が1889年とある。つまり、フランス語では、そこまで entrevue だったのだろう。そして、ジャーナリスト的な意味は英語からの借入とある。つまり、日本人が「対談」と「インタビュー」を分けているような感じなのだろう。
 フランス語辞典で entrevue に当たると、当然、entrevoir に飛ばされるのだが、se voir l"un autre つまり、「面会」の語義は、1100年とある。フランス語が確立した時点では、entrevue は普通に「面会」として使われていたのだろう。
  entrevue の語源は見るからにラテン語になるのだが、手持ちの資料ではわからなかった。おそらく俗ラテン語で成立して曖昧にフランス語化したのではないだろうか。それと関連していえば、英語の interviewという単語も近代ラテン語化の反映ではないかとも思う。このあたりの、フランス語や俗ラテン語を交えた語義と近代語形成史については、個別言語の語源関連の資料を見てもいつもよくわからないところだ。
 さて、なぜ、この語 interview にこだわっていたかというと、現代フランス語でもフランス語らしい語彙としては、この語がないからだ。いちおうだが、interview はない。entrevue のほうはあり、「面会」の意味になっている。つまり、ボキャブライダーの指摘の「面接」は語義的にはフランス語を継承しているのだろう。
 フランス語では、interview は、entretien という。語義的に英語に移すと、interkeep になるだろうか、そんな語はないと思うが。と思いつつ、entretien を仏英辞書で調べると、upkeep が出てきた。maintenance の意味だ。ふと気になって、ドイツ語にあたるとInstandhaltung が出てきた。印欧語には、近代造語も共通的な発想法があるのだろうか。
 entretien の次の意味は、cleaning なので、interviewという意味合いは近代造語的な印象を受ける。おそらく、フランス語は interview という語を嫌って、entretienを当てたのでないだろうか。現代フランス語で、interviewがどのくらい使われているかはよくわからないが、フランス語ニュースを聞いていてもよく出くわすので広く使われているように思う。
 さてと、まあ、そんなあたりかと、思いつつ、google で、《interview word origin》と検索したら、おやっ! 図解が出てきたのである。こんな機能がいつの間に。

Intv1

 もしかして、と、school を検索したら、やはり図解が出てきた。

Intv2

 なんかすごい便利だなと思った。
 『英語の語源図鑑』にもこういう図解があったらよかったのに

 

 

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