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2019.09.17

9月5日の京急踏切事故のこと

 5日の京急踏切事故はツイッターなどはもう話題を見かけなくなったなと、Diplomatのその関連の英文記事を読みながら思った。NHKのニュースなどで取り上げられることも、もうなくなった。
 事故は、神奈川新町1号踏切で発生した京急電車とトラックの衝突である。トラック運転手が死亡し、乗客30人以上が負傷した。大事故ではあったが、死者は67歳のトラック運転者のみであった。
 事故の真相は未だによくわかっていないようだ。というか、そう単純に解明されるものでもなさそうだ。
 当初ツイッターでは、ありがちな話題の展開ではあるが、誰が悪いかが焦点になった。真相がわからなければ、誰が悪いかなど、なんとも言えないが、それでも大雑把に言って、トラック運転者の運転に問題があったことは明らかだろう。
 Diplomatの記事では、事故を背景から捉えていた。特に、大都市・東京が他の国の大都市と比べて格段に踏切が多いことを指摘していた。踏切が多ければ、文記事事故は起きやすくなる。ほほと思った。そうした指摘は日本であるのかと探る。
 と、日経に『京急事故 踏切の危険性を探る』という記事があり、読むに、Diplomat記事はこの記事のパクリとまでは言えないが、かなり参考にした記事だったことがうかがえた。要点は、「首都圏は世界的な踏切の密集地帯で、東京23区には約600カ所とパリの90倍もの踏切があります。事故件数が通常の踏切の約4倍とされる「開かずの踏切」も多く残ります。踏切の安全対策がのぞまれます」ということだ。国交省でも問題視しているが、早急の解決策はない。
 踏切といった背景にまで視座に入れてもしかたがないが、その手前くらいの背景として、京急側の鉄道システムとして、こうした事故は防げなかったのか? 今回の事故で、踏切の障害物検知装置は正常に作動したらしい。すると、踏切から340メートルの地点の発光信号機が点滅する。運転士は踏切から600メートル離れた位置で目視し、ここでブレーキをかければ、踏切までに止まるはずらしい。とするなら、電車の運転士に問題があったのだろうか。私にはこの詳細と技術がわからない。
 他方、そもそも目視に頼らず、ATS(Automatic Train Stop device:自動列車停止装置)やATC(Automatic Train. Control device:自動列車制御装置)を装備すべきだったのではないだろうか。いずれにしても、具体的にこの事故との関連で何が言えるかとなると、やはり私にはよくわからない。
 ただ、個人的に心に引っかかっているのは、運転手の心理である。そもそも、このトラックが通常の走行ルートからなぜ外れたのもわからないが、さらに立ち往生したとき彼は何を思ったのだろう? ただパニック状態で電車と衝突したのだろうか。あるいは、トラックがもう動かせないと諦め、沈みゆく船のキャプテンのように、逃げ出すことをせず、そこでお詫びに死のうと決意したということはないだろうか? 

 

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