脆い東京
先日、飯田橋のあたりを歩いていて、海抜4mという標識を見かけた。このあたりでも、4mほどかあと思った。神楽坂のほうに歩いていくと坂になっているし、アンスティチュ・フランセも坂にあるので、あの一帯が低地というほどでもないし、そもそも4mもあれば浸水っていうことはないかとも思った。そして、昨日、神田川沿いに歩いて桜を見ていたのだが、改めて神田川が流れるのを見ると、けっこう深い。4mどころじゃないなあ。あれが川の水位だとすると、このあたりの海抜もけっこう低そうだと思った。で、それから何を思ったかというと、東京はけっこう洪水に弱そうだなということだった。
そして7時のニュースを見たら、東京都が洪水についての情報を出したことを知った。いわゆる「スーパー台風」による高潮があると、これが川をさかのぼり、東京23区のうち17の区で浸水させるという。つられて元の情報をあたってみると、飯田橋の駅あたりは浸水そうだった。神田川は早稲田あたりは大丈夫そうだった。それでも、地図を見るとけっこう浸水するのがわかる。墨田区、江東区、江戸川区あたりは全域沈むなあ。大災害の可能性は高い。が、逆にいうと、東京全域が沈むわけでもないので、特定地域の非難を確立しておけばいいのだろう。
そういえば、これも先日、広尾から新宿に向かうおり、バスに乗った。新宿の街並みには慣れているので、降りる場所もわかるのだが、バス停名としては「新宿追分」というのだなとあたらめて知った。降りて、紀伊国屋書店のビルを見る。このビルは私の青春がつまっているようなものだなと思う。古い。という印象でいたら、このビル、震度6で倒壊の恐れがあるらしい。
これもまた東京都の情報。平成25年施行の改正耐震改修促進法を基準に、都内のビルなど852棟を再調査した。震度6強以上で倒壊・崩壊の危険性が高い建物が156棟。紀伊国屋ビルディングもこれに入る。危険性がある建物だと251棟。数だけ見ると、すごいなと思うが、区内にはビルが多いので、そのくらいかなとも思える。
とま、簡単にいうと、洪水で隅田川以東は沈む。震度6で昭和の建物の多くは倒壊する。けっこうな災害だなと思う。
が、再考してみると、東京が全滅するというほどでもないだろう。
他に想定される災害はなにかな。富士山の噴火も想定されるが、東京の壊滅というほどではないだろう。
なんか重要な災害想定を忘れているような気がするがなんだろ?
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