これがハゲの生きる道 〜 ボウズカッターについて
ハゲは一日にしてならず、ということで、じわじわとハゲてくる苦しさは自著のほうに書いたが、さすがに60歳にもなった。ハゲか白髪という年齢である。できたら白髪ほうがかっこよかったなあとも思うが、しかたない。というか、ハゲにも慣れた。もう少し延長していうなら、ハゲであることで嫌われるという人生にも慣れたというか、ハゲであることで嫌われるかというようなことが関心にのぼらなくなった。
かくしてハゲな人生だが、それはそれでメリットもある。シャワーを浴びても、風呂に入ってもプールに入っても、さっとひと拭きですむ。当然、髪が臭くなるこということもないし、なにより髪の毛を毎朝整えるめんどくささもない、と言いたいところだが……
意外と問題は、床屋だ。ハゲは頭髪がないと思われているが、そうでもない。というか、たいていのハゲはメンテナンスが必要なのである。それなりに敗残兵的毛髪は無駄なゲリラ戦を試みていて、伸びてくる。ので、床屋に行く必要がある。丸刈り。それだけなら、1000円カットでいいし、妻帯でもあるので奥さんにカットしてもらってもいいのだが、なんだろ、微妙に心苦しい。丸刈りで1000円は安いか高いか、月に2回では足りない。いくら奥さんでもカットを頼むのはどうなんだろ、自分でできないのか?
そうだ、カットは自分でやるべきなんじゃないか?
ということで、いろいろ悩んでいて、数ヶ月前に、ボウズカッターを買った。ダジャレみたいだな。坊主頭専用の電動バリカンである。6000円くらいしたが、最近では5000円くらい。
使い勝手はどうか。最初使ったときは、微妙だった。慣れないからである。が、何回もやって慣れてきた。というか、自分で自分の頭をくりくりと坊主にしていけるというのも、なんとなく、自由になったような感じがするものだ。
以前も奥さんにカットしてもらうことがあり、バリカンもあるにはあるのだが、コードが付いているし、刃の取替とかめんどくさい。まあ、なにかとめんどくさい。1000円カットでいいんじゃねと思うくらいには。
で、ボウズカッターもそういうものかと思ったが、微妙に違った。他の機種というか他の個人用坊主バリカンを使ったことがないのだが、ボウズカッターは、想定したデメリットである、毛の飛び散りがないのである。
そう、バリカンで困ったことは、カットした髪の毛が飛び散ることだ。たいした頭髪ではないが、それなりに飛び散る。
ところが、ボウズカッターだとウエットで刈っていけることと、なんかよくわからないが、スリットみたいなところに刈った毛が留まって、ほとんど飛び散らない。
バケツに半分水くんで、ジジジジジと頭髪を刈って、バケツに毛をすすぐように落とす。バケツの毛は、油濾みたいな紙で濾すとまとまる。水をしぼって捨てて、終わり。ボウズカッターは乾燥させて油をつけておく。
あとデメリットの部類かもしれないが、5ミリカットでも7ミリくらいになる。まあ、気になったら、2ミリにしてもいいだろうし、気になるときにまた刈ればいい。
そういえば、見事な坊主あたまというか、スキンヘッドの人にどうしているか、先日、聞いたら、髭剃りで、つつつっと剃るんだ、と言っていた。うーむ。それもありか。
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