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2012.02.06

[書評]ドミニオンへの招待2012(ホビージャパン編)

 買おうか迷ったのだけど、まあいいかと思ってなんとなく予約しといた「ドミニオンへの招待2012(ホビージャパン編)」(参照)が先日届いて、ざっくり読んでみたが、いいんじゃないの、これ。前回の「ドミニオンへの招待」(参照)がなんというか、よくあるグルメ本みたいに評者の主観まとめで、げんなりしていたので、今度はどうなんだろと懸念していたのだったけど。

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ドミニオンへの招待2012
 ドミニオンについては以前「ドイツのボードゲーム史上初の三冠を獲得したドミニオンはなるほど面白かった」(参照)というエントリーを書いたことがあるが、以降もぼちぼちと楽しんでいる。ドミニオンは基本セット(参照)だけでも十分遊べるし、なによりこの基本をやらないことには話にならない。
 次が「陰謀」(参照)だがこれもけっこう面白い。基本セットと混ぜて使うこともできるし、混ぜて使ったほうが面白いかもしれない。がちでお薦め。
 「基本」と「陰謀」はそれぞれ単独でも遊べるが、以降のドミニオンは、この2つのどっちかを持っていないと遊べない、という拡張セットになる。そこで第三弾は「海辺」(参照)だが、いろいろな意見はあると思うけど、マットやトークンなど小物が導入されているせいもあってその分ドミニオンぽくない。これはちょっと別次元のゲームっぽい発展だなという印象。僕は、好きですよ。海賊船が好きすぎる。
 問題は「錬金術」(参照)だ。この手の趣向が好みの私としてはホイホイと手を出したのだが、今までの貨幣に加えてポーションという価値システムが入ってきて、これがなんつうか混乱するんだよ。この拡張は、なし、じゃないかなと悩んだ。
 そして「繁栄」(参照)は説明読んだだけで、めげた。「属州」よりも価値の高い勝利点カード「植民地」に「金貨」よりも価値の高い財宝「白金貨」かよ。たしかに、手持ち12点で属州を買うときのトホホ感はあるんだが、これも錬金術のポーションみたいに混ぜづらいし。
 自分のドミニオン人生もここもまでかと思って、「収穫祭」(参照)についても、「褒賞」カードとか見てためらっていた。拡張していくのがトレーディングカードっぽいのかもしれないが、なんかシステム的に美しくない感じがするんだよ。
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ドミニオン「異郷」
 と・こ・ろ・が、「異郷」(参照)は、いいんじゃないかと思って買ってやってみると、よい、です。カード獲得時の即時効果というのが導入されてはいるけど、それほど違和感はないし、「基本」「陰謀」との相性もいい。ヒャッハー面白いんじゃね、ドミニオン、という感じです。
 ということもあって、このあたりでこれまでのドミニオンを振り返るという意味合いもあって「ドミニオンへの招待2012」を読んでみた、と、こういうわけですね、つまり。
 本の内容だけど、ほとんどがこれまでのカードの説明。で、この説明が、けっこう、よい。さすがゲームやりこんでいるという、ガッツリ感があって。ただ、この組み合わせはいいとかいうお節介な説明はちと微妙な感じがしないでもないけど、しかしあれですね、結局、もうもう、ドミニオンの定石みたいのはあるんで、しかたないのかもしれない。
 カードの基本解説に加え、お薦めサプライ例も掲載されていて、ほぉと思ったのは、「繁栄」に着目している部分もありというあたりか。あと、書籍として面白いのは、戦略の解説。ページ数的には少ないのだけど、そうそうとかうなずいてしまった。今後、この手の戦略本が出てくるんじゃないか。
 ドミニオン選手権のレポートも面白かった。話は知っていたのだけど、世界大会で日本代表が優勝しちゃったわけですよ。なでしこジャパンとか、「日本女性が世界最強なのは当然だろ」くらいにしか思っていない私でも、すごいな日本、とか思いましたね。日本の未来がなんたらとか暗い顔して、偉そうな正論ほざいてないで、みなさん、ドミニオンでもやったほうがいいですぜ。
 そういえば、iPhoneアプリにドミニオンがあって、無料。しょーもないなあ偽物、と思っていたら、どうも偽物ともいいがたい雰囲気。正確なところはわからないけど、ちょっと触ってみるかなと触ってみた。ぽちり。基本だけなんだど、なかなかよく出来ていて驚いた。iPadでもできますね。ドミニオンって四人以下でやると煮詰まって面白くねーと思ったけど、iPadで対戦というのは、なんかジンラミーでもやっている雰囲気で悪くはないです。このアプリ、いずれ正式版が出るなら買うし、他の拡張も入れてくれるといいなと思った。あ、当然、表記は英語ですが、やってて特に問題はないですよ。
 
 

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