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2019.07.18

韓国とは友好的でありたいが日本とは体制の異なる国家になった

 結論を先に、かなり荒っぽく言えば、日本は米国の属国のようなものだが、韓国はそこから離脱して中国の属国のようなものになっていくのだ、ということ。現代世界を冷戦に例えるのは意外に危険ではあるが、実際的には、米中は新冷戦と言ってもいい現状がある。その意味では、日本と韓国は異なる体制になっていく。せめて鉄のカーテンがないように、民間交流は円滑になるといいと願う。
 そうして概観してみると、昨今の韓国問題は

① 日本の国家安全保障の問題(韓国は中国下に入りつつある)
② 韓国による日韓基本条約(の関連協定も)のちゃぶ台返し

を、切り分けたほうがいい。そして、今回のフッ化水素関連は、①である。
 ②については、つまり、「韓国による日韓基本条約(の関連協定も)のちゃぶ台返し」は、韓国の主体規定による、第二次世界大戦勝利国認識に関連する。これは、フランスのドゴール政府の模倣的な発想だろう。簡単に言うと、韓国は連合国側にいて、枢軸側の日本に勝利した、戦勝国であるということだ。
 ただ、さすがにここまでくると、国連(連合国)の正史の枠組みを超えた修正主義に転じることになり、国連体制が認めるかわからない。というか、中国がそれを認めるだろうか。
 冷戦的な構造といえば、核兵器競争が連想され、日韓でも危険になるかということだが、これは、案外、逆になるだろう。核兵器管理の観点から言うと、事実上の核兵器保有国である北朝鮮と潜在的な核保有志向国である韓国は、揃って中国管理下の衛星国になったほうが国際的には核兵器管理がしやすい。核兵器問題は、日韓といったレベルでいらいらするのではなく、中国と米国の冷戦的対応にまとまるようになるからだ。
 トランプ米大統領の北朝鮮対話はすでに、すでに「新冷戦」を先取りしているとも言えるだろう。冷戦時代の米国大統領とソ連の書記長の対応が雛形という感じである。絶えず緊張を抱え込むことになるが、それこそが、冷戦という安定であり、冷戦という奇妙な平和の特徴でもある。
 むしろ問題なのは、冷戦時のように西側のリーダーは米国という単純なわけにもいかない。EUは大きな勢力になった。EUは構成国の離反や移民などで不安定のように言われているが、むしろ安定化しつつある。イギリスをEUから放り出すほうがEUの安定になるというあたりで、イギリスも終わったかもしれない。
 話戻して、いずれにせよ、現下の東アジアの問題の大筋は、

① 主権国が中国の事実上の衛星国になるか
② 主権国を守ろうとして中国に対立するか
③ 中国の巨大崩壊リスクをどう見るか

 ②がタイやミャンマーとフィリピンを分けることなるだろう。インドネシアは不明。イスラム化が急速に進んでいる。
 ③が関係なさそうに見えるが、けっこう大きな要因だろう。これも悪い比喩になるが、世界は共産党に12億人人質取られているような状態。また、香港と台湾で現在起きていることもこの派生と見たほうがいい。
 幸いにしてというか、日本は韓国の二倍の国力を持っている大国なので、そう簡単に中国の衛星国に甘んじることもできない。それ以前に米国が日本を切り離すとも思えない。そうすると、東アジアの諸国が崩れてしまう。中国がそこまで、具体的には第二列島線まで、管理下に置きたいかもよくわからない。
 こうしたなか、この問題は、米国起案のホルムズ有志連合問題にも関連する。日本としては実際上、これに加わらない選択はないだろうが、参院選の争点にもならないという点で、国民の国家安全保障の意識が終わっている。
 とはいえ米国起案のホルムズ有志連合については、中国も日本と同じ利益側にあるので、上手に中国を表に出して、日本が中国から有志連合を誘われた、みたいな構図に持ち込めば、日本国民も納得しやすいだろう。というか、そのあたり、韓国が率先して出てくるのではないだろうか。
 イランと中国の関係が微妙なので、このあたりは、冷戦構造のようにはいかないだろう。イランの今後はどうなるかだが、これもよくわからない。エジプトやトルコのような独裁国家になるかもしれない。それなら、現状と変わらないとも言えるが。

 

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