微妙に人類はもう終わった感を覚えた
ええと、この人は誰でしょう?
答え、誰でもありません。この人は、いません。
AIで作り出された顔だからだ。
先日、『俺の嫁を描かせてみた』という記事を書いた。あれは、日本のアニメに出てくる女性の顔からAIがアニメの顔を描いたものだった。原理的には、人間の顔からでもできる。顔が自動生成できるのである。できた一例がこれだ。
generated.photosというサイトからたどれるGoogle Drive上では、AIが合成した10万点画像が閲覧できる。現状は商用は禁止しているが、他は著作権フリーである。
まあ、やればできちゃうんだろうな、とはわかっていても、これを眺めると、微妙に人類は終わった感を覚える。もう人類はいない。人類が見たければ、ここに写真がある、みたいな。
これらは、実際は、AIだけで作ったのではなく、レタッチも入っているらしい。今後は動画もできるらしい。
入力の素材は、29,000点で2年間かけたとのこと。拠点は米国だが、設立者はアルゼンチン人でチームはロシア語話者が多いともある。AI音楽のMubertもロシアだったが、ロシアってこの手のAIの開発が盛んなのだろうか。
こうしたAI合成の顔を見ていると、AIが顔の美醜も学習しそうだが、このシステムではそれはないとしている。とはいえ、今後多用な顔が合成できるように改良されるらしい。
なんとなく思ったのだが、自分の顔は親に似ているわけで、数代前の親族の顔写真があれば、可能な親族の顔というのも合成できるのだろう。当然、若い時や老いたときの顔もできるだろう。
これでどういう未来になるのか?
意外と思いつかない。UNIQLOのモデルとかできそうだし、実際、それに類するものはすでにできている。が、モデルそのものの価値は、実在の顔をリンケージされて生じるんじゃないだろうか。
チームはNetflixを意識しているが、そういう活用は想定されているだろう。
あと、美容整形にはすぐに利用できるし、美容整形で作り出される顔というのはAIで合成された顔と変わりないとも言えるだろう。
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