[映画] 日日是好日
映画『日日是好日』を見た。森下典子原作のほうは、既読。以前ブログにも書いたので、いつだったかと見ると、記事は2005年であった。2002年の作品で、そのころ読んだのだろう。15年以上も昔になるのか。彼女は私より一つ年上なので、63歳。おばあちゃんという
年でもないが、若い人からは随分と年上に見られることだろう。
映画のほうは、その、茶道のインスピレーションについて原作をなぞっているともいえるが、まずもって、黒木華演じる主人公の年齢が違う。1993年に20歳くらいであったかとそこから、2018年で25年、といったところかと書いてみて、そういえば、原作でも森下は25年目にして師匠となったのだったように記憶している(原作は私の書架に埋もれて不明)。
映画としてはどうか。普通によい映画、という以上によい映画であったように思う。ただ、いわゆる映画的な映画とも違うだろう。よく茶道というものを描いていた。が、映画らしいともいえる。師匠役の樹木希林の演技が見事だった。彼女は茶の心得があるのだろうか。
そういえば、なぜこの映画を今頃見たかというと、少し茶を始めたというか、始めようとしているからでもあった。そういう視点から見て、楽しい映画でもあった。
というわけで、原作も、映画も、あまりかまえずにお勧めしたい。茶道というものに、自然に触れるよい機縁になるかもしれず、誰にとっても、茶が人生にいろいろ与えてくれることになるかもしれない。
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