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2014.02.28

中国語の勉強を開始した

 若い頃はいろんな外国語ができたらいいなと思うもので、いろいろな外国語の基本みたいなものを概説書や入門書などで読んだりもした。が、実際に勉強するとなると、きつい。義務教育や受験勉強でこってりやっているはずの英語でもきつい。第2外国語とかやってみるとそのきつさがさらに実感される。そんなわけで、なかなか語学はものにならない。
 が、昨年秋から集中的に四か月間、ほとんどゼロのレベルからフランス語学習を始めてみた。いろいろ思うことはあったし、その過程についてもブログで書いてきた。ある程度までの学習成果はあったかと思うが、やはり語学は難しいものだとも思う。もうこれ以上手を広げるのもなんだなとも思っていたが、ふと、フランス語のときほどの意気込みなく、ちょっと中国語もやってみるかと思い、学習を開始した。

cover
Chinese (Mandarin) I,
Comprehensive
 今回もピンズラー方式である。つまり、英語で中国語を学ぶということ。また、音声中心での学習になる。ちなみに、ピンズラー方式の中国語については、ユーキャンから日本語から中国語を教える教材が出ている。前回、フランス語についてユーキャンの紹介をしたら、広告ブログですかみたいなコメントを貰ったが、実際のところ、私はユーキャンの教材についてはほとんど知らない。
 ピンズラー方式の教材は基本三段階から四段階に分かれている。それぞれが30日かかる。フランス語は四段階まであり、全部で120日かかる。それをとりあえずやってみたわけですよ。
 中国語も四段階まであるようだが、今回は、一段階まででやめようと思っている。30日分。
 フランス語のときの経験でいうと、一段階までは効果的で楽しく進められたがその先はだんだんときつかったので、現状そこまで気力はないだろうなと思う。
 しかし、前回ピンズラー方式でフランス語を学んだときは、当初第一段階まで終わることができるか自信がなく、5レッスン毎購入していったが。最後の第四段階は30日分一括販売なので、これ、できるのか自分?と思ったが、一括購入した。で、なんとかそれなりにこなせた。そこで、今回の中国語も第1段階(フェーズ1)の30日はなんとかできるんじゃないかと、一括で購入してみた。
 かくして、今日で5日目。どうか。
 まだ大したことは学んでいない。語数でいったら、うひゃわずか。40語あるだろうかくらいなものではないか。で、それがきっつい。いや、中国語の学習ってこんなきついものだろうか?
 私は高校生のとき漢文はけっこう得意なほうだったし、四書五経とか漢詩とかもよく読んでいるほうではないかと思う。共産党中国には行ったことがないが、台湾や香港とかには行ったことがあり、現地の中国語表記などもそれなりに読めたりもした。旧漢字が読めるのもメリットの部類だ。
 それと、若い頃にちょっと中国語の入門を囓ったとき、そんなに難しい言語でもないようにも思えたものだった。簡体字との差はあるとしても、基本の漢字はすでに覚えているから、日本人にとっては中国語は、英米人がフランス語を学ぶようなものじゃないかと、かく思っていたのである。
 全然!
 いやあ、全然違うな。なんじゃこりゃと思った。
 結論からいうと、自分の頭がすっかり中国語に向いてないということかもしれない。
 それと、ピンズラー方式ゆえのきつさがあるように思えた。英語で中国語を学ぶ、しかも音声だけ、ということで、漢字という文字は使わないことになっている。
 わかったのだ。漢字を見ていると、表意文字の性質からなんとか意味がわかったような気がしているだけで、言語の本質である音声から見ると、こりゃ、全然違うもんだ。
 よく英米人やフランス人で中国語を流暢に使う人がいるので、音声から学ぶほうが正しいんじゃないかと思ってもいたのだが、いやあ、まるで漢字が想像できない中国語の学習は、きついきつい。
 ウォーシャンチューイーテアルトンシ
 I would like to eat something.
 は?
 ウォーは「我」だ。シャンは「想」だ。チューは「吃」だ。これは知っていた。「イーテアル」はフランス語のun peuというか、れいの「儿」だな。れいのってなんだよ。
 で、「トンシ」は何だ?
 って、意味はsomethingだよ。quelque choseだよ。で、それって中国語でっていうか漢字でなんだ?
 「東西」
 え?
 なんか陰陽五行に関係しているらしいが。まいった。
 で、そんなことを知る必要があったのか?
 ピンズラー方式の原則からいうと、ない。それどころか学習の邪魔である。
 困ったなあと思った。
 しかし、中国語の音が頭に残ると、なんとなく、ぼわわわんと漢字が浮かぶのである。そこに漢字があるはずだよなという脳の働きが無意識に止まらない。
 ほんとまいった。
 まあ、ある程度は漢字を探すかなと諦めたが……。
 ついでに思ったのは、ピンインはどうだろ。
 ピンインで覚えたらいいじゃないか。そうだそうだ。そもそも文革のころの中国人というか、毛沢東は漢字を廃止しようとしていたくらいで、中国人にとっても漢字というのは、中国語の正書法みたいなもんで、言語の本質ではないはず。
 ちょっとピンインを調べてみた。
 Wǒ xiǎng chī yīdiǎn er dōngxi
 確かにカタカナよりはましだし、なにより四声がはっきり表記できる。が、わかったのだ。だめだ、俺には。
 你会说英文吗?
 Nǐ huì shuō yīngwén ma?
 って、ピンインの音と同じにはどうしても聞こえない。特に、会がhuìとは聞こえない。ホエ、って聞こえる。
 さらにちょっとこれも知らべてわかったのだが、ピンインというのは音の表記というより、これもまた正書法の一種なのな。あーあ。
 自分がどこまで中国語が学べるかわかったものではないが、ためにしにパソコンのIME(入力システム)を中国語にしてみたら、やはりピンインが使えないと使えない。ので、中国語をある程度勉強するなら、どこかの時点でピンインをきっちり覚えないといけないのだろう。
 ふー、溜息が出るなあ。
 ある意味、英米人みたいに、まず漢字の呪縛を離れて中国語を学べたらそれはでよいのかもしれない。
 でも、そのあと、日本語を学ぶのは、絶望的に無理なんじゃね? 漢字の読み体系が全然といっていいほど違うし。
 まあ、いいや。
 そういえば、沖縄で暮らしていたころ、作家の大城立裕先生から直接いろいろ教わる機会があったのだけど、先生は中国語ができる。で、朝鮮語というも中国語に似ていますねと、いろいろ例を上げて教えて貰ったことがある。
 朝鮮の場合、ある意味、言語政策では文革の先行をして漢字を潰して、ピンインみたいなハングル(オンモン)を使うようになったわけで、音だけにすると、そういう現象がはっきりしてくるのかもしれない。
 中国語は私には無理かもしれないが、それでも少し学んでいろいろ思うことはあった。西洋語だと、YES/NO思考というか、ロマンス系はそれ以外もあるし、英語もそれ以外があるようなないようだが、それでも、基本は疑問文はYES/NOで答えられるもんだが、ピンズラー方式ではちょっこっと、中国語にはそれはありません、とあって、そういうレッスンの仕組みになっていた。思うのだが、日本語でも元来はそうだったのではないかな。
 あと、私は道元が好きでその残してくれた文を読むのだが、彼は和語の達文を書く人でありながら、どうもところどころ、これって、中国語まんまじゃねという部分があり、中国語がわかるようなったら、少しそういう部分がわかるといいなと思っている。
 さらに言えば、李白の詩とか、普通語発音でもいいから、きちんと発音できたら、もっと美しいんじゃなかろうか。
 はあ。遠い目。
 你是美国人吗?
 是。我是美国人。
 え?
 
 

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コメント

なんというか、「波長」を感じましたw先輩!
っていうか、暇なんですかwww

⊃青蛙亭
http://www.seiwatei.net/

私の場合は軽く読みたいだけなので「現代中国語を読下す!」
みたいなを検索したところ、上記の「支那漢」講座にあたりました。

自分的には、下記な方針です。
===================================================
英独系:文法ウダウダ(引退したらギボンを原書で!それまでは、ホリンシェッドw)
露仏系:会話のみ(仮名)@siri嬢で楽しく。
中:支那漢

最近は、柳宗元で三嘆(グホッ×3)な心境ですが
読下せれば歌いだせるかもです。

投稿: 昨日な世界 | 2014.02.28 16:17

はじめまして。

中国語の初学者ですが、日本人の場合は、やはり漢字の助けを借りて中国語を勉強した方が良いと思うのですが。

つまり、漢字の読み方(音読み、訓読み)に「中国読み」を加えるつもりで。

それからピンインは、全ての中国語の音を網羅的に表せないので、同じ(i)でも一(yi)と会(hui)の(i)は音が違うような気がします。会(hui)は、「ホェ」と聞こえるのが正しいような気がします。

投稿: | 2014.03.01 00:20

私も最近中国語の勉強を始めたのですが、初学者はNHK新中国語入門(上野恵司)が素晴らしいように思えます。

投稿: | 2014.03.02 00:51

僕、弁当さんからピンズラー知って、ユーキャンの朝鮮語をやり始めました。パート1がそろそろ終わりです。文盲のまま、簡単なコミュニケーションができる気がしてきました。

日本語話者にとって朝鮮語は楽と聞いてましたが、やればやるほど音韻的にはまったく関係ない世界じゃないかと思うようになりました。リエゾンみたいなのが多すぎて混乱したり。文法構造は似てて、日本語インストラクションのまんま話せばいいので、他の言語に比べれば楽なのは事実かもしれませんが。

でも、本当に音は別世界で、隣なのにこんなに違うのかと思います。こりゃ通じないよなとも。逆に日本語の「っ」とか母音を伸ばすのとかが際立つようにも感じ始めました。てか弁当さんが朝鮮語やったら、またおもしろい話を書いてくれそうです。あ、うろ覚えですが、日本語の数詞の二の話をどこかで書かれてた気がしますが、朝鮮語もお金とか時間は「イー」ですね。一つ二つのところは、ドゥですけど。

それから、後半に入って自分の中に音韻体系みたいなのがうっすらインストールされ始めていて、最初の頃のをもう一度聞いてみると全然違うように聞こえたりして、驚いてます。思い出せないのに口が先に話すような体験があったり。不思議。こういう感じの学習体験は運動のそれに近い気がしますね。意識がほとんど介していない感じがあるので。

というわけで、英語も最初からこれでやればよかったと思いつつ(英語もパート2まで買いましたが)、朝鮮語が終わったら中国語を始める予定ですので、中国語についてもさらなるエントリー楽しみにしています。

投稿: じのん | 2014.03.02 11:22

どうも!

あなたのブログを購読してもう一年あると思います。最近はフランス語学習の文章が多いですね、おかげさまでピンズラー方式という学習法を多少分かりました。今日は「中国語の勉強を開始した」が更新され、一中国人及び語学好きな者としてコメントさせていただきます。

学習順番にして日本語は私の第二外国語と言うべきです。日本に留学したことがあると加えると、まあ、今は英語よりマシだな〜と思うんですけれども、読めばすぐ「外国人じゃないか」と思われるでしょう。それでも私は日本語を勉強して半年から『星の王子さま』を苦労しながら読んでいて、一年後『ノルウェーの森』を読み始めました。今は『吾輩は猫である』を読み、NHKを聞く日々です。

さて。こんな人結構いるでしょう、外国語を「勉強」する時は母語を表音のものにしてそのセンテンスを読み出します。そう、ピンズラー方式というものです。ユロッパ圏の言葉は近いというのはともかく、アジア圏の言葉に適用はしないと思います。例をあげてみましょう。日本語の「愛してる」を中国語の「阿姨洗铁路」に変換して、発音は近いけどおかしいでしょう。それはそれは近道だと言う方が正しいでしょう。当地へ短時間旅行に行く時、how much?where?hotel?WC?とかを学ぶときのことですね。だからといって、語学は近道などない、あるのは努力と天才だけだと思います。

日本語の場合、初心者みんなが五十音図を暗記してから本番に入ります。その中にも発音は一番重要なのです。だいたい外国語を勉強すると、母語と違って昔から使われていない口腔の筋肉を再開するのとか舌の巻き方とか喉を使うとか胸腔で共鳴し声を出すとか。。。難しい!それを克服してこそ次の段階に踏み出すんでしょう。中国人にとって日本語の音素のなか「フ」以外に読みにくいものがありません。中国語のsi shi zi zhi は日本人にとって難しいなのは当然、福建省出身の私にとっても容易ではありませんので。でも、無理はありません。あなたは「会」の発音は難しいとおっしゃったが、【本当は対面ならば日本語を忘れて私は音素を分解して教えてあげます】と言いたいが、こう発音して見ましょう:【who】+【waveの前半waの部分】二部分を早口で言うとhuiです。実に外国語を学習する際、他の言葉一切切り捨てるべきです、特に母語:悪い影響を与えやすいです。

私の母語は中国語じゃなくて福建の方言です。その方言と中国語との差は東京弁と大阪弁との差じゃなくて日本語と中国語との差みたいにコミュニケーションできません。自分の方言の「私」は ngwai です。まあ中国語より数段難しいくて規則多くてですが、それを日本人の友達に挨拶ぐらい教えてあげてみたら、もうネイティブなんですよ!従って、入門には先生がいったほうがいいです。先生がいなくてもやはり入門の発音は磨き尽くさねば基礎が弱いのでキツいですね。

私は言いたいことは、語学の勉強は近道がありません。ある言葉を勉強したいなあと思ったら、何に使うのをまずはっきりして勉強法を選びます。ピンズラー方式は苦しい時の神頼みにすぎないと、旅行先の言葉を緊急に学習する時はいい方法だと思います。本当に本を読みたければ、小学生みたいにきっちり基礎を築くべきです。そしてその言葉でコミュニケーションしたければ相当な苦労と時間をかからねばなりません。

つい偉そうにペラペラ空論を書いてすみませんでした。

投稿: Qさん | 2014.03.02 20:00

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