石原慎太郎・東京都知事によるとされる「天罰」発言のこと
石原慎太郎・東京都知事によるとされる「天罰」発言には、私には関心がなかった。今でもさして関心はない。理由は簡単で、この人の新しい失言から思想信条を考えるまでもなく、それなら、過去の失言で十分ではないかと当初思えたからだ。問題は、そうした思想信条が公的な立場である東京都知事としての行政に反映されているかなのだが、これまで都知事をされていて、特段に影響を見ないように思う。
今回の失言の顛末だが、すでに「言葉が足りなかった。撤回し、深くおわびする」(参照)と謝罪したとのことなので、政治的な決着は済んでいると言えるのではないか。本人としても、「天罰」発言が失言であったと認めている(参照)。
とはいえ、当初の報道のされかたに私は奇妙な印象を受けた。これってきちんとした報道になっているのだろうか。そういう思いから、報道の資料としてブログに残して、それと自分がこの件で思ったことを記しておきたい。
大手紙と通信社の報道を見ていきたいが、これ以外のバージョンも存在するかもしれない。
14日付け朝日新聞記事「「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事」(参照)は次のように伝えている。
石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。
発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。
石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。
朝日新聞ではとりわけ「天罰」発言が問題化するという焦点は当てられていない。「一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた」として、それなりのバランスを取っているようにも見える。
15日付け読売新聞記事「石原知事「津波は天罰、我欲を洗い落とす必要」」(参照)ではこう。
東京都の石原慎太郎知事(78)は14日、東日本巨大地震に関連し、「津波をうまく利用して『我欲』を洗い落とす必要がある」「これはやっぱり天罰」などと述べた。
石原知事は同日午後、都内で「震災に対する日本国民の対応をどう見るか」と報道陣に問われ、「スーパーになだれ込んで強奪するとかそういうバカな現象は、日本人に限って起こらない」などとした。さらに親が亡くなったことを長年隠し年金を不正受給していた高齢者所在不明問題に言及し、「日本人のアイデンティティーは我欲になった。政治もポピュリズムでやっている。津波をうまく利用してだね、我欲を1回洗い落とす必要があるね。積年たまった日本人の心のアカをね。これはやっぱり天罰だと思う」と語り、「被災者の方々はかわいそうですよ」と続けた。
その後の記者会見で「『天罰』は不謹慎では」と質問が相次いだが、石原知事は「被災した方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんが、と言葉を添えている」とした。
読売新聞が朝日新聞と異なるのは、「『天罰』は不謹慎では」と畳みかける「その後の記者会見」についても記事にしている点だ。「天罰」発言は、その後の記者会見で焦点化したことがわかる。
15日毎日新聞記事「東日本大震災:石原知事「津波は天罰」」(参照)は長い。
東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大震災に関連し「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」と発言した。蓮舫節電啓発担当相から節電への協力要請を東京都内で受けた後、記者団に語った。多くの犠牲者が出ている災害を「天罰」と表現したことが、被災者や国民の神経を逆なでするのは確実だ。
石原氏は「天罰」発言の前段として「去年一番ショックだったのは、おじいさんが30年前に死んだのを隠して年金詐取する、こんな国民は世界中に日本人しかいない。日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった」と述べていた。また「残念ながら無能な内閣ができるとこういうことが起きる。(95年の阪神大震災の際の)村山内閣もそうだった」とも語った。【青木純】◇石原氏「受け止め方の問題」
「天罰」発言について石原氏は、14日夕に都庁で行った記者会見で「『被災された方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかも』と(前置きで)言ったんじゃないですか」などと釈明したが、実際には発言していない。
発言の真意については「日本に対する天罰ですよ。これをどう受け止めるかという受け止め方の問題なんですよ。大きな反省の一つのよすがになるんじゃないですか」と持論を展開。「それをしなかったら犠牲者たちは浮かばれないと思いますよ」と述べ、撤回しない考えを示した。【石川隆宣】
毎日新聞記事はかなり詳しい。また、朝日新聞や読売新聞になかった、「多くの犠牲者が出ている災害を「天罰」と表現したことが、被災者や国民の神経を逆なでするのは確実だ」とやや誘導的な評価も含まれている。さらに、その後の都庁での記者会見の内容を加えて、「天罰」発言の問題化を明確にしている。
14日産経新聞記事「石原知事「津波で我欲洗い落とせ」「天罰だ」」(参照)はこうである。
東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大震災への国民の対応について記者団に問われ、「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。積年にたまった日本人のあかをね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と述べた。
知事は一連の発言の前に、持論を展開して「日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった。アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等だ。日本はそんなもんない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と語っていた。
同日、この後に開いた記者会見で「天罰」の意味について「日本に対する天罰だ」と釈明。「大きな反省の一つのよすがになるんじゃないか。それしなかったら犠牲者たちは浮かばれない」と話した。
産経新聞では、「天罰」発言が焦点化するその後の記者会見で、むしろ、「天罰」の意味を限定し「日本に対する天罰だ」としている。毎日新聞の記事が「被災者や国民の神経を逆なでする」として「被災者」を前面に出すのに比べ、その点を避けていることがわかる。
14日日経新聞記事「石原都知事「津波は我欲の天罰、被災者はかわいそう」」(参照)
東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本巨大地震に関連し「津波をうまく利用して(日本人の)我欲を一回洗い落とす必要がある。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と述べた。
同日、節電対策で蓮舫節電啓発担当相と会談後、記者団に述べた。
石原知事は日本人の国民意識が「金銭欲、物欲、性欲などの『我欲』になっている」と指摘したうえで、こうした発言をした。
日経新聞の記事は朝日新聞に似て、さらにさらりと扱っている。「天罰」発言は問題ではあるのだろうが、石原都知事の意図が「国民意識」にあることを簡素に示している。後の記者会見については触れていない。
14日付け共同通信「大震災は「天罰」と石原知事 「津波で我欲洗い落とせ」」(参照)より。
東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大震災への国民の対応について記者団に問われ「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。積年にたまった日本人の心のあかをね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」と述べた。
知事は一連の発言の前に、持論を展開して「日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった。アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等だ。日本はそんなもんない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と語っていた。
同日、この後に開いた都庁の記者会見で「天罰」の意味について「日本に対する天罰だ」と釈明。「大きな反省の一つのよすがになるんじゃないか。それしなかったら犠牲者たちは浮かばれない」と話した。天罰について発言した際、「『被災された人は非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれないが』と言葉を添えた」としたが、実際には話していなかった。
共同通信は見るとわかるように産経新聞記事とほぼ同じであり、おそらく産経新聞が共同の記事を購入したのだろう。ただし、産経新聞では共同にあった最後の一文が省略されている。
14日の時事通信「「津波は天罰」=石原都知事「我欲を洗い落とす必要」」(参照)は次のとおり。
石原慎太郎東京都知事は14日、東日本大震災に関連し、「津波をうまく利用して『我欲』を一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と発言した。都内で行われた蓮舫節電啓発担当相との会談の後、記者団に語った。被災者への配慮に欠けるとして、批判を受けそうだ。
知事は、所在不明高齢者が最近社会問題化したことなどを挙げ、「日本人のアイデンティティーは我欲になった。金銭欲、物欲、性欲」と指摘。「アメリカの国家的アイデンティティーは『自由』。フランスは『自由と博愛と平等』。日本は無い」と強調した。半面、「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。
知事は同日、都庁での記者会見で発言の真意を問われ、「例えば、減税という耳障りのいい言葉で釣られて国民が歓迎するという心情が、今の政治を曲げている。(今回の震災が)大きな反省の一つのよすがになるのではないか」などと説明し、撤回しなかった。
時事通信の記事は毎日新聞の記事と同様の骨格をしている。「天罰」発言について「批判を受けそうだ」と問題化を誘導し、さらに「撤回」の言及も添えている。
問題の元になる蓮舫節電啓発担当相との会談とその際の記者会会見だが、そのオリジナルを私は見ていない。フジテレビなどの報道ソースによるものは、巧妙に編集されているようで返って文脈をわからなくするきらいがある。
オリジナルはニコニコ生放送で放送されたらしく、これを聞きながらツイッターでツダっていたm_um_uさんのまとめが、Togetter - 「石原慎太郎東京都知事の「洪水は天罰」発言の私的要約」(参照)にある。また、同氏のブログmuse-A-muse 2nd(参照)でも扱われている。完全な書き起こしではないが、逆に文脈がわかりやすい。
要約すると「民主党は災害が来てからアタフタと対処療法的な夜間コンビニ禁止案とかだしてるけどそれ出すにしても政令できちんとだせばいいし、それ以前にスーパー堤防を事業仕分けでなくしといてなに考えてんだ。。全体的に大局みえてないんじゃないか?」であり
「そういう大局が見えてない政府や名古屋みたいなところの目先の人気取り減税におどらされてる国民も国民だ」みたいな話
なので「天罰」は「民主党の底の浅さ」と「底の浅い民主党ほか人気取り政策を支持する国民」にかかる、ということになる
もうちょっと表現の仕方がうまかったらなぁ。。というところ。被災にあったふつーのじいさんばあさん(弱者)にはむしろ同情的なんじゃないだろうか
もそっとわかりやすく強調すれば「天罰」は「洪水」にかかり、その洪水はスーパー堤防の話に絡む。
(擁護的に解釈すれば)「(地震・津波などの被害全般ではなく) スーパー堤防などの準備に対する大局的視点を廃するような思考へのしっぺ返しだ」ぐらいの意味っぽい。
m_um_uさんの印象では、「地震・津波などの被害全般ではなくスーパー堤防などの準備に対する大局的視点を廃するような思考へのしっぺ返し」として、国民に「天罰」が下ったというふうに捉えているようだ。
「天罰」発言が焦点化された同日夕刻の記者会見についてはユーチューブにオリジナルがある。
確認の意図もあって書き起こしてみた。
記者A 最後に石原知事にお伺いいたします。えー、知事、あのー、今日のですね、 えー、蓮舫大臣との会談のー、後で、えー、日本人のま、我欲についてお話しされて、 えー、「津波をうまく利用して、我欲をうまく洗い流す必要がある。積年に溜まった日本人の心の垢を。これはやっぱり天罰だと思う」とおっしゃいましたけども、これはあの、意味がどうあれですね、被災された方にとってはですね、非常に不謹慎な発言だと思いますが。
石原知事 いや、だから
記者A 撤回されるお考えはありませんでしょうか?
石原知事 いえいえ。あのとき申し上げたように、被災された方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんが言ったんじゃないですか。口を言葉を添えてますよ。
記者A (沈黙)わかりました。以上です。
石原知事 正確にね、君、人の言うことを聞いて、正確に聞き取って正確に報道してもらいたいね。
司会 各社さまお願いします。 (沈黙)はい、どうぞ、後ろのかた。
記者B 石原知事、ちょっと確認なんですが、その、先ほどの天罰という発言は、ごしっ撤回されるんでしょうか。いや、なかったことにするんでしょうか?
石原都知事:いや、そうじゃないんですよ。あのね、私はね、日本人の我欲がですね、政治を左右している。例えばね、税。減税党なんてのはまかりって出てくる。減税って何をするんですか。それ言い出してる張本人のね、名古屋ってのは、1兆5千億円くらいの借財があるんですよ。それがですね、市民税、住民税、こんなの非常にちゃちな税金でね、ある意味でね。例えばその、どれだけの税金が還ってくるかってこと、その要するに、喜ぶ人たちが知らずにですね、歓迎する。減税って言うとね市民税に限らない。これどんどん演繹していくとですね、これ日本の今の財政状態で、どんな減税ができるんですか。財政もピンチでしょうけどねんじゅ、あなた初めて見る顔だけどね、日本がもしECに属している国だったら、これだけ国債の依存度が高くなってきたら、ECから追い出されますよ。入れませんよ。ユーロ使えなくなりますよ。そこまで来ているのにね、減税っていうね耳のさわりのいいそんな言葉でね、つられてね、国民がですね、歓迎する。私は、そのそういうその心情がね、今の政治を曲げていると思うんだ。これは何も民主党の責任だけじゃないわ。あのね、これはやっぱりね、こういうものを打破しないとね、私たちこの国、立ち上がってこないと思います。と言うことで申し上げたんです。
記者B 民主党に対するという意味なんでしょうか?
石原知事 ええ?
記者B 民主党に対する天罰という意味なんでしょうか?
石原知事 いや、日本に対するいやそれ天罰ですよ。これだけ
記者B (石原知事の言葉を遮りながら)洪水が天罰というのとイコールになってしまうと思うんですが。
石原知事 ええ?
記者B 洪水が天罰というふうにイコールになってしまうと思うんですが。
石原知事 いや、それは、やっぱりこれをどうやって受け止めるかっていうか、受け止め方の問題なんですよ。
記者B (石原知事の言葉を遮りながら)災害に関する受け止め方という感じでしょうか?
石原知事 ええ? 大きな反省のひとつよすがになるんじゃないですか。それしなかったらね、犠牲者たちだって浮かばれないと思いますよ。
記者B ありがとうございます。
私の印象からすると、石原都知事は今回の天災を「天罰」と理解していることは、疑いづらい。であれば、当然、被災者を思えば、「不謹慎」な発言であるということにもなり、彼が後に謝罪に至ったのも当然であるだろうし、記者としてもそこを追究したのも当然と言えるだろう。
書き起こしながら思ったのは、共同通信・産経新聞記事が注意を払っているように、何に対する「天罰」かという点である。文脈を理解すると、石原都知事は、これを被災者に限定していないことは明白だろう。
さらに石原都知事の思想信条に近く読み取るなら、「天罰」の対象は日本国民であり、日本国民はこの天罰を全うすることで、災害の被災者の霊魂が救われるのだと考えていることがわかる。被災者に対して、ざまーみろといった意味合いはまったく読めない。むしろ、自身を天罰の対象に含めているとすら見てよいかもしれない。
私は系統的に石原慎太郎氏の文学を読んでいるわけでもないが、氏が政治家になる前からの彼の思想的なエッセイを読むことがあり、端的に言えば、彼が熱心な法華経の信者であることを知っている。なので、この「天罰」論は、私には単純に、彼による日蓮の思想そのものに思えた。
私にしてみると、石原都知事は現代の「立正安国論」を語っているのである。
「立正安国論」は、法華経を信奉する日蓮が1260年(文応1年)に、駿河国実相寺に籠って執筆した国家論で、当時の鎌倉幕府執権北条時頼に治世の要道として送呈したものだった。日蓮は、この著作で、当時頻発した天変地異は邪法の興隆よるものとし、これに立ち向かうには法華正法を弘めるなければならないとした。
「立正安国論」は当時の日本国内に広まり、浄土宗信者の怒りを買い、日蓮襲撃事件を招いた。送呈した北条時頼からも幕府批判と見なされ、日蓮は伊豆国に流罪となった。
時頼が1263年(弘長3年)36歳で死に、5年後の1268年(文永5年)、モンゴルから服従するように国書が送られ、元寇が始まる。また、時頼の遺児北条時宗による幕府内の内紛があり、内憂外患となった。特に、元寇は日蓮にとって天災とも見なされ、自身の「立正安国論」への確信を深めた。
法華経教派の信者である石原都知事にしてみれば、現下の日本は「立正安国論」の同様の状態、つまり邪教民主党興隆によって天罰を受ける状態に見えるのではないか。日蓮のように、日本を糺すきっかけとしての天罰に見えたのではないか。
もちろん、それに私は同意するわけではないが、こういう思想も日本が生み出した思想のいち類型にあり、それを、被害者正義の文脈で不謹慎だとバッシングしても、実際のところはその思想信条への批判たり得ないのではないかと考える。
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コメント
引用解釈ぐだぐだお疲れです。発言における天罰は日本人全体をさしていることなんて皆わかっているんですよ。その部分集合に今回の被害者が入っていることに鎮魂のうえで皆怒っているのです。キワモノ教義から凶人のロジックを絵解き下さいましたが普通の人の感情や宗教一般からして受け入れがたいのが大勢とおもいます。日本は地道に私たちの日常の生活常識を積み上げて一歩一歩直していくべきかと。ところで、スレ主様は当該宗教の信者様ですか?それならそうと言ってください。
投稿: きんもくせい | 2011.03.16 00:01
今日人々の生活と天災を結びつけること自体邪教迷信の類でしょう。正直なところ、被災者の感情の問題よりも、およそ前近代的な非合理的思想の持ち主が都の首長と言う事実が恐ろしいのです。
投稿: | 2011.03.16 01:18
このおじさんはいつも云ってしまう人ですが、今回に関しては沈思すると、どうしても私にとっての天罰を犠牲になられた方々が身代わりにひきうけてくださったという
考えに至らざるをえません。そしてまた私もそのようなものとしていずれ生を全うするものだとも想いました。私は何も信じられなくて毎日、自死について考え続けていたにもかかわらずです。
そしてネット上の情報を読むことも禅問答も、つまるところは同じに見えてきました。
投稿: TOTON | 2011.03.16 02:19
そんな内容でしたか。全然知りませんでした。
即座にまた失言けぇと思ってそれ以上読もうとしなかった浅はかさを悔やんでます。
ありがとうございました。
投稿: rabi | 2011.03.16 03:43
全面的に同意です。
それよりもアメリカのLarry Kudlowという経済学者が金曜日に自身がアンカーを務めるニュースの中で"The human toll here looks to be much worse than the economic toll and we can be grateful for that"(経済的損害よりも人的被害の方がずっと大きかったようにみえるが、我々はこのことに感謝してよい)と発言したことをアメリカ人の友人を介して知りました。Kudlow氏もサイドのコメンテーターがぎょっとしたのを察してか「人的被害は悲劇だが…」と続けましたが。後にTwitter上で謝罪したそうですが、石原氏の発言よりもこちらの方がよほど頭にきました。
http://www.huffingtonpost.com/2011/03/13/larry-kudlow-human-toll-japan_n_835067.html
投稿: fussyvet | 2011.03.16 06:05
いつものことかもしれないが、今度ばかりは選挙前の「政治家」としての発言としては、あまりにデリカシーがないということが、問題では。やはり、人間齢をとると、ますます一言居士になってしまうということで、もし、選挙に勝っても、今後4年間の都政は、青島状態ですか。東京在住の東北の人は我慢強いから粘り強く静かに怒っていると思いますよ。
投稿: yunusu2011 | 2011.03.16 06:51
真の法華経信者なら、天の怒りの対象は、被災者ではなく、今上天皇と菅首相と小沢一郎氏あたりだと考えます。
法華経の歪曲者の愚論と、真の法華経の信仰を間違えないでください。
こういう話に法華経信仰を持ち出されては迷惑です。
法華経信仰は、日蓮系の専売特許ではありません。天台の法華信仰も三論の法華信仰も華厳の法華信仰もきちんとあって、そういうもののほうが、日蓮より伝統も歴史も立派なものを持ち合わせているのです。
石原氏はいつ法華経を読誦されているのですか?その場面を見た人はどのくらいいるのですか?
投稿: enneagram | 2011.03.16 09:04
正直、児童ポルノが大好きで、反対している人間が叩くネタが見つかったから、大喜びで善人面して批判しているようにしか見えない。
マスゴミと大差ない大騒ぎの仕方だ。
東京都民の電気や水を使い放題、贅沢三昧の暮らしを見なおせと言っているのに、相変わらすの自己中な買い占め行動…。
「天罰」という言葉は良くないが、それ以外のことを良く考えて欲しいもんだ。
投稿: 単語しか読めませーん? | 2011.03.16 10:18
なるほど立正安国論がベースになっているとは盲点でした。昨夜の、富士宮が震源地となった地震は何かを暗示しているような気がしていましたが・・・。
ちなみに石原都知事は霊友会だったと記憶しています。
投稿: umeumer | 2011.03.16 10:54
この人のこの類の発言を聞くたびに、ああ、この人は政治家ではなくて本当は文学者なんだなあと思います。
そして、頼むからもう政治家をやめてくれ、とも。
投稿: 柾武史 | 2011.03.16 13:03
興味深い投稿ありがとうございます。
石原氏の発言を、その宗教的背景から分析されており、説得力を感じました。
ただ、(私は心情的仏教徒ですが、特定の宗派には属しておりません)今回の震災に関しては、私の中でも、天罰は語弊があるものの、何らかの警告、警鐘として意味づけられている部分を否定できません。
事例に関しては知事が示されている事柄、広く言えば、「コンクリートから人へ」などの口当たり良い破壊的なスローガン、財源なきばらまき政策を掲げる政党を、国民の多数が選択して今の現状につながって来ているわけです。東電に関しても、2007年に共産党から、まさに津波による冷却系統損傷の可能性(今回起きた事そのまんま)を指摘されているhttp://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.htmlにもかかわらず、対応しなかった(無視した?)事があり、何たること、と憤りを抑える事が出来ません。今、起きている事がその結果であるのならば、これは宗教的信条に関係なく、今後のための猛省の糧とすべき事象であり、感覚として、限りなく天罰的(日本人、いや人類全体にとって)です。
投稿: cavedair | 2011.03.16 17:00
フレイザーが「金枝篇」で明らかにした「王殺し」のイメージに近いかもしれませんね。ここで殺される王は“祭司王”ですから天皇陛下になりますが、さすがにそこまで宗教がかってはいないようです。殺す対象は“世俗王”。でも、民主主義では建前としては王は“国民”です。だから、国民にしっぺ返しがきた、と考えているのかもしれません。
投稿: 賢太郎 | 2011.03.16 20:09
いくら無知は栄えないにしてもきっつい状況ですね。
吉本流に、今回の震災で何かが露呈してきた、と考えると、
無知
につきると思います。
皆さん
ルサンチマンをぶつけないよーにね。
恐ろしいことに、文は字義通り読めてしまうものです。
無知は露わですよ(笑)
投稿: 吉本同伴者 | 2011.03.16 20:37
石原都知事の「天罰」発言は許せない、普通の政治家が発言したのならば、前後の内容から謝罪で許せる。仮にも石原は作家だ、作家がこんな状況でこのような発言をしたことは絶対許せない。許せるとすれば、謝罪だけでなく自分は皆さんが思っているより愚かな年寄りでしたと添えて謝罪して欲しい。ボケ老人を責めはしない。
投稿: 舩山 太(宮城県) | 2011.03.17 12:36
露呈
無知
ルサンチマン
投稿: ピンちゃん | 2011.03.17 23:22
いやもう誰が見たって天罰でしょこれは。
「いっかいやらせてみましょう〜」だの
「おきゅうをすえましょう〜」だのやってたのはたった2年前っすよ?
とくに「おQ」ね。子ども手当に釣られた国民はそんなにいない。
あのキチガイじみた「いじめ」の時代、石原はずっと怒ってた。
被災の深刻な東北3県の衆院選挙区は、小野寺以外全部ミンスだ。
避難所に飛び込んで、言ってやりたいね。おQきもちいいすかー?って。
そんな尻馬じゃあくだらないが(俺は本気で言いに行きたいけどなw)
いっつも自戒をこめて言う奴のそしらじらしさや効き目のなさも、
俺等は知ってる。
「覚悟して下さい」は、さらにレベルが低い。
石原の、怒りのこもった「天罰」とそいつらとの違いというのは
厳然としてある。俺等が立たなければいけない場所はそこだ。
まつりごとに通じながら文芸的に語ることができる、
そういう政治家こそ、いなきゃだめだ。
投稿: 通りすがり | 2011.03.18 06:08
どこで読んだのか、アメリカ人の友人がクレージーな東京知事が天罰と言ったんだって、と言ってました。曲解されてるようで、被災者を指したものではないと言っておきました。文書全体を読んだとき、私は天罰と言う言葉はさらっと通り過ぎてしまいましたが、この長い言葉のなかから天罰という言葉だけ拾い出す記者の根性はある意味すごいですね。
投稿: toku | 2011.03.18 07:56
石原発言の意図が若干理解できたように思います。そもそも天災を天罰と感じるのはアニミズム以来の素朴な感情ですし。それを被災者の方々も含め、他者(愚民)として攻撃している様に取られても仕方が無いところは拙いと思いますが。
まぁでも、菅氏は石原発言に同情は寄せるんじゃないでしょうかね。天災と政(まつりごと)の関連に因果律を感じておられる様だしぃ・・・。
http://www.n-kan.jp/2004/10/post-659.php
投稿: hiro | 2011.03.18 18:54
これで都知事選に勝つようだと、世も末というところでしょうか。中身は芯が通っている人と感じますが、口は災いのもとですね。政治家としては失格。
投稿: kincyan | 2011.03.18 21:18
要約すれば、私利私欲に走ったり、減税を望めば地震や津波で殺されるってことでしょうか
天罰食らった被災者は気の毒だが、その原因が日本人全体にあると言うなら、その通りと言うのが本当の主張ですか?
誤解どころか、みんなそう理解してると思いますよ
しかし、天災で被害が大きいのは、常に貧しい人や地区、家屋、立地条件の悪い土地の方です
たとえ、日本全土に天災が起こっても、これは変わりません
私利私欲は重要なエネルギーで、それを市場原理を歪め、正常な形で発揮できなくした方が問題と言うならわかりますが(買い占めもありました)
不条理、不安感…こう言った被災者の抱える行き場のない、苦しみや悲しみを、
自分たちの敵叩きに結びつけようという、
前時代的な手法が反感を買っているのです
自然災害を政治的プロパガンダにつなげるのは、迷信深い、未開人の手法です
宗教を絡めるのは、一層タチが悪いのです
この事を否定するどころか、一生懸命擁護するようでは、
自分も、同じような人間だと言ってるようなものです
他の方も参考にし、こちらからうんと歩み寄って理解すれば、
①お灸を据えられる側に回ったのが我慢がならない
②でも、自分たちの力だけではどうにもならない
③そうだ、天災の威を借りて復讐しよう!
と言うことなんでしょうか?
導き出した理論だけなら、理解出来ないわけではありません
が、全く共感できません
投稿: ルク | 2011.03.19 00:30
最後の一文にそうかぁ、そうだよな、と思いました。上手く言葉にできませんが。ブクマに「finalventさんって、関心がないと言いながら、擁護すること多いよね」と書いてる人がいましたが、私は擁護してるようには読めませんでした。むしろブログ主はゲンナリしてるんじゃないでしょうか。
投稿: 小野 | 2011.03.19 19:01
石原氏は、自分自身が天罰を受けるべき側の人間であることに、きちんと言及し、その上で、国全体が、犯している過ちに触れるべきでした。我欲という罪ならば、それを免れる日本人はほとんどないでしょう。彼のものの言い方では、自分だけは別な場所にいるようです。
また、宗教的見解があるなら、それを一般に受け容れられるよう配慮するのは、知事として発言するなら当然です。
そのうえで、
「日本は、多くの犠牲者を出たこの悲惨な事態を、天罰と思って謙虚に受け止めるべきだ」
ならば問題はほとんどないと思います。
ただ言葉をぶつけるだけでは(もともとそんな感じの方ですが)、東京の民度とはいえ情けないことこの上ありません。あまり撤回はしない人ですが、今回の撤回は選挙前だからかなと、またこれも情けない。
投稿: 都民子 | 2011.03.19 19:36
あんたほ~んと何にも知らないんだね。
何がアルファブロガーだよ、ばかじゃねーの?
投稿: | 2011.03.19 19:43
石原の天罰発言は百年に一回のために予算は出せ無いといい防衛費を削り耐震費を削りその予算を外国人の子供手当に使い日本国民を危険にさらした政党に言ったものだとおもいます。被災者に言ったものでは無い絶対に
投稿: シュガー | 2011.03.27 22:17
米国人の4割も天罰だと思っているようです
石原さんと同じだ。
あれは天災です。
http://www.youtube.com/watch?v=qaSD4_SbFd0
投稿: Narongchai | 2011.03.29 02:49
少々気にかかったので
石原慎太郎 3月11日 午後 に開かれた都議会本会議にて
「日本という国家の命運を支えぬくために、身命を賭して最後のご奉公をさせていただく」
と突如出馬表明
14:46 震災
14日 上記発言
投稿: 角 | 2011.03.29 19:10
被災者への共感など少しも感じられない。高見の見物を決め込む自称大物政治家が災害をダシに慷概の口吻を漏らすなどもってのほか。即退場!
投稿: maharao | 2011.03.30 16:07
追
コメント欄の不自然さも気になりますが.....
例の友会の方々のご活躍なのでしょうか
以外の方々も
無知なのか無関心なのか都知事なんて
どうでもよいポジションなのでしょうか
都知事ではなく
スポークスマンそのものなのですが
選挙と言えばこういう話があります
投票率が低くて困ったものだ
とんでもない奴が選ばれるかもしれないんだぞ
大丈夫だよ
そんな とんでもない奴が立候補してたら
みんな選挙に参加してちゃんとした候補に
投票するから
後々、
新半島里見八犬伝とでも語り伝えられるのか
渡 舘 神田 徳重 って
社歌 太陽と星(月)の賛歌 って
メーター振り切り過ぎでは
それともそんなメーターもはや失われたのか
投稿: 角 | 2011.03.30 22:47
被災復興、と地球温暖化防止のため走行用モーターと発電充電用モーターを2機搭載した車速風力自家発電無充電式電気自動車の政権を希望致します。
投稿: 田鍋 省悟 | 2011.04.10 22:44
ネトウヨと呼ばれる石原支持者の方々へ
私は東京都民です。
もちろん少ないながら都民税、特別区民税を納めています。
その立場から都知事としての石原氏の費用対効果を考えると、全くの役立たず、税金泥棒に過ぎません。
過去三期の給与総額10億円以上に対して彼が何を成し遂げたのでしょう?
銀行に対する外形標準課税、安全と言えない土地への強引な築地移転、オリンピックの誘致失敗、新銀行東京の設立、情実融資、そして破綻などの都民の税金の無駄づかい。
結果として残したものは、歌舞伎町浄化による非合法組織の跋扈と出版規制のただ二つに過ぎません。
彼は物申す政治家として評価されています。
ただその発言は地方自治体首長として必要な物ではなく、彼自身が選挙で勝つ為だけに必要な物なのではないでしょうか?
これはネトウヨの方々の大嫌いなできないマニュフェストを掲げ、政権奪取した民主党と何ら変わらないと思うのは私だけでしょうか?
彼は現職が有利な選挙が近づいてもなかなか立候補せず、相手が一本化されていないと、問題にされるのが承知で、過激と取られかねない発言をし、是非を含む注目を集めて、賛否を問う選挙運動をしてきました。
何も実績残せず、接戦とわかるまで手を挙げず、マスコミが取り上げやすい発言で注目を集めて選挙を乗り越える卑しい利権政治家に過ぎないと思います。
彼には国家観がある、相手に対して堂々と物申すと言われていますが、国会議員時代の自分より格上の政治家、自民なら森、福田、民主なら小沢一郎彼等に直接意見を言う事など全くなかったはず。
せいぜいマスコミを通し、相手に伝えるより有権者たる都民に注目させる。
政治家ではなく政治評論家か、作家が所詮彼の居場所ではないでしょうか?
投稿: たかき | 2011.04.24 10:31
大変丁寧にまとめられていてよくわかりました。記事の説明ありがとうございました。
震災からほぼ一ヶ月がたちたくさんの国が援助を行い、被災地の方々の高い精神性をほめられています。震災の影響が全くないところにすんでいてもうれしく思う反面例えどういったつもりで言ったとしても、あんな人が都知事として存在しているそのことにただただ悲しみを覚えます。
投稿: ポポス | 2011.05.01 22:11