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2019.06.30

英語の現在進行形は、現在進行しているとは限らない

 ついでなんで、英語の現在進行形は現在進行しているとは限らないという話も書いておこうかと思い、VOAを覗いてみたらやはり適切なコンテンツがあったので、これも意訳しておこうかと思う。


今日は、進行形を学びましょう。進行形は、未完了または進展中の行動を表現します。進行形に3つあります。過去進行形、現在進行形、そして未来進行形です。進行形は継続形と言ってもいいでしょう。

過去進行形
例: It was snowing when I drove to work.
形: Was/were + -ing verb

現在進行形
例: It is snowing.
形: Am/is/are+-ing verb

未来進行形
例: It will be snowing by the time I get home.
形: Will be + -ing verb


現在進行形


最も一般的な現在進行形から始めましょう。現在の進行形は、be動詞に–ing動詞を続けることで作ります。例えば、“I am watching a movie.”などです。

現在形と現在進行形は、混同しやすいものです。ここで質問。次の2文の違いは何でしょう?

It rains in Seattle.
It is raining in Seattle.

“It rains in Seattle”は、一般的に雨が降っていることを示しています。話しているときに雨が降っているという意味ではありません。 “It is raining in Seattle”は、過去に雨が降ったことを意味します。そして、現在も雨が降っており、おそらく今後も続くのでしょう。

現在進行形の文には、"Now" "at this time" "currently"といった副詞がよく伴います。

現在進行形は、未来に実現する予定を表現することもできます。 例えば、この文は、形の上では現在進行形ですね。

She is starting school next semester.

でも、この文の意味は、単純な未来の文の意味と同じなのです。つまり、次の文の意味と同じです。

She is going to start school next semester.

現在進行形は、単純未来と同じ意味になるがあります。

現在進行形は、"always"を伴って、迷惑を受けている意味合いが出せます。つまり、何かがあなたの邪魔をすると言うのに、現在進行形を使うことができます。

My neighbor is always playing loud music at night.
I am always making mistakes with verb tenses !

過去進行形

次は、過去進行形です。過去進行形は、過去に継続中だった出来事を表しています。過去進行形を作るのには、"was"か"were"に –ing形の動詞を続けます。例えば、“I was working late last night.”

過去進行形の1文には、多くの場合、2つの動作が含まれているものです。次の例を見てください。

It was snowing when the plane landed in Denver.

「飛行機がデンバーに着陸したとき、雪が降っていました」ということですが、飛行機が着陸したという動作が単純過去になっている点に注意してください。

過去進行形は、2番目の動作によって中断された進行中の動作も表現できます。次の例文を注意して見てください。2つの動作が発生した時間は異なります。

I was running when I slipped and fell.
I was sleeping when you called.

仮に、2つの動作が同時に起きたのなら、両方を過去進行形の文に含めます。こうなります。

I was sleeping when you were working.

未来進行形

未来進行形は、未来に継続する動作を表します。未来進行形を作るのには、"will be"に –ing形の動詞を続けます。例えば、“I will be waiting for you when you finish work.”

未来進行形は、計画を立てていることの表現に役立ちます。例えば、あなたの友人が明日空港に彼女を迎えに来てほしいという状態を想像してみてください。でもここで、あなたは仕事があってできない、とします。

こんなとき、あなたは彼女にこう言うことができます。時制に注意してください。

“I’m sorry, but I will be working when your plane gets in.”

状態動詞

進行形にできない動詞がいくつかあります。次の例を見てください。

正: I own a car.
誤: I am owning a car.

Own(所有する)という動詞は、状態動詞です。状態動詞は、変化しない条件や状況を表します。状態動詞は、心の中の動きを示す動詞が多いものです。例えば、次の動詞です。

know, realize, like, believe, understand, love, hate, appear, exist

しかし、状態動詞でも、進行形になるものがあります。具体例を見ましょう。

I think the book is good.
I am thinking about you.

違いがあります。“I think the book is good”では、動作の変化は示していません。“I am thinking about you” は、一時的に変化する動作を示しているのです。

この点については、知覚動詞についても同じようになります。次の動詞が知覚動詞です。

see, taste, feel, smell, hear

進行形というのは、感情の変化を示すのに特に役立ちます。だから、歌の歌詞によく見られるのです。いくつか例を挙げておきましょう。

[John Lennon]
“I was dreaming of the past
And my heart was beating fast
I began to lose control…”

[Styx]
“I’m sailing away
Sail an open course for the virgin sea”

[Adele]
“I'll be waiting for you when
you're ready to love me again
I put my hands up
I'll do everything different
I'll be better to you”

執筆は、John RussellとJill Robbinsでした。



 さて、ちなみに、こうした説明を読むと、以前話題になった、マクドナルドの決まり文句、"i'm lovin' it"の含みもわかるだろう。もちろん、これは、文法的には間違いだけど、感情の動き・変化を表しているわけだ。しいて訳せば、「好きになってるよ!」あたり、だろうか。

 

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