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2013.11.02

フランス語の勉強に買った本

 ピンズラー方式でフランス語を30日ほど学んだ話を前回(参照)書いたが、とりあえず当初の目標をひとまず終えて、ふと、基本、耳だけで覚えたフランス語のしくみがどうなっているのか、知識として、ちょっと気になって、いくつかフランス語の勉強に本を買ってみた。前回にも書いたけど、昔、学生の頃にもいく冊かもっていたが、さすがにもうなくしてしまった。

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Essential French Grammar
 最初に買ったのが「Essential French Grammar」(参照)という本。表題からもわかるように英語で書かれたフランス語文法の入門解説書。160ページほどの薄い本。Kindleだと(参照)300円ちょっとと安価。当然内容も薄いだろうことは了解済み。この価格帯だとクズ本かなと思ったが、いちどフランスを学んだ人の便覧という趣旨。サンプル読んだ感じではよかったので、買ってみた。読んでみてどうかというと、これはこれで悪くない。とりあえずこれだけ知っていたら、基本のフランス語文法はカバーできるんだなという目安にもなる。それと、この後紹介するけど、他の本よりわかりやすい面もあった。アクサンの意味とかこれが一番簡素だった。
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Collins French Grammar
 が、細かい点でもうちょっと知りたいことがあるので、「Collins French Grammar」(参照)も買ってみた。320ページほど。Kindoleだと530円ほど(参照)。コビルドを出しているコリンズだから内容は問題ないだろうと思ったし、英語だけど、実際、初心者向けにわかりやすく書かれている。印象だけど、普通に米国の大学生が使っている参考書ではないかなという印象があり、懐かしい感じがした。さっきの本とどっちか一冊というなら、こっちが一冊あればよいだろう。ただ、レイアウトの性格上、PaperWhiteなどではちょっと読みづらいかもしれない。
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Amazon.co.jp
 コリンズでついでに辞書を思い出したのでちょっと調べたら、Kindle用に「French to English Dictionary」(参照)があったので買った。Kindleで使い心地はあまりよくない。というか、Kindleはフランス語読むようには向いていか、あるいはもっと読めるようなったら一機フランス語用にカスタマイズしたほうがよさそうだ。これも530円ほど。安いといえば安いので、ほいっと買ってしまう。
 さしてコリンズの辞書で不満もないが、この手のものは、アプリのほうがいいんじゃないかと思って、Kindle用にアプリ版も買った。800円ほど。たしかにアプリのほうが格段に使いやすい。英語からフランス語も引ける。これでフランス語関係の辞書は当面十分かなと思った。同アプリはアンドロイド用にプレイマーケットでも売っていた。性能はたぶん同じだと思う。iPad用のもあるけど、こっちはちょっと機能に差がありそう。
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文法から学べるフランス語
 さてと。ふと、この手の学習書って日本語のはどうなっているのだろうかと気になって、いくつか手にしてみた。率直に言って、どれがいいのか皆目わからない。要らないかなと思ったけど、まあ、一冊くらい持っていてもいいんじゃないか。そう思って買ったのが「文法から学べるフランス語」(参照)。実際にパラパラと読んでみると、へえと思えることもあり、お勧めしてもよいんじゃないかと思う。
 この手の日本語で書かれたフランス語入門書には、仮名がふってあるのが多い。この「文法から学べるフランス語」もそう。こういうのはどうなんだろという疑問もあったが、リエゾンとか知る指標にはなっている。
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CD活用 フランス語の入門
 さて、逆にフランス語学習に余計な情報を増やしてしまったかなと思ったが、それでもまだ、なにか隔靴掻痒の感があって、なにかなあ、あれだなあ、中学校の英文法的な知識だけではダメなんだよなという感じで、もうちょっと本を探していて、白水社の「フランス語の入門」(参照)という本を見つけた。文型の話から書かれていて、わかりやすいし、ピンズラー方式で学びつつ、疑問に思っていた点について、いろいろ腑に落ちるところがあった。よくわからないが、良書なんじゃないか。
 ピンズラー方式の教え方の特徴だが、数字を教えるのにも、また動詞の活用を教えるのにも、ずらずらとお経のように繰り返させるというこはしない。"avoir"の活用も数レッスンしてようやく全体がつかめるという感じ。また、耳から覚えると、実際には、フランス語の動詞にはほとんど活用がない! いや、そんなことはなく、活用はもちろんあるし、複雑な活用形があるのだけど、日常会話をこなす機能上は最小限にできる。あと、ピンズラー方式では、"avoir"は当然として、イレギュラーな活用の動詞がけっこう先行して教えられている。逆にレギュラーな動詞は類推して音でわからせようとしている。これってなんなんだろ。
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フラ語動詞、
こんなにわかっていいかしら?
 この点をもっと強調した学習書ってないんだろうか、と疑問に思っていたら、その主旨で書かれた「フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?」(参照)という本をめっけた。ざっとお話を読んであとは半分くらい活用表一覧なので買うまでもないかと思ったが、意外と活用表が便利なので買った。繰り返して読んでみると、雑談めいた説明に深みがあって面白かった。というか、いろいろ考えさせられた。なんというか、文法や書き言葉から見るフランス語と、実際に普通のフランス人が喋っているフランス語にはけっこう差があるんじゃないかなという印象。別の言い方をすると、書き言葉中心の学習というのは、コミュニケーション機能的には迂回していることになるんじゃないか。
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旅の指さし会話帳〈17〉フランス
 あと、どうでもいいと言えばいいんだけど、「旅の指さし会話帳〈17〉フランス―ここ以外のどこかへ!(参照)というののアプリ版を買った。まあ、これは余興のようなもの。アプリとして面白いんじゃないかと思ったのだった。
 
 

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2013.10.30

とりあえず30日間ピンズラー方式でフランス語を勉強してみた

 特に深い理由もないのだけど、とりあえず30日間フランス語を勉強してみた。しいていえば、脳トレになるだろうかという思いだった。
 脳トレというのは筋トレからの連想である。筋トレを初めてもうすぐ5か月。成果は依然、あるような、ないようなという程度。なので、やりかたは間違っているのかもしれないし、そもそも、自分の年齢を考えたらそんなものさ、というのはあるかもしれない。
 それでも、この年になっても、筋トレやってみるもんだなという実感はある。あると言えばある。もともと太っているタイプではないが、さらに身体がしまった感じはする。脚はかなり軽くなった。腕の筋肉は思ったほど付かないが、肩の筋肉が少し付いてきたのか、衣服が着やすい。姿勢って肩と胸の筋肉のことだったのなと思う。それと筋トレに合わせてやっている有酸素運動の成果なのかわからないが、いまだに半袖で通している。で、今度は脳トレ。
 脳トレが必要なのか。ボケて来たのか自分? 年取って脳がボケて来た感はあるかというと、残念ながらあるなあという感じがしていた。では脳トレに効果があるかというと、これは現状では医学的にはよくわかっていない。でも、やってみて悪いものでもないだろう。では何をするかということで、語学なんかいいんじゃないか、フランス語とか、という単なる思いつきだった。
 大学に入ったころ、大学生というのは第二外国語をするものだというのと、アドバイザーがNHKでフランス語を教えていた三保元先生だったので、フランス語でも勉強するかなと思ったものだった。ちなみにフランス文学は彼女に学んだ。
 当時のフランス語の勉強だが、岩波書店の学習書とか買って自習した。そのころ古典ギリシア語やラテン語を学んでいたので、そんなのと並行していた。
 古典語というのは文法を理解したら、あとは字引で文章を読むばかりなのだけど、現代語というのは、そういうものではない。だけど、なんとなく古典語も現代語も同じような感じで理解していたので、結局、フランス語がどういう言語かというのは理解しても、使える語学としては全然身につかなかった。
 その後、ドイツ語とかもちょっと囓ったけど同じようなもの。さらにその後大学院に進むにあたり、第二外国語が必要になり、こともあろうかロシア語を学んだ。いちおう学んだのだが、これが完膚なきまでになんも覚えていない。語学、だめだ、自分。そもそも英語もろくにできないし。
 という状態で、人生は過ぎていって、50歳も過ぎて、いまさら語学なんか勉強しても残された人生、そんなにないし、そもそも頭脳も劣化するばかりと諦めの境地だったが、渡部昇一が70歳近くなって、若い頃に断念したラテン語を本格的に勉強しはじめたことも思い出し、そういうのもあるかもしれないと思い直していた。
 そもそもこの年になって、ゼロからスタートというほどでもないが、ほとんどゼロになっている状態で、第二外国語とか修得できるんだろうか?と考えたら、自分で実験してみたくなった。
 若い頃、英語の教職課程も取って、自分がたいして英語もできないのに、英語をどう教えるかという理論も少し学んで、各種の語学教授法があるのは知っていた。あれをフランス語で自分に適用したら、いったいどうなるんだろう? こりゃもう、試してみるしかない。

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Pimsleur French I,
Comprehensive
Learn to Speak and Understand
French with Pimsleur
Language Programs
 たまたまオーディブルに「ピンズラー」があった。日本のアマゾンでCD版も売っている(参照)。ピンズラーというのは応用言語学者のPaul Pimsleurで、独自の言語学習法を確立した人である。どう独自かというと、いくつか基本の理論があるのだけど、簡単にいうと、音から順に入る。つまり、対話的に教えていくということ。教本はない(実際にはある)。この際、できるだけおうむ返しはさせない。「はい、私のあとについて言ってください」というのは基本的にはない(実際にはある)。
 この手の語学学習法は、グレーデッド・ダイレクト・メソッドといって、いくつか種類があって、理論的にはピンズラーが優れているかはよくわからない。まあ、ごたくはいいからやってみるか。英語でフランス語を教えるという教材である。頼るのは耳と記憶力だけ。第一段階は30日間。一日のレッスンは30分。
 実際のところ、自分がどこで、これを放り投げるのかというのにも関心があった。どうせ第二外国語なんて、むりむりと思っていたのだった。
 結論からいうと、第一段階、30日が終わった。どのくらい成果があったかだが、限定された語彙なら、ひょいと口をついてフランス語が出てくるようになった。自分でもけっこう驚いている。
 フランスに行って、ナンパして、食事して、お買い物して、20ユーロは高いですね、18ユーロでどう。ダコール。みたいなことは言える自分がいる。もうちょっと言うと、初級フランス語くらいの文法は知識じゃなくて自然に音感みたいにカバーできた。
 第一段階は基本的に三つに分かれている。最初の10日間は、こんなんでいいのかなあという感じだが、それでも、ばしばし問われては、喋らされる。ほんと、記憶力テスト、脳トレという感じ。
 次の10日間は、徐々に語学学習が深まるという感じ。文法的な説明はあるけど、極めて少ない。驚いたことに、文法を類推させるような問いかけがある。
 どこで自分は断念するのかなと、そして残りの10日間くらいになると、当初、英語だったインストラクションがフランス語になってくる。つまり、フランス語で問われて、フランス語で答えるというものが多い。言われているフランス語を聞いて問いかけを理解しないといけないので、ぐっと難しくなり、1日30分じゃむりだと二回くらい聞くようになる。1時間かかる。でも、二回目くらいにはわかる。レッスンの冒頭に、それまで学んだ単語と文法で一連の会話を聞くのだけど、あれれ、自分、フランス語聞いてわかっているのかという、変な気分になる。
 これはすごいやと思った。一日30分なら30日で15時間だけど、実際には20時間以上はかかった。というあたりで、TEDにあった20時間でなんでも学べるという話を思い出した(参照)。この話題、昨日のGIGAZINEにも載っていた(参照)が、20時間で新しいことを身につけるには4つのことが重要。余談だけど、これって基本的にデカルトの方法序説と同じ。

(1)習得したいスキルを分解する
(2)自分で間違いがわかるくらいにまで学習する
(3)じゃまになる物事を排除する
(4)少なくとも20時間は練習する

 これらの点で、ピンズラーはすべて満足している。スキルは最初から分解されグレーデッドされている。間違いはすぐにわかる。じゃまになる……というのはなんだけど、文字を排除するのは意外に語学に役立つ。20時間はぴったり。
 文字を排除するというのは、これは言語学ではごく基本の考え方なんだけど、語学学習ではなにかと徹底されない。しかし、Pimsleurはさすがに言語学者だけあってけっこう徹底させていた。それでも、文字を全部排除するわけにはいかず、レッスン9から読み方のレッスンが入る。これがまた実に独自なものだった。あと、レッスン28に、ものすごい爆笑もののレッスンがあって感動した。
 さて、これがしかし万人に向くかというと、わからない。なにしろ基本は英語でフランス語を教えるのだから、それだけで、めんどくさいなあと思う人もいるだろう(実際は逆で、英語とフランス語の違いがよくわかってよいのだけど)。
 あとで知ったのだけど、ユーキャンというサイトにピンズラー方式で日本語でフランス語を教えるという教材があった(参照)。費用は29,000円ということだけど、いちおうスタンダード価格ではある。このユーキャンのだと、ちょうど私がやった第一段階しかないみたい。ちなみに、英語のほうは第四段階まであって、どのくらいのレベルかサンプルを視聴したが、英語の第四段階でもごく初級という感じだった。
 あと、ユーキャンは「標準受講期間:3ヵ月(最短1ヵ月)」とあるけど、自分の印象では、Pimsleurは人間の記憶忘却曲線みたいなのも考慮しているようだ。日数の忘却率が想定されていると感じた。なので、毎日続けたほうがよいと思う。これは、ほんと魔法みたいなんだけど、記憶力トレーニングにもなっていて、面白かった。
 さて自分はこの先まだ第二段階へ進むのかというと、まあ、できるとこまでやってみようかなという感じ。
 
 

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