「予約しました」とのお答え、ありがとうございました。
明日が出版日となる自著の話を、昨日のブログに書いたところ、予約しましたとの言葉を多数いただき、ありがとうございました。
こんなに反響があるなんて、びっくりしました。
![]() 考える生き方 |
著者名は"finalvent"としました。パソコン通信時代のノリでブログも英文字のハンドル名にしてきたのだけど、ブログの時代になると、匿名だ、とか言われてきたわけです。ですが、こうして本になると、普通にペンネームですね。後からそこに気がついて、ちょっとほっとする部分がありました。
しかし"finalvent"かあ。ちょっと一般社会受けしませんね。ブログの世界でいうと「藤沢数希」さんみたいにしておくと、本名みたいで良かったかもしれない。エッセイだと「岸本葉子」さんや「綿谷りさ」さん、「石田衣良」さんや「北村薫」さんなど、ペンネームにすてきな印象がある。そういうのがよかったな。でも他のペンネームも考えたことがあるけど、実際のところ、finalventで書いてきたからこれでいいかなあとか今回思いました。
今回本の形式で書いてみてわかったことのひとつは、けっこう自分の人生の整理がついたなあということです。おかげでなんかようやく55歳になった気が少ししました。まあ、この年まで生きられなかった人がいることを思うと、人生を少しずつ整理しないと。
とはいえ、その、まだ自分は生きているわけなんですが、生きている日々というのはけっこう、日々の問題に対処しているという感じで、しかもそうした渦中にいると、なんだか自分の人生、不運が多いなあ、不幸だよなとか思っていたのですが、本とかにして、ちょっと遠くから見ると、けっこう幸運があったなあという発見はありました。
で、不運も幸運も偶然だなあと。
幸運が多そうに見える人も、きっと偶然なんだろうなとも思うようになりました。
もうちょっというと、幸不幸がけっこう偶然による、というのはロールズのいう「無知のヴェール」に似ているかもしれないとも思いました。これは、社会の構成員が誰であるかを知らずに(ヴェールに覆われているかのように知らない)、利害を調整するという話ですが、「幸不幸はけっこう偶然」と考えると、市民社会というのは、偶然的要素をできるだけ緩和するように形成していかないといけないのだろうなとか。
| 固定リンク
「書籍」カテゴリの記事
- 『ツァラトゥストラはかく語りき』の思い出(2018.03.21)
- [書評] コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生 (岡本和明・辻堂真理)(2017.12.12)
- [書評] 東芝解体 電機メーカーが消える日(大西康之)(2017.06.18)
- [書評] 学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで(岡田麿里)(2017.04.15)
- [書評] 李光洙(イ・グァンス)――韓国近代文学の祖と「親日」の烙印(波田野節子)(2015.09.24)
コメント