ヘルベチカの語源を知ってますか?
全国の、おちいさいみなさん、ごきげんよう。雪の降る世は愉しいベチカ、ベチカ燃えろよ、ヘルベチカ。ごろが悪いです。洒落になっていません。蝉の音がやんだばかりの季節にもあっていません。ところで話題はこうです。ヘルベチカの語源を知ってますか?
ヘルベチカというのは、私は、このフォント(書体)というかタイプフェースの名前だと思っていました。
誤報です。
これは、ヘルベチカ(Helvetica)ではありません。エイリアル(Arial)です。アライアルとかアリエルって読むんじゃねーぞ。とかふかしてみたいわけですが、実際にはArial読み方はスコットランド以外では決まってないみたいです。でもま、これ"aerial"の駄洒落なんで、エイリアルでいいかと。
なぜ、Helveticaの話題にArialを持ち出したかというと、この記事を書いているマシンはWindowsなので、Helveticaは入っていないからです。Macには入っています。簡単にいうと、Windowsの世界だと、Helveticaの代わりにArialでいいじゃんということになっているのでとりあえず、洒落にしたまでです。Arialの詳しい話はこちらへ(参照)。
で、MacにHelveticaが入っているとは言っても、TrueType。でも商用にはPostScriptなんで、これが別途売っているというか、それ自体がかつて話題になりました。
というようなことは知っていたのに、がっちょーん、Helveticaの語源を今日たまたま知って、自分の無知さかげんに呆れて、これはブログのネタにいいやと思ったまでのことです。誰にも知識の盲点みたいなものはあるもんです。例えば「カニバリズム(cannibalism)」を「カーニバル(carnival)」としていても生暖かく見守ってあげてください。
して、そのHelveticaの語源ですが、語源も糞もなくて、そのまま意味が「スイス」でした。永世中立国とか言われている国のスイスです。
このところドイツ語勉強しています。スイスも一部ドイツ語圏で、スイス・ドイツ語として、ドイツのドイツ語とも馴染み深いです。では、ドイツ語でスイスのことをなんていうか? 最近知りました。Schweizといいます。シュバイツです。
ドイツ語で「スイス人」はというと、Schweizerといいます。シュバイツアーですね。
え? じゃあ、人道家として有名なシュバイツアーさんはスイス人なのかというと、アルザス人です。
正式には、スイスの国名は、"Schweizerische Eidgenossenschaft"です。
でも、今朝、あれれ、スイスって公用語はドイツ語の他にフランス語もあるよな、すると、Suisseじゃない正式名があるな、と調べたら、"Confédération Suisse"でした。「スイス連邦」ですからね。
そこで、さらに発見、イタリア語での正式名もありました。"Confederazione Svizzera"です。国境も接しているし、なによりバチカンを守るのもスイス兵だし。これですね。
というあたりで、さらに発見。スイスのラテン語の正式名がありました!
Helvetica
つまり、Helveticaって、正式にスイスのことでした。知らなかったぁ。
さらに知らなかったのが、スイス・ドメインの".ch"がこのラテン語国名の略語だったことです。
もともとは、このあたりの地名のローマでの呼称「ヘルヴェティア」だったらしいです。
ではなんで、いまだにスイスが正式に「ヘルベチア」を残しているかというと、ヴァチカンとの関わりとかもあるようですが、中立国として、独仏語に偏らないためみたいです。
これで今日のお話はおしまいです。ごきげんよう。
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