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2019.07.07

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』

 映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見た。まあ、よかった。感動もした。ただ、これ、映画なんだけど、映画っぽくないなとは思った。映画としての映像美のような独自性はない。TVアニメと同じ印象。
 それが悪いわけでもない。映画『orange -未来-』のように、ファン向け映画として考えれば、それはそれでいい、というか、こういうの、つまり、放映アニメの延長的映画作品だが、増えてきたなあと思う。『冴えカノ』もこうした感じの映画で終わりになるだろう。『リゼロ』と『このスバ』は多少、延長路線とは違うだろうか。
 アニメ業界的には、円盤ビジネスが終わったということだろうし、優れたラノベや優れたコミックが次々と出て来るので、後ろから押されているのはあるだろう。『ニセコイ』とかももう押し出された形だろう。これはこれでコミックのエンディングはいいと僕は思っているので、アニメでも見たいのだが。
 そういえば、ブログには書かなかったが、映画『続・終物語』も映画館で見た。その後、この映画は、ばらして6回になってストリーミングサービスとかで見れるようになっている。が、これなどはもともとTVアニメ6回分が基本で作られていて、それを映画にしたっぽい。『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』もそうだろうか。大体、半クールという感じだろうか。
 『物語シリーズ』については、『傷物語』が映画用にできていて、しかも、美術的なトーンが違う。その分、映画的な見応えがあるが、アニメのほうのシリーズとはずれた感じもする。
 いずれにせよ、こうしたアニメ継続的な映画作品は、アニメとか原作のファンでないと、単独映画作品としては理解しづらいものだ。まして、『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は、フィクションとしてかなり独自な世界構成なんで、それ以前の作品で慣れていないと、理解できないのではないだろうか。
 まあ、それはそれ。
 で、ぐだってしまうのだが、今回の映画は、TVアニメの延長というよりも、これでTVアニメの1クールの完結編という感じもあった。なので、この先、継続的なTVアニメが作成されても、この映画を挟まないとなかなか全体の意味が取りにくくなるだろう。
 まあ、それもそれとして。
 ネタバレは避けたいが、それにしても、純愛で、友情で、やさしさで、「超ひも理論」のシャレはさておくとしても、例のトロッコ問題の複雑版でもあり、倫理的な難問としては、案外答えが出しづらい難問のようにも思えた。
 わずかにネタバレ的にいうと、最終的にハッピーエンドのようにまとめたのは、映画の構成というより、原作によるのだろうが、そのあたりの映画での説明力は少し弱く思えた。別の言い方をすれば、この難問は悲劇であってもよかっただろう。悲劇を超えさせる十分な説得力が一度みたいだけではよくわからなかった。このあたり、原作を読んでみるかなとは思った。

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