NHKは全放送をオンデマンドにしてくれるといい
NHKのオンデマンドには、①見逃しと②アーカイブという2つのタイプがあって、これまで②アーカイブのほうを使っていた。月1000円くらいの有料だが古い番組がけっこうたくさん入っているのでそれに見合ったサービスかと思っていた。で、①見逃しというのは使ったことなかった。こっちのサービスは、「おっと、見逃した」というのが後からでも見られるというものだろう、という趣旨は理解できていた。が、実際にこの①見逃しを使ってみたら、微妙に違った感じだった。
ことは、ちょっとした手違いだった。なぜそんな手違いが起きたのかよくわからないが、一種の操作ミスで①見逃しを支払ってしまったのだった。じゃあ、これを機会に使ってみるかと思ったのだが、そもそもさほど、「おっと、見逃した」ということはない。見たい番組はそもそも予約しているからだ。予約してなくて、後から、見れば良かったなあというのがあっても、1か月も待っていると②アーカイブのほうに入るんで、慌ててなければ特段に困らない。
が、サービスというのは使ってみると、奇妙な発見があるもので、「朝イチ」という番組が見逃しで見られることがわかった。「朝イチ」というのは、朝ドラのあとにたらたらとやっているバラエティ番組で、なんだろ、昭和的主婦向けという感じなのだろうか。そうつまらない番組でもないので、ぼけっと見ていた時期もあるが、この数年見てなかった。せっかく見逃しが使えるのだから、じゃあ、「朝イチ」を後から見てみるかと見てみた。すると意外に面白いのだった。
なにが面白いかというと、たらたらとしていることだった。これは意外だった。ネットコンテンツはいろいろ契約しているので、アニメとか映画とかドラマとか、見るものはいっぱいあるが、どれもそれなりに、その時間、じっと見ている必要がある。というのは、重いのである。重いのはなんか疲れるというか。逆に、なんとなくテレビが付いている感じの軽さというのが、そもそもテレビというものだというのを、思い出した。それでいて、うへ、この話つまんねーというのは、サクサクと飛ばせるのもいい。軽いのはいいが退屈が強いられるのは、いやだ。
「朝イチ」以外にも見逃しを使ってみると、普通こんな番組録画しないよね、という番組が後から見られるのである。そしてそうした番組を後から見ると、それなりに軽くて面白い。
で、思ったのだが、この見逃し、っていうのは、それなりに時間枠は決まっているんだから、録画機で全部録画しちゃえばいいんじゃないのかと。それで、やってみた。やってみたら、意外と面白い。
以前から7時のニュースは録画して見ていたが、それ以外にも、特に見るあてのない番組でも高圧縮でとりあえず録画しといて、気が向いたら見ることにした。
というか、こういう全録画の機能は最新機種には普通に付いているんじゃないかと見ると、まあ、あるような、ないような。それでも次回録画機を買い換えるときは、全録画機能付きを検討するかなと思った。
話はそれだけなんだが、こうしてみて、あらためて、NHKは全部、オンデマンドでいいんじゃないのとも思った。これは、radikoなんかもそうだなと思う。いわゆる、「放送」という概念は終わったんじゃないか。自分については終わった感じはある。
で、もうちょっと想像する。
全番組がオンデマンドなら、どれを見たいかというのは、後から選ぶわけで、選ぶのはめんどくさい。ので、録画済みの番組を自動編集してくれる、一種アグリゲーターのようなものがあれば便利だ。自分の好みを学習させて、まず、10分くらい手短にサマリーを流し、そこから見たい番組を選んで(あるいは音声で答えて)、それから自動的に編集したものだけ、所定時間で見る、と。
そうなるとますます広告は邪魔になるばかりだが、見たいコンテンツで時間が奪われるのにCMとか、つまんない番組とか見ているのも人生の無駄、と、言ってるわりに、さっきは軽い環境映像みたいな番組も面白いとか自分は書いていたのだった。矛盾は矛盾か。
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