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2011.08.02

中国の高速鉄道事故についてさらに気の向かない言及

 中国の高速鉄道事故について言及するのは、あまり気が乗らなかったが、実際に言及してみると予想通りの声援をいただいて、ぐんにょりした。
 「これはひどい」タグで有名な、はてなブックーマークだとこんな感じ。


denden-cafe 中国, 極東ブログ
この人の文章はいつも読みにくい。これを一読で理解できる人はエライ!訳文も地の文も全部読みにくい。読んでてイライラする。あと、「最高速度を30マイル/時に減速したからだった」は恥ずべき誤訳。 2011/07/31 ★(szow)★(szow)★(Desperado)
rhatter
気が向かないなら言及しなきゃいいじゃない。 2011/07/31 ★(dogen)★(nagaichi)
mangakoji
一般市民が利用できないですか。400円じゃなかったっけ? 2011/07/3110

 BLOGOSにも転載したらこんな感じ(参照)。

結局何が言いたいのか、さっぱりわからない。論点がずれていると書きながら、どこがずれているのかという自分の意見もなし。某巨大掲示板より酷い内容。
abendwolf1時間前
「ワロタ」5時間前
「ヒドイ」5時間前
「ヒドイ」6時間前
欧米は人口密度が低いので鉄道網は不要なのだろう。アメリカも渋滞が起きるのは大都市とそのアクセスだけで、そこから外れれば走っているのは見渡す限り自分1台なんていう移動状況なら鉄道経営が成り立つわけがない。
hanami87156時間前
すごい記事だな、新聞記事を並べただけで自説があるわけでもなく、理解できないって自分の馬鹿さをカミングアウトしてるだけ・・・
lpar6時間前
「ヒドイ」7時間前
「フーン」10時間前
「汚職がなんで事故に結びつくのか議論がよくわからないが」> 流れた金の分が要所でケチられるというのはよくある話。「民度が上がると安全性も向上すると言いたいのだろうか。よくわからない。」> 上がる可能性は十分にありますね。作ったのも運転しているのも人なんだから。新聞記事にケチをつけたいだけの空っぽ記事。
sijour10時間前
「フーン」11時間前
「ヒドイ」11時間前
「ヒドイ」12時間前
「フーン」13時間前
なんだこれ?
goo_goo_zzz13時間前
「ワロタ」14時間前
「スゴイ」16時間前
「ワロタ」18時間前
「ワロタ」18時間前
「ヒドイ」18時間前
「ワロタ」19時間前
「スゴイ」20時間前
「ヒドイ」20時間前
「フーン」20時間前
「ヒドイ」20時間前
「ワロタ」20時間前
「ワロタ」20時間前
この人って一般人?
matuyama5121時間前
「ワロタ」21時間前
分からないなら勉強してから記事を書いて欲しいですね。
sweetie100422時間前
「フーン」22時間前
何が言いたい? 含意がありすぎて微妙? それはアンタの訳がおかしいだけだろ。 instead of an accident waiting to happen. は<事故が発生するのを待たないで> つまりこういうことだ。 当然より良きものを知っている西側の人間が、事故発生を待たず、なんでシナの高速鉄道に着目し、それを合衆国のモデルだと考えたのか? と自嘲気味に問うているわけだ。 こんな糞技術、使い物にならんだろ! 誰だ、こんなものを導入しようとしたヤツは! という怒りが言外にある。 アメリカさんは分かりやすいわ。
golgochan1323時間前

 すごいね。
 ちょっと論点をぼかして書いたらこういうことになるんで、もうちょっと明確に書いたらどんなことになるのだろうかと、もうもうちょっと思った。ぐんにょり。
 さて、どうするかな。さらに気が向かない言及でもしてみますか。
 というのも、どうも、中国人なら常識レベルでわかることが、日本のニュースなど見るかぎり、誰も指摘しているふうもないようなので。
 まず前回のエントリだが、どこをぼかしたかというと、ワシントンポスト紙の前回の主張の部分をリンクに留めた点だった。たぶん、リンクをクリックして全体構図を読もうなんていう人はいないだろうなと。
 実は一番重要な点は、そのリンク先、2月16日のワシントンポスト社説「A lost cause: The high-speed rail race」(参照)の以下の部分なのである。

Chinese Academy of Sciences asked the government to reconsider its high-speed rail plans because of the system's huge debts.

昨年、中国科学院は中国政府に対して、高速鉄道建設案の再考を促したが、その理由は、巨額の債務を産むからであった。


 中国政府と中国科学院の関係は存外に難しい。いちおう中国科学院は行政に対する第三者機関であるというタテマエではあるだろうが、おそらく、特定の派にとって有利な政治的な提言として機能している。ということは、中国国内に、「高速鉄道建設案の再考を促」す勢力が存在しているのである。
 ここが、一番のキー。答えを先に言うと、そいつらは共青団、胡錦濤政権。ただ、他の勢力も利権の分散に預かる部分はあるのでグレーっぽい面はある。
 さらに何が問題なのかということを、これも結論から言うと、中国の高速鉄道事故で最大の問題は、技術力でも汚職でもなんでもなく、この高速鉄道事業を、事故をダシにして、体よく正義にかこつけて停止させること。
 さらに言うと、停止というのは、単に菅さんが原発を停止します、という軽薄なものではなく、高速鉄道を含めて現行の鉄道事業の権力集団を解体することにある。
 これでもわからない人が出て来そうだからもっと露骨に言うと、高速鉄道事故を推進している鉄道省を解体させることにある。
 なぜか。
 鉄道省が汚職の巣窟だからではない。この点は前回のエントリでも書いたけど、そもそも高速鉄道事業が利権のネタでしかないからだ。
 もっと重要なことは、ワシントンポストにある中国科学院が、なぜ、高速鉄道建設案の再考を促したかというキーの部分だ。
 なぜか。
 明確にワシントンポストに書いてあるが、「巨額の債務を産む」からだ。
 つまり、すでに中国の高速鉄道というのは、予想される「巨額の債務」をどうするかという問題なのである。
 さらにわからない人がいるかもしれないので、バナナのたたき売りみたいに簡単に言うと、日本の国鉄みたいに売り払ってしまえ、ということなのだ。
 現状の、中国の高速鉄道事故は、そうした政治的なフレームのなかで最適になるように、各勢力が毎度の中国活劇風に、奮闘している図なのである。
 妄想のように思われてもなんだから、もう少し補足しておく。
 矛先が鉄道省というのは、日本のメディアでも読めてきているし、東京新聞記事ではその利権の背景も記している。「「独立王国」高まる批判 鉄道省改革 避けられず」(参照)より。

 【北京=渡部圭】中国の高速鉄道事故で、温家宝首相は原因究明と調査過程の公開を約束したが、鉄道省や政府に対する国民の批判は依然根強い。政府は責任者の処分を迫られると同時に、これまで何度も失敗した鉄道省の改革がどこまで進むかが注目される。
 インターネット上では二十九日、温首相の発言を評価する一方、「高速鉄道は鉄道省だけでなく政府が認めた計画。誰が責任を取るのか」といった批判的な意見が噴出。上海鉄道局長ら三人の更迭だけでは国民の怒りは収まりそうにない。
 高速鉄道建設の巨額投資に伴い、鉄道省の権益は拡大した。同省は行政と企業が同一組織に存在する「政企合一」が特徴。計画も車両もシステムも自分たちで作り、強い独自性と権限から「独立王国」と言われる。一九八〇年代から何度も改革が試みられたが、独立は守られたままだ。
 今年二月、劉志軍・前鉄道相ら幹部が汚職容疑で更迭されたところに今回の事故が起き、国民の批判に拍車をかけた。行政と企業部分を切り離し、航空・道路行政と一体化した「大交通省」をつくる構想があり、政府関係者は「今回こそ改革は避けられない」と話すが、鉄道省側の激しい抵抗も予想される。

 老婆心的に言えば、くどいが、高速鉄道の問題は、技術の問題でもなければ、中国のあちこちで普通に発生する悪代官風汚職とかいう問題では全然ない。
 中国科学院が指摘するように、「巨額の債務を産む」だけのネタのお尻にもう火が付いて、中国政府が火消しの権力闘争に繰り出しているという図なのである。
 この事故で資金調達が健在化してボウボウと火が付いてもいる。WSJ「中国鉄道省の資金調達に支障も―高速鉄道事故が追い打ち」(参照)がわかりやすい。東京新聞と同じく、鉄道省と経済面の背景はこう。

死者40人、負傷者191人を出した7月23日の高速鉄道追突事故は、一般国民の怒りを買った。管轄の鉄道省は財務省以外では唯一国債発行を認められている政府機関で、政府内部でも投資家に対しても強大な力を持っていたが、今後は同省の影響力が弱まる公算が大きい。事故を受けて、既存債務を返済し、高速鉄道網建設に必要な追加資金の調達能力に関する疑問が浮上しているほか、一部では鉄道省の再編ないし解体を求める向きもある。

 くどいけど、正確にいえば、この事故をダシにして、胡錦濤政権側は、鉄道省解体を狙っている。
 ケツに火のついている状況に戻る。

 スタンダード・チャータード銀行のエコノミスト、スティーブン・グリーン氏は調査リポートで、「今回の事故で、鉄道省の運営慣行が注目を集めただけに、同省が債券市場に戻れるのはしばらく先かもしれない」と指摘。「資金繰りに困難が生じ、必然的に利払いが圧迫されるだろう」と語った。
 同氏は、鉄道省の鉄道運行によって、債務利子返済に十分なフリーキャッシュフロー(純現金収支、余剰資金)が得られるかどうか疑問だとしている。同氏や他のアナリストは、財務省がある時点で資本注入のため介入せざるを得ない公算が大きいと予想している。

 というか、そもそも、高速鉄道事業には、「資本注入のため介入せざるを得ない」ご事情があり、この機会に露見したということ。

 中央政府にとっては、鉄道省の苦境は、経済浮揚計画に伴う債務をめぐる懸念をさらに大きくするものだ。地方政府によって創設された特別借入機関もまた、膨大な債務にあえいでいる。その額は中国の審計署(会計検査院に相当)によれば、昨年は約1兆6500億ドルと、国内総生産(GDP)(GDP)の27%に達した。民間部門の推定は、これをさらに上回っている。

 この問題はさらに巨大なのでさすがにここでは触れない。鉄道省の実態に戻る。

 北京交通大学のツァオ・チェン教授(経済学)は、究極的には鉄道省は再編の必要があり、鉄道網の商業部分を政府管理から分離すべきだと説いている。
 中国では、鉄道事故以前からでさえ、高速鉄道網は汚職や一般市民の手の届かない高額の乗車料金などを批判されてきた。
 同教授は「高速鉄道を建設しても十分なキャッシュフローは得られない。キャッシュフローは乗客の数から来る」と指摘。「通常の鉄道を建設すべきだったが、市場の需要に呼応しない高速鉄道網を建設してしまった」と述べた。

 当初から採算性は無理だった。そして、「鉄道網の商業部分を政府管理から分離」とは、日本の国鉄のような売却を意味している。
 つまるところ、鉄道省の資産を売却して経営を分割すれば、そもそも高速鉄道なんか作れなくなる。いや、そこは中国だから、メンツは守るみたいなものは作るだろうけど。

 鉄道省の債務は近年、大きく膨らんだ。今年第1四半期末現在、同省の債務は1兆9800億人民元(約3070億ドル、約24兆円)で、中国のGDPの約5%相当と、2007年の約2%を大きく上回っている。
 事故前の7月14日付の鉄道債発行のための目論見書によれば、鉄道省は第1四半期の営業コストが営業収入を38億人民元上回ったと述べており、債務負担がさらに拡大した場合、利払い返済資金を確保するのに四苦八苦するとの見通しが強まった。
 グリーン氏は「営業収入の増加ペースが営業コストのそれを大幅に上回る兆候は全くない。実際にはその逆が真の姿になるかもしれない兆候がある」と述べた。

 鉄道省の債務と中央政府の関係は、こうなっている。

 鉄道債は中国政府の資金的な裏付けのあるソブリン債だ。それだけに、鉄道省が発行債券についてデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念はないが、地合いは発行元の鉄道省にとって逆風になっている。
 鉄道省と取引関係のある証券会社の上海駐在アナリストは、鉄道省は今年末までに1400億-1600億人民元の債券を発行し、昨年実績の2倍以上になると予想していた。しかし現在は、鉄道債への需要が弱まっているため発行規模は削減されるとみているという。鉄道省は今年これまでに既に1050億人民元の債券を発行済みで、昨年全体の1155億人民元を上回っている。

 中国政府としては国の建前上、対外的にも、鉄道省が発行債券についてデフォルト(債務不履行)にさせるわけにはいかない。かといって、鉄道省を温存させるわけにもいかないし、カネの問題はどっかでケツを拭かなくてはならない。
 中国国内の識者の世論でも全体方向性の準備を開始している様子は、21世纪网「改掉铁道部」(参照)などでも伺われる。訳はエキサイトを借りた。
 債務問題を明示している。

一旦铁路大建设期完成,必然形成两个局面:一个是大铁路网的完善,一个是债务问题的浮现。前者相当于形成了一个完整结构的路网资产,可以进行有序划分;后者则是改革前的消化,铁道部总负债现在是1.89万亿,几年之后数字会更庞大,利润却很微薄,可能最终需要进行财政的负担消化,从而完成“类银行改革”式的过程。

いったん鉄道の大きい建設期限は完成したら、必然的に2つの局面を形成します:ひとつは大きい鉄道網の完備で、ひとつは債務の問題の浮かぶことです。前者は1つの完備している構造の道路網の資産を形成したのに相当して、秩序がある区別を行うことができます;後者は改革の前の消化で、鉄道部の総括的な借金は今1.89兆で、数年(以)後に数字ができるのは更に巨大で、利潤はとてもわずかで、恐らく最後に財政を行わなければならない負担の消化、それによって“種類銀行の改革”の式の過程を完成します。


 その解決の方向性もちゃんと示している。

自从经济学家Caves和Christensen在JPE发表经典论文《The relative efficiency of public and private firms in a competitive environment:The case of canadian railroads》以来,英美式私有化下的网运分离改革有了对抗性的理由,而日本的成功改革证明了论文所言的“所有权和生产效率是无关的,可以将路网资源划分给不同的客运货运公司,让其先在管辖的区域内优化,然后鼓励跨界竞争(包括渗透到对方公司区域建设新路网),同样达到好的效果”。

経済学者CavesとChristensenからJPE発表のすばらしい論文で《The relative efficiency of public and private firms in a competitive environment:The case of canadian railroads》になるから、英のアメリカンの私有化のおりるネットが分離の改革を運んで対立性の理由があって、日本のみごとには証明の論文の“の所有権の生産効率がなことと関係がないを改革して言った、道路網の資源を異なる旅客輸送貨物輸送会社に区別することができて、初めは管轄の地区の内で合理化することを譲って、それから界の競争(相手会社の地区にしみ込んで新しい道路網を建設することを含む)にまたがることを励まして、同様に良い効果を達成します”。


 自動翻訳なので日本語として読みづらいが、ようするに中国政府は、日本の国鉄売却をきちんと学んでますよということだ。
 そう、中国は日本からきちんと学んでいるということなのだ。

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コメント

 中国の鉄道省が上海(江沢民)派の巣窟で、今回の事故を奇禍として北京(共青団)派の胡錦濤等が上海派潰しの権力闘争を仕掛けているなんてことは、チャイナ・ウォッチャーにとっては常識的な見方に過ぎず、なぜ論点ぼかしをする必要があるのか分かりません。
http://melma.com/backnumber_45206_5245350/
 ちょっと意外だったのは、中国の高速鉄道網の民営化の話ですが、最終的に誰が出資するのでしょう。中国の民間にその能力はないでしょうし、外資でしょうか。それとも、単に切り離して粉飾決算のネタにするということでしょうか。
 そもそも中国においては、砂漠の中の誰も住まないビル群とか、巨額の不良債務だらけなわけで、高速鉄道網の不良債務などは微々たるものでしょう。
http://www.nytimes.com/2011/07/07/business/global/building-binge-by-chinas-cities-threatens-countrys-economic-boom.html?_r=2&ref=china
http://melma.com/backnumber_45206_5230783/

投稿: MF | 2011.08.02 21:28

最初からこういう書き方をすればよかったのではないかと、私は思いましたぞ。

投稿: ピンちゃん | 2011.08.02 22:15

 元記事も読んだけど、あの文章、たしかにまとまりが悪いですよ。
前半はマスコミの指摘がどっかズレてるという話ですよね。
まぁNHKのニュース見てて、「他国の鉄道事業や政策について、日本人の感性であれこれ批判するのも馬鹿馬鹿しい」というのが印象でしたが。
 中国としては、日本とかから最新型のファクトリーオートメーションを導入したのと同じような感覚で高速鉄道のシステムを導入し、そして中国的に工事とかで手を抜いたらこうなったんだろうと思ってました。
そもそも新幹線は日本でも世銀から借金して作ったとなにかで読んだ覚えがありましたから、導入時には高額であっても不思議じゃないですからね。

 鉄道省が腐っているというのは、国内向け案件であれば手抜きして中抜きして利権をなんとかして、というので実に理解しやすい。高速鉄道が高い運賃なのは日本でも昔はそうだったじゃないですか。東海道新幹線使うか、在来の特急で行くか、急行で行くか、みたいな。ただ運賃に比して収入が良くなったので、だんだん時間を金で買えるようになったと。そもそも国内旅行がこんなに需要出たのは国鉄の「ディスカバー・ジャパン」で70年代になってからですよ。
中国は、日本がちまちまと積み上げてきた66年分を何年で消化試合して美味しく転売して民営化利権を得ようとしたのか。問題はそこんとこじゃないですかねえ。
ま、今どきの日本の官僚機構も、戦前や高度成長期の官僚からみたら嘆かわしいほど国家や国民に対する責任感なんてものは残ってなくて、省益しか見てないといわれてますけども。

 あと、前の文章でしょっぱなから「中国を愛する隣国民」なんて書くから、余計にネット民から煽られるんですよ。今どき、中国好きなんて、おそらく若年層からも後期高齢者層からも嫌われるフレーズですから。

投稿: とおりすがりの。 | 2011.08.07 01:15

日付変わったけど、おまけ。

日経ビジネスオンラインの記事をまとめ読みして見つけたんでご紹介。

高速鉄道事故はなぜ起こったか http://t.co/1IRcSuJ

ちなみに最後のページで在独中国人のコメントもなかなかよろしかったので引用。
********
2008年からドイツで訪問学者として暮らす中国人フリージャーナリスト、周勍氏に、今回の事故について見解を求めるとこう答えた。

 「高速鉄道に限らず中国がハイテク技術を導入にこだわるのは、公民の暮らし向上を思ってのことではない。ハイテク技術分野には入札時や特許取得のキックバックはじめ種々の利権がある。また国家予算が優先的に投じられる。つまりは関係官僚や地元政府幹部らの懐が温まるからだ。だから、個々の技術が導入された後の、質の維持、技術の統合的運営、メンテナンスなどにまで考えが至らない。事故が起きてすることは、自分が責任を負わないよう、言い訳を考え、証拠を隠ぺいし、適当な人に責任を押し付けるだけだ。今回の事故は起こるべくして起きた。そして今後も起きるだろう」
********引用終わり。

しかもこの中国人の福島についてのコメントがなかなか秀逸ですな。

「原発事故直後の政府や東京電力の会見での言い訳は、今の中国政府や鉄道部の口調とよく似ているね」。

 だそうです。

投稿: とおりすがりの。 | 2011.08.07 22:03

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