« 2012年8月26日 - 2012年9月1日 | トップページ | 2012年9月9日 - 2012年9月15日 »

2012.09.06

いつでも明るい面を見ていよう

 ロンドンオリンピックはほとんどといってほど見なかったのだが、開会式と閉幕式の一部はたまたま見た。開会式では国民保健サービスに感動したし、閉幕式ではエリック・アイドル本人がご登場して「いつでも人生の明るい面を見ていよう(Always Look on the Bright Side of Life)」を歌うのに感銘を受けた。

 いつでも人生の明るい面を見ていよう。そうだな。しょうもない日本の政治ですら、明るい面があるはずだ。さて、どこに?
 首をかしげていたら、本家英国のフィナンシャルタイムズの社説にその手の話があった。さすがご本家である。タイトルは「東京のボンド・ブルース(Tokyo’s bond blues)」(参照)というのだが、哀しいかな、駄洒落らしいネタ元はわからない。まさか西田佐知子の歌なわけないよね。
 内容は、日本経済の低迷化傾向についてである。世界経済の影響ももちろんある。が、日本には政治指導力がないのも困ったことだ。特例公債法案も不成立というありさまだ、とフィナンシャルタイムズは嘆く。このあたりは前口上。
 しかしこれで日本の政治が混迷し続けるわけでもないだろうし、さすが経済紙、その20兆円くらいにがたがた言うわけではない。十字架に掛かってしまったブライアンの気持ちに比べれば、日本の現下の低迷は絶望的ではない。
 じゃ、明るい面は何か? というと、意外だったのは、フィナンシャルタイムズはこの夏の消費税増税を好ましく見ているような書きぶりだったことだ。この夏決めた消費に向けた課税は、見た目は、賢明(sensible)だ、というのだ。さらに退職年齢の引き上げもそうだと続けていた。
 私なんか、この増税で日本はひどいことになると予想するので、フィナンシャルタイムズとは意見が違うもんだなとも思っていたが、その先を読んで納得した。


A clear fiscal plan could also pave the way for more monetary stimulus, which politicians across the political spectrum have long called for. The Bank of Japan could feel more relaxed about stretching its asset-purchasing scheme in yet more unorthodox directions if politicians were pulling their weight too. While no panacea, this move could offer some relief to the economy.

明確な財政計画は、今以上の金融刺激策の準備となるだろう。この金融刺激策は、政党を横断して長く求められてきたものだ。これで日銀も安心して資産買い入れ額の拡大ができるだろうし、その拡大は、政治家の協力もあれば、非正統的な方法で行うことも可能だろう。日銀による資産買い入れは万能薬ではないが、ある程度まで日本経済を救済するだろう。


 こういう言い方があるのか。まさに明るい面を見ていよう、である。
 消費税増税はもう決まったのだから、日銀も安心して資産買い入れができだろうというのだ。しかも、政治家がリフレ政策を支援すれば、もっと可能でしょう、と。
 たしかにそれはそう。消費税増税がそれだけで問題というわけではない。一定のインフレターゲットが設定されれば、むしろ受け入れていくべきものだ。問題は名目成長率が先の三党合意であいまいにされ、しかも実質的なインフレターゲットが明瞭にされていない点にある。
 このフィナンシャルタイムズの社説と呼応するかのように、今日都内で日銀の白川方明総裁は講演し、言葉の上では金融緩和の方向性を打ち出した。日経「日銀総裁、金融政策「基金積み上げを通じて間断なく緩和進める」 (参照)より。

 日銀の白川方明総裁は6日、都内で講演し、金融政策について「資産買入等基金の着実な積み上げを通じて間断なく金融緩和を進めていく」と表明した。70兆円の残高目標に向けて「買い入れを進めている途上だ」と説明。8月末時点の残高が58兆円程度としたうえで「基金残高を着実に積み上げていくことは、金融緩和の効果が今後さらに強まっていくことを意味している」と述べた。

 日銀も考えているじゃないかとも思うが。

国債買い入れについては「財政ファイナンス目的では行わない」と言明した。

 ということ。「非正統的な方法」は否定されていると見てよいだろう。概ね毎度の日本銀行であり、海外からの注目はなくマーケットの影響もなかった(参照)。
 フィナンシャルタイムズ的に、あるいは、「いつでも人生の明るい面を見ていよう」というのを日本の国政に当てはめるなら、いっそうの金融緩和を推進する政治家の力が必要になるということだし、総選挙ではそういう人を選んでいこう。


 


Cheer up, Brain!
You know what they say?
Some things in life are bad.
They can really make you mad.
Other things just make you swear and curse
When you're chewin' on life's gristle,
Don't grumble
Give a whistle
And this'll help things turn out for the best

元気出せよ、ブライアン
あいつらが何言っているかわかるかい?
人生にはひどいこともある。
あいつらにはほんとに頭に来る。
罵倒や嫌がらせもしてくる。
生きていくのがきついときには
ぼやいてなんかいないで
口笛でも吹きなよ
それでいちばんいい状態に変わるもんだよ

And
Always look on the bright side of life
Always look on the light side of life

だから
人生の明るいほうを見よう
光が当たってるほうを見よう

If life seems jolly rotten
There's something you've forgotten
And that's to laugh and smile and dance and sing
When you're feeling in the dumps
Don't be silly chumps
Just purse your lips and whistle, that's the thing

人生が腐りきっているように思えても
見落としていることがあるんだ
それは、笑って、微笑んで、ダンスして、歌うことさ
どん底にいるような気がするなら
マヌケの仲間でいるなよ
気楽な顔で口笛を吹くんだ、大切なのはそれさ

And always look on the bright side of life
Come on, always look on the right side of life

人生の明るいほうを見よう
さあ、人生の正しいほうを見よう

For life is quite absurd and death's the final word
You must always face the curtain with a bow
Forget about your sin,
Give the audience a grin
Enjoy it, it's your last chance anyhow

人生は理不尽だし、「死ぬ」といったらそれでおしまい
前が見えなければ首をすくめているしかない
自分を責める気持ちを忘れて
わかってくれる人にギャグでも飛ばそう
楽しくやろう、人生は一度きりなんだから

So always look on the bright side of death
Just before you draw your terminal breath

だから死というものの明るいほうを見よう
息を引き取るまでそうしていよう

Life's a piece of shit
When you look at it
Life's a laugh and death's a joke, it's true
You'll see it's all a show
Keep 'em laughing as you go
Just remember that the last laugh is on you

人生なんて糞みたいなことばかり
深刻に見つめているならそういうこと
人生はお笑い、死は冗談、それが真実
なんだかんだ全部お芝居なんだ
どんな状況でも人は笑わせておけばいい
でも最後に笑うのは君なんだと心しておくんだ

And always look on the bright side of life
Always look on the right side of life
Come on Brian, cheer up

人生の明るいほうを見よう
人生の正しいほうを見よう

Always look on the bright side of life
Always look on the bright side of life

人生の明るいほうを見よう
人生の明るいほうを見よう

cover
ライフ・オブ・ブライアン[DVD]
   

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2012.09.03

最終餃子

 「夢も希望もない?」
 「ないですよ。しょぼーんという感じ」
 「餃子を食うといいよ」
 「餃子ですか?」
 「作ろうか?」
 「簡単に作れるもんですか?」
 「じゃ、最終餃子」

材料
 豚ひき肉 120g
 ネギ 1本
 市販の餃子の皮 20枚くらい
 塩とコショウ

 「これだけ?」
 「これだけ」

1 塩コショウを入れてよく練る

 豚ひき肉をボールに入れ、塩小さじ1/2、コショウ適当(ちょっと多めくらい)。これを竹べらでよく練る。

 あわてず、竹べらで潰すように練っていく。粘りが出て、脂身の白いところが均質になるくらいまで気長に練る。

2 ネギのみじん切りを作る
 ネギのみじん切りはいろいろな方法があるけど、断面が十字になるように包丁を入れて、端からざくざくと切っていくといい。

 「あまりみじん切りって感じじゃないような」
 「別にかまわないよ。むずかしかったらスライサーでもいいよ」


3 みじん切りのネギと練った豚ひき肉を混ぜて練る

 みじん切りのネギと練った豚ひき肉を混ぜて練る。


4 餃子の皮で包む

 市販の餃子の皮で包んでいく。

「包み方は?」
「円周の端に半円分指で水を付けて、まず真ん中を閉じて、それから片側の右に3つヒダ、左に3つヒダを作る」
「むずしいですね」
「慣れだよ。閉じていたらけっこうなんでもいいよ」


5 焼く

「焼き方は?」
「フライパンに油を引き、あっためてから餃子を並べる。フライパンが熱くなったら、コップ1/2くらいの水を差して、蓋をして蒸し焼き、3分。蓋を外して、水を蒸発させ、軽く焦げ目がついたら終わり」
「焦げ目ってひっくり返さないと見えないんじゃない?」
「餃子と餃子の隙間を見ていると、ちょっと焦げた感じが見えるんだよ」
「がってん流ってどう?」
「あれは皮が厚い場合」

6 食べる

「できあがり。まず、タレとか付けないで食べてごらん」

「わ、ジューシーでネギの歯触りがいい」
「タレは自由でいいよ」

「餃子ってこんなんでいいんですかね?」
「邪道」
「なーんだ」
「中国人は焼き餃子とか作らないし、餡も野菜が主体」
「じゃ、これ、なんなんですか」
「最終餃子」
 
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2012年8月26日 - 2012年9月1日 | トップページ | 2012年9月9日 - 2012年9月15日 »