枝野官房長官曰く、汚染ホウレンソウによる被曝はCTスキャン1回分の5分の1
震災以降の枝野官房長官の会見はわかりやすく、聞き取りやすい。巷や海外で「枝野首相」と誤認とも洒落ともつかない呼称が出てきてしまうのもしかたないし、民主党の支持の高まりにも影響しているのかもしれない。ただ、多少だが気になった点があるのでメモしておきたい。
気になったのは、枝野幸男官房長官の19日夕方の記者会見で、茨城県産ホウレンソウから食品衛生基準法上の暫定基準値を超える放射線量が検出されたと発表した、その説明の仕方についてである。正確な発言を見ておこう。朝日新聞「枝野官房長官の会見全文〈19日午後4時過ぎ〉」(参照)より。
もう一点、ホウレンソウ、牛乳についての報告です。福島県内で採取された牛乳、そして茨城県内で採取されたホウレンソウの検体から、食品衛生法上の暫定基準値を超える放射線量が検出をされたという報告がありました。一つは、昨日の17時半ごろ、福島県の原子力センター福島支所の緊急時モニタリングにおいて、一農場から採取された原乳から食品衛生法上の暫定規制値を超える数値が検出されました。本日、午前11時、茨城県環境放射線監視センターの検査で、ホウレンソウ6検体から食品衛生法上の暫定規制値を超える数値が検出されたとの情報がもたらされました。
このため、厚生労働省において、本日未明、福島県に対し、また本日昼、茨城県に対し、関係情報を調査の上、食品衛生法に基づき、当該検体の入手先、同一ロットの流通先の調査、結果によっては販売の禁止など、食品衛生法に基づく必要な措置を講じるよう依頼をしたところです。国としては、福島第一原子力発電所災害との関連を想定しつつ、原子力災害特別措置法の枠組みの下で、さらなる調査を行って参ります。その上で、その調査結果の分析、評価をしっかりと行い、一定地域の摂取制限や出荷規制などの対応が必要であるかどうか、必要であるとすればどの範囲とするかなどについて、早急に検討を出してまいりたいと考えております。
ホウレンソウと牛乳から食品衛生法の基準を超える放射線量が検出されたということは問題であるが、その対処は明確に指示されているので、国民の健康には被害を与えない。また、国がきちんとした対処にあたれば、懸念される風評被害についても対応できるだろう。
ではどの程度の放射線量であったかについて、枝野官房長官はこう説明している。
なお、今回検出された放射性物質濃度の牛乳を仮に日本人の平均摂取量で、一年間摂取し続けた場合の被曝(ひばく)線量はCTスキャン1回程度のものであり、ホウレンソウについても、日本人の年平均摂取量で一年間摂取したとして、CTスキャン1回分のさらに5分の1程度であるという報告を受けております。
医療検査に用いられるCTスキャンは安全が確立されており、しかもその5分の1であればさらに安全であるという修辞で枝野官房長官が語られているのではないかと思う。
これを聞いて私が困惑したのは、内部被曝と外部被曝が混乱しているのではないかということだった。ホウレンソウは、外部被曝を懸念するべき対象ではない。つまり、手に取って鑑賞したり鼻を近づけてその香りを嗅ぐといったものではなく、食べるものなので、被害があるとすれば内部被曝になる。実際、チェルノブイリ原発事故でも被害は汚染食品を介した内部被曝が問題であった。
私の疑問は、内部被曝の安全性を、CTスキャンの被曝の量で比較するものだろうか?ということで、もしかすると、私が無知な愚問を抱いているのかもしれない。たとえば、内部被曝の危険性に換算して枝野官房長官が語られているのかもしれない。追記: 「実効線量係数」で換算されているらしい。本文追記及びコメント欄を参照のこと。
ここで比較されているCTスキャン1回分の放射線量だが、ウォールストリートジャーナルによるシーベルトの説明報道では「6900マイクロSv(6.9ミリSv)程度」(参照)とあり、その5分の1であれば、1380μシーベルトつまり、1.38ミリシーベルトとなる。
他方、産経新聞記事「放射能検出の生鮮品「影響ないレベル」 専門家、過剰反応戒める」(参照)ではこう解説されている。
厚生労働省の発表では今回検出された放射性物質で最も高かったのは、茨城県高萩市のホウレンソウから検出されたヨウ素で、1キロあたり1万5020ベクレル。
放射線医学総合研究所(千葉市)の吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーによると、このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。
人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢一人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。
吉田リーダーは「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」と冷静な対応を呼び掛けている。
今回の汚染ホウレンソウをシーベルトに換算すると0.24ミリシーベルトとなるらしい。
先ほどの単純な換算とは単純には整合しないように見える。また、CTスキャンにもいろいろあってウォールストリートジャーナルの例は枝野官房長官が比喩に使ったタイプとは違うのかもしれない。
私が基本的な勘違いをしているのかもしれないが、吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーによる0.24ミリシーベルトの数値が正確で、CTスキャンという外部被曝の放射線量を内部被曝に換算しているのではないだろうか。
であれば、枝野官房長官がCTスキャンという外部被曝の比喩を出してはきたものの、危険性の換算としては内部被曝が考慮されていると見てよかもしれない。
そう考えると困惑の大半は解消されるが、仮にそうであったとして、もう1つ、困惑というのではないが気になることがあった。先の枝野官房長官の会見に続く。
また、今回作りました暫定的な基準値というものでありますが、この暫定的基準値は、国際放射線防護委員会の勧告に基づき設定したものでございますが、当該物を一生、飲食し続けることを前提として、健康に人体に影響を及ぼす恐れのある数字として、設定をされた数字、これに基づいて、今回報告がなされ、より広範な調査、分析、評価を行う必要があるとしたものでございまして、ただちに皆さんの健康に影響を及ぼす数値ではないということについては十分理解を頂き、冷静な対応をお願いをしたいと思います。
聞いていて疑問に思ったのは、先に「食品衛生法上の暫定基準値」として述べられた基準が、「今回作りました暫定的な基準値というものであります」とのことで、話を聞く限りでは、今回の問題が出て来たので、早急に基準を作ったかに聞こえることだ。そのあたりの真相はどうなのか、つまり、言い方はよくないが、この基準は泥縄式に作られたものなのか、疑問に思った。
仮に泥縄式であったとしても、枝野官房長官が明言されているように、「国際放射線防護委員会の勧告に基づき設定」したとのことで、その基準はグローバルスタンダードなので、非科学的ものではないだろう。その意味で、仮に作成手順が泥縄式であっても基準自体は科学的に正確であると信頼してよいだろう。
それはどのようなものか? すでに食品安全委員会から、3月16日作成、21日更新(第6報)として「東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について」(参照)が公開され、解説されている。このなかで、基準値を超える食品を摂取した場合についての想定問答が掲載されていてわかりやすい。
2 放射性物質を含む食品の摂取による人体への影響は、内部被ばくによるものですが、原子力安全委員会は、国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した放射線防護の基準(例えば放射性セシウムの場合:実効線量5ミリシーベルト/年)をもとに指標を定めています。
基準を放射性セシウムで5ミリシーベルト/年からすると、今回の汚染ホウレンソウが0.24ミリシーベルトとのことなので、20倍近い差がある。が、実際には放射性セシウムより、半減期の短い放射性ヨウ素が問題なので、実効線量50ミリシーベルト/年とその200倍になる(参照)。なので、実際には200倍と見てよいだろう。
放射線量が累積されるとするとして(なおICRPでは半減期は考慮されているが、単純に累積するものではない)、今回のホウレンソウを100gとしてみると、1kgの10分の1なので、年回に2000回食べても安全ということになる。このほうれん草のおひたしを毎日食べても安全だということだろう。
というところで、先の吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーの説明を思い出し、少しだが首をかしげた。再度引用する。
人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢一人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。
私の概算に基本的な間違いがあるのだろう。ここでは、基準は100ミリシーベルトで、よって、4200人分となっている。
私が基本的な勘違いをしているのではないかとも思うが、そうではない部分では、端的なところ、吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーの説明では、人体に影響があるのは、「100ミリシーベルト」としているが、国際放射線防護委員会の勧告による基準では、放射性ヨウ素だと「50ミリシーベルト/年」なのでやはり倍の差がある。放射性ヨウ素に限定されないと倍になるのだろうか。
あるいは、食品基準としては「50ミリシーベルト/年」ではあるが、その値と人体に影響が出る値は異なり、人体の影響というなら「100ミリシーベルト」ということなのだろう。とりあえず、そう考えるのが妥当なようではある。
ここでどうも私が混乱しているのかもしれないが、関連して気になることはある。例えば毎日新聞「記者の目:福島第1原発の放射性物質漏出=斗ケ沢秀俊」(参照)を例にすると、被曝の安全性についてこう語られている。
新聞やテレビの報道で、必ず出てくる言葉がある。「ただちに健康に影響するレベルではない」。この表現は科学的には正しい。私は知人に問われた。「ただちに影響しないということは、後で影響するかもしれないということでしょう」。実際には、合計の被ばく量が100ミリシーベルト以下では、将来がんになる確率が高まることはないとされる。
また、今回福島原発作業員の被曝線量の改定でもこう語られていた。朝日新聞「福島第一原発の作業員、100ミリシーベルト超え始める」(参照)より。
厚生労働省と経済産業省は15日、福島第一原発で緊急作業にあたる作業員の被曝線量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げている。
この場合の「100ミリシーベルト」は外部被曝である。
もしかすると、吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーの説明にある「100ミリシーベルト」もこれ同様に外部被曝ということで、説明に混乱があるということはないのだろうか。よくわからない。
もう一点、安全基準に対する考え方で吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーは「今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる」と、1回につき何人分という説明がされているが、国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した放射線防護の基準は、例えば、「実効線量5ミリシーベルト/年」というように「年」が単位になっており、半減期は想定されていても、通年の摂取への視点なので、この点についても内部被曝の考え方からみてどうなのだろうかと違和感が残った。
ブログではエントリにちょっとした間違いがあると、厳しく批判や罵倒を受けるものなので、納得できるご指摘があれば、記事に反映するなり、追記したいと思っている。
追記
引用部に対する時間単位について推定を除いた。
追記(2011.3.22)
コメント欄で有益な示唆をいただきました。ありがとうございます。
ホウレンソウの内部被曝については、「実効線量係数」によって:
ヨウ素131を経口摂取した際の実効線量係数は1.6x10^-5(mSv/Bq)なので
15020(Bq/kg)x1.6x10^-5(mSv/Bq)=0.24032(mSv/kg)
という単純な計算です
日本人が1日に摂取するホウレンソウの量は平均約15グラムらしいので、
年間で約1.3mSvになりますね。
CTスキャン1回分の1/5ってのはこういう計算でしょう。
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コメント
医療従事者です。海外の疫学の専門家のなかには、わが国で、あまりのも容易に、そしてあまりにも頻回にX-CT検査をすることから、X-CTがわが国の発ガンをかなり誘発しているのではないかと疑っている人がいます。そのまま訳して海外で報道されると風評被害に結びつく気がします。
投稿: QQQ | 2011.03.21 19:25
こんにちは。
>内部被曝と外部被曝が混乱
これについては、官房長官のみならず、当初から「混乱」されて発表されていますよ。
煽りじゃないのであしからず。
投稿: けろやん。 | 2011.03.21 19:46
山中先生のイラスト、
http://lleedd.com/blog/2011/03/13/image_of_radioactivity/
ご本人は専門家でないと仰りますが、理解の一助になるなあ、と思いました。
投稿: mori-tahyoue | 2011.03.21 19:48
最後まで読んでないけど
『
ここで比較されているCTスキャン1回分の放射線量だが、ウォールストリートジャーナルによるシーベルトの説明報道では「6900マイクロSv(6.9ミリSv)程度」(参照)とあり、その5分の1であれば、1380μシーベルトつまり、1.38ミリシーベルトとなる。記事に時間の単位は明記されていない。シーベルトは一定期間の被曝の量だが、ここではCTスキャンなので毎時が想定されているのだろう。
』
シーベルトって、グラムとかと一緒で、「量」の次元だよ(厳密にはエネルギー/質量 -- キログラムあたりのエネルギー量に比例する目安値みたいだけど)。一定期間の量、じゃなくて、量そのもの。だから、CTスキャンの場合は単位をちゃんとつけるとしたら、6.9mSv/回 じゃないかな。
という基本的な所で説明が混乱している(著者が正しく理解しているかどうか、読み手として自信がない)ことに気がついたので読むのをやめた。
投稿: R | 2011.03.21 21:11
CTスキャンは毎日朝昼晩とやるようなもんでもないしなあ
これから政治家がホウレンソウ食べたりするパフォーマンスがあったりするのかな
投稿: 山田 | 2011.03.21 21:35
内部被曝でも外部被曝でも被曝量の基準は変わらないと思います。
内部被曝の厄介のところは、①放射性物質が体内にあるので放射線を遮るものがない上に距離が圧倒的に近い。②放射性物質が排出されるまで長時間被曝している。です。
投稿: 刻廉 | 2011.03.21 21:50
内部被曝の場合は、
大雑把には、
摂取したときの単位時間当たりSv値を、
半減期を勘案して0→∞(ぐらい)で時間積分して、
(トータルの)Sv値に直せばよいのですかね?
投稿: 774 | 2011.03.21 21:55
問1.原発が推進される理由はなんなのでしょうか?
問2.なぜマスコミからは電力会社を非難しにくいのでしょうか?
問3.なぜ電力会社は原発を40基も造のでしょうか?
問4.なぜ同じ資源のないドイツで原発をもうすぐ全廃できるのでしょうか?
問5.高コストにもかわらずなぜ原発がつくられるのか?
ゲン発、べ、べつにスイシンしてないよ?
→ttp://www.ustream.tv/recorded/13373990
投稿: ゲンパツ | 2011.03.21 23:00
研究で放射性物質を扱っているものです。
日本の行政では、どうも放射線量について半減期を勘案していないようで、実質の放射線量より多めの値で計算しているようです。I-131の場合は半減期が8日ぐらいなので、一ヶ月もすれば線量は1/16です。内部被曝はさらに体外への排出速度もパラメータになるので、実質的には計測不能であり、明言している資料を見たことは無いのですが外部被曝の値を指標にせざるおえない状況かと思えます。
なお、ご存知の通り放射線による発ガンは個々の事例では確率の問題なので線量に依存するものではありませんが、安全基準の目安として100 mSv/全身被曝程度は妥当な値だと思います。
投稿: fff | 2011.03.21 23:15
言及していただきたいのですが、流行語にもなりそうな
「直ちに××するわけではない」です。医療行為のCT1回と
そこで生活し続ける間浴び続ける放射線の比較を/1時間に
している事。正しくは×24時間×生活する日数ですよね?
検査を受けて末期ガンと宣告されて
「直ちに死にませんから安心してください」。。。
投稿: 与作 | 2011.03.21 23:32
枝野氏が評価される時点で、この政権は終わっているなと思います。彼は素人から見ても、何もわからずに言ってるのありありですからね。
投稿: toku | 2011.03.22 08:51
原発を全廃したというドイツは今後
往年のスイス、コスタリカのように夢見がちな人の宣伝文句に利用されるのでしょうね。
そして事実が知れ渡ると急にだんまりになるところも似てくるのではないでしょうか。
ヒント:ドイツはフランスの原発から電力を買っている。
投稿: サルガッソー | 2011.03.22 12:18
ホウレンソウの内部被曝がどれだけのものか、という話ですが
これは「実効線量係数」という数字を使って計算されます。
体内に取り込まれた放射性物質の量(Bq)と被曝線量(Sv)を関係を表す係数で、
国際放射線防護委員会(ICRP)のデータが元になっているようです。
内部被曝と外部被曝を換算する数字、と言ってもいいかもしれません。
ヨウ素131を経口摂取した際の実効線量係数は1.6x10^-5(mSv/Bq)なので
15020(Bq/kg)x1.6x10^-5(mSv/Bq)=0.24032(mSv/kg)
という単純な計算です。
2.2x10^-5(mSv/Bq)という数字を使ってる場合もありますが、
違いはよくわかりません。まあ同じようなもんでしょう。
日本人が1日に摂取するホウレンソウの量は平均約15グラムらしいので、
年間で約1.3mSvになりますね。
CTスキャン1回分の1/5ってのはこういう計算でしょう。
自然環境から人が受ける年間放射線量の世界平均が2.4mSvなので、
このぐらいの量なら気にせずモリモリ食うのが正しい態度ですね。
政府も、計算の根拠をちゃんと示せばいいのに。
わかりやすく伝えるべきと思ってるんでしょうが逆に混乱の元です。
投稿: | 2011.03.23 08:32
ホウレンソウの内部被曝についてのコメントありがとうございました。疑問が氷解しました。本文にも追記しました。
投稿: finalvent | 2011.03.23 08:47
実行線量の係数は勉強になりました。ありがとうございました。
私は、年間、自然放射線と同等以下しか、業務による被曝がない、普通の放射線業務従事者です。
はずかしい話しですが、線量当量の計算は習ったんですが覚えてないです。
ちなみに、MRI検査を受けたことがありますが、造影剤?を注射するので内部被曝しますよ。
1週間、感光を気にして線量バッチを身体に近づけないようにしました。
医療関連は、よく知らないのですが、CTでは造影剤は注射しないんでしょうか。
注射するなら内部被曝で、ヨウ素の同位体だと思いますので、
比較の対象として適切なのかも、と、思いました。
投稿: | 2011.03.23 19:12
いつも興味深く拝見しております。
単純な疑問で恐縮なのですが、
今回のほうれん草の基準は食べた時の基準ですよね?
個人の食卓なら4200人分までなら食べても大丈夫なレベルでも、
㌧単位でほうれん草を扱う市場や流通やスーパーの人たちの外部被爆は大丈夫なのでしょうか?
放射線の基準値は食卓での危険だけでなく、
食卓にくる以前のプロセスにも関わってくる基準と思います。
もし、この点でご存知のことがありましたらご教示頂ければ幸いです。
ちなみに知人が乳牛屋なのですが、北関東は粗飼料自給率の高い畜産農家だと思うのです。同様に汚染された飼料を1日20kg食べる乳牛だとどうなるんでしょうか?水は1日15L以上必要です。人だけでなく、家畜や堆肥への影響もどこかが公開してくれると、安心なのですが・・・
投稿: finalventさんラブ | 2011.03.24 01:09
「㌧単位でほうれん草を扱う市場や流通やスーパーの人たちの外部被爆は大丈夫なのでしょうか?」ですが、私の個人的な意見ですが、それが付着した外界と同じ程度だと見てよいと思います。その栽培環境への危険度から見ていけばよいのではないでしょうか。
投稿: finalvent | 2011.03.24 14:04
本文とは関係ないコメントへの反応です。
CT,MRIの造影剤はいずれも放射能を含んでいないので被爆しません。誤解がないようにお願いします。
投稿: | 2011.03.24 14:16
こちらが参考になれば
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a32.pdf
「日本における放射線リスク最小化のための提言」
ドイツの放射線防護協会からの情報です。
放射性同位元素は、種類も毒性も多岐にわたり、核化学者でもその全てを解明している訳ではありません。
つまり専門家でも不確定な部分は否めず、良く分かっていないものを「安全」と、安易に括る現在の風潮は憂慮するべきものと考えます。
投稿: ss | 2011.04.12 07:18