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2013.05.13

安倍首相は英語の発音矯正をしたらいいのに

 安倍首相が現在の政権について対外的にどう主張しているのか、本人の言葉をきちんときくべきだなと思って、日本時間だと2月23日だったが、安倍晋三首相がワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で政策スピーチを聞いてみた。内容は官邸のサイトにある。「日本は戻ってきました」(参照)にある。


 総理の職を離れて、5年という長い年月を送りました。それは、わたしにとって省察の時となりました。何はともあれ、これからの日本はどこに立つべきか、ということについてであります。あれこれが、果たして日本にはできるだろうかとは考えませんでした。何を、日本はなし続けねばならないかに、関心が向くのが常でした。そのような場合、変わらず胸中にありましたのは、次の3つの課題であります。
 いまやアジア・太平洋地域、インド・太平洋地域は、ますますもって豊かになりつつあります。そこにおける日本とは、ルールのプロモーターとして主導的な地位にあらねばなりません。ここで言いますルールとは、貿易、投資、知的財産権、労働や環境を律するルールのことです。
 第二に、日本はこれからも、誰しもすべてを益すべく十分に開かれた海洋公共財など、グローバルコモンズの守護者であり続けねばなりません。

 なかなかいい内容のスピーチではないかと思ったし、口調からは真摯な心情も感じ取れた。が、この官邸の動画にもあるのだが、英語の発音は典型的なジャパニーズ・イングリッシュだったので、ああ、これはちょっと発音矯正すればいいのにと思ったものだった。
 ちなみにユーチューブにもあるのでこんな感じ。

 「ちょっと発音矯正すればいいのに」と思ったのは、動画からもわかるように手振りなどからしてよく練習しているようなのだから、これにちょっと発音矯正を載せるくらいのことだからなと思ったのである。
 ただ、もうちょっと注意深く口のまわりの動きを見ていると、不必要に口の形を作っているようでもあるので、これはこれで発音矯正した結果なのかもしれないとも思った。
 ユーチューブを見ていると、ダボス会議2013での2013年1月24日(現地時間)のあいさつもあり、基本は同じなのだけど、それほどは違和感はなかった。

 "Japanese"のアクセントの位置が違うので、そうしたところは練習が足りなかったかもしれないが、それはそれでいいよということかも。
 いずれにしても、スピーチにあたっては安倍総理は1時間くらいはきちんと練習していそうだし、そうした練習回数も多いのだから、まとめて一回きちんと英語の発音矯正をすればいいのにと思う。発音矯正に要する時間は全部で10時間くらいなものだろうし。
 ユーチューブを見ていると前原誠司さんの英語スピーチもあった。

 前原さんは外交つうで英語も達者だろうから、やはりちょっと発音矯正すればいいのにと思う。
 というか、不思議なのだが、なぜ政治家は発音矯正しないのだろうか。してもこんなものというのもあるかもしれないが、知力を要するというものではなく、ただ指示通り真似るだけの訓練なので、そんなに難しいものでもないように思うのだが。
 そんなことをツイートしたら、いやそもそもそんな必要はないという意見もいただいた。

 ご意見をいただいて考え込んだのだが、もしかすると、日本の政治家はあえて、英語の発音矯正をしていない、ということがあるんだろうか。そのほうが政治家としてのメリットがあるのか。
 日本人のように、発音体系も文法体系も異なる英語はあくまで異国語なので、むしろ異国語であることがわかるジャパニーズ・イングリッシュで通したほうが、国際的な英語としての意味がある、というような。英国人だって英国英語で通しているのだし、と。
 それもそうかなと思ってそういえば、朴槿恵韓国大統領はどうかと思って見ると、こんな感じ。

 コリアン・イングリッシュだが、安倍さんのジャパニーズ・イングリッシュよりは聞きやすいような気がする。気がするというだけかもしれないが。
 それはそれとして、英語の発音矯正というのがあまり普及していないふうなのはなぜなのか不思議な気がしたが、現在の中学校や高校でもやってないみたいだ。大学でもやらないのだろうか。
 米国だとESL(English as a second language)の基本は発音矯正だし、それほど時間をかけてやるようなものではないようにも思うのだが。
 
 

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コメント

ESLの基本は発音矯正、という点についてですが10数年前に米国のESL(中学)で英語を学んだ身としては違和感を感じます。

地域や学年などにより差があるのかもしれませんが、発音よりも文の書き方、話し方に重点がおかれていたと記憶しています。

投稿: ろっく | 2013.05.13 11:01

1.アジア系の顔立ちで身なりが立派、かつ英語の発音が下手
  →アメリカ人からは、外国人(本国では上層の人間)だと思われる

2.アジア系の顔立ちで身なりが立派、かつ英語の発音がネイティブ
  →アメリカ人からは、アメリカ国内のアジア系の人間だと思われる
   (肩書きはどうであれ、結局はマイノリティ)

仮に1と2を選べるとすれば、1に思われた方が得ではないでしょうか?
(2の方が得なのはアメリカに住む場合かな?)
幼児っぽい発音(例えば、日本語でいうならば「みっつ」を「みっちゅ」など)を除けば、あえて下手な発音を残した方が、日本の政治家としては得かもしれません。

ちなみに昔聞いた話ですが、アメリカに進出した某日本企業の現地法人社内において、「英語が下手な見慣れない日本人がオフィス・工場内にいたら、その人は本社から来た重役だ」(だから丁重に接しなければならない)という認識が、当地のアメリカ人社員の中にあったらしいです。

投稿: うぐいすパン | 2013.05.13 11:03

安倍総理は英語より先に日本語の発音矯正を受けるべきでしょう。ラ行やサ行の発音などに一部イレギュラーなものがあって耳につくので。

投稿: | 2013.05.13 15:36

このへんの考え方についてはどう思いますか?(私はわりと同感なんだけど)
http://blog.tatsuru.com/archives/000308.php
『私はネイティヴの綴り字の間違いや文法上のミスを指摘することができるが、彼らの発音の間違いを矯正することはできない。
というより、そのような権利は学習者には与えられていない。
オーラル・コミュニケーションを外国語教育の中心にする限り、ネイティヴ・スピーカーは絶対不敗の知的威信を構造的に確保されている。
だから、植民地主義的発想で外国語教育を行うすべての旧帝国主義国家は、まずオーラル・コミュニケーションの習熟を植民地人民に求めるのである。
それはリーディングから先に教えると、できのよい植民地の秀才が短期間に「宗主国民」よりも知的に上位に立つ可能性があるからである。

日本について言えば、英語をオーラル中心に学ばせるということは政治的には「英語話者の知的威信が構造的に担保される」体制を堅持するということである。
私は英語であれフランス語であれ、「学習者の知的水準がつねに劣位に固着されているコミュニケーション」にはどうも気が進まない。
それは私の性分のなせるわざだから、拡大適用することは控えるけれど、「英語話者の知的威信が構造的に担保され、ノン・ネイティヴがつねに劣等感を覚えるような教育システム」を採用していることの政治的な意味について、ときどき考えることは必要だろうと思う。』

投稿: 欣 | 2013.05.14 12:22

ジャパニーズイングリッシュという日本ブランドがあると思うので、寧ろそのままで良いと思う

投稿: | 2013.05.18 18:38

発音矯正は不要です(どうも海外居住経験のある方は発音矯正をよく指摘しがちですね)。
しょせんコミュニケーションツールなのだから、伝わればよいかと思います。
英語圏の方同士でも、訛りがあると聞き取れないことはよくあります。(日本人同士でもあります)
一番肝心なのは内容です。

投稿: ちえっぴ | 2013.06.25 22:18

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