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2014.10.20

[映画]シックス・センス

 そういえば映画「シックス・センス」が面白いという人がいた。どう面白いのかと聞くと要領をえない。ネタバレはよくないからということらしい。しかし、どことなく私に向いていると勧められていたふうでもあって、気になっていた。見た。

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シックス・センス
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 なるほどこれは確かに、ネタバレはよくないタイプの映画だ。もしこれから見ようと思う人がいたら、ネタバレをググらないほうがいい。たぶんウィキペディアなんかも見ないほうがいいと思う。そして、この映画は十分に観る価値のある映画だった。
 私は題名から超能力系のSF映画だと思っていた。が、分類的にはホラーらしい。予断なく見始めたら、さすがにホラー映画らしい雰囲気で、これはまずったかなあと少し思った。私は、ホラー映画やスプラッタが嫌いなのである。しかし、映像は美しく、ところどころ奇妙なひっかかりを感じさせる演出である。これはトリックがいっぱい仕掛けられているのだろうということはわかった。
 物語は、冒頭に衝撃的なシーンがあった後、霊が見えるという霊能力ゆえに苦しむ少年に、児童精神カウンセラーの中年男が向き合い、しだいに心を通わせていくという枠組みの世界観でとりあえず進行していく。
 この霊能力が、第六感つまり表題のシックス・センス(The Sixth Sense)である。しかし、中盤までは、本当にこの少年に霊が見えているのか、少年の心理的な世界観が映像的に表現されているのかは、判然としない。
 私としては、超能力とかオカルトかの荒唐無稽な話は、荒唐無稽なほど好きなので、この映画もほどほどのホラーテイストならまあいいかと思って見つづけていく。ところどころ児童精神カウンセラーの夫婦問題というテーマも絡み合う。結婚して二年程度の関係なのに、なぜかひびが入り、妻は他の男になびいていくかのように見える。これは、中年カウンセラーを中心とした、少年や妻との心の交流という物語なのだろうか。
 物語は中盤以降は、霊が存在するという表現の色合いを強め、一気に後半に流れ込む。やっぱりオカルト系の映画に人情物語を加えたお話であったかと多少脱力しているところで、エンディングでやられてしまった。「あ、そんなのあり?」という見事などんでん返しであった。
 どんでん返しはあるんだろうなという予感はしていたが、読み切れなかったというか、映画の進行中各所気になっていたところが、フラッシュバックのようにすっとつながって、奇妙な爽快感があった。そして終わってみると、全然別の印象の映画になっていた。
 というわけで、もう一度最初から見た。ネタバレ後に見るとつまらないということではなく、要所要所のトリックのうまさに驚いた。これは最初から二度見るように出来ている作品なのだと確信した。たぶん、もう一度見ると思う。
 娯楽作品としては見事なものだが、人情物語としても、上手に死者の視線というのを取り込んでいて面白かった。
 それと、この作品は、トリック上の都合で霊能力を描いているとも言えるのだが、誰からも理解されない恐怖を抱えてしまった子どもの心という点から見ても、味わい深かった。子役の子のうまさもある。
 ところでなぜ、このような映画が作成されたのか。その筋の人からはいろいろ説明もあるのだろう。が、私の印象としては、フィラデルフィアという街の独自の風合いのようなものに引きつけられたのではないかと思えた。
 
 

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コメント

児童虐待を取り上げたかったのでしょうね。
この監督は家族の関係性を描くのにホラーやオカルトを利用しているのが他にもある。うまくいってるかどうかはビミョーな気がしますが、観る人それぞれですね。

投稿: nessko | 2014.10.20 23:36

もっと、映画!

投稿: | 2014.10.21 06:12

長らくROMでありました。初めて投稿します。

声が大きく且つお喋り。そうした人物は男女の別を問わず相性が宜しくないのですが、そうした人物が当該映画を観たと云うので訊いてみると、「カウンセラの衣服が替わらない」から何かある筈と。

大嫌いなその人物(女)は、カウンセラが最初から死んでいたことを早い内に看破していました。女らしくなくとも女であるなと思った次第(映画公開当事)。

投稿: 積雲 | 2014.10.21 22:04

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