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2014.12.28

ドイツ語・ピンズラー(Pimsleur)のフェーズ4を終えた、ふうっ

 ドイツ語・ピンズラー(Pimsleur)のフェーズ4を終えた。ふうっ。終えたのは昨日だった。奇妙な感慨があった。「ああ、なんとかやった」というより、「振り逃げしちゃったかなあ」という感じだった。

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German IV,
Comprehensive
 ピンズラーの学習は、基本的に最低限一日のレッスンは30分だが、実際にはフェーズ2くらいからは、少し復習したり、あるいは、やりながら聴き戻ししたりということがあって、一日に1時間はかかるだろう。
 フランス語の時はなんとかそれでやって、しかし、十分に出来た感じはしなかった。なにより、ピンズラーは音声中心なので正書法の学習は、簡単なリーディング以外は教材に入っていない。いちおうごく基本の語彙とその読みはできるので、それでいいとも言えるが、その後、ほぼ一年間、Duolingoをやってみると、フランス語は正書法がとても重要なんだろうと思うようになった。
 逆に言えば、異言語は、とりあえずピンズラーで入門したらあとはDuolingoでじっくりやってもいいし、率直に言えば語学学習はDuolingoだけでもいいのではないかとも思う。ただ、今後自分がそういうふうに新しい言語を学ぶかというと、やはりピンズラーからは入るだろうなとは思う。たぶん、イタリア語もピンズラーから学ぶだろうと思う(ええ)。
 ドイツ語のフェーズ4を終えて、次はロシア語をミッシェル・トーマス(Michel Thomas)で学ぼうと思う。すでに基本のセットは買ってある。
 一応大学でロシア語を勉強してあの筆記体で発狂しそうになったわりには(日常英語を使う人がロシア語の筆記体を使うと普通に発狂するんじゃないか?)、もう完璧にロシア語のことは忘れているので、少しなんとかしたいというのがある。もちろん、ミッシェル・トーマスを試してみたいというのも大きい。
 思い出すと、ドイツ語も当初はポール・ノーブル(Paul Noble)で学んで、「うぁ、このメソッドはなんて簡単で、しかもドイツ語って簡単だ」と思ったものだったが、いえいえ、ピンズラーでやり直してみて、とんでもない勘違いでした。ドイツ語は難しかった。発音もナチュラル・スピードだと脱音が多いし、子音の連続なども聞きづらい。
 フランス語は英語と違うけれど、統語の感覚は英語によく似ているし、言葉も英語と被っているのでわかりやすい。もちろん、すごく違っているところや、似ていて非なるところも多いといえば多い。これに対して、ドイツ語は、1500年くらい前に英語と同じだったせいもあり、その点ではよく似ているし、発音も最初はとっつきやすい。
 ところがドイツ語は、ちょっと踏み込むと、なんというのか、英語やフランス語の統語の感覚をいったん捨てないとダメなんだな、というのがわかって、これはけっこう絶望の壁という感じだった。それでも半年近く毎日やっているとそれなりに慣れてくる。というか、ああ、外国学んだなという感じがした。それでもいまだに"Heute lerne ich Deutsch."の語順は変な感じがする。
 中国語(北京語)をピンズラーで学んだときは、教材が音声中心なんで、しかも日本人として大半の漢字は知っている(私は旧漢字も知っている)ので、復習がてら、要点は書き起こしした。この手法がよいんじゃないかと思って、ドイツ語でもやっていたが、フェーズ3の半ばくらいでクラッシュした。無理。そこで、もうどうにでもなれ的にとにかくフェーズ3を終えることにした。
 さてフェーズ4が終えられるものか。やけくそで進めて、まあ、振り逃げ的に終えた。でも、終えたには終えた。けっこうドイツ語が自然に聞こえるようになった(理解できるわけでもないけど)。振り逃げでもいいやと思えるのは、Duolingoでドイツ語は続けていくので、こぼしたところはポツポツ拾っていこうと思うこともある。
 ドイツ語は気楽に効率よく学ぼうと当初は思っていたけど、やってみた感想を言えば、ドイツ語と限らず、異言語を簡単に学ぶということは、原理的には不可能なんじゃないかと思うようになった。
 逆にいうと、Duolingoがいい例だけど、誰でもコツコツやり続けていけばある程度習得できるのだろうと思う。もちろん、語学の才能とかいうのも人によってはあるのだろう。
 ドイツ語を学んで、ある程度予想がついていたが、ドイツにとても親しみが湧いた。そして、自分がどうなるのかなと自分を他人のように見ていると、だんだんクラッシック音楽にぬめり込んでいった。以前はそれほど好きでもなかったブラームスが好きになり、ヴァーグナーも好きになった。ベートーヴェンはいっそう好きになった。という感じで、そのオマケで『のだめカンタービレ』にぬめり込んだ。
 やっぱ日本みたいに西洋風に近代化した国の学生だと、英独仏の3か国語は普通の教養の範囲で学んだほうがいいんだろうと思う。まあ、これは議論をするとめんどくさいんだけど、まあ、そう思うようになった。
 ごく初歩でもこの3か国語を学ぶと歴史や文化への理解が深まる。これに当然というのもおこがましいが、基本の古典ギリシア語とラテン語を学んだほうがいいだろう。と、言ってはみたももののまあ、現実的に現在の大学生に勧めるのは難しいだろう。
 ドイツ語と音楽の延長でいうと、イタリア語を学びたくなった。たぶん、来年、ロシア語に適当にめどがついたら、ピンズラーで始めるんじゃないかと思う。まだ決めていない。イタリア語を学びたい理由は、クラッシック音楽や諸芸術の感覚がイタリア語に結びついているのが感覚としてわかってきたからだ。あと、フランス語とイタリア語と混乱しなくなりつつあるようにも思う。
 ドイツ語を学んでフェーズ3あたりで、フランス語はDuolingoで続けたが、北京語の学習は断念した。英語も苦手なので日々それなりに勉強していたが、これも中断した。多言語を使いこなせる人もいるが、自分の場合は学んでいるときは、基本的に一つに絞ったほうがいいように思えた。(おかげで、英語の発音がドイツ語みたいになってしまった。)
 そうして中国語と少し距離を置いてみると、中国語の場合は、独仏語とは異なりあまり歴史・文化は結びついていないと思う。歴史・文化的な部分は漢文に結びついているようにも思う。その意味では、今後、漢文をどうやって勉強しようかなとぼんやり思っている。白文を現代北京語の発音で音読してもいいんだろうとも思う。
 思ったことをごちゃごちゃと書いてみたが、ドイツ語フェーズ4で、ドイツ文化的な側面の理解はどうだったか。教材的には、フランス語や北京語とはちょっと違って、分量が少ない印象は受けた。ドイツ語のフェーズ4では、自然や環境、身体の不調といった表現が多かった。もっと芸術面があるかと思ったが、教材的にはあまりなかった。
 そんななかで、はっとしたのは、ドイツのは二つの海がありますという説明だった。え?
 フランスと違って海は北部に面しているだけだろうと思ったのだが、どうも、ドイツ人にしてみると、北海とバルト海はかなり明確に異なる海らしい。
 まあ、そこまでは主観の問題もあるかもしれないが、ドイツ語から見て、うぁあと思ったのは、北海は"die Nordsee"でバルト海は"die Ostsee"で、それはそうなんだが、海自体は"das Meer"で、北海は認識上は"das Meer"みたいだ。
 ただ、このあたりの感覚はよくわからない。フランス語と英語の連想からもわかるように、"das Meer"は"la mer"だが、"die See"は語源的には"the sea"だけど意味的には「湖」で、ドイツ人にしてみると、北部に面している海は、"das Meer"よりは「湖」に近い感覚があるじゃないか。ただ、歴史的な経緯で入れ替わっているだけで、「湖」の感覚とは違うかもしれない。それでも、"das Meer"とは区別されている。
 僕は地中海文明が好きな人で(食事もそう)、あまり西欧に関心なかったが、独仏語の初歩を学んでから西欧の地図を見ると、なんか随分、印象が変わった。
 
 

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