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[書籍] やり直し教養講座 英文法、ネイティブがもっと教えます
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「どうお考えですか?」という日本語の表現を英語で「How do you think?」というとする。文法的には間違ってないが、英語のネイティブが聞くと違和感が残るらしい。"How"の持つ「方法」という語感から、「どのような方法であなたは考えますか? いかなる思考法?」という印象になる。正しくは、「What do you think?」である。
デイビッド・セイン氏が著者に入った本書『やり直し教養講座 英文法、ネイティブがもっと教えます』(*)は、英語ネイティブならではの語感をうまく伝えた『英文法、ネイティブが教えるとこうなります』の続編になる。英語知識の小ネタ集でもあり、すらすらと読めるが、前著より文法に配慮している。例えばこういう英文。
Had you come a little earlier, you could have met me at the party.
訳せますか? 高校英語なのでそれほど難しいわけではないが、"Had you come ~"は、"If you had come ~"という仮定法条件説を倒置したもの。文語的だろうと思っていたが、そうでもないらしい。言われてみれば、よく見かける。
同書では他に、「ビジネスメールは3行で書く」といった話も面白い。(1)状況説明、(2)願望、(3)解決方法、を1文ずつ書けばよいそうだ。
ただし現状では撤退は確認されていない。VOA「South Sudan, Sudan Claim Control of Heglig Despite Withdrawal」(参照)より。
Later that evening, however, South Sudan's ambassador to the United Nations, Agnes Oswaha, told reporters at U.N. headquarters in New York that southern forces were still in complete control of Heglig. She did confirm that all southern forces would be out of Heglig within 72 hours.
"This launch was also a chance for North Korea to showcase its military wares to prospective customers. The failure will make those customers think twice before buying anything."
中国としてはそれまでは、ソコトラ岩を水面下の暗礁であるとして、よって国際法上領土の問題には関係しないとしていた。こういうものができてしまうと話はややこしくなる。
この面白い話題は、ようするに海底資源争奪だろうと思っていたのだが、どうもそうとばかりも言えないらしい。3月22日付けディプロマット「China’s Next Flashpoint?」(参照)では軍事的な側面を上げていた。
South Korea is also seeking a military presence nearer to Socotra and China, to strengthen its claims of control and provide a foothold in the event of conflict. Without a base on Jeju, South Korea’s navy must operate in the area from Incheon, nine hours to the north.
We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty, and the pursuit of Happiness.
That to secure these rights, Governments are instituted among Men, deriving their just powers from the consent of the governed, That whenever any Form of Government becomes destructive of these ends, it is the Right of the People to alter or to abolish it, and to institute new Government, laying its foundation on such principles and organizing its powers in such form, as to them shall seem most likely to effect their Safety and Happiness.
HERE WAS BURIED THOMAS JEFFERSON
AUTHOR OF THE DECLARATION OF AMERICAN INDEPENDENCE
OF THE STATUTE OF VIRGINIA FOR RELIGIOUS FREEDOM
AND FATHER OF THE UNIVERSITY OF VIRGINIA
福音書を統合しようという情念の原形は、福音書の調和・統合をもたらした「ディアテッサロン(Diatessaron )」の作者タティアノス(Tatianos)が有名である。彼は、ユスティノス(Justinos)の弟子筋の、2世紀のシリア生まれの神学者で、現在の四福音書構成を作った、同時代のエイレナイオスの敵対勢力だった。
そのためタティアノスは異端(Encratites)ともされた。ちなみに、ユスティノスの神学はフィロンの系譜にあると言ってもよく、その意味でタティアノスの思想が異端なのかは再吟味が必要かもしれない。この話題は、「ディアテッサロン」を組み込んだ「ペシッタ聖書(Peshitta)」にも関連する。
いずれにしても、そうした統合福音書を作成しようという情熱は、正典を軽視するということで異端の特徴とも言える。
ジェファーソンとそのジェファーソン聖書も異端なのではないだろうか? ジェファーソン聖書にはいったい何が書かれているのだろうか?。
内容は、ジェファーソンが設立したバージニア大学から公開されている(参照)。タイトルは「The Life and Morals of Jesus of Nazareth(ナザレのイエスの生涯と教え)」である。
CHAPTER 1
1: And it came to pass in those days, that there went out a decree from Caesar Augustus, that all the world should be taxed.
そしてその時代、全世界に課税せよとの勅令が皇帝アウグストから出された。
2: (And this taxing was first made when Cyrenius was governor of Syria.)
そしてこの課税当初、クレオニがシリアの総督であった時代に実施された。
3: And all went to be taxed, every one into his own city.
そして、だれもが課税のために、それぞれ自分の町に行った。
4: And Joseph also went up from Galilee, out of the city of Nazareth, into Judaea, unto the city of David, which is called Bethlehem; (because he was of the house and lineage of David:)
ヨセフも、ガリレアの町ナザレを出て、ユダヤのダビデの町であるベツレヘムに行った(ヨセフはダビデの家系であったから。)
5: To be taxed with Mary his espoused wife, being great with child.
彼は、子供を宿した正妻のマリアともに課税されるためであった。
6: And so it was, that, while they were there, the days were accomplished that she should be delivered.
そして、彼らがそこにいる頃、マリアは出産日となった。
7: And she brought forth her firstborn son, and wrapped him in swaddling clothes, and laid him in a manger; because there was no room for them in the inn.
そして彼女は初子の男の子を産み、布でぐるぐる巻きにして飼い葉おけに横たえた。宿には空き部屋がなかったからだった。
8: And when eight days were accomplished for the circumcising of the child, his name was called JESUS.
そして、男の赤ちゃんにさずける割礼の8日となり、この子は「イエス」と名前が付けられた。
61: Then took they the body of Jesus, and wound it in linen clothes with the spices, as the manner of the Jews is to bury.
それから彼らはイエスの遺体を受け、香料とともに亜麻布で巻いた。イエスを埋葬する儀礼であった。
62: Now in the place where he was crucified there was a garden; and in the garden a new sepulchre, wherein was never man yet laid.
彼が磔刑となった場所には庭があり、庭には、まだ誰も葬られてない新しい墓所があった。
63: There laid they Jesus,
そこにイエスを横たえた。
64: And rolled a great stone to the door of the sepulchre, and departed.
そして、巨石を墓所の入り口まで転がし、立ち去った。
西アフリカのマリ共和国で3月22日、軍部のアマドゥ・サノゴ大尉が率いる兵士らによってクーデターが発生した。「民主主義と国家の再建のための国民委員会」(CNRDR: the National Committee for the Return of Democracy and the Restoration of the State)と称する兵士らは首都バマコの大統領府を攻撃し、国営テレビも占領した。
CNRDRのコナレ報道官は国営テレビを通して「マリ国軍は、現政権にテロと有効に戦う能力がないことを考慮し、憲法上の権利を行使して他の治安部隊とともに無能なトゥーレ政権に終止符を打つ責任を果たすことを決意した」と述べた(参照)。
CNRDRの発表からうかがえることだが、北部独立を掲げるトゥアレグ人勢力との戦闘にあたる軍部は、トゥーレ大統領政権の対応に業を煮やしていたのだった。なお、トゥーレ大統領も将校として1991年に当時のトラオレ独裁政権をクーデターで倒したが2002年に選挙で大統領となり、2007年に再選した。今年に退任する予定だった。クーデター時には行方不明だったが、首都バマコに潜伏しているらしい(参照)。
クーデーターの混乱に乗じて、トゥアレグ人勢力は攻勢を強め、北部ガオ州の州都ガオを掌握。さらに世界遺産の都市であるトンブクトゥ制圧し、北部の主要都市を掌握した。
国連安全保障理事会は4月4日、クーデターを起こした軍兵士を非難する議長声明を出したが(参照)、それ以前にクーデターによる政府の弱体化が決定的となった。
攻勢を強めるトゥアレグ人勢力だが、北部に「アザワド」という国家の独立を求める遊牧民トゥアレグ人の武装組織「アザワド国民解放運動(MNLA: National Movement for the Liberation of Azawad)と、アルカイダ系イスラム過激派「アンサール・ディーン(Ansar Dine)」のニ系があり(参照)、トンブクトゥではアンサール・ディーンがMNLAを追い出して支配下に置いた(参照)。ごく簡単に言えば、マリ共和国はアルカイダの新しい拠点となりかねない事態となったのである。
なぜこのような事態になったのか。これも簡単にいえば、カダフィのリビアを西側が潰したことの余波だった。リビアのカダフィ大佐の傭兵が大量の武器をもってトゥアレグ人勢力に荷担したのである。この状況は、さらに同じくリビア南に接するニジェールとチャドに伝搬する可能性がある。
カダフィのリビアを潰せばこうなることは西側にわかっていなかったのか、特に米国は。いや、わかっていたのだった。フィナンシャルタイムズ「Libyan aftershocks(リビアの余震)」(参照)より。
This is just the scenario US-led support to the state was meant to avert. Mali is a vast, porous and ethnically heterogenous territory.
なぜ、猫がハイジャンプを試みるのか。それはアスリートにとっては自明とも言える愚問かもしれないし、「好奇心は猫を殺す(Curiosity killed the cat)」と言えないこともないが、動物学的にはある程度合意した見解が得られている。
バージニア工科大学で生態力学専門のジェイク・ソーチャ博士は、「猫は本来高い樹木で暮らす生物であり、猫にとっては、高い位置からの跳躍は自然な能力である。今後も高いマンションからの跳躍は試みられるだろう」とコメントしている。英国王立獣医大学のジム・アッシャー博士は「猫には、猫立ち直り反射(Cat righting reflex)と呼ばれる、落下空間での身体制御のほか、柔軟な内臓の仕組みなど各種、跳躍と着地を可能にする生体の仕組みが備わっている」とも述べている。
ソーチャ博士はさらに、猫による偉大なる跳躍と着地能力は進化論的な自然選択の結果である("Through natural selection, cats have developed a keen instinct for sensing which way is down.")とも示唆し、その進化論的な意味を重視している。むしろ現代社会の猫は、高層マンションでの生活の一環として、また進化的な新しい環境適合として、種としての偉大な跳躍を試みているのではないかというのである。哲学者ベルクソンが「生命の跳躍("Élan vital")」と呼んだ生命の特質にも関係しているようだ。
ケンブリッジ・トリニティ大学で進化論を研究するアレックス・サンダース博士も類似の意見を持っている。今回の猫の跳躍について彼は「猫はいずれ空を飛ぶようになるだろう」と予言している。
猫は、鳥類とは異なる形態を経るものの、空を飛ぶような生物に進化している過程にあるのかもしれないが、対して人間はといえば、高層マンションに住む人間は出かける前には、猫を飼っているなら窓を確認することが望ましいだろう。