一週間でイタリア語が習得できるか?
一週間でイタリア語が習得できるか? 議論をすればいろいろあるんだろうが、それを実際にやっている人をたまたまYouTubeで見かけた。Nathaniel Drewという人。同名の人も多いようだが、彼は自分のWebサイトも持っている。About meという項目があるので、自己紹介があるかと思ったが、人生のビジョンのようなものを語っているだけでよくわからない。メキシコに住んでいるアメリカ人YouTuberなのだろうか。
話は、"I Learned Italian in 7 Days”というものだ。自習だけで実現すると言っている。たいしてお金もかけない。しかし、一日、数時間は集中的に学習するとのこと。
これまでイタリア語の素地のようなものはほとんどないと言っているが、最初の時点で、挨拶や自己紹介くらいはできそう。
さて、1週間で、イタリア語習得ができるんだろうか、ということで、見ていくと、パート1とパート2があって、2週間後のパート2のほうだとけっこうイタリア語で会話ができている印象がある。
さて、彼はどうやっていたのか。
4つの段階に分けている。
① 最初の2日間で、頻度数の高い1000語を丸暗記する
彼の意見では、Duolingoのように長期にわたり、語彙を増やそうとして時間をかけても有用ではないが、短期間に覚えるならよいだろうとしている。2日間。
頻度順にしたのは、80/20の法則によるとしている。彼は用語は出していないが、パレートの法則である。ようするに、頻度の高い単語を覚えれば、その4倍くらいはカバーできるという感じだ。
で、どうやって暗記するか?
ノートに書き出して、何度も声に出して見直すというのが、基本。それから、具体的に、声に出して読み上げた単語をスマホで録音して聞き返してもいる。
ほかに、集中できる時間や空き時間を有効に使う、スマホなど最新技術を応用する、視覚化や連想(こじつけとかダジャレ)も効果的に使う。
なーんだという感じだが、自分で筆記して教材を作って、自分で音声の教材も作るというのはけっこう効果的なんじゃないか。
② 3日目から結合
覚えた言葉を「結合」して、意味のあるチャンクや文章にしていく。
動詞の活用なども「結合」の一環としている。「文法」という表現はしていない。
慣用表現なども注目する。
3日目以降も語彙の確認はする。
睡眠も大切。睡眠中に短期記憶から長期記憶に移る。
③ 関係を作る
簡単にいうと、その言語が使われている環境になじむこと。映画とか音楽とか。
そうすることで、その言語が実際に使われている感覚をつかむことができる。
また、暗記ばかりしていると、学習意欲がそがれる。
それで、この日、彼は数時間、イタリア語のポッドキャストを聞いた。20パーセントくらいしかわからないとのこと。でも、なにか全体がわかった気になるとも。
④ 間違えてみる
間違いを恐れずにしゃべってみる、と言ってもいいだろう。
誰かが笑っても気にするなとも。
ここで彼はいいことを言っている、「外国語を学ぶことは謙虚さを学ぶこと」。
で、どうやって間違いだとフィードバックされるか。彼は、italkiやHalloTalkのようなネットサービスを勧めている。
さて、結局どうなのかだが、まあ、こういうのもありかもしれないなとは思った。
ところで私のイタリア語学習は、73日目。ネイティブの講座に週一。ピンズラーのレベル3の13。それと、Duolingo。
Duolingoの語彙リストを見ると、1169wordsになっている。Duolingoでは活用形も1語とカウントするので、通常のカウントなら、600語くらいだろうか。
さて、1週間でイタリア語が学べるかだが、イタリア語は正書法が他言語に比べてやさしい面は大きいだろう。日本語は文字種が多すぎ、英語は正書法がでたらめ、フランス語は正書法が文法に食い込んでいてやっかい、ロシア語は他のラテン字母の言語と衝突。などといった部分で、まあ、軽く一週間はふっとぶだろう。
ただ、会話だけなら、案外、1週間で学ぶというのはよいのかもしれないとも思った。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント