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2012.01.20

米国民の5人に1人は精神疾患者

 米国の米薬物乱用・精神衛生管理庁(Substance Abuse and Mental Health Service Association)が19日、2010年度について米国民の5人に1人は精神疾患経験者だったという報告書を出した(参照)。随分と精神疾患者が多いものだと見ることもできるが、今回の2010年度の調査はその前年の2009年から特段に変化したわけではないので、ニュース性に乏しいと言えないこともない。しかし、英語圏ではそれなりに話題にはなっていた。
 調査は連邦政府機関が対面(ただしパソコンで回答指定)で行ったもので、在宅者また保護施設内居住者6万8500人がランダムで選択された。別の言い方をすると、路上生活者、過酷な任務に就いている軍人、囚人、病人は除外されている。判定には、アメリカ精神医学会のDSM-IVが採用されている。
 調査結果を見て、興味深いのは、年齢構成と性差だった。

 年代別には18歳から25歳までが29.9%ともっとも高く、いわば青年の3人に1人は精神疾患を抱えていると言ってもいいほどだ。26歳から49歳は5人に1人というくらいだが、50歳以上では14.3%と少ない。7人に1人くらいになる。
 2002年から2010年を通して見ると、精神疾患者の外来患者数では全体では7%減少しているが、若者層では増加しているらしい(参照)。ふと連想したのは、レディー・ガガの音楽はこうした層に向けての治療的なメッセージを持っているのではないかということだった。
 性差では、女性が23%で男性16%となっている。女性に精神疾患者が多いとは言える。が、これは精神疾患者の数というより、診断可能な数ではないかという疑念も持った。また、増加率でみると男性が高い。
 深刻な精神疾患者の比率は、5%ということで、これは例年比では増加しているらしい(参照)。行政上の注目はこの深刻な精神疾患者の数だろう。世代で見ると、やはり若者が高く7.7%。対して50代以上では3.2%と少ない。

 人種的な統計もあり、2系以上で9.3%と高く、ネイティブ・アメリカンなどが8.5%、白人が5.2%、ヒスパニックが4.6%、黒人が4.4%、アジア系が2.6%、ネイティブ・ハワイアンなどが1.6%。印象としては、文化的な背景の影響はありそうだ。
 こうした研究は日本の厚労省でもやっているのだろうが、さっとは思いつかない。全体の印象としては、日本だと人口における精神疾患者の問題というのは、いかにも社会の病理から政治の問題という文脈が自動的に形成されがちだが、米国の場合、保険の文脈で税負担の文脈に置かれているようだ。
 
 

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コメント

情報が確かでなくて申し訳ないのですが、アメリカでは、例えばうつ病と診断するに際して、ある項目に該当すれば、簡単に、そのように診断するというのをきいてることがあります。つまり、詳しく調べていくと、そうでない一つも、精神疾患患者としてカウントされているということと思います。それが、その確率につながっている可能性もあるかと思います。

投稿: | 2012.01.25 08:02

association ではなく asmininstlation の間違いではないでしょうか。

投稿: ロシ | 2012.01.31 16:53

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