神代植物公園に行ってきた
10月20日。そういえば、と思い、神代植物公園に行ってきた。8日から来月10日まで秋のバラフェスタも開催している。
神代植物公園には学生時代よくひとりで行ったものだ。200円だったように思う。閑散として人の気配のないフランス式沈床庭園のバラ園が好きだった。滅んだ王朝の王の霊にでもなったような孤独な気分で、小高いテラスから薔薇を見ていたものだった。
気がつくと、何年行ってないだろう。東京に戻ってから、いつでも行けると思っていたし、何度か行ったような気分でいたが、冷静に考えると、行っていない。25年は行ってない。
行ってみた。入園料は500円。ここだけインフレしたかのようだ。
バラ園はあまり変わらないように思えた。
が、ところどころ、間違い探しのように違う気もする。よく思い出せない。昔はもっと多種類の薔薇が密生していたように思うのだが、現在は、季節もあるのだろうが、どちらかというとまばら。というか、ある程度見栄えのする薔薇を鑑賞用にまとめて植えているようだった。比較的頻繁に植え替えしているのではないだろうか。
そして、見たい薔薇はあった。懐かしかった。
Bon anniversaire, L'impératrice Émérite Michiko !
薔薇を見ながら、この四半世紀にできた新しい品種もあることに気がつく。というか、かつて見た薔薇や好きだった薔薇はどことなく、レトロな趣だ。こういうものにも流行というか時代の変化はあるのだろう。
バラ園以外にもフェスタということで、薔薇の展示がいろいろあった。薔薇の盆栽というのがあるのも知った。面白く、そしてやはり奇妙なものだとも思った。薔薇の一輪挿しもあった。なるほど、薔薇で一輪挿しか、と関心するほど、清楚で美しかった。
大温室開館は随分とゴージャスになったように思った。以前もここで見事なベゴニアを見たように思うが、現在はさらに見事なものになっていた。
深大寺に抜けると秋祭りだった。
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