« 英文和訳という英語勉強法 | トップページ | [書評] 外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (白井恭弘) »

2016.04.10

「ダ・ヴィンチ・デーモン (禁断の謎)」

偶然だったのだが、「ダ・ヴィンチと禁断の謎」というドラマを見た。どうやら知らないのは私くらいで2013年の作品なのでそう新しいものでもない。すでに最終のシリーズ3まで終わっているらしい。というか、そこまでは詳しくしらない。シリーズ1を見ただけだった。話は、タイトルに「ダ・ヴィンチ」とあるように、主人公がレオナルド・ダ・ヴィンチという、簡単に言って、トンデモ歴史ドラマ。しかし、歴史ドラマがトンデモであっていけないわけもなく、普通にエンタテインメントとして見ればいいわけで、で、とても面白かった。ま、普通かなとか見終えたとき思ったが、いやこれはけっこう面白かったなとあとからじわじわ来る。

タイトルに「ダ・ヴィンチ」とあり、オリジナルのタイトルは「ダ・ヴィンチ・デーモン」である。アマゾンですでにDVDが売っているがそちらのタイトルになっている。意味合い的には、レオナルド・ダ・ヴィンチに取り憑いた悪魔的な情熱とでもいうのだろうか。邦題で「禁断の謎」としているのは、キリスト教から見ると、禁断のミトラ教の秘密を扱っているということ。

なんだろこれ、と思って、そのまま見始めると、初回の映像の美しさにぐっと吸い込まれてしまった。とにかく映像が美しく、役者もなかなかクセのある魅力があり、そして全体を覆うダークな感じと裸体趣味はなんだろと、この時点で脚本を見たら、ゴイヤーでした。

ちょうどたまたまそのころ、「ダークナイト」をまた見ていて、こいつはどうしようもない傑作だなあ、ゴイヤーは何考えてんだと思っていたら、またゴイヤーだったので、妙に不思議な示し合わせだった。そうしてゴイヤー脚本かと思ってみていくと、それなりに納得というか、ダークに深いなあとずるずる惹かれていった。

政策背景は年代的に見て「ダ・ヴィンチ・コード」のノリだったのではなかと思には思うが、そう強い影響でもないのだろう。制作はFOX系なんでふーんと思ったが、BBCが噛んでいたいた。なるほどリドリー・スコットの「大聖堂」のノリはある。

時代は、ルネサンスのど真ん中。15世紀のイタリア・フィレンツェ。想像から青年期のダ・ヴィンチを描いている。ヴェロッキオの工房を出たくらい。パトロンは当然メディチ家のロレンツォで、弟のジュリアーノも出てくる。冒頭はミラノ公の暗殺から始まる。メディチと教会は対立し、ローマ教皇シクストゥス4世も出てくる。全裸で。

物語は史実に若干絡ませるものの、「緒方洪庵事件帳 浪花の華」みたいなノリでいくのかと思ったら、ダ・ヴィンチの同性愛容疑の話が出てきて、ありゃこれは意外と史実を追っているのかなと見ていくときちんと「パッツィ家の陰謀」が出てきて、ありゃ、これはジュリアーノ死にますがなあと思っていると、死んだ。

キャストがなかなかよい。ダ・ヴィンチのトム・ライリーは適役で無難だが、敵役のリアリオ卿が、なんというか、これはある種の人にとってはやばいくらいにいるだけでエロい系ではないだろうか。ブレイク・リットソンというらしい。「大聖堂」にも出ていたらしいが、どこだっただろう。

ロレンツィオの愛人ルクレツィア・ドナーティを演じるローラ・ハドックもいい感じで濃かった。正しい貧乳という感じもする。いやいやそこじゃない。「大聖堂」のエレン役ナタリア・ヴェルナーを思い出した。その女がいるだけで愛ってなんでしょという文学的な感じがじわーんと出てくるという女優はすごいなあ。

Huluにはシーズン2が出ている。シーズン3まで出てから見てもいいかなとは思っている。


|

« 英文和訳という英語勉強法 | トップページ | [書評] 外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (白井恭弘) »

コメント

はじめまして。
久しぶりになんとなくBlakeの名前で検索をして、こちらにお邪魔しました。
FOXの説明では彼は『大聖堂』に出ていたことになっていますが、(ヴァネッサ役のHeraもです)同じくケン・フォレット作品の映像化、『World Without End』に出ています。
原作では一度しか登場しない、エドワードⅢ世を演じています。
日本版のDVDはありませんが、海外版はあるのでご興味がありましたら、一度ご覧ください。原作とはストーリーは異なりますが、なかなか面白いです。
それにしてもダ・ヴィンチがキャンセルになったことは非常に残念です、、、、。
いいドラマなのに。

投稿: コトリ | 2016.11.30 18:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ダ・ヴィンチ・デーモン (禁断の謎)」:

« 英文和訳という英語勉強法 | トップページ | [書評] 外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (白井恭弘) »