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2011.03.14

停電待ちの一日

 昨日夜の首相官邸の記者会見で菅首相が輪番停電をアナウンスした(参照)。一昨日から言われていたことなので意外感はなかったが、さて、自分はどう影響を受けるのかという情報が皆目わからない。
 グループに分けるらしい。紅組ではないだろう。白組も難しい。黒組か灰色だろう、俺は。ツイッターを見るとみなさん、どうなんの?ということで対応情報も飛び交っている。そのうち、あれよという間に町名までわかる情報が入手できた。親と近所の人には伝えた。
 ツイッターとかしてない人はどうするのだろうか。テレビとかだと町名まではわからないだろうし、市町村レベルの情報では重なりがあってなんだかわからない。明日の新聞に掲載されるのだろうか。しかし、新聞見たときすでに停電という人もいるだろう、と思いつつ、節電で部屋の明かりを落とすと防災無線が聞こえる。その手があったかと、戸外に出てエコーのかかるアナウンスを聞いていると、明日停電があります、ご理解くださいというだけだ。早春の夜は寒いな、へっへっくしょん。
 停電は沖縄暮らしで慣れている。台風が来ると1日は停電で閉じ込められる。本土では台風一過というが、沖縄の台風は一過しない。のろのろとやってきて居座る。一度だったか、本島をぐるっと一周してから本土に向かって行ったことがあった。島の風土を気に入っているのは米軍ばかりではない。
 台風が近づくと、うちなーんちゅうは騒ぎだす。どうなんだよと思うのだけ、台風見物のドライブに出かける一群がいる。かく言う私も台風の目に入ったとき、ドライブに行ったことがある。こうした行動は当然事故に結びつく。経験則は一定以上は効かない。
 台風が近づくと、沖縄でも飛び散るものは家に入れる。買い出しに出る。なんのためにかというと、台風が去ったあとのご馳走のためである。いや、冷蔵庫でくたくたになっている食べ物を処分するのだ。東京の輪番停電でも冷蔵庫は数時間停まることになるので、冷凍品は傷みかねない。それと電源のオンオフは冷蔵庫によくない。これから冷蔵庫トラブルも東京で多発するのではないか。
 沖縄の都市部、那覇や中部だと停電になっても復旧は早いが、そこを離れると復旧は遅くなる。1日はかかる。3日かかっても不思議ではない。夏場、エアコンは効かず、窓も開けることはできない。出生率が高くなるのも頷ける。
 沖縄では単一乾電池4つくらいで光るランタンみたいなものが各家庭にある。私も今回、沖縄から持ってきたのを取り出して、電池チェックした。さて、どんとこい東京大停電、なわけはないな。
 信号も停まるらしい。そうでなくても、信号無視の老人が増えているのでどうなるかと心配になるが、従来から信号無視しているなら、こういう場合にこそ適性と言えるかもしれない。アパートやマンションなどでは、エレベーターは停まるし、水道系も停まるだろう。断水が付随するというわけだ。トイレも使いづらい、と。
 それにしても輪番か。東京電力は、地域ごとに消費電力の統計情報をもっているはずなので、普通に考えれば、それを効率よく配分するほうが合理的ではないかと思うが、なぜか無理だったのだろう。そんな計画をする時間がなかったということかもしれない。ただ、これはあれかな、悪平等というやつかなという気もした。資源を効率よく配分するとなれば、効率性には価値観がどうしても反映する。配分が少なくなる人から弱者を虐めるとか批判が出てくる。それが嫌なら、幼稚園児の組み分けのようにすると文句が出ない。
 して朝が来る。世の中大混乱だろうと思うと、すでに大混乱。電車が間引かれて改札に入れないという状態。しかたないなと思いつつ、ああ、そうかと落胆のような感じもする。東電のお得意といえば鉄道会社なわけで、停電制度を実施するなら鉄道会社との連携が重要になる。つまり、そここから率先して電力削減を実施したのだろう。かくして、夕方まで予定されていた輪番停電は実施されない。
 東京ほどの大都市で名ばかりの「計画」停電を突然実施すれば何が起こるかわからない。バッファが必要になる。誰かが痛みを引き受けてバッファになるとすれば、鉄道会社だったか。なんか、国家の意志というものに直面したような圧倒感があった。

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コメント

今の時代、時間と区域を限るとはいえ一律に電力の供給を停止したら、どんなに大変かを政府や電力会社は本当に理解しているのか。

電力会社は、大口需要先と個別に交渉して電力供給契約の内容を見直すべきである。

同時に、小口需要先には事情を説明して大幅な節電を要請することだ。

需要家の協力を得て需要量を減らすことだ。日本ならそれが可能だ。

もし、どうしても一方的に電力の供給を停止せざるを得なくなった場合でも、一律全面停止でなく、個々に判断して停止先を決定すべきである。

投稿: 野分権六 | 2011.03.15 06:01

電力会社は、大規模変電所(6万Vなど)レベルの需要データは持っているでしょうが、配電用変電所(6600V)の詳細な需要データはたぶん持っていません。
「夏および冬のピーク需要時のデータ」があり、それを設備計画に使っているくらいです。

大口顧客については「需給調整契約」というものがあります。電気料金を常に割り引く代わりに、(主に夏の)需給逼迫時に電力使用量を落としてもらう契約です。
電力会社では普段からこの契約を推し進めていますが、契約に応じてくれるお客さまがほとんどいない、、、というのが現状です。

「大口、小口関係なく節電を推し進めて停電を回避せよ」という意見はもっともですが、依頼しても実際に供給に似合うレベルにまで需要を抑えてくれるのか、確証はありません。
需要が供給を超えた場合、水道なら水がチョロチョロ出になるだけですが、電力の場合は管内全停電になり、その後需要が落ちても復旧まで相当の時間がかかります。
それならば事前に停電を通告しておいて、「とはいっても実際には停電はなかった、、、」のほうが、まだましだと思います。
そして、被災地などの特殊な場所を除いて、「停止先」を不平等に決めるのは、困難です。どの地域でも、電気を必要とする切実な理由があります。

以上が、5年前に6年勤めた某電力会社(東電ではありません)を辞めた、私の感想です。

最後に、
不満や怒りはたくさんあると思いますが、東電は「他電力と比べれば」さすがによくやっているほうだと思います(当然、立派などとは言いませんが、、、)。
これは、電力会社現役職員および経験者なら、多くの人が感じているのではないでしょうか。

投稿: | 2011.03.16 16:07

問1.なぜ原子力事故がおきたのに報道が曖昧になるのでしょう?
問2.なぜ原子力事故がおきたのに保安院と電力会社が曖昧になり厳しく追求されないのでしょうか?
問3.なぜ電力会社は原発を40基も造ったのでしょうか?
問4.なぜ電力会社は送電効率を高めれば事足りるのに、発電量を増やすのでしょうか?
問5.なぜ同じ資源のないドイツで原発をもうすぐ全廃できるのでしょうか?
問6.なぜ電力会社が代替エネルギーの開発を阻むのでしょう?
→www.nicovideo.jp/watch/sm13893771


投稿: 電力という名の魔物 | 2011.03.21 13:26

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