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2013.06.01

核廃絶を目指すオバマ米大統領、2013年春、いまここ

 核廃絶を目指すことでノーベル平和賞を受賞したオバマ米大統領に関連し、核廃絶を国是としてきた平和国家日本にとって、5月30日付けの中国網「米が戦術核兵器のF-35搭載を検討 日韓豪の魅力的な戦闘機に」(参照)は多少気になる話題ではないかと思えた。軍事問題は難しく、全体像が見渡せないが、国内報道やこれをテーマとした議論も見当たらないように思えるので、簡単にブログで拾っておきたい。
 話の当面の起点となる中国語によるオリジナル記事はわからないが、日本国内向けには次のように手短にまとめられている。


 米国は新たな国防予算の中で、110億ドルを戦術核兵器の現代化改造に充てる予定だ。将来的に、これらの改良後の戦術核兵器はF-35戦闘機に搭載される。これは敵国の軍事目標に対する、爆撃効果の引き上げを目的とするものだ。
 米国の計画によると、今回の改造は核兵器および発射装置を対象とする。
 米国は欧州に配備しているB61-3/B61-4戦術核兵器を米国に戻し、その他の数種類のB61の長所と結びつけ、新たなB61-12核爆弾を開発する。同核爆弾は2019年の交付を予定している。
 B61-12の性能はこれまでの性能を上回り、TNT換算で5万トンの破壊力を持つ。米国はB61-12に、B61-7のTNT換算36万トンの破壊力をもたせようとしている。そこで米国の科学者は爆弾尾部の誘導装置を改造し、命中精度を高めた。精度が高められたことで、TNT換算5万トンの破壊力を持つ核爆弾は、36万トン級の核爆弾に相当する脅威となる。

 オバマ政権が、旧来の戦術核兵器B16を改良し、実質的に36万トン級の核爆弾に相当する核能力に高めようとしているとのこと。これにオバマ政権は現在、多くの予算をつぎ込もうとしている。
 これはどういう意味があるのだろうか?
 核爆弾の能力向上という点では、核兵器の推進の形態とも取れるし、あるいは新たな核を作らずに、旧来の核兵器を改造するだけなのだから、オバマ米大統領がノーベル平和賞の理念をこのような形で実現したと言える。どちらだろうか。
 関連して、昨年の9月だったが赤旗に興味深い指摘があった。「米核兵器管理 事実上の新型開発をやめよ」(参照)である。

 米政府は核兵器管理で、製造から年月を経た核兵器が問題なく所定の動作をするよう整備し、さまざまな実験もそのために利用しています。それは使用期限の延長であって、兵器としての新たな能力を付け加える「新型」開発ではないというのが建前です。
 しかし、整備では数多くの部品が交換され、そのなかで核兵器は改造され「近代化」が図られます。「新型」というべき核兵器に生まれ変わることもあります。
 爆発力を広島型原爆の50分の1から24倍まで選択できるB61核爆弾。既存の4種類の型を統合し、新たにB61―12がつくられます。小さい爆発力で効果をあげられるよう精密誘導装置が備えられます。ブッシュ前政権当時に“使いやすい核兵器”として大問題になった小型核兵器が、オバマ政権下でひっそりと開発されています。


 オバマ大統領が新たな核兵器を開発するのは、核兵器の役割を認めるからであり、「核抑止力」論にしがみついているからです。それは核爆発を起こさずとも、核兵器の威力を活用する立場であり、「核兵器のない世界」への最大の障害です。「核抑止力」論への批判がますます重要です。

 その後、この話題を赤旗がどう維持・継続しているかわからないが、比較的最近の関連の話題では、4月28日「核兵器向け予算を国民へ 首都選出のノートン下院議員」(参照)があった。

 【ワシントン=山崎伸治】米国の首都ワシントン選出のエレノア・ノートン下院議員(民主党)がこのほど、核兵器を廃絶し、核兵器に向けられていた予算を国民のために使うよう求める「核兵器廃絶、経済・エネルギー転換法案」を現在開会中の第113議会に提出しました。
 ノートン氏は1994年以来、毎回の議会に同趣旨の法案を提出し、今回が11回目です。
 今回の法案は、米国政府が核兵器を無力化・解体するという国際協定を2020年までに交渉することを義務付け、核分裂物質や放射性廃棄物を厳重に管理することなどを規定。さらに核兵器に使われる予算を住宅や医療、年金、環境保護に当てることも盛り込んでいます。
 ノートン氏は法案について18日の本会議で演説し、「議会が国民向けや基盤整備のための大切な予算を削り続け、世界がイランや北朝鮮への核拡散の懸念に直面するなか、この法案はことさら時宜にかなっている」と強調しました。
 法案は、93年9月にワシントンで実施された住民投票で56%の賛成を得た提案を基本にしています。

 赤旗の報道では、「世界がイランや北朝鮮への核拡散の懸念に直面するなか」という文脈が強調されている。
 だが、その一週間ほど前のガーディアン報道「誘導兵器案浮上でオバマは核化回帰が非難されている」(参照)があり、同記事では、ベルギー、オランダ、ドイツ、イタリア、およびトルコに備蓄された約200個のB61重力爆弾を、ステルスF35戦闘爆撃機で利用可能な誘導兵器に作り替える計画が話題になっていた。
 おそらく、赤旗が取り上げた4月28日の記事は、一般的な核廃絶問題ではなく、ガーディアン記事や中国網にあるようにステルスF35戦闘爆撃機に搭載可能なB16核爆弾開発の文脈だろう。
 ごく簡単に言えば、オバマ政権は今後、敵レーダーに検知されないようなステルス戦闘機に小型の核爆弾が装備できるようにするために、新たな予算をつぎ込むということである。
 核兵器強化としてこの事態を見ていくとき、多少奇妙に思えるのは、現在の報道の文脈では、基本的にNATOの強化に見えることだ。NATOに冷戦時に迫る脅威があるのだろうか? という点で考えると、イランやインドのの核弾頭搭載可能ミサイルが想起されるはする。これが大問題なのだろうか。
 オバマ政権の核化戦略の本質がよく理解できないのだが、NATOにおける核兵器強化の必要性がさほどないなら、多少陰謀論めいた推測ではあるが、むしろそれを必要とする地域を刺激させないための名目上の動向であると考えられなくもない。中国網記事の副題「日韓豪の魅力的な戦闘機に」はこの点を示唆しているのだろう。
 米国の核の傘に不安を覚える韓国や、平和への祈りを天に届けようとしている日本など、アジア地域には、大国中国を除くと、当然ながら、具体的な核戦略はないので、米国としては、核の傘のフォローアップの一環として、ステルスF35戦闘爆撃機に搭載可能なB16核爆弾開発をしているということはないのだろうか。
 この問題についてわかりやすい解説記事があればよいのだが、ニューヨークタイムズなどでも予算問題や核廃絶の文脈としてだけ取り上げているだけで(参照)、オバマ政権の軍事戦略の大筋のなかでの位置づけが見えてこないように思える。
 
 

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2013.05.29

他の国の人から見ると、米国人って変なやつらだなと思われる13のこと

 ビジネスインサイダーのサイトに28日付けで「他の国の人から見ると、米国人って変なやつらだなと思われる13のこと」(参照)というネタが載っていて、なんというか微妙に面白かった。いやぁ面白いというほど面白いわけではなくて、なんとも微妙で、ちょっと考えさせられちゃうわけなんだよ。
 米国人って英国人から見ても、なんだろこいつらというふうに見えるらしい話は、れいのコリン・ジョイス君が『「アメリカ社会」入門―英国人ニューヨークに住む (生活人新書)』(参照)に書いていて、死ぬほど笑ったことがある。米国人ってまあ、そうなんだろう。
 というわけで、以下、テケトーにご紹介。正確に知りたい人がいたら元ネタにあたってくださいな。

1 どこに行くのにも車を使う
 米国人はよく何十時間も延々ドライブをするというのだ。

cover
辺境・近境
(新潮文庫)
 しかし、しかたないだろあの国土ではという気もする。村上春樹の『辺境・近境』になんか笑える北米横断記録があるけど、ああいう国なんだしなあと思う。広い国だから。
 でもごく個人的に思うのは、自著『考える生き方』(参照)に沖縄生活体験の話を書いたわりに、自動車のことは書かなかったけど、沖縄は本土の人からみると、めっさ自動車社会だった。鉄道網がないせいもあるんだけど、なにかと自動車。
 ところが東京のほうが交通は便利だなと思っていたが、東京にもどったら、いつのまにかショッピングは郊外大型店舗型になって、車でないと利用しづらい。沖縄に似てきた。

2 ウォルマートで何でも買えちゃう
 もと記事では、ウォルマートでトイレットペーパーとショットガンが買えちゃった、なんなのこの国という話が載っている。ピストルが買えちゃうところが、他国人にはぎょぎょぉなんだろう。日本人からして見てもそうだけど。
 米人と銃のことはいろいろ日本では話題になるけど、小型の護身ガンのことはあまり聞かない気がするんだけど、どうなんでしょ。
 あと、米国でなんでも買えちゃうで思うのは、処方薬かなあ。この話は長くなりそうなんで、パスるけど。

3 購買価格と違う値札
 税金分が含まれていないということ。外税ということで、これは慣れの問題かな。そういえば、以前、通販していると、お前の住んでいるところがMAだったら税金がこんだけというのがよくあったが、最近そういうのなくなってきたなあ。
 日本でも書籍は外税なんで、ショップで微妙に金額差があったりしたけど、最近気にしてないんで、どうなんだっけ。
 個人的には、市民に税を意識させるのはいいことだと思う。

4 妙に清く正しい
 元ネタでは「ピューリタン(清教徒)」とあるけど、ようするに映画とかをきっちりレイティングして残酷表現とか性表現を滅菌しちゃうところ。
 これは、慣れかなあ、と思う。
 僕が小学生のころは、街中に、今思うととーんでもないエロ映画ポスターとかあったものだった。

5 チーズ
 ようするに米国人、チーズ食い過ぎだろという話。それはそうかなと思う。というか、チーズがけっこう、なんというか、どかんと乳製品で味わいというか風味の複雑さに欠けると思う。でも、日本に蔓延しているプロセスチーズよりはかなりましかも。そういえば、もう20年くらい前だけど、ソノマからチーズを輸入しようといろいろやってめんどくさくてやめたことがある。乳製品の関税はめんどくさい。
 元ネタには、マカロニ&チーズ、そうマッケンチーズの写真が、うへぇな感じのアップで載っているけど、僕は思うのだけど、日本ってなぜか、マカロニ&チーズって見かけない気がするのだけど、なぜなんでしょ。ウサギ印とか売ったら売れるんじゃないでしょうか、ってか、売ってたっけ。カルディとかでも見かけない気がするんだけど。
 日本だとグラタンになっちゃうからかな。
 以下のレシピだと死ぬほどデブになれそう。最後に振りかけるチーズはなんなんだよ。

6 なにかとカボチャ
 正確にいうとパンプキン。カボチャとパンプキンは違うとも言えるけど。
 感謝祭の影響だろうとは思うけど、元ネタには、パンプキンフレーバーのコーヒーの話がある。ほんとかね。

7 チアガール
 そのとおりだと思う。米国文化のなにかが変かといえば、チアガールだろうな。なにあれ? 正確には、チアリーディングという。
 でも、先日、たまたま、日本のチアガール大会を見たら、えらく感動してしまった。日本もやるもんだなあと思った。チアボーイもいた。これも感動した。
 感動しちゃったから、もうなんでもいいや。

8 米国旗
 生活シーンになにかと米国旗が出てくることだなあ。もう日本の日章旗の比ではないよね。英国もそんなところあるけど。
 まあ、どうでもいいけど。国旗とかあまり深く考えるほどの問題じゃないんじゃないか。

9 どこにもコーヒーがある
 日本人からするとアメリカンコーヒーというやつ。日本人の番茶みたいなものじゃないか。
 もう随分前になる。日本来ていた米人が、日本のコーヒーはおいしいと言っていた。スタバが出来る前だ。そうだったのだろうな。

10 出身校をやたら気にする
 米国の場合、大学っていうのが地域コミュニティと関連が深いというのと、あとそれなりに卒業生で階級を作ることもあるので、出身校でグループしちゃうのもわからないでもないし、日本なんかもっとひどいじゃんとは言えるかもしれない。
 ただ、米国の場合、大学のシンボルとかがやたら派手ではあるような気がするなあ。なにかと出身校マークとか。

11 ダンスパーティの仰々しさ
 ダンスパーティと訳すのは正確じゃなくて、「プロム」っていうやつ。映画とかでよく見る、あれ、青少年が正装してなんか社交界するやつ。あの経験はないなあ。

 日本の成人式がプロム化しているかな。

12 歯を白くしたがる
 これはもう日本もそうなりました。
 個人個人、歯の自然な色は違うのだけど、白くしちゃいたいんだろうと思う。しかたないんだろうな。

13 世界一の国だと思われたい
 これはけっこう他の国でもそうじゃないかな。日本とか韓国とか、なんか、やたらと滑稽なほどに。最近では中国とかも真似しはじめているけど。
 いろいろ言われはするけど、実際、米国は何かと世界一だろうなとは思う。
 
 以上、13個。
 こうしてみると、日本もけっこう米国に似てきたし、日本人の、他国から見た変さかげんは米国人の比ではないだろうな。
 
 

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2013.05.28

橋下徹大阪市長による日本外国特派員協会での記者会見報道についてニューヨークタイムズでの取り上げかた

 27日に日本外国特派員協会で行われた橋下徹大阪市長による記者会見報道をニューヨークタイムズが取り上げていたので、その報道のされかたについて、簡単にメモしておきたい。
 該当記事は「Japanese Politician Reframes Comments on Sex Slavery」(参照)で田渕広子記者によるもの。
 最初に概括だけしておくと、一部でよく言われるような偏向報道という印象は受けなかった。どちらかというとそっけないほどプレーンな記事で、最後は、民主党の海江田万里代表が中国のことわざだとした「火を油紙で包むことはできない」という評で締めている。英文で読むと冗句なのか判然とはしないが。
 橋下市長のスピーチは英文(参照)と和文(参照)が存在するので、田渕記者が橋下発言とした部分の引用の正誤が確認できる。というか、そのあたりを以下にまとめてみた。基本的に二個所ある。
 まず一点目から。以下が田淵記者の報道文。太字が橋下氏の発言とされている部分。


“We must express our deep remorse at the violation of the human rights of these women by Japanese soldiers in the past, and make our apology to the women,” Mr. Hashimoto said, speaking to journalists at the Foreign Correspondents’ Club of Japan. But, he added, “it is not a fair attitude to blame only Japan, as if the violation of human rights of women by soldiers were a problem unique to Japanese soldiers.”

 次に橋下市長の英文。田淵記者の引用部に相当する部分を太字にした。

We must express our deep remorse at the violation of the human rights of these women by the Japanese soldiers in the past, and make our apology to the women. What I intended to convey in my remarks was that a not-insignificant number of other nations should also sincerely face the fact that their soldiers violated the human rights of women. It is not a fair attitude to blame only Japan, as if the violation of human rights of women by soldiers were a problem unique to the Japanese soldiers. This kind of attitude shelves the past offenses that are the very things we must face worldwide if we are truly to aim for a better world where the human rights of women are fully respected.

 日本語での対応は以下。ただし、直訳ではないので、文章単位で対応しているわけではない。

 かつて日本兵が女性の人権を蹂躙したことについては痛切に反省し、慰安婦の方々には謝罪しなければなりません。同様に、日本以外の少なからぬ国々の兵士も女性の人権を蹂躙した事実について、各国もまた真摯に向き合わなければならないと訴えたかったのです。あたかも日本だけに特有の問題であったかのように日本だけを非難し、日本以外の国々の兵士による女性の尊厳の蹂躙について口を閉ざすのはフェアな態度ではありませんし、女性の人権を尊重する世界をめざすために世界が直視しなければならない過去の過ちを葬り去ることになります。

 田淵記者の引用のしかただが、記者の関心から抜き出したのだし、それは記者の考えによるものだが、普通に読んでも、橋下市長が強調したかった部分、「日本以外の少なからぬ国々の兵士も女性の人権を蹂躙した事実について、各国もまた真摯に向き合わなければならない」「日本以外の国々の兵士による女性の尊厳の蹂躙について口を閉ざす」が抜け落ちているのは、発言者の意図を伝えるという点ではあまり正確ではないようには思えた。
 なぜこの部分の橋下発言を記事から除去したのか。その部分について田渕記者が触れたくなかったのか。疑問にも思う人もいるかもしれない。だが、そうでもない。引用という形ではないが、田渕記者のまとめとして次のように言及されている。この部分は先に触れた後半分に相当する。

Mr. Hashimoto charged that Britain, France, Germany, the Soviet Union and the United States were guilty of similar violations of women’s rights in World War II, as were South Korean soldiers who served in the Vietnam War. He urged those countries to acknowledge their past before scrutinizing Japan’s wartime history.

橋本氏は、英国、フランス、ドイツ、ソビエト連邦、および米国が第二次世界大戦における女性の権利について、同様の侵害した点で有罪であったし、ベトナム戦争で軍役に服していた韓国兵もそうであったと告発した。彼は、これらの国々に対して、日本の戦時史を詮索する前に自身の過去を認めるよう勧めた。


 田渕記者がこのようにまとめたオリジナルの橋本発言は、先の発言に続く以下である。

Sexual violation in wartime was not an issue unique to the former Japanese army. The issue existed in the armed forces of the U.S.A., the UK, France, Germany and the former Soviet Union among others during World War 2. It also existed in the armed forces of the Republic of Korea during the Korean War and the Vietnam War.

 和文は以下。

戦場の性の問題は、旧日本軍だけが抱えた問題ではありません。第二次世界大戦中のアメリカ軍、イギリス軍、フランス軍、ドイツ軍、旧ソ連軍その他の軍においても、そして朝鮮戦争やベトナム戦争における韓国軍においても、この問題は存在しました。

 田渕記者のまとめとほとんど相違ないように思われるので、引用の形態を取らなかったのは、記事のトーンを整えるためであったように思えるが、よく読むと、意外にも思えたのだが、ベトナム戦争での韓国軍については田渕記者の文章に参照されているが、朝鮮戦争(the Korean War)については抜け落ちている。なぜだろうか。この部分を抜くために引用を避けたのだろうか。疑問は残る。単純な話、この文脈において朝鮮戦争を無視するのはそれなりの意図が想定されてもしかたないだろう。
 もう一つの部分に移ろう。田渕記者の記事における引用部から。

“That was not what I meant,” Mr. Hashimoto said. “My real intention was to prevent a mere handful of American soldiers from committing crimes. In attempting to act on my strong commitment to solving the problem in Okinawa stemming from crimes committed by a minority of U.S. soldiers, I made an inappropriate remark.”

 対応する橋下氏の発言だが、次のようになっていて、また欠落部が目立つ。

There was a news report that, while visiting a U.S. military base in Okinawa, I recommended to the U.S. commander there that he make use of the adult entertainment industry to prevent U.S. soldiers from committing sexual crimes. That was not what I meant. My real intention was to prevent a mere handful of U.S. soldiers from committing crimes and strengthen the Japan-U.S. Alliance and the relations of trust between the two nations. In attempting to act on my strong commitment to solving the problem in Okinawa stemming from crimes committed by a minority of U.S. soldiers, I made an inappropriate remark. I will elaborate my real intention as follows.

 対応する和文は以下。

 また、沖縄にある在日アメリカ軍基地を訪問した際、司令官に対し、在日アメリカ軍兵士の性犯罪を抑止するために風俗営業の利用を進言したという報道もありました。これは私の真意ではありません。私の真意は、一部の在日アメリカ軍兵士による犯罪を抑止し、より強固な日米同盟と日米の信頼関係を築くことです。一部の在日アメリカ軍兵士による犯罪被害に苦しむ沖縄の問題を解決したいとの思いが強すぎて、誤解を招く不適切な発言をしてしまいましたが、私の真意を、以下に説明いたします。

 田渕記者の記事から抜けているのは、「より強固な日米同盟と日米の信頼関係を築くことです」の部分であり、オリジナルでは「私の真意を、以下に説明いたします」とある部分でもそこが強調されているので、やはりあえて橋下氏の意図したい部分だけを田渕記者が抜いたようには見える。
 以上でニューヨークタイムズに掲載された田渕記者による記事中の、引用の照合は終わりだが、あと簡単に同記事を読んでひっかかった点に触れておきたい。

He also invoked a belief shared by many Japanese, including Prime Minister Shinzo Abe, that there was no evidence to suggest that Japan’s wartime government directly forced women to serve in the brothels. He brushed aside, as unreliable, testimony to the contrary from a number of women who had been enslaved.

彼はまた、日本の戦時政府が直接、売春宿で勤務するよう女性に強制したと示唆する証拠が全然なかったとの信念を呼び出した。この信念は、安倍晋三総理大臣を含む多くの日本人によって共有されている。彼は、奴隷にされていた多くの女性から証言は、信頼できないとして、払いのけた。


 この点については、田渕記者の知識が足りないのかもしれない。ここで信念(belief)とされている内容だが、閣議決定され、日本の公式見解になっている(参照)。この公式見解を変更するには、安倍首相を含め多数の日本人が信念を変えたのち、政治的な手順を取る必要がある。信念を変えることは公式見解を変えることの第一歩ではあるが、信念を変えるだけで済む問題ではない。
 
 

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2013.05.26

最近食って記憶に残っている3つの食品。麻婆豆腐、カレー、ラーメン

 そこら辺のスーパーマーケットで売ってて、なんだこれ?と思って食ってみたら、へえぁという感じで記憶に残っている食い物の話でも。三点。

新宿中村屋 本格四川 コクと旨み、ひろがる麻婆豆腐
 まず、これはうまかったなあというのから。これです。「新宿中村屋 本格四川 コクと旨み、ひろがる麻婆豆腐」(参照)。なんのことはないレトルトの麻婆豆腐ソース。調理に必要なのは、豆腐と長ネギだけ。調理もいたって簡単。うまい。
 豆腐はパッケージ写真を見ると木綿漉しか、中華豆腐というか島豆腐というかれいの固いやつっぽい。でも、自分の好みからいうと絹漉し豆腐がうまいです。飲み物にすんなよ。

cover
新宿中村屋
本格四川 コクと旨み、
ひろがる麻婆豆腐
150g×5個
 ここだけの話だと言いつつ諸処で言っているのだが、僕は、なにがおいしい麻婆豆腐なのかさっぱりわからない。
 中国で食ったことはないので、どれも本場じゃないというのはあるだろうけど、それなりにいろんな調理人のを食ってきたが、どれも、はて?という感じで、さほどおいしいと思ったことがない。
 麻婆豆腐についてはうんちくさんの話も聞いた。豆板醤がどうたらとか山椒がどうたらという話も聞くし、けっこう自分でも山椒はグラインドしてつかったりもするんだけど、なんというのか、隔靴掻痒というのか、どう作っても、そこそこにうまいのだけど、なんなのこの料理という感じ。
 意外だったのは、レトルトのソースなんだけど「横浜大飯店 中華街の四川式麻婆豆腐がつくれるソース」(参照)だった。どうも自分がこれまで店で食ってきたのより、うまい。レトルトでそんなことがあるかなと、なんどか試しても結局そう。
 というわけで、以来麻婆豆腐を外食で食うことはなくなって、横浜大飯店のレトルトを定番にしていた。まあ、こんなもんでしょ、人生は。いや、人生じゃないって。
 ところが、ちょっとこの「新宿中村屋 本格四川 コクと旨み、ひろがる麻婆豆腐」を試してみるかなと思ったのだ。誰だってちょっとした気の迷いってあるじゃないですか。
 中村屋だし。中村屋のカレーのレトルトうまいんですよ。ちなみに、中村屋のカレーは店舗で食ったのほうがうまいです。
 ただ懸念はあった。名前がくどくてちょっと引くじゃないですか。それと「特性XO醤」というのが引いた。これも率直に言うのだけど、XO醤を使った料理でうまいの食ったことがない。これは自分でも試してみたけど同じ。XO醤って趣味悪いよなあというのが自分の結論だったのだ。
 でもうまかったのですよ。何、これ?のうまさですよ。
 「特性XO醤」は特に浮いてこなくて、へえ、麻婆豆腐ってこういう料理だったという感じ。少なくとも僕は現状これでいいやと思った。気がつくと、これ、横浜大飯店のより安いのな。どういうことなんだろ。
 ちなみにエントリーには画像もあったらいいかとアマゾン検索したらあったので、アフィリのリンクにしてあるけど、これは5個入り。別にこのリンクで買うことはないけど、5個も食うかよというなら、僕の味覚を信じる人がいるなら、5個買っても普通に食えると思いますよ。このソース太麺に絡めてもいいんじゃないかと思うし。豆腐の代わりに茄子にしてもいいし。

ハウス ザ・ホテル・カレー ワインソース
 お次は、ハウスの「ザ・ホテル・カレー」。最近ということでもなく、一年くらい前からあるんだろうか。僕はもう何回か食った。最初はレトルトだったのがその後インスタントルーになったらしい。レトルトは食ったことない。
 二種類あって、「ワインソース」の他に「濃厚仕立て」というのがある。ワインソースはワインだろというのはわかるが、濃厚ってなにかというと、クリームの感じというあたり。どっちがうまいかは趣味の問題だけど、ワインソースのほうがおいしい。これでビーフカレーというのはけっこういい。濃厚ソースはチキンとかに使う。アマゾンでは普通に買うなら濃厚のほうしかないのでそっちの画像を貼っておくけど。

cover
ハウス ザ・ホテル・カレー
濃厚仕立て
160g×5個
 ぶっちゃけうまいのか?と言われると、普通。
 カレーの味の志向としても、あ、こりゃハウスや、というのが明確にわかる。どこが「ホテル」なのかというと、ハウスのほうとしてはいろいろ説明があるみたいだが、僕にはさっぱりわからない。ルーが滑らかというのは感じはするけど。ホテルでもいろいろカレー食ってきたが、別にこのルーがホテルっていう感じはない。
 ただですね、これ、ご家庭カレーとして画期的だと思うのだ。入れる具は肉とタマネギだけ。ジャガイモもニンジンもない。英断ですな。
 もともとカレーにジャガイモやにんじんなんか入れなくてもいいのだが、ご家庭用で割り切ったのはこれが初めてではないだろうか。
 調理時間だが、具を炒めて15分煮て、火を止めルーを入れ、弱火で10分とある。
 が、肉のカットにもよるけど、具の炒めから10分くらいでルー入れてもできるし、その後は5分くらいでできる。だいたい20分もあるとできちゃう。その間、ご飯も炊けるから、あー、カレー食うかぁ、と思ったら、20分くらいでできちゃうのな。ええですわ。関西弁やめれ。

日清GooTa デミハンバーグ麺
 なんだこれ?と思って食ったのが、「日清GooTa デミハンバーグ麺」(参照)。なんでラーメンの上にハンバーグを載せたのか、シュールなんだけど、そこは日本食。コロッケそば(参照)の精神でしょ。ニッポン、タコヤキ、ヤキソバ、お好み焼きですよ。
 カップの蓋をそそそっと剥がすと、ありゃ、ほんとにフリーズドライのハンバーグがある。食えるんか、これ、と思って、熱湯を入れて待つこと5分。

cover
日清GooTa デミハンバーグ麺
112g ×12個
 びっくりしなったあ。ハンバーグだよ、これ。
 これってフリーズドライの試作品で来たものの、どうやって湯をかけさせるか? そもさん。ラーメンに載せたら。おい、それだよ。みたいな現場のノリが伝わってくるじゃないですか。
 味は、というと。ハンバーグの味。悪くないんですよ。問題は、これってどうやって食うか? コロッケそば的な難問で、その熟練のワザからしてまずハンバーグを先に食った。たぶん、正解。そうしないと、ラーメンのなかにぐずぐずに溶けちゃう。ご飯にシチューかけるみたいで気持ちわるいじゃないですか。
 でも、もしかすると、溶かして食うのか正解なのか。だったら、やだなあ。まあ、思うに、ハンバーグは取り出しておつまみみたいに食うといいんじゃないか。
 麺はというと、けっこう腰がある。わるくない。スープはというとまさにラーメンとドミグラ。よくこんな味、考えるよなあ、日本の未来は明るい。
 ちなみにアマゾンの評を見たら、けっこう酷評も付いているけど、そんなにひどいか、これ。麺もほぐれたし、そんな臭くもなかったが。なにより、面白いと思うけど。笑えたよ。
 ただ、442Kカロリーはきつい。あやうくギブアップしそうになった。
 
 

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