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2012.05.26

河本準一さんをめぐる生活保護費の不正受給疑惑について

 お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん(私はこの人全然知らないのだけど)の母親に生活保護費が不正受給されていたのではないか、とする疑惑問題がツイッターで沸騰していた。何かが発動しているんだな、なんなんだろうかと、蟻の生活を観察するように(参照)眺めてみた。よくわからないせいか、自分の印象は浮きまくった。うむ。だったら異論の一つとしてブログに書いてみてもいいんじゃないか。ごく簡単に書いてみたい。
 当の疑惑問題だが、NHK的にはこうまとめていた。「河本準一さん 生活保護費返還へ」(参照)より。読むとわかりやすい口調でありながら、「それって不正なの?」という構図は、いい案配にボカされている。


 この問題は、テレビや舞台などで活躍する河本準一さんが一定の収入があるにもかかわらず、母親が生活保護を受けていると、先月、週刊誌で報じられ、批判されていたものです。
 河本さんは25日、東京都内で記者会見を開き、母親が生活保護を受けていた状況について説明しました。
 それによりますと、河本さんの母親は15年ほど前に病気で働けなくなりましたが、河本さんは当時、年収が少なく、養うことができなかったため、母親が生活保護を受けるようになったということです。
 その後、河本さんがテレビなどで活躍するようになると、福祉事務所から母親に援助できないか相談を持ちかけられるようになり、5年ほど前からは河本さんが生活費の一部を援助し、その分、生活保護費が減額されていたということです。

 今回の話の発端は、サイゾーというネット媒体と女性セブンという週刊誌で今月上旬あたりで話題となり、その後、片山さつき議員と世耕弘成議員が関心を持って話を膨らまし、週刊新潮でも小ネタで扱われたという経緯のようだ。5月11日の時点の電凸話がユーチューブにあり(参照)、その時点の空気を残している。

不正受給なのか?
 現状の報道からは、不正受給とは言えそうにない。つまり、違法性は確認されない。NHK報道ではこう言及されている。


河本さんは「福祉事務所と話し合って決めていたので、母親が生活保護を受けていることは法的には問題ない」という考えを示したうえで、「芸人は収入が不安定なため、今は高い収入があっても母親の生活保護を打ち切ることはできなかった。甘い考えだったと深く反省している」と謝罪しました。

 河本さん側としては、違法性はないとして、しかし、「甘い考えだったと深く反省」したというのである。
 ツイッターなどでは、「違法性がないなら謝罪する必要はないではない」「生活保護は堂々と受ければよいではないのか」という意見が沸騰していた。さらに、「こうしてメディアで河本さんを吊し上げるのは、魔女裁判であり、メディアによるリンチだ」という意見も流れていた。
 違法性はないのだから、それはそうなんだろう。
 では、河本さんの意識としては何を謝罪したのか?
 実はそこが、よくわからない。現実が認識されず沸騰するのが昨今のネットだからというのもあるのだろうが。
 「法的な責任はないが、有名人として道義的な責任はある」みたいな理解がなんとなくされているが、そう理解する根拠もない。これが今回の問題と騒ぎの一つの軸になっている。
 謎の謝罪に関連して、返金の示唆がまた謎である。

また、母親は先月から生活保護の受給をやめたということで、河本さんは今後、福祉事務所と話し合って、母親が受け取っていた生活保護費の一部を返金す るということです。

 ここも疑問点である。不正でないのに、生活保護費の一部を返金するということがどういうことなのか。別の言い方をすると、返金はどういう名目になるのか。
 ツイッターで疑問を出したら「寄付」という答えを得た。福祉事務所に寄付ですかというと、「総務省」とのことだった。民主党政権下で思わぬ行政改革が進んでいるのかもしれない。それはさておき。
 いずれにせよ、返金がどのような名目となるのかはわからない。「貰いすぎたのだから、返せばいい」というふうに一見すると理解できそうに思うのだが、だとすると、「貰いすぎた」という判断が前提となる。
 すると、不正ではないけど、貰いすぎたということになる。よくわからない。しいて考えれば、福祉事務所のミス・落ち度ということになるだろう。
 だとすると、謝罪すべきは、福祉事務所、ということではないのか。ますますわからない。

不正受給の疑いはないのか?
 福祉事務所が了解していた以上、現状、「不正受給ではない」としか言えないようだが、それをもって疑念はすべてぬぐい去れたかというと、ここに奇妙な問題がある。結論からいうと、どんなに疑念があっても、解消できない仕組みになっている。
 まず疑念だが、この事態で「不正」はどこで判定されるのかというと、河本準一さんの所得である。そして、福祉事務所に開示されている河本準一さんの所得からは、不正はないと判断されてきたということである。
 疑念は実は、不正受給ではなく、福祉事務所に開示されている河本準一さんの所得は正確なのか?という点にある。
 豪奢な生活ぶりではないか、福祉事務所に開示されている以上の収入があるのではないか、という疑念から発したものだ。売れない芸人のままなら、疑念もないし、所得が正確に公開されていても疑念はない。
 繰り返すと、不正受給は波及であって、論点は、福祉事務所に開示されている河本準一さんの所得は正確なのか?という点にある。
 この問題についてだが、河本準一さんには福祉事務所以外に開示する義務はない。プライバシーの問題である。よって、この問題はここで簡単にデッド・ポイントに達する。
 ところが今回問題になったのは、国政調査権を持つ国会議員二名がこの疑念に首を突っ込んだからだ。つまり、国政上の調査対象であることが暗黙にちらつかされたことがある。市民的に考えれば、一時期豪奢な生活をしてようが芸能人の所得が国政上の問題になりうるわけもなく、権力の不当行使にしかならない。そのあたりは二議員も心得ているために、曖昧に影響力を行使していた。
 同時にこの問題は、実は機構上は河本準一さんの意志のように見えるが、河本準一さん自身はこうした経理方針を熟知しているわけもなく、現実の収入の開示については、ようするにその部分を担っていた吉本興業の子会社クリエイティブ・エージェンシーの問題だった。端的にいえば、吉本が問題だった。
 以上の背景から、二議員に吉本興業の代理人弁護士が訪問していた(参照)。片山さつき氏はこう語っている。事実関係についての疑念はないとしてもよいだろう。


片山さつき氏(以下、片山) まず、最初に先方に確認したんです。「今回、私のほうから、(吉本さんを)呼んだわけではないですよね」と。5月2日(※片山議員が、自身のブログで、今回の問題を追及する旨を報告した日)の夜遅い時間に、吉本の代理人弁護士から私の携帯電話に直接「河本さんの一件で説明したい」という連絡をいただき、受給を認めた上でいくつか理由のようなことをおっしゃるので、「その説明ではとても納得はできない」と伝えたら、日を改めて議員会館に伺いたいと先方がおっしゃった。翌日から私は米国出張だったんですが、「では、6日に帰国してから時間設けますから、できるだけ早くご連絡いただければ、こちらも対応します」と答えたところ、帰国後もなかなか連絡が来ない。で、やっと返事が来て、いくつか希望日を出されてましたが、いちばん早い18日に私と世耕さんが万障繰り合わせて対応しました。つまり、こちらとしては事情説明があるなら、一刻も早く聞こうという姿勢で対応したんです。18日にお会いした時、「なんでこんなに遅れたのですか?」と聞くと、「誰が行くかなどを調整していました」と言っていましたね。

 吉本の弁護士側はどう対応したか。議員を信頼して内密に河本準一さんの収入の開示があっただろうか。

――収入については所得証明や納税証明などの証拠書類は提示してきたのですか?
片山 そういうものは一切持ってこなかったですし、口頭でも「年収はいくら」という具体的な開示はなかったですね。あと、福祉事務所から毎年一回、河本さんに電話で「仕送りをもう少し増やすなりできないか」などの照会があったそうで、そのたびに「今はまだ無理」と対応していたそうです。福祉事務所からは電話だけだったのかと聞いたら「そう聞いています」と。一回だけ仕送りを増額したと言っていましたが、その額も具体的には言いませんでした。
――せっかくの説明の機会だったのに、証拠書類も出さずに、正確な数字も把握していなかったと。
片山 とにかく具体的な提示はなかったし、我々を納得させる新しい材料もなかったですね。所得証明はないのかと聞くと黙ってしまうし。あと、母親以外に他の親族の面倒も見ていて、その親族が海外で治療を受けなければならなくて、それに多額の費用がかかるんだという話を、最初に電話がかかってきた時に弁護士から説明を受けたわけなのですが、「その方は河本さんにとってどういう立場の方ですか?」と聞いたら、「私はそんなことは言ってない」と言う。「いや、聞きましたよ」と言ったけど、「言ってない」と言う。「でも録音記録に残っていますよ」と言うと、また黙ってしまう。もしかしたら、吉本や弁護士側も情報が取れていないのかもしれませんが、都合が悪いことは黙るという繰り返しでしたね。結局、今回の説明でも「不正受給ではなかった」と我々が納得できる材料はなかったので、「本件は黒ではなくグレーということはあっても、『白』ということはできません」と申し上げました。引き続き、この問題は追及していくことになります。ただし、報道されているように、世耕さんが「道義的責任をとって、全額返済すること」を提案し、それを持ち帰ったので、その返答にもよりますが。

 かくして国会議員への、河本準一さんの所得の開示はなく、二議員は「不正受給」の疑惑を残した形になった。
 まとめると、所得が開示されず「不正受給」の疑惑は残る、としたのが国民の代議士である以上、国民にも疑問は残る。
 もう一点、片山氏の証言で興味深いのは、福祉事務所の対応の不備の疑惑である。

謝罪会見は何を意味していのか?
 謝罪会見前の状況としては、国会議員が権力をちらつかせて所得開示を迫るが、吉本側はそれを拒むという緊張した状態にあった。
 この緊張は継続することで両者にダメージも与えることになる。国会議員側としては不当な権力行使に見えるし、吉本側では経理上の不正の疑念が増していく。どこかで手打ちをする状況的な圧力が増しており、それが、結果として今回の謝罪会見となった。
 手打ちの様式は片山氏の証言のなかで指示されていた。


引き続き、この問題は追及していくことになります。ただし、報道されているように、世耕さんが「道義的責任をとって、全額返済すること」を提案し、それを持ち帰ったので、その返答にもよりますが。

 二議員側としては、「道義的責任をとって、全額返済すること」を吉本側が飲めば、事態は納めるということである。露骨にいうと、これ以上、吉本への追究はしないという約束だったと言ってもいい。
 かくして、お笑い芸人に吉本側から泣きの演出の依頼が出て、この謝罪会見となった。吉本の所業を一身に背負って磔刑ともなれば、相応のご利益も期待できそうに見える。

問題の意味はなにか?
 今回の問題の経緯はそれだけのことで、緊張する両者は手打ちとなって終わった。
 生活保護費の不正受給という問題でいうなら、今回の事例は、そもそも問題ですらない。
 生活保護費の制度には不正受給が付きものなので、制度設計の当初から組み込まれている。実際、この制度の不正の率は異様なほど低い。
 なにより最大の不正抑止として、そもそも受給が少ないということがある。こんな少ない額で生活保護になるのかと平成生まれの人が疑問に思うだろうが、戦後日本人の歴史体験として、死活問題は貨幣経済じゃなかったというのがあった。現在でも農業が維持されている地方で暮らしてみるとわかるが、貨幣がそれほどなくても生きていける。別の言い方をすれば、高度成長期に農村から都市に出た人間は失敗したら農村に帰れ、という指示でもあった。
 その制度が特定の技能集団でしか利用できなくなるまでに進化し、現実に困窮している人にも対応しなくなっている。
 今回の事例でいうなら、吉本側としては従来どおりのお約束で進行しているのに、「なにこの議員、わかってねーの?」ということだ。自民党が政権与党なら、それなりに「ここは、まあ、わかれよ。吉本っていうのはそもそもなぁ……」の仲裁が入ったものだが、没落した現状の自民党では無理。
 同時に没落した自民党としても、このまま昭和な世界に浸かって復活する見込みもないのだから、制度の改善は提案したいし、財務省側はかねてより、国民の所得を捕捉する制度を欲している。これ、いいじゃないか、と食ってみたという話。
 では、制度をなんとかしたらということもある。それだけいうと正義のようだが、今回の事態の核心のように、そもそも現行の制度では所得の捕捉ができないし、その制度の見込みもない。それがどのくらい絶望的なのかは、消費税増税に伴う所得ベースの補償もできないことからわかる。
 もっとも、片山・世耕議員に対して、困窮者を虐めるなとここぞとばかりに批判する側も、国民の所得捕捉の制度が必要だとは言えない弱みでもあるような振る舞いしかしていない。
 
 

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「時事」カテゴリの記事

コメント

役人と法律が悪いのに、そこを変えようとしないのだから、お粗末すぎる。

だいぶまえ、ネットで話をした、現実の放浪癖のある人が放浪先で生活に困窮して、役所へ相談にいったら、とある農家を紹介され、そこで泊まりながら食事がでて、給料はないけど働ける、これでも条件が悪すぎなのに、泊まることができず、一食しかでない。そこで、生活保護申請は、ちゃんと調べて専門家に相談すれば、一時保護にしてもなんにしてもできるからって、他の詳しい人が話して。放浪してる人も、正しいかどうか、ネットで検索しまくって、なんとかしたかもしれない。

まぁ、このときもビックリしたけど、扶養の義務なんて、明治時代のままでしょ。核家族化しているんだし。それに、所得が多いということは、税金もたっぷり払ってるわけで、容赦がないというのは、現実をまったく見てないとしか感じられない。だいたい、明治時代の扶養の義務というのは、家長が隠居して、家督を長男に相続させたときに、年金がないから扶養の義務っていうのが、根本思想でしょ。現代じゃ、そんな一家を構成できないし、今の若者は、親を扶養するどころか、消費税で、他人の親を扶養させられるわけでしょ。

むかつく。

投稿: | 2012.05.26 16:13

1.報道によると14,5年にわたって受給しており幾度か「福祉の方と相談しながら対応してきた」と語っていたがその幾度かの相談の時々に具体的にどのように扶助できなかったのか。いくら扶助していたのか。
2.時々の相談の時に自身の収入について真実を言っていたのか.
3.収入について真実を話していて尚且つ生活保護が必要な状況であったのか。(これには岡山市の判断が大きく作用する。言い換えれば岡山市にも責任の一端があることも)
4.この問題の核心は「福祉の方に相談していたから不正ではない。」と言う河本の手続き論とその手続きの中身が正しかったのかと言う問題だと思うのですが。
私が怒っているのは一連の流れと河本の記者会見を観て聴いて「嘘を言っている」と感じているからです。ズルをしたことがバレればズルをしたと言わなければ。法律の限界とか手続き論ではないんです。いろんなことにすり替えてはいけないのではないでしょうか。

投稿: 72歳の老人 | 2012.05.26 16:41

最後の一文は少し問題があるように感じます。
片山・世耕両氏を批判する側は、本筋が扶養義務の意義にあるからこそ批判を展開しているわけで、所得捕捉制度に関する指摘に反駁しているわけではありません。
所得捕捉制度ができるとまずい部分があるのは、おっしゃっている側の人間だけではなく、適正手続が求められることになる徴収する側にも同様にそうした部分は出てくるはずです。
論じられていないところからのご指摘は片手落ちではないかと思います。

投稿: ヤッホー | 2012.05.26 17:19

親戚が医療事務で勤めていますが、そういった職業に従事する人の生保受給に対する印象は平均して悪いですね。
やはり不正受給ではないか、あるいは制度があからさまな不平等ではないか、と感じる部分が少なくないのが原因のようです。

が、一方で制度的、統計的現状を見ると、不正は少ないし、むしろ受給額を増やす方向に改善すべきであるというのが正論になってくる。

この二者の認識の相違はどこから来るのか、という点に河本氏の問題の根幹があるような気がします。

で、前者の立場は何を見てのものかというと、やはり過度な贅沢をしているとかそういう現状になってくる。贅沢がどういう範囲で認められるべきか、という問題はさておき、この根本には「生活保護を受けているんだからもっと慎め/苦しんでいるふうにしろ」という感情的な印象が見え隠れしているように感じます。

だから、生保に関する統計的情報をもっと開示すべきでないか、というのがとりあえずの方策として思いつきますが、究極的には「贅沢しているように見える人は実際どうなのか」という点を検証しないことには解消しない気もするので、そうすると、今回の件のように多少なりともプライバシーに立ち入ることなしには人々の溜飲を下げる方法がないのかな、と。

そうやって、プライバシー侵害のような結果に至らないと理解を得られない制度って何なんだ、というモヤッとした印象だけが残ります。

投稿: 熊本 | 2012.05.26 18:38

不正受給についてはともかく、(福祉相談所と河本側が確認すればよいだけの話。返金も含めて)実母より他の親族を優先して援助する姿勢なり、散々プライバシーを芸で売ってきていたのに、今更プライバシー侵害を周り(吉本)が言うのも変
結局、吉本の援護が酷過ぎて河本が追い詰められたんかな、と思った

投稿: | 2012.05.26 19:53

ネットでは母親の他に姉、叔母A、叔母Bも生活保護を受けていると
いわれています。
母親の件で生活保護を熟知した上での計画倒産の匂いがプンプンしますねえ。全員ドクターストップのかかった重病患者なのでしょうか?
この辺りの事実関係こそ追求すべき問題かと思いますが。
仮に真実だったとして、意図的に収入を無くし、生活保護受給条件を熟知した上で要件を満たすよう計画性が認められる場合どう対応するのか。たとえ受給が認められる状態にあったとしても刑事罰に値する悪質さを感じます。現状ではこういうヤカラは見せしめに叩いて警告するしか方法が無いのかな。。

投稿: | 2012.05.26 20:06

 みせしめなんでしょうが、何となく一昔前の国民年金騒動、江角マキコ騒動を思い出します。

 ただ、今回の件は、江角マキコ騒動とは少し勝手が違って、関西特有と言うか、大阪の公務員の刺青問題もようするに同じだと思いますが、関西の人間であればなんとなく知っている、反社会的な方々が「公務員」(あえて特定すればゴミ収集)として働いており、そう言う方々は刺青をされてみえる方もいらっしゃる、と言う事で、刺青が違法だとかではなく、近頃は若者のファッションだとか、個人の自由だとか、そういうレベルの話では無い訳です。

 当然、あいつらまともに働かんわけですよ。休みばっかり取って、競艇、競輪、パチンコ三昧、えーかげんにせえよ、と言う事で、今度は、返す刀で生活保護に切り込んだと言う事ではないかと思います。

 なるほど、国政調査権ですか。その手があったかと、感心しました。

 で、ここにこう切り込め、と誰かが言っているんですかね。それって誰なんでしょ。

投稿: Jamira | 2012.05.26 20:49

私は難しいことはわかりませんが…
河本さんのことをご存知ないとの事でしたので、その部分のみ、コメントさせて頂きます。
推測ですが、
河本さんは、母親の面白エピソードなどを番組で披露する事が大変多く、それで稼いでいた面もあるのでは?
という一般の意見と、
また、芸能人特有のものなのか、
番組で、高額な時計を買ったり、女性関係などを取り上げたりなど、
そういった河本さんの言動を沢山の人がテレビを通して見ており、疑念を持つ人も多く、騒ぎが大きくなったのではないかと私は思っています。
私も、河本さんの話す、オカンの話は好きで、聞くたび、大笑いでした。

投稿: 通りすがり | 2012.05.27 03:34

生活保護の不正率なんて統計はあるのでしょうか?
あったとして、検挙率と現実の犯罪数は矛盾しないのでしょうか?
どんな調査・推測・統計・発明で生活保護の不正率なんて数字が出てくるのか興味ありますね。


さて
今回の件でこれだけ叩かれたのは誠実性の問題だと思います。
一部週刊誌で報道された河本さんの「もらえるものはもらっておけ」
Twitterでの開き直りとも取れるプロフィール更新
吉本の対応などなど。
ネット民が居直ってる河本憎し・吉本憎しとなっても仕方がない。

河本さんはある意味、自ら舞台に登っていったと言っても過言ではないのではないでしょうか。
んで、飛び降りた場所が謝罪会見と。
最初の週刊誌報道、あるいは国会議員が乗り込んできた段階で白旗上げて、余計なことせず
ただ
「うっかりしてました」
「知りませんでした」
「馬鹿でごめんなさい」

的なノーガード戦法でいったなら、泣きながら謝罪の必要は無かったと思います。

投稿: っs | 2012.05.27 07:42

これが叩かれるなら、NHKの支払いをしていない奴らはどうなの?と思うが…

投稿: | 2012.05.27 08:49

河本準一さんの「生活保護不正受給」は自民党の2議員が取り上げるほどの悪質なものではなさそうだ。二重取りや、上記項目あがっているものなどというものでは決してない。209万人の生活保護受給者のごくごく一部の不正受給者を俎上にのせて、バッシングするとは他に意図があるのではないか。社会保障は自公政権によって2200億円が毎年削られたうえに、仕事を奪われ職場を失った人々が250万人に達するという未曾有の貧困格差が拡がっている。
 こんな不公平な社会を作りだしておきながら、なお自己責任を押しつけるための宣伝材料に使用するとは自公の本質がすけて見えるというもの。
 自己責任を言うなら、充分な生活が保障されている議員の歳費やその上に憲法違反までして政党助成金を上乗せして税金で政党運営をしている議員さんはそっくり政党助成金を返納するべきではないか。政治的、道義的責任がないのはむしろ大騒ぎする政治家どもだろう。自分の努力で政治家になれない人が税金の無駄遣いをして政治家にさせて貰っているなどは恥を知るべしでしょう。

投稿: | 2012.05.27 14:04

僕はツイッターを見ていないのでどういう議論になっているのか知らないのですが、
生活保護を正当に受け取っている人なんて居ません
現行の生活保護制度はヤクザや在日が働かずに遊んで暮らすための制度です

お役所もぼちぼちこの制度をどうにかしたいと思っているのでしょうね
総額が凄いことになってますから
特に民主党政権になってから完全に不公平なバラマキになってます

投稿: みかん | 2012.05.27 21:35

私は河本さんは不誠実だと思います。
あまり知っている人はいないようですが、
会見で年収100万以下といっていたのは嘘です。
当時、奥さんは銀座ホステスで40万稼いでいたのです。
そうすると世帯の年収は500万~600万はあったと
推測できます。
動画を見ていただければ分かりますが
河本さんご自身が語っています。
あまりに不誠実でこの事実をせめる人がいないのを
とても不思議に思います。

http://www.youtube.com/watch?v=Vz0-vejmPkM

投稿: ばっは | 2012.05.28 11:10

それは2003年の話で15年前の話ではないね。

投稿: | 2012.05.29 05:06

私事ですが、私の父も生活保護を受けていました。
父は、私が小さい頃からほとんど家にお金を入れず、母は本当に働きづめでした。離婚したのは、私達子供が(3人)学校を卒業してからでした。
その後、父はずっと独り暮らしで、年金を貰う歳になったが足りないという事で生活保護申請するので書いて欲しいと‥。
援助の欄には、そんなに書かなくていいと言われ、「できる範囲で‥、パートで年収も余裕が無い」というような事を書いたと思う。(事実)
父は、私達に世話になるわけにはいかないと思っていたらしい。ほったらかしにしたくはないが実際無理だし、そんな金があるなら母に使わなければという気持ちになってしまった。
それでお世話になっていました。その後、大きな手術を2回しました。お金どうしようと思ったら、かからないと‥正直本当に助かりました、と同時にかからないの??と申し訳ない気持ちにもなりました。
母も、かなり大きな手術をしたのですが、自分の貯金で支払いました。
父はタダで、母は毎日働いて貯めたお金で支払う‥なんかおかしいと思ったけど。

父は、2回目の手術後10日ほどで亡くなりました。ガンでした。難しい手術でしたが、末期ではなく、まさか亡くなるとは全く思っていませんでした。先生も「何でこうなったか分からない」としか言わないので納得できず‥その後色々聞きに行ったが、タダでやってもらっているので何も出来ませんでした。
病院から見れば、なんで子供が3人もいて生活保護なんだ?と思われていたと思う。

親の面倒もみれない自分の経済力の無さが、こういう結果になった。情けない。

このコメント長すぎるので読んで頂くだけで、載せないでください。
皆さんの税金使って‥すいません。ありがとうございました。

追記
父が亡くなってから思った事ですが、一般的に言ってダメな父親だと思いますが、職は何度か変えたが、自分でお店(飲み屋)やったり、家の外装の会社を始め‥一緒に仕事してた人に金を持ち逃げされたり、移動販売で山奥のお店の無い様な所に売りに行ったり(私もついてった事がある)父なりに何とかしようと頑張っていたのかと思いました。

投稿: | 2012.05.29 18:52

結局は脱税なんかと同じ話でしょうか
税金を払う側の人の話をします
80年代に父が暫く町の長者番付に載ったことがありますがこの頃は嫌な思い出しかありません
忙しく家族で出掛ける思い出などがありませんでしたし家も事業を興したばかりで借金もあり贅沢できません
でも強烈に嫌な思い出は長者番付のことで他人に父が「しこたま儲けやがって」みたいな嫌味を言われたことです
父は「本当は俺より儲けてる奴なんか幾らでもいるんだが結局は税金を多く納めた人が番付に載る。でもそれを分かる人はあまりいない。見当違いな妬みまでされるから馬鹿らしよな。」
長者番付は廃止され父は引退して年金生活です
仕送りは受け取らず細々と生活してます
70歳くらいの方なら分かると思います
そういった人達がいたんですよ

投稿: シーモンキン | 2012.05.30 12:47

生活保護法第85条 不実の申請その他不正な手段により保護を受け、又は他人をして受けさせた者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

「不実の申請その他不正な手段」により保護を受けた可能性があるのは河本氏でなく母親です。

第61条 被保護者は、収入、支出その他生計の状況について変動があつたとき、又は居住地若しくは世帯の構成に異動があつたときは、すみやかに、保護の実施機関又は福祉事務所長にその旨を届け出なければならない。

61条より、母親には収入等の変動の報告が義務付けられていますが、河本氏に義務はありません。

そこで、仮に河本氏から母親に裏で金銭の援助があり61条(届出義務)違反が立証できれば母親は85条により罰せられる可能性がでてきます。

次に、母親が有罪になれば、85条の「他人をして(不正受給を)受けさせた者」が処罰対象に浮上します。

そして、週刊誌等で報道されているような、「もらえるもんはもらっておけ」発言が知人に対してされたようですが(河本氏の不正受給を容認する意思が見られます)、河本氏から母親にあったとすれば、85条により罰せられます。

河本氏を逮捕したければ、河本氏から母親への、届出外の不正支出とそそのかしの事実を立証する必要がありますが、どちらも困難です。現時点では河本氏が自首してすすんで自供することはないでしょう。

逆に言えば、うっかり河本氏が上記2点について話さないように、弁護士がガードしていたとも言えます。
弁護士が同席したことが、逆に疑惑を強く抱かせる結果になったように思います。
弁護士は事前の打ち合わせだけにして裏方に徹しておけば良かったかもしれません。

投稿: | 2012.05.30 15:45

すごいコメントの量ですね。私もついでにw

今回の騒動への個人的な感想になってしまうんですが、
話の肝は、河本さんが「芸人」だった事だと思います。

アイドルに彼氏がいてはいけないように
芸人は物乞いをしてはいけない のだと思います。

要はタレントとしてのイメージが落ち、商品価値が無くなってしまった。と
で 元々あった制度への疑問や不正疑惑などから
「世間」の嫉妬と怨嗟をもろ被りしてしまったように感じています。
正にワイドショー的話題であると、

投稿: ナナシたぬき | 2012.05.30 21:26

生活保護の受給が少ないから不正抑止になってるってのは今でも通じる話として書いてるんでしょうか?よくわかりませんでした。
生活保護費が相対的に高いと感じる人が増えたことが盛り上がってる原因だと思うのですが。

投稿: コウ | 2012.05.31 19:50

結局、お国からうまーく生保取得権利を得ていらした河本さんに拍手!生保得ていた事実の何がイケナイのでしょう?かなり縛られる枠と、メリットデメリット羞恥知り尽くした。お見事なものでしょう?現実、お金が必要だ。と、申請して認可し続けただけの人達に責任云々を問いただすだけ叉無駄な経費かかりはしないのでしょうか?

投稿: 蟻んこが一番です | 2012.06.09 22:25

どうも、この問題の根本のところをわかっていない方が多いようなので、久し振りにコメントします。まず今回の騒動の発端となった女性週刊誌での報道ですが、始まりは、河本準一氏の「ただでもらえるもんはもらっとったらええんや」という言動に対して、「余りにひどい!」と、河本準一氏周辺の人間からのリークがあったということです……。単純に、収入も人気も安定しだした7~8年前に生活保護の受け取りをやめていればよかったわけです。だって、仮に年収5000万円以上の人間の母親がもれなく生活保護を受けられ、しかもそれが不正でない、合法であるとなったら、早晩生活保護制度は(予算的な意味で)破綻するでしょう。

投稿: 院長(認定) | 2012.06.11 19:05

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