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2011.07.14

福島原発が世界に残すかもしれないひどい遺産

 菅首相が昨日、脱原発の方針を目指すとして記者会見を行った。私はリアルタイムに聴いてなくてツイッターで話を知った。それによると「原子力は安全性確保だけでは律するのことできない技術だ」と述べたらしい。呆れた。本当にそう発言したのだろうか。NHKの7時のニュースでその記者会見が小ネタ扱いで報道されたので聴いた。たしかにそう発言していた。東京工業大学も情けない卒業生を出したものだな。
 最初に自分の立場を明確にしておくと、私は反原発でも原発推進でもない。現状の原発がこのまま推進できないことは明白であり、特に安全性対策と廃棄物処理について大きな変革が必要であるのは論を俟たない。また日本の原発をなくすとしても中長期的な問題であり、当面は安全性対策が重視される。であれば、反原発でも原発推進でも中期的な展望に異なる点はない。つまり、現下の問題ではない。菅政権は復興という現下の問題に取り組むべきであって、脱原発といった話は菅政権の任期が終わった後、日本のエネルギー政策がどうあるべきか、各政党が熟議して国民的な議論にすればよい。
 特に民主党についていうなら、この分野で本当にやらなければならないのは、スマートグリッドの推進だろう。それをベースに電力会社というものの本質を変えることで、この強大化したコングロマリットと国家との関係性を変えることが市民社会に重要になる。私の知る民主党とはそうした市民中心主義の政策を打ち出す政党であったはずだ。
 脱原発を推進するなら、スマートグリッド推進の派生になるはずで、現状の反原発勢力は戦前日本のような国家主義に堕落して不気味な印象を受ける。
 日本の電力需要は今後低下するのだから、実際のところ日本について言えば、スマートグリッドがあれば原発なしでもやっていくことは可能だろうし、そうした可能性から、北朝鮮やイランなどにも提言してゆくという政策もありえないことでもない。
 むしろ一定の電力を安定的に提供する原子力発電に電力会社が注力してきたのは、電気をジャブジャブ使える状況にしておけばスマートグリッドの必要性がなくなるからでもあっただろう。スマートグリッドが実現すれば、電力会社が現在のような巨大産業である必要はなくなるからだ。ただし、エネルギー政策の原則として多元的であることの重要性があり、その点からすると、原発のオプションは残しておいたほうがよいという議論はあるだろう。
 いずれにせよ、こうした議論は、老いていく日本という国家の問題であって、世界的には異なる。では、日本が福島原発の教訓から反原発を導くとしたら世界はどのように受け止めるだろうか。4月24日になるがフィナンシャルタイムズ社説「Time to revive, not kill, the nuclear age」(参照)が参考になる。


Fukushima will have left the world a terrible legacy if it freezes nuclear development over the next 25 years as effectively as Chernobyl has over the past quarter century.

チェルノブイリが過去の四半世紀間に及ぼしたのたと同程度の効果として、次の25年間、原子力開発を凍結するならば、福島はひどい遺産を世界に残したことになるであろう。


 福島原発事故で原子力発電が凍結されるなら、世界は負の遺産を負うことになるとフィナンシャルタイムズは言うのだ。それが恐らく世界の常識でもある。
 しかし菅首相は「原子力は安全性確保だけでは律するのことできない技術だ」と述べている。科学教育の欠落はここに極まる。
 フィナンシャルタイムズはこう説く。

One unfortunate feature of nuclear power today is that most of its generating capacity is old, because the 1979 Three Mile Island accident followed by Chernobyl put a long freeze on new approvals and construction. A substantial majority of the world’s nuclear plants were built more than 20 years ago, to designs that originated in the mid-20th century defence industry.

今日の原子力発電で不運な点は、発電機構が旧式なことだ。理由は、1979年のスリーマイル島事故と続くチェルノブイリ事故のせいで、長期に渡って新しい承認と建設が凍結されたからだ。世界の原子炉設備の大部分は20年以上も前に建設され、設計について言えば20世紀の中頃の軍事産業から派生している。

Today’s “third generation” designs, such as the Areva EPR and Westinghouse AP1000, contain safety features such as passive cooling systems that would almost certainly have prevented the severe overheating that wrecked Fukushima after the tsunami.

アレバ社EPRやウェスティングハウスAP1000などの今日の「第3世代」の設計には受動式冷却システムといった安全機構があり、ほぼ確実に、津波の後に福島原発を壊滅させた激しい加熱を防止しただろう。


 原発技術を凍結することで原発技術が危険なものになっていく。それが福島原発マーク1そのものであった。
 受動式冷却システムなら完全だったか。もちろんそうではない。

But these designs are far from perfect, and more research is needed to develop better reactors for the future – for example ones that use thorium rather than uranium fuel, or operate deep underground. And of course there are other issues that need to be addressed, besides reactor safety, notably the long-term storage or disposal of nuclear waste.

それでも、これらの設計は決して完全ではなく、未来に向けて、よりよい原子炉を開発するために多くの研究が必要である - 例えば、燃料にウラニウムではなくトリウムを使う原子炉もあるし、地下深く稼働する原子炉もありうる。そして原子炉の安全性に以外にも問題はある。特に核廃棄物の長期保管や核廃棄物の処理である。


 しかし、これらを技術の課題として解決していくのが、科学技術というものなのである。
 人類の科学的な知見というのは、まさにそれこそが人類を特徴付けるものとして決して後退はしない。原子力発電の安全を求めるなら、技術にこそ注力しなければならない。原子力の安全性を世界に訴えるなら、その技術に踏み出すことが本来なら日本の課題だろうし、そうでなければ世界の人に、"Fukushima will have left the world a terrible legacy(福島はひどい遺産を世界に残したことになる)"。

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「時事」カテゴリの記事

コメント

原発そのものが世界の負の遺産。一度原発を動かせば数千万、数億という歳月をかけて核燃料から環境を守らなければならない。
新しい原子炉だって設計が完璧でも組立が下手ならすぐに暴走、破損する。
放射線が渦巻く中、ごくごく限られた時間で行う点検などアテにならない。
どんな原発を選んだって変わらない。そもそも日本は原発の導入を前倒しにして、技術発展をおろそかにしてきた。それでも原発を導入するからトラブルを繰り返す。
だからこそ原発は不要だと言い続ける。

でももっと大事な理由に私は気付きました。
広島、長崎、第五福竜丸、福島で被曝した人々の顔に泥を塗らないためには、世界に何を言われようが原発を止めることが重要であって、これを再び選択肢に挙げることは非核三原則を唱えた国として面目丸つぶれにすることだと。

最後の警告は、おそらく現在の反原発派の大多数が気にも留めていないだろうと思っているので、何としてでも強調したい。
今や反原発派の憧れといわれる小出裕章氏が「電力が足りようと足りなかろうと、原発だけはやってはいけない」と、高速増殖炉について触れたときに発言しています。
そしてしんぶん赤旗の「原発の源流と日米関係」。同氏の言葉の真意を結びつけてくれました。

福島の人々には申し訳ないけど、産業を誇るより、被曝の恐ろしさを再び世界に訴える。その機会がこの事故で与えられたと認識してほしい。

投稿: | 2011.07.14 14:10

最初のコメントがあまりにも残念な方でがっかり。
小出助教の発言なんか引用しても狂信的反原発派以外には鼻で笑われて終わり。

原発=悪、そこで思考停止している人にはこのエントリは豚に真珠。

投稿: | 2011.07.14 17:04

民主党が市民中心主義・・・?
私が見たところ日本に市民社会に立脚した政党など存在していないと思います。
と、いうよりも日本に正しい意味での市民社会など存在しない。
あるのは談合と狭い身内意識だけ。
そしてそれが日本の様々な問題の病巣になっているのではないでしょうか。

投稿: 大学生 | 2011.07.14 17:27

最初のコメントの方に同意。
このような大惨事を起こし且つ原発にすがればそれこそ世界の物笑いの種であろう。
付け加えるのであれば日本は真っ先に原発に代わるエネルギー政策を打ち出すべきであった。
産業分野においては政府が方向性を示せないと舵をとりにくいものだ。道を示すのが政府の仕事である。

投稿: | 2011.07.14 17:49

原発の安全対策が結果的におろそかにされたのはなぜか、というのは、よく検証されなければならないと思います。

全電源喪失のとき、右往左往している東電や保安院を見て、こんなことも想定していなかったのか、とあきれました。しかし実際には、素人が考えることは当然専門家も考えていました。報告書は握りつぶされてましたが。

今、後知恵で考えて、一番あってはならなかったことは、ベントしようとして弁が開かなかったらしいということです。これは別に最先端の技術というわけではなく、圧力容器を扱っているなら、安全弁が作動しないというのが論外であるということは常識です。これは作動チェックが有効に行われなかった運用の問題です。

安全神話、官僚の無謬性、コスト削減等々、純粋に技術的なところではなく、運用の問題が大きいように感じます。ご指摘のような、電力会社の体質というのもあると思います。保安院も安全対策をきちんと推進できる組織に変えていかなければならないでしょう。

新興国で原発建設がすすめられてる所で、安全な原発技術というのは、(理想的ではなくても)世界のためになるものです。ベトナムから研修生を受け入れるという話を聞いて、これ以上ない反面教師だからな、と思いましたが、そんな皮肉を抜きにしても、安全対策は伝えられなければならないと思います。

これから新興国などで原発が盛んになれば、ウラン燃料の枯渇も必然的に早まります。代替技術の開発も急がなければいけないことも変わりはありません。

投稿: ask | 2011.07.14 18:18

福島原発マーク1を危険にした遺産ってTMIですよね。あれが原因で米国でも新型炉は作られなくなったし、マーク1をまだ使ってるわけですから。日本国内にしても、事故前から科学技術の対象として盛り上がっていたものとはいえるんでしょうか。もんじゅもの件もある。
人類と科学技術はそんなにやわなもんじゃないって主旨には同意します。
でも、原子力が負の遺産化した理由をこの数ヶ月や日本の政治的混乱(菅首相という災厄)に押し付けるのは筋が違うと思いますよ。

投稿: FLY ME TO THE MOON | 2011.07.14 18:30

人間のやること、作るものに100%完璧なものなんて無いという前提に立てば、やはり原発はいりません。
原発の安全性は100%でなければならないからです。
それが福島の教訓だと思いますね。

投稿: | 2011.07.14 18:33

>大惨事を起こし且つ原発にすがればそれこそ世界の物笑いの種であろう。
あはは笑止。
世界の趨勢は原発推進。原発反対と言っている国は他国から電力を買う算段がついている国のみ。

それはそうと、非核三原則を引き合いに出して原発を止めても、他国の原発事故に否応なく巻き込まれるのだがね。福島の事故が日本だけでクローズしていると思い込んでないかな?
逆に日本で原子力分野の安全技術を確立して、世界に発信しようとする意識がなんでないのでしょう?
災害の多い日本で確立した技術なら世界的な価値があると思うのだ。

地球市民として他国を引き合いに出して日本を批判する人は、非核三原則とか憲法九条とかで細かく縮こまるときは他国を意識していない。自分だけ悦にはいればよい。
態度に落差がありすぎと思うのだが……

スター小出にとっても北朝鮮の核は綺麗な核らしいがw

投稿: みけ | 2011.07.14 18:51

ありきたりだなあ。

原発の進化を止めてきたのは、そりゃ菅直人に代表される左翼リベラルだってのはわかるけど、だから何?ってくらい科学万能主義だ。

それこそ、「実験炉ではうまくいったのに」ってな原子炉工学系厨房なニオイがぷんぷんするよ。
原子炉の運用なんざ、もう無理。

1.メンテナンスはドヤ街の9次請け。孫やひ孫までならともかく、どこまで中抜きされてるのか。そしてそれが、ヤクザの資金源ってどこのイタリアだよw

2.土木工学を甘く見すぎ。
原子力ばっかりで、器が土木だってことを忘れてる。
大深度地下なんて、事故が起きたら、作業員ごと埋めちまえってか?w

3.事故は防げない。もんじゅの事故だって、常陽の事故だって、想定外だったはずで、もんじゅはとりあえず何とかなっても、常陽はどうにもならないはず。

もんじゅも常陽も新しいんじゃない?w

科学万能主義は、旧日本軍的な精神論と似ていて、結局負ける。適当な奴が適当にやっても使いこなせるようなテクノロジーでないと、黒歴史になって終わりだよ。

もちろん、エネルギー政策都市の原子力じゃなくて、日本の核武装ってんだったら、また話は別だけどね。


投稿: 吉田直人 | 2011.07.14 19:21

コメント読んで脱力しないでね.

投稿: KI | 2011.07.14 21:50

> 私の知る民主党とはそうした市民中心主義の政策を打ち出す政党であったはずだ。
ただの一度でも民主党がそんな政策を打ち出したことがあったでしょうか?

投稿: | 2011.07.14 22:08

原文読みましょうよ。「原子力は安全性確保だけでは律するのことできない技術だ」なんて言ってないですよ。産経の記事のタイトルですよ、それ。
原文→ http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201107/13kaiken.html
該当箇所「(前略)そういったこの原子力事故のリスクの大きさということを考えたときに、これまで考えていた安全確保という考え方だけではもはや律することができない。そうした技術であるということを痛感をいたしました。」
3.11 以前の「原発の安全対策・事故対策」が不十分であったことは明白で、この箇所はそれを指摘しただけですね。

投稿: やちもん | 2011.07.14 22:37

未来技術に期待するのは良いんだけど、原発技術や廃棄物には解決の糸口も掴めてない大問題がまだまだ累積してるのに、多少安全を高めた技術が出て来てるからと未来は万能だと言わんばかりに期待するのは無責任すぎると思いませんか?

解決できなければ子孫に待ってるのは破滅かもしれないんですよ?

投稿: 考え方の違いといえばそれまでですが | 2011.07.14 23:32

「科学技術と知識」さえあれば何事も解決する…みたいな主張に感じました。

それって、「音楽で世界を救う」と同じようなお花畑夢想なんですよ。


福島のあの大騒ぎ(事故と呼ぶ気はしない)だって、技術が無くて起きたものではありませんよ。
問題は技術そのものではなく、技術を運用する側にあるのです。


日本の政治や行政、運用のレベルでは手を出すべきじゃないんです。腐ってますから。
何かが起きたときに適切な人間が責任をとるようなシステムになるまではダメです。

だれも責任を取らなくて済むような政治や行政のシステムだから、杜撰な運用が許されて、あのような大惨事が起きるのです。

技術開発だって…すでに日本には原子力について専門に教えるような大学の課程は無くなって久しいですよ。

日本は核燃料の処理もできない国です。
燃料リサイクルだって巨額の費用だけかかって、10年ごとに先延ばしです。

ウランの埋蔵量なんか多寡が知れてます。発展途上国が原子力を使うようになったら、化石燃料より先に枯渇しそうなんです。

さらにこの国は世界有数の地震国でもある。
いつまた想定外(苦笑)の地震がどこに起きるか分からない国です。
っていうか、近々に起きるという意見の方が圧倒的に多いです。

そんな国に原発をたくさん作るのがそもそもの間違い。
そりゃ1960年ごろは地質学も未熟だったし、当時作ってしまったものは仕方が無い。

けれど、大規模地震の活断層の真上にも原発がある。
他にもたくさんの、老朽化してる原発をまだ使い続けようとしてるのが「この国のレベル」なんです。
ありえないでしょう?

玄海原発は中性子の照射によって、圧力容器が98度で脆性変位するんですよ。事故が起きて炉心を急冷したら圧力容器がパッキンと割れてしまいそうなんです。
それでもまだ使うと言ってます。

とんでもない事です。


少なくとも日本にとって原子力発電は負の遺産ですよ。

投稿: EMANON | 2011.07.14 23:35

チェルノブイリの時だって、
日本にはあんな古いタイプの原子炉は無いから
大丈夫だって言ってたじゃないですか。

あと何回事故を繰り返したら
本当に大丈夫な原子炉になるんでしょうか。

技術の進歩について、文明という言葉を使ったり、
車や飛行機を引き合いにだされる方がいますけど、
車は頻繁にリコールはあるし、運転による事故も起きます。
飛行機も、鳥がエンジンに飛び込んで時に落ちたりします。
作るのも動かすのも神じゃなく人間ですからね。
さらに、「鳥」みたいな不確定要素もある。
そんな中で原発だけが、技術の進歩によって絶対に事故が起きなくする事ができると思っているのなら、
それは科学の過信でしょう。

ただ、確かに世界が原発を止めないなら
日本だけ原発を止めても意味は無いでしょうし、
そういう残念な現実を見据えた上での「技術の進歩を」という話なら理解できます。

投稿: gardener | 2011.07.14 23:37

>しかし、これらを技術の課題として解決していくのが、科学技術というものなのである。
>人類の科学的な知見というのは、まさにそれこそが人類を特徴付けるものとして決して後退はしない。

1950年代にこの思想は途絶えました。トーマス・クーンの登場後の科学哲学では、そのような進歩論は絶滅しました。

さて、ここに二つの道があります。一つは原子力は人類には制御不可能なものであるとして、廃棄する道。もう一つは、人類に不可能なものは無いとして、さらに改良を試みようとする道です。

しかし、今回の事件で我々が見たものは、原子力を扱う科学・技術者のあまりに独善的な思考と外部との交流を徹底的に避ける閉鎖主義です。これは、まさしくファイヤーアーベントが唱えた、科学者共同体は独善ゆえに暴走するという「知のアナーキズム」の格好の標的としか見えません。

ここを乗り越えない限り、原子力には未来は来ないでしょうね。

投稿: | 2011.07.14 23:45

上の方でコメントされているように、自分も結局土木の問題だと思っています。なので科学技術による問題の克服というのは机上の空論に聞こえますし、どれだけ安全対策を取っても事故が起こる時は起こるもんでしょ普通…と思っています。はい、呆れてください。
福一の運営に関わっていた知人によると、事故の可能性を言及・検討すること自体がタブーだったらしいです。で、安全性を確保した上での運営て、事故の可能性を最初から排除するという意味では、福一運営スキームと変わらないじゃん、とか。
事故が起こっても3日ぐらいで放射性物質をパパっと焼却できるとかならいいんですけどね。後は人類の寿命が1万年ぐらいに伸びて、気長に収束を待てるとか(笑)
反原発が戦前日本の国家主義のようだという背景には、電力会社や経産省、推進派の政治家に対する不信感や警戒感があるとは思います。とりあえず再稼働させて後からじっくり議論なんてできるんでしょうかね?どうせそのまま有耶無耶にされるんだろうという意味で。

投稿: | 2011.07.15 00:04

中国、台湾、韓国という近所の“適当な奴ら”(日本人も大概適当だったんで、もはやあんまり馬鹿にできなくなってしまったけどさ)が原発を使い続けるからこそ、彼らが問題を起こさないように、もしくは問題を起こしても対応可能なように、日本は原子力技術をある程度磨き続けなければいけないんじゃないか。もちろんオプションの1つとして、原子力を完全には捨てない方がいいというのもあるけれども。

日本列島から原発が無くなったら、「はい問題終了」になると思える人間が何でこんなに多いんだ。

投稿: ふみ | 2011.07.15 00:38

結局、将来の科学技術が解決してくれる!
原発技術の発展を止めるのは、世界に対する酷い遺産。
ってことなのかしらん?

原発開発当初から言われていたことの踏襲にすぎないな。
原発開発からこれまで結局まだ解決の見込みの無い廃棄物問題。
トリウム?地下?、根本的な解決策ではないよね。

中長期的な問題だからって、今はっきり脱原発を唱えなくていつ言うのかな?
利害関係者で良く話し合って決めましょうって?脱原発なんて実現する分けないだろって思いますけどね。
結局今まで通りにしたい連中ばかりなんだからさ。
脱原発なんて革命的な変革だろ?ちょっと甘いんじゃないかな。

投稿: yuukoku | 2011.07.15 00:46

原子力はたかが湯沸しに使うにゃ、あまりにも代償が大きすぎる技術。原発維持で思考停止していないで、社会を新たな段階にすすめる時だろう。

投稿: | 2011.07.15 01:53

私はむしろ中長期的な脱原発論に疑問を感じます。
長期的な展望はおいといて、しばらくの間、原発を動かすべきであると思っています。あれだけの事故を起こしたのだから、事故原因がはっきりさせた後に動かすべきでしょう。短期的な経済成長を犠牲にしても、反省すべきところは反省しなければいけないはずです。
その意味では、あの事故に対して、真摯に反省の姿勢を見せている首相は支持できると思っています。

今の地震の頻度が通常ではないの分かってますか?1000年に一度の大津波といわれているからといって、次に来る大災害が1000年後とは限りませんよ。
もう一度、同じような事故を起こせば日本の信頼は取り返しがつかないことになります。
トラブル続きの浜岡原発をみれば、最新式の原発だから安全など言えないはずです。

投稿: | 2011.07.15 02:00

はじめまして。概ね同意ですが、福島第一原発が古いままだったのは、スリーマイルやチェルノブイリは関係ないですよ。スリーマイルやチェルノブイリの影響で新しい承認と建設が凍結されたのはアメリカの話で、フィナンシャルタイムズはそれを念頭に置いているのでしょうが、日本には当てはまりません。現にスリーマイルやチェルノブイリの後も、東通原発など多くの原発が承認され建設されてます。
福島第一原発が古いままだったのは東電の上層部が費用をケチって何の対策もしなかったからです。
1992年にスイスの原子力工学専門家ブルーノ・ペロード氏に、2006年に共産党の吉井英勝氏に、2009年には産総研活断層地震研究センター長の岡村行信氏に、それぞれ安全対策が必要だと指摘されています。でも何もしなかった。
たまに「東電が安全対策しようとしたのに反対派が邪魔をした」などと言う人を見かけますが、その話、どこにも証拠がないんですよね。反対派が「我々は福島原発の○○工事を阻止してやったぞッ!!」ってドヤ顔で報告してるサイトがあってもよさそうな物ですが。

投稿: matsudo25 | 2011.07.15 04:18

負の遺産だろうがなんだろうが、原発の近くに住みたくなけりゃ反対すべき。推進派は原発の近くにでも住めば、自分達が何をしたのか解るだろうよ。

それもできない奴が原発を造ったんだから、それはそれは安全な技術だろうね。

コストで安全が買える技術なら、今まさにこんな悲惨な事は起きてないだろ。放射線が身体を貫通したら何が起きるか解ってる?
ただの加圧服で宇宙に出てみたら、同じ体験が出来るからね。
大人は白血病になれるよ。子供は染色体異常のまま細胞分裂してるから、将来は悪性の腫瘍に悩まされたり、奇形が増える。危険度を知ってて推進してるんだったら推進派だけで犠牲になれ。

投稿: E | 2011.07.15 04:23

 脱原発の推進は今しか、国民のコンセンサスが得られない
 「熱さものど元過ぎれば・・」となるのは人の常。どちらも、最終的には脱原発に向かうなんてのはそれこそ絵空事、歴史を見ていない。

投稿: 磯田新開 | 2011.07.15 06:44

「これらを技術の課題として解決していくのが、科学技術というもの」

未来のない筋の悪い技術に今まで何兆円も使ってきてサンクコストがもったいない、という感情は分かるけど、損切り、というのも大事では。

この本質的な批判に対するまともな回答を未だ目にしたことがない。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65737210.html

なにより夢のない技術には学生が集まらないもの。東大も京大も阪大も学科名から「原子力工学」の名前を消してそれでも学生が集まらない現状がすべてを語っている。

投稿: 欣 | 2011.07.15 11:22

必要な電力が安定供給されることにより、経済が成り立つとして、原子力で供給されなくてはならないのでしょうか?同じ電気でよいのであれば、より安全な発電方法を選択する(コストを含め、技術の課題として解決していく)方がより自然なことではないのでしょうか?原子力にどのような未来像を持って、開発を進めて行くのでしょうか?現実に、福島原発については収束する事も困難な状況なのではないでしょうか?未知の領域に入ってしまっているのではないのでしょうか?原発は起こりうる最大規模の地震に耐えられる構造になっていたのでしょうか?放射性廃棄物については、処理技術すら、確立されていませんね。原発は、そもそも見切り発車でしかなかったのではないでしょうか。これから、新たに技術的な補填をすることで、初めて成り立つシステムであるとすれば(放射性廃棄物処理を含めて)、稼動するかしないかといった議論をする以前の代物だということではないのでしょうか?「福島はひどい遺産を世界に残したことになる」とのコメントが意味する世界とはどの国を指して言っているのでしょうか?「福島は目を逸らしていた、原発の現実を再度世界に示した」のではないでしょうか。

投稿: | 2011.07.15 17:15

温暖化の話が盛んな頃
桁違いに安全性が高い原発の研究をしている人の話を聞きました。
現行の原発に反対、というのはわかるとして
やっぱり原発はすべておしまい、という言い方は
根本的に間違っていると思います。

投稿: KEN | 2011.07.15 18:58

なんだかヒステリックなコメントが多いですね。。。
天災で多少被害が出たからといって、今まで何十年も開発・利用してきた技術をただちに見捨てるというのは冷静な意見とはとうてい思えません。

被曝のリスクも、定量化して他のリスクと比較考量するという過程を経なければ、安全か危険かの議論に加えることができないはず。
これまでのところ、広島と長崎、ビキニ環礁その他の実験場、TMI、チェルノブイリ、セラフィールドなどの被曝被害をすべて勘案しても、被曝リスクというのは他のリスクと比べてそれほど深刻ではないというのが、大まかなところではないかと考えます。

冷静な議論を経ることなく原発を止めることによる短期的な混乱と後世への弊害は、測り知れないほど大きいということを、思い知るべきでしょう。

投稿: 随神人 | 2011.07.16 05:56

私は、廃絶には賛成しかねます。理由は簡単。いわゆる自然エネルギーは環境変化に激弱だから。
地球の未来は程よい風が吹き、暖かい慈愛の陽光に満ちていてほしいけど、そうじゃない場合も考えて少しでも生存できるよう手を打つのが文明の責務だと思っています。明日の地球が全球凍結でないと誰か証明できるのでしょうか?
それが湯を沸かす程度の利用であれ、今の原子力発電でも一度の運転開始から暫くは燃料をくべる必要もなく勝手な反応にまかせても発電を続けてエネルギーを得ることができる。これは無くすには惜しい可能性だろうと思っています。

それと、私は今度の事故でむしろ安心した部分があるのです。原子力発電所が事故を起こせば、あたり一面枯れはてた植物と人間以下動物たちの悶絶した死体の海となり、しかも腐らないみたいな地獄絵図を聞かされてきたものですから、誰も死ななかったし、多分世界の誰もがヴェルハラだと思った発電所構内ですら、立てこもって配管繋ぎ続けようとしたおっさんたちがいましたし。
あ、こんなひどい事故でひどい被害といっても、とりあえずこのくらいなのか、と。

投稿: うおずみ | 2011.07.16 10:16

技術的に解決する方法を模索すべきというお話かと思いますが、それが出来なかった場合、科学で律しきれなかった場合のリスクが高すぎるようにおもいます。今後数十年は現場近くには住めない。国土が奪われたようなものです。他の国とは状況が異なり、地震の頻度の桁が違う日本では、これから原発を推進していくのは難しいものがあるような気がします。

スマートグリッドの推進はなるほどと思いました。確かに、運用の効率を上げる事を考えるのが解決策として当然とられるべきであるように思います。


投稿: | 2011.07.16 15:20

扱いの難しいエネルギーをコントロールしたい♪ていう自己満足みたいなのもあるんちゃうか?あまり役に立たない筋肉を必死
こいてつけて悦に入るボディビルダーみたいなさ。
そんなんはもういいよ。実質主義でいこう。
人の健康、安全と、環境の保全、電力の安定供給全てをカバーできて、真に益する方法を妥協せずに永久に模索していくべきだ。
さらにその姿勢を世界に発信して、世界の趨勢も日本から変えてしまえ!!

投稿: | 2011.07.16 19:15

>トリウム、地下原発
科学技術が進めば安全性も高まるという話なんですかね。福島の原発は古かったから事故が起きたと。その手の話はチェルノブイリの後でも聞いたけどね。うさんくさいんだよ。学生だった頃、原子力工学の講師がチェルノブイリは黒鉛炉で日本のはBWRで種類が違うからより安全、ソ連は共産主義国だからヒューマンエラーが起きてダメなんだという話をしていた。今じゃとても言えないだろうが。トリウムや地下原発なら安全性も高まっているし大丈夫じゃね? という話にはだまされんよ。浜岡の5号機の停止時のトラブルを見る限り最新の原発でも安心はできないだろ。

投稿: | 2011.07.17 06:42

意外でした。finalventさんが、素朴な科学信仰を持たれていたとは。
そのような世代ということなのでしょうか。
まさに『アトムの子』ですね。

その「信仰」自体を批判する気はないが、表現の仕方が頂けない。反原発運動を戦前の国家主義のようだとするのは(一理はあるかもしれないが)かなり荒っぽいし、外国の新聞を引用して、「ひどい遺産」なんて出来の悪いレトリックで、脅しまがいの記事を書くとは…。

とても残念です。

投稿: 極東ファン | 2011.07.17 11:44

TMIとチェルノブイリの影響で原発技術が凍結されたから、今回の事故が起きた、って本気で言ってるんですか? 日本の原発の半数以上はTMI以後に建設されたものだし、チェルノブイリ以降のものだって3分の1以上を占めてますよ。フランスだって、TMI、チェルノブイリ以降に原発を建ててます。

原発が長期にわたって使われ続けるのは、莫大な建設費を償却するためでしょう。20年単位で更新し続けることは果たして可能だったのでしょうか。

というか、それよりも東電が福島第一の1号機が20年の運転継続が可能だという技術評価書を国に提出してたいたこと、国が10年の運転継続を許可していたことをどう考えますか?これだって、「科学的な知見」に基づいたものだったわけでしょう。

技術の課題として解決していくべきなんだと仰るなら、まずこうした「科学的な知見」をこそ検証すべきなのに、なぜ「科学技術の発展が阻害されたから」なんていう飛躍をしてしまうのですか?「科学的な知見」が歪められる可能性に鈍感な人間が、科学の発展を説いたところで説得力ゼロですよ。

吉本隆明もそうですが、finalventさんの発想は、あまりにも古臭い進歩主義的な科学信仰に基づいたものだと思います。吉本やfinalventさんの頭の中にある「輝かしい未来」は「科学的」に実証可能なのですか?

あと、技術知や科学知に基づいて「原発」を諦めることだってあり得ることなのに、それを「後退」と断じてしまう態度も疑問に思います。

投稿: 榊山 | 2011.08.06 00:35

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