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2012.05.15

米国で話題の同性婚とか

 ちょっと立て込んでいて今週はメルマガの試作品は出せそうにない。ということは、やっぱり毎週は難しいなという感じがする。軽げなコラム風とかなら、へろへろっと書けないことはないけど、私の書いたものなんか読んで面白いと思う人はそんないないんじゃないかと思う。書籍とかはなにげに読んでいるけど、クザーヌスの本とか紹介するのものいかがなものかで、やっぱし勝間さんの本とかでないと。
 「このネタはメルマガに回そうかな」とか各ネタのこと思うとブログを書くのがおっくうになる。それもどうでもいいような感じではあるけど、ブログが空いちゃうのもなんなので、その手のネタを軽く書いてみたい。米国で話題の同性婚についてである。
 なんで米国で同性婚が話題かというと、きっかけは、オバマ大統領が9日、ABCのインタビューで同性婚を支持すると発言したことだ。で、なんでそれが話題になるのかというと、それが米国人の関心事だからだ。ぐるぐる。
 私とか、あるいは北欧の人なんかもそうだけど、結婚というのはもともと国家という意味での「公」ではなく、教会という共同体としての「公」の問題だから(だから集会で異議あるものはおるかぁと問うわけね)、国家の「公」という点からは「私」の問題だと考える。そういう人にとって、結婚制度というのは、財産に対する規制というくらいの意味しかない。
 それもだ、私を含めてたいていの貧乏人にしてみると、さほど財産を気にすることもない。となると、カンケーネーという話になりそうだが、実際のところ、現代の国家は貧乏人に対する福祉制度でもあり、それに結婚制度も組み込まれているので、そうカンケーネーというもんでもないかうんぬん、ということにはなる。でも、そのくらい。いずれにせよ、同性婚だからという話題には、関心が向かない。
 余談だけど、そもそも現代国家における結婚というのはそういう財産に対する規制なんで、じゃ、それをもうちょっと共同体における「公」の問題に接近させてみましょうか、みたいなアプローチもあっていいわけで、フランスとかだとそれがPACSとして実現していたりする。
 ええと、なんの話だったけ。同性婚か。
 で、余談だが、同性婚ならぬ同姓婚が韓国で公式に認められたのは1997年だったかと思う(違憲判断だったかな)。日本統治下ではどうであったかというと、基本的に日本の近代的な民法の適用ではあったと思うが実質はよくわからない。創氏改名が可能だったというのもそれに準じることかもしれない。でも光復で同姓婚は禁止になったのだったか。余談終わり。
 米国で同性婚が話題となるのは、おそらくキリスト教的な文化によるものだろうと見られている。で、いいんじゃないかと思うが、本当にそうなのか、再考するとよくわからない。キリスト教文化というなら欧州でもそうだが、それほど問題になっているふうもない。やはり公私の議論に吸収されるか、あるいは、欧州では伝統のなかに実質の同性婚が存在しているからなのではないかと思う。
 で、今回のオバマ大統領の発言なのだが、実は私は、これが話題になったのは、オバマさんの発言が、面白かったからではないか、と思っていたのだった。
 彼、大統領選挙の時は、世の中の趨勢を読んで同性婚に反対していた。それからはノーコメントにしていた。
 世の中の趨勢が潮目に来たし、それにそれまでノーコメントとして注意を払っていた層の票が中絶問題などですでに反オバマに回ったので、これ捨ててもいいんじゃね、それに副大統領のバイデンがまたとちっちゃったみたいだし、そもそもバイデンがすべった元の、ノースカロライナ州での同性婚を違憲とする州憲法改正案をめぐる住民投票だが、違憲となって大騒ぎした人々を見て、こっちの票が案外食えるそうだと見たのだろう。で、オバマさん、自分の考えは「進化(evolve)した」と言ってのけたのだった。
 これって、笑いのツボではないですか。状況の利得を見ての「変節」はオバマ用語では「進化」。



Rob Rogers' Cartoons


 ねーよ、と思って笑っていたら、世の中、そういう受け止めではなくて、けっこうマジな議論で報道されているので、引いた。
 さらにロムニー大統領候補が高校生時代、ゲイの学生の長髪を無理に切ったという話題が続報。笑った。ロムニーも覚えてないがそういうことがあったらすまなかったと謝罪したが、そもそも、ロムニー少年の話も事実なのか、よくわからないし、今となっては、それ以外にどう対応していいかわからないような人格攻撃をリベラル陣営という言われる人々が繰り出してくるあたりも面白い。
 いったい何を大騒ぎしているのかよくわからない事態だったが、まじめに政治の文脈だけ取り出してみるなら、本来の問題は、「ノースカロライナ州での同性婚を違憲とする州憲法改正案」をどう扱うかということで、これをオバマさんはどう考えているのかというのが問われなければならない。
 愚問に見えますか? つまり、ノースカロライナ州の今回の住民投票にオバマさんが反対の意見を持っているのは当然ではないか、と。
 とこが、そこがまたまたオバマ流曖昧。
 そういう法制度的な文脈は消えて、個人的見解として進化しただけ。つまり、公的な提言の含みはない発言だったようだ。なにそれ。
 米国では、同性婚を州法で禁じているのは38州で、認めているのは6州とワシントンDCだが、こうした各州の法制度に対して連邦からの提言なり、あるいは民主党の政策上の課題として、オバマさんの意向が今回浮かび上がったわけではなかった。
 
 

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コメント

世帯主とか保健とか、めんど臭そうですね。

投稿: katute | 2012.05.16 11:06

確かに

投稿: 蟻んこが一番です! | 2012.07.07 11:16

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