« 脳の劣化は45歳から始まる | トップページ | [書評]孤独のグルメ【新装版】(久住昌之・著、谷口ジロー・画 ) »

2012.01.12

2012年版 賢くなる31の方法

 今週のNewsweekに「2012年版 賢くなる31の方法」という話があった。そりゃいいや。

cover
Newsweek
January 16, 2012
 オリジナルは「31 Ways To Get Smarter In 2012」という特集記事。ネットにあるかと思ったらあった(参照)。
 オリジナルの"smart"には「賢い」という意味に加え、ちょっと流行の気取りといった意味合いもあるだろう。以下、適当な意訳と私のコメント。正確な内容が気になるかたは原文を見といてくださいな。あるいは今週のNewsweekを購入してもよいのでは。Kindleなら月額購入だと300円くらい。

1 スマホでクロスワードとか
 認知症の予防にもなるらしい。飛行機のなかではしないこと。日本だとこの手の言葉を使ったパズルはなんでしょうかね。

2 ウコンを摂ろう
 これも認知症の予防にもなるらしい。日本人はカレーをよく食べるから自然に摂取量は多いかも(ちなみに日本のカレーは脂肪も多い)。Newsweekには書いてないけど、米国のウコンのサプリメントだとクルクミン成分が標準化されているのが選べるので、そのほうが効果はあるかもしれませんよ。

3 テコンドーをしよう
 それ以外にも多少心拍が上がるもんならよいらしく、Wii Fitも挙げられていた。

4 ニュースはアルジャジーラで
 CNNやBBCよりも世界を広く見られるようになるとのこと。そういえば私は昨年からアラブニュースを読むようになりましたね。「キングダム」でサウジアラビアを連想します。次。

5 ネットをオフにする時間を持て
 ネットから自由になる時間を持とうと。ごもっとも。ツイッターや最新情報に嵌りすぎているなあと反省すること、しきり。

6 よく眠れ
 昼寝も取れよと。ただ、深く眠るというのは難しいものですね。

7 TEDのアプリがお薦め
 というわけで、TEDのアプリを落としてみた。日本語翻訳もついている。鳩山元首相もTEDを見ているみたいでしたね。ひゃっほ~。

8 文芸祭に行こう
 「文芸祭」としたけどオリジナルは"Literary festival"。それって、日本にあるのか? ジュンク堂とかでよく作家の会みたいのがあるから、あれでもいいのかもしれない。そういえば、若い頃はよく偉い人の講演会を聞いたものだったな。"convocation"というのも日本ではあまり聞かないですね。次。

9 記憶術を学ぼう
 慣れている建物や場所とかのイメージをキーにして記憶するという手法。記憶術とかの本によくありますよ。オリジナルでは"Memory Palace"とある。Newsweekにないけど、"Method of loci"とも言いますね、これ。ローマ時代の弁論法の一部なのかも。

10 外国語を学ぼう
 英語もまともにできないのにとか思うけど、それはそれとして他の言語とかやってみたい気はしますね。フランス語とか聞いていると、英語と共通の単語が多くて、何言っているかなんとなくわかる感じもするので。でも、ま、難しいか。「蒼穹の昴」を見ていたら中国語がわかるような気がしたのと同じくらいの、自己暗示かも。

11 ダークチョコレートを食べよう
 健康にいいかもっていう、よくある話です。Newsweekには書いてないけどカカオにはテオブロミンが含まれているというのはありますね。効果があるほど食うのはいかがなものかとは思うけど。

12 編み物会に入ろう
 脳にもいいらしいですよ。そうかもしれないなという感じはするな。村上春樹のエッセイに、編み物パブの話があったが、個人的には編み物している女性は苦手。男性はというと橋本治とか広瀬光治とか連想する。いやいや、「広瀬光治のゆび編みレッスン」(参照)とかいいかも

13 笑顔を消してみる
 難しそうな顔すると難しいこと考えられるとのこと。ほんとかねと思うけど、あれです、ロダンの地獄の門で「考える人」のポーズとか半跏思惟像ポーズとか全裸でするとよさげです。

14 暴力性のビデオゲームをやってみる
 心のなんかを解放するんでしょうかね。それもありかも。私も一時期「BATTLE BEARS」に嵌った。最近のだと「斬撃のREGINLEIV」(参照)とかやってみるかな。

15 ツイッターでこの人たちをフォローする
  @Nouriel @JadAbumrad @colsonwhitehead だそうです。日本だと誰でしょうね。キュレーターみたいな人はやめといたほうが、いいんじゃね(思索の刺激にならんよという意味で)。

16 ヨーグルトを食べよう
 脳にもよいそうです、はいはい。

17 SuperMemoをやってみよう
 忘却曲線とかを使った記憶強化ソフトみたいです。スマホ向けにはなさそう。iPhoneにそれっぽいものがあったのでやっみてダレた。この手のものは飽きるというのがなんとも。

18 シェークスピア劇を見よう
 昔BBCのシリーズで見て面白かったですよ。日本でいうと近松とかになるのかな。「7人のシェイクスピア」(参照)って面白いっすか?

19 思考を洗練させよ
 ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)の「Thinking, Fast and Slow」(参照)にならって、思考の速度を使い分けよと。この本、そろそろ翻訳出るんじゃね? あるいは出てますか。

20 水分補給
 これ、英語では"hydrate"とか言っている。水を飲めというのと、皮膚から水を逃さぬということでしょうかね。後者はワセリン(参照)とかいいんじゃないかと思うけど。

21 iTunes Uの活用
 無料で学べる米国の大学講義ってやつです。よく勧められるけど、さすがに退屈なの多くて続かない。日本だと放送大学とかEテレとかですかね。これらもなかなかに退屈な代物。

22 ニューヨーク近代美術館を見よう
 日本だとなんでしょうかね。私は以前セゾン美術館とかの会員で毎回毎回見ていて勉強になりましたよ。サントリー美術館もよく行った。こっちはいまでもある。知り合いがいた。最近、美術館とか行ってないです。

23 楽器をやろう
 言われてみればの類。iPhone APPが意外と楽器になったりする。MorphWizとか嵌っていた。

24 手書きの勧め
 実際に手に鉛筆や万年筆や筆持って紙に書くということ。大切ですよ。よくしてます。

25 タイマー使って25分単位で物事をする
 英語だと"Pomodoro Technique"。なんでトマト(Pomodoro)なのかというと、トマトの形の、真ん中からねじって回すキッチンタイマーを使うというやつが原点。一時期流行った。この手のライフハックも最初はいいけど、だれる。

26 ぼけっとしてみる
 英語だと"zoning out"。枠に拘らないという意味もある。Newsweekにはないけど、この手の瞑想法に"Open space meditation"というのがあって面白いので、いずれ紹介するかも。

27 コーヒーを飲む
 カフェイン効果というところだけど、香りの刺激も。

28 忍耐力!
 英語だと、"Delay Gratification"で、ご褒美は後でということ。こういうのドMな人でないと無理じゃないかな。

29 得意分野を作る
 楽々できる分野をもちなさい。やってて楽しいことでメリットを伸ばす。ハックル先生とかから学べるものは多いんじゃないかな。次。

30 書評を書こう
 書評と限らないけど、試したものの評価を文章で書いてみる。これは確かによいですよ。個人的なアドバイスを加えると、けなす批評っていうのは、自分が偉そうに思えるつまらない詐術なんでそこにどつぼらないように。

31 街から出て自然のあるところに
 自然に触れようということでしょうかね。そりゃそうでしょ。ワイル先生の新刊「Spontaneous Happiness」(参照)の抜粋を先日Newsweekで読んだけど、そんな内容でした。

以上、31点。Baskin Robbinsみたいなもんでしょうかね。
 
 

|

« 脳の劣化は45歳から始まる | トップページ | [書評]孤独のグルメ【新装版】(久住昌之・著、谷口ジロー・画 ) »

「雑記」カテゴリの記事

コメント

「キッチンタイマーを使うというやつを使うのが減点。」
文脈からすると「原点」でしょうか。
あと「使う」が重複している気がします。

投稿: mqv | 2012.01.12 12:11

mqvさん、ご指摘ありがとうございます。訂正しました。

投稿: finalvent | 2012.01.12 14:44

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2012年版 賢くなる31の方法:

« 脳の劣化は45歳から始まる | トップページ | [書評]孤独のグルメ【新装版】(久住昌之・著、谷口ジロー・画 ) »