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2010.05.05

鳩山さんが首相であり続けることが国家安全保障上の問題

 驚いた。鳩山首相にはまだまだ驚かされることがあるに違いない、動顛するなよ、と気を張っていたというか、逆に脱力し切って連休だし食い物ものことでも考えつつ見守っていたのだが、すごいことになった。瞼を閉じたのではないのに視界に鉄板のブラインドがずんと落ちてきて、日本の未来なんにも見えない状況に陥った。我ながら修行が足りない。
 何に驚いたか。普天間飛行場撤去問題を自民党案の修正に戻しますごめんなさい、ではない。そんなことは、昨年の政権交代選挙の一か月前に「民主党の沖縄問題の取り組みは自民党同様の失敗に終わるだろう: 極東ブログ」(参照)に予想していたことだ。沖縄県外移設をまともに探ぐってないツケでやっぱりダメでしたが徳之島に一部名目上の移設はしますから許してね、でもない。その手の論法は、「オバマ米大統領が民主党鳩山首相にガッカリしたのがよくわかった: 極東ブログ」(参照)でわかっていた。驚いたことは、この人、国家安全保障がまるでわかっていないのだということだ。こういう人を日本国民は日本国の長に就けちゃっただんだということだ。
 今朝の大手紙社説では日経だけがその片鱗に気がついていた。「首相は在日米軍の役割を明確に説け」(参照)より。


 やはりそうだったのか、と思わざるを得ない。就任当初、米海兵隊が沖縄に必ずしもいなければならないとは思っていなかった。鳩山由紀夫首相はそう認めたのである。
 首相は就任して以来、初めて、沖縄県に入り、米軍普天間基地の移設への協力を要請した。その後の記者団への発言である。
 普天間をめぐる8カ月近くの迷走を招いたのは、この問題を軽く扱った首相の認識の甘さだ。沖縄の米海兵隊が何のためにいるのか。回り道をしてようやく、そんな基本的なことに気づいたとすれば、お粗末というほかない。

 民主党小沢幹事長も民主党が政権与党になる前に日本に在日米軍は要らない、在日米軍ではない第七艦隊だけでよいとぶち上げたことがあるし、連立与党の社民党の党是は言うまでもない。が、民主党が政権与党となり、日米同盟を担う主体となっても、鳩山さんの頭の中は安易な常時駐留なき安保のままだったのだ。常時駐留なき安保にどれだけの日本の負担が必要かとか考えたこともない人には、どうしようもないファンタジーであることがわからない。
 日経新聞社説も、鳩山首相「就任当初」として、きちんと限定して描いているが、昨日の鳩山首相の言動の経緯をみると、就任当初でその認識が終わっていたとはとうて思えない。しまった。私は鳩山さんを甘く見ていた。
 昨年12月の会見を私は鵜呑みにしていた。2009年12月16日付け朝日新聞「常時駐留なき安保は「封印」 鳩山首相」(参照)より。

 鳩山由紀夫首相は16日、在日米軍の整理・縮小をめざした「常時駐留なき安保」について、「かつてそういう思いを持っていた。総理という立場になった中、その考え方は今、封印しないといけない」と語った。首相官邸で記者団の質問に語った。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設をめぐる対応と持論とは無関係と強調したかったとみられる。

 やられた。封印を真に受けてしまっていた。ここまでの沖縄問題迷走の経緯を顧みると、「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設をめぐる対応と持論とは無関係」どころではなかったのだ。記事はこう続く。

 一方、首相は「日本の将来、相当長期的な50年100年という中で、他国の軍隊が居続けることが果たして適当かどうかということは当然ある」とも述べ、問題意識は持ち続けていることも明らかにした。

 その問題意識とやらのままで普天間飛行場撤去問題を考えていたから、ここまで迷走できたのだ。つまり、「常時駐留なき安保」論を軸にこの問題を鳩山首相は考えていたとみると、この間の迷走が理解しやすい。そうだったのか。なんで本人から率先して沖縄県外移設に手を染めないのかとやや疑問に思っていたが、最初からその気はなく、国内移転は念頭になかったのだ。
 昨日は鳩山首相自身が考えの浅薄さを認めた。朝日新聞「「公約は選挙の時の党の考え方」4日の鳩山首相」(参照)より。

 ――抑止力、日米同盟の重要性を話したが、それは去年の時点ではそのような認識が浅かったと言うことか。県民への十分な説明になっているか。

 「あの、私は海兵隊というものの存在が、果たして直接的な抑止力にどこまでなっているのかということに関して、その当時、海兵隊の存在というもの、そのものを取り上げれば、必ずしも、抑止力として沖縄に、存在しなければならない理由にはならないと思っていました。ただ、このことを学べば学ぶにつけて、やはりパッケージとして、すなわち海兵隊のみならず、沖縄に存在している米軍の存在全体の中での海兵隊の役割というものを考えたときに、それがすべて連携をしていると。その中での、抑止力というものが維持できるんだという思いに至ったところでございます。それを浅かったと言われれば、あるいはその通りかも知れませんが、海兵隊に対する、その存在のトータルとしての連携の中での重要性というものを考えたときに、すべてを外に、県外、あるいは国外に出すという結論には、私の中でならなかったと言うことであります」


 こんな浅薄な人をまがりなにも大国日本の長に就けるべきではなかったなとは思うが、それでもここで考えを改めるならしかたないだろうとも思った。つまり、このくらいまでは鳩山さんがやりそうなことだとは思った。そしてそういう考えもきちんと順序立てて展開していくならわからないでもない。私の視界がブラックアウトしたのはこの先だ。
 読売新聞以外のソースでは確認できないので飛ばしなのかもしれないが、読売新聞記事「首相、沖縄負担軽減で米の理解度疑問視?発言」(参照)がそれだ。

 鳩山首相は沖縄県宜野湾市で開いた4日の住民との対話集会で、沖縄の基地負担の軽減について、「オバマ大統領として、あるいは米国がどこまで理解しているか、まだ判断がつかない」と発言した。
 「『沖縄の負担を軽減させるために協力してもらいたい』と(米側に)言ってきた」と強調した後に飛び出した。米側の沖縄に対する取り組みに疑念を呈したとも受け取られかねず、今後波紋を呼ぶ可能性がある。

 この人、気は確かか。
 自民党案の劣化修正版の辺野古移設案を持ち出したのは、米側との打診なりで行けそうだという判断の上で沖縄県民に飲んでもらうとしたわけではないようだ。鳩山さんの、またしても勝手な思い込みの「トラスト・ミー(僕を信じてよ)」を今度は沖縄県民に相手やってのけただけなのだ。相手のことは何も考えていない。
 しかも国家安全保障に関わる問題を、妄想と言ってもよいのではないか、個人的な思いで突っ走っている。こうした国家指導者の言動が国家安全保障にどういう帰結をもたらすかということが、この人の頭の中にはまるでない。ブラックアウト。
 端的に言うが、鳩山首相のごめんなさい案でもだめなのはもう明白である。米側は同盟国日本を慮ってそれなりの体裁は整えてくれるかもしれない。つまり、名目上の徳之島移転のパフォーマンスくらいはしてくれるかもしれない。が、実質的に徳之島案はダメだというメッセージはすでに出ている。
 辺野古移設案はどうかというと、これも米側が飲む可能性はゼロではないが、きちんと地元を説得し環境アセスメントを地味に重ねてきた自民党案に比べると、その点では愚劣きわまる代物だ。鳩山案と見られる、米軍キャンプ・シュワブ沖合の浅瀬に杭を打つ桟橋方式(QIP方式)で滑走路を造る「浅瀬案」だが、これは環境を配慮したかのように鳩山首相は吹きまくっているが、環境を配慮するというなら、埋め立て案と比較し、以前廃案にされた経緯や運用面での再評価をするはずだが、それがない。
 ないのは当然で、QIPが出てきたのは、これなら沖縄県知事の認可を必要としないからだ。民主党田村耕太郎議員がぽろりと本音を漏らしているが(参照・YouTube)「最初から聞くから間違いだった」という脅しがきくからである。杭打ち桟橋方式で行くということは、国が沖縄県に頭ごなしで、戦前の日本のようにやりますよという宣言なのだ。多少なりからくりが読める沖縄県民がどう思うかは言うまでもない。
 この問題は仲井真沖縄知事の立場に立つとさらに明瞭になる。仲井真知事は当初は自民党案の辺野古移設に基本的に賛成の立場でいた。前提は、島袋吉和前名護市長もこれまでの経緯を踏まえ条件付きではあるが辺野古移設を認めていたと見られるからだ。だから、仲井真知事は名護市長選挙前に「名護市が受け入れてを表明している間にきちっと移設した方が現実的だということで私は県内移設やむなしという考えだ」(参照)という見解を出していた。
 辺野古移設反対派が名護市長となれば、いくら名護市辺野古沿岸部の公有水面埋め立ての許可権限が県知事にあり、名護市長が反対でも法律上建設は可能だとしても、沖縄県民の感情を考慮すれば名護市長に頭ごなしにはできない。それをすれば過去の経緯を見ても、県知事のほうが吹っ飛ぶことになる。実際、沖縄県知事選はこの秋に迫っており、反対派の稲嶺名護市長が選出された以上、仲井真知事は、いくら鳩山首相のごめんなさい辺野古移設案であっても、もう身動きは取れない。
 このこと、つまり辺野古移設案に落ち着くくらいなら、名護市長選挙前に手を打たなければならなかった。民主党内でもある程度はわかっていたことだった。だから今年1月に名護市長選挙が行われる前の昨年年内中に決断しなければならないという話の流れにしていた。マスコミ報道ではいかにも米側が期限を急かしたかようだが、米側としてはむしろ民主党を配慮して悪役を買って出たふうでもあった。
 さらに、政権交代後間を置かないという期限を切ることで、マニフェスト違反となっても、自民党政権がしたことだし、相手のある外交上の約束として時間が足りず動かせなかった、と言い訳する予定でもあった。いわゆる怪獣「ジミンガー」に三分間限定で蹴りまくりスペシウム光線を充てて済ませるはずだった。
 鳩山首相もこのころは、普天間の問題でマニフェストを変更することはやむを得ないかという問いに、「公約が時間というファクターで変化する可能性は否定しない」と面白いことを語り、ウルトラマンのかぶり物くらいはこなせそうには見えた。だが、「米国には早く結論を出してもらいたいとの思いはあるだろうが、日本には日本の事情がある。名護市長選と沖縄県知事選の中間くらいで、結論が必要になってくる」(NHK10月17日)とまで語り、今日の迷走のグランドデザインを描き出した。
 なぜ鳩山首相は、普天間飛行場の撤去問題を先延ばししたのだろうか。クルクルパワーが炸裂したからだろうか。私は、昨日はっと思ったのだが、このころまできちんと鳩山首相の頭には「常時駐留なき安保」があったからではないか。だから、辺野古移設反対派の名護市長を立たせて、それを援軍にして、自民党案を支持する米国と沖縄県を押し切ろうとしていたのではないか。意外ときちんとオペレーションズ・リサーチの計算をしていたのかもしれない。ただ、残念ながら、政治家としては無能だったからこの結果になった。そしてその無能は国家安全保障上の問題を惹起してしまった。
 結局は、私がブラックアウトした「オバマ大統領として、あるいは米国がどこまで理解しているか、まだ判断がつかない」発言を再考すると、さすがに辺野古移設しかないということになったが、このあたりもまだ変だ。もしかすると、QIP+徳之島案を米国に飲ませようとして大芝居を打ったのではないか。昨日の「3000円のかりゆしウエアを着て沖縄問題を考えよう」日帰り沖縄旅行の真相はオペレーションズ・リサーチの再計算ではないか。しかし、だめだろ、それ。
 今後はどうなるか。
 鳩山首相は昨日のごめんなさいの後に尻を出して、でも公約違反じゃないと言ってのけていた。ああ、この人、またかの類だ。朝日新聞社「「公約は選挙の時の党の考え方」4日の鳩山首相」(参照)またYouTube(参照)より。

【公約違反の責任】
 ――(最低でも県外という)公約を覆したことの政治責任はどう考えるか。
 「公約、という言い方はあれです。私は、公約というのは選挙の時の党の考え方ということになります。党としては、という発言ではなくて、私自身の代表としての発言ということであります。その自分の発言の重みというものは感じております。ただ、やはり、今、先ほどから申し上げておりますように、普天間の危険性の除去と、それから沖縄の負担の軽減というものをパッケージで考えていくときに、どうしても一部ご負担をお願いせざるを得ないというところ、これからもしっかりと皆さん方との意見交換の中で模索をして、解決をして参りたいと思っています」

 ダウト。
 今回のマニフェスト上は明記されなかったが、マニフェストの各論である沖縄ビジョンでは明記されている。2008年の「民主党・沖縄ビジョン」(参照・PDF)より。

民主党は、日米安保条約を日本の安全保障政策の基軸としつつ、日米の役割分担の見地から米軍再編の中で在沖海兵隊基地の県外への機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえて、国外への移転を目指す


3) 普天間米軍基地返還アクション・プログラムの策定
普天間基地の辺野古移設は、環境影響評価が始まったものの、こう着状態にある。米軍再編を契機として、普天間基地の移転についても、県外移転の道を引き続き模索すべきである。言うまでもなく、戦略環境の変化を踏まえて、国外移転を目指す。
 普天間基地は、2004 年8 月の米海兵隊ヘリコプター墜落事故から4 年を経た今日でも、F18 戦闘機の度重なる飛来や深夜まで続くヘリの住宅上空での旋回飛行訓練が行われている。また、米国本土の飛行場運用基準(AICUZ)においてクリアゾーン(利用禁止区域)とされている位置に小学校・児童センター・ガソリンスタンド・住宅地が位置しており、人身事故の危険と背中合わせの状態が続いている。
 現状の具体的な危険を除去しながら、普天間基地の速やかな閉鎖を実現するため、負担を一つ一つ軽減する努力を継続していくことが重要である。民主党は、2004 年9 月の「普天間米軍基地の返還問題と在日米軍基地問題に対する考え」において、普天間基地の即時使用停止等を掲げた「普天間米軍基地返還アクション・プログラム」策定を提唱した。地元の住民・自治体の意思を十分に尊重し、過重な基地負担を軽減するため、徹底的な話合いを尽くしていく。

 沖縄に新基地を作成するというのなら、民主党の公約違反であろう。
 そして鳩山首相自身が「自分の発言の重み」と理解されているなら、辞任されるのが筋だろう。さらに、かつて自民党が首相のすげ替えをしてきたことに解散を求めてきた民主党のことだから、これで解散、衆院選挙をすべきだろう。しかもことは、郵政国営化や高速道路重税化といった各論ではなく、国家安全保障上の問題である。実際、隣国で戦争が勃発してもなんら不思議ではない状況になっている。この政権では国民が困る。幸い、国民もこの政権への期待は薄くなってきており、突然政権が空中分解してももう驚くほどのことはない。
 米国としてはもう鳩山政権の手の内はわかっていて、しばらく匙を投げるつもりでいる。普天間飛行場撤去は沖縄県民の悲願ではあるが、米国にしてみれば理解はしつつも他の選択はないし、元から損するリスクはない。問題の期限を切ったのは米国ではない。外交・軍事に関わる問題は安定政権や相手国の安全保障に定見ができてからでないと難しいから、少なくとも参院選後までは礼儀正しく沈黙を守るだろう。
 沖縄の今後どうか。米国とほぼ同じだ。夏の参院選と秋の沖縄県知事選が終わるまで対応を先延ばしにする他はない。鳩山首相から昨日示された案もただ、辺野古移設になるというくらいで実際のところなんら現実性はない。仲井真知事はすでに名護市長選挙で鳩山首相に梯子をはずされた手痛い経験もある。沖縄県側は迷走する日本政府の頭越しに米国との対話も進めてもいるようだ。5日付け「現行案視野に結論先送り=沖縄知事が米総領事に-選挙後の秋まで・普天間移設」(参照)より。

 外交筋によると、仲井真知事は3月18日、グリーン総領事と協議。この中で、普天間問題をめぐる日本政府の調整力に不信感を示し、「最終決定を秋の沖縄県知事選後に先送りする方向で打開策を模索するのが最善」との見方を示した。 
 また、政府が検討中の米軍ホワイトビーチ(うるま市)沖合への移設を提案するには、技術的な調査に「何カ月もかかる」と指摘。調査を理由に県知事選後まで決定を棚上げすることで、政治的混迷に冷却期間を置くことも可能だと説明した。
 その上で、9月に予定される名護市議選を含む一連の選挙が終了すれば、現行計画反対の立場で当選した稲嶺進名護市長を説得する時間も生まれるとの見解を伝えたという。同知事の意見はワシントンに報告された。

 実際、今後の展開はどうなるかは見えない。
 鳩山首相のこれまでの経緯を見れば、辞任して責任を取るという普通の人なら持ちそうな倫理の発想すらないだろうし、社民党も重大な決意をすることなく政権与党にしがみつきたいようだ。メディアとしてもこの話題にひとまず区切りをつけたことにして、上海万博でのにこやかな鳩山首相を映し出すのかもしれない。かくして日本の国家安全保障はじりじりと危うくなる。と、ここまで書いて、ようやく瞼の向こうにうっすら光景が見えるように思う。何が見えるかは書かないとしても。
 全体の流れからすれば、参院選では民主党は苦戦するだろう。それが普天間飛行場の撤去の問題にどう反映するか。今となっては鳩山政権が機能移転の名目で普天間飛行場の固定化する最悪の事態を、なんとか回避するくらいしか希望はないかもしれない。

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コメント

宮崎県で口蹄疫が拡大している問題についても何かエントリーを書いてください。

どこに投票すればこの国はまともな方向に進んでいくのでしょうか?

投稿: キングフラダンス | 2010.05.05 13:17

> 鉄板のブランド

ブラインドの脱字でしょうか?

その先にうっすら見える光景、私にはあまり考えたくない類のものかもしれません。
竹島や尖閣の問題はどうなってるんでしょうか?

投稿: さーふ | 2010.05.05 15:58

>この人、気は確かか

あなた自身が民主党絡みの選択で、その言葉通りに思われていた、もしくは思われている可能性は忘れないでね!

投稿: 通りすがり | 2010.05.05 16:41

原理的には安全保障はここまでやれば絶対安心という上限はないはずです。

そこから話ていかないと、ただ首相が悪いとか辞任すればいいとか、

メディアのお決まりの形になっていて、ただ不安を煽っているだけですよ。

投稿: hto | 2010.05.05 17:13

嘘をつかねば仏になれぬ!
友愛という御題目に囚われてしまってる。

投稿: | 2010.05.05 21:13

普天間なんて所詮数ある米軍基地の一つをどこに移すかというマイナーな問題でっせ。ちょっと移せば安全保障が大きく変わるなんて妄想ですよ。ただ政治イベント化してさも重大に見させられているだけ。冷静になりましょ、鳩山さんも含めて。

投稿: 佐藤秀 | 2010.05.05 21:19

↑普天間は台湾有事におけるアメリカの最前線基地ですよ。米中両国間に、口には出さねど存在する外交争論の象徴の一つであり、考えようによっては、その最たるものでさえある。いかに問題を矮小化しようとしても、それは不可能というものです。

投稿: | 2010.05.05 22:20

>>佐藤氏
四軍をセットで再編するか、沖縄に残すか、撤去してしまうかのパッケージの問題を、普天間だけ分離して移動できると思い「マイナーな問題」だといってしまう認識が、鳩山並の馬鹿さ加減と言うんですよ。

投稿: くれふ | 2010.05.05 23:21

 お久し、ぶりぶり。

>なぜ鳩山首相は、普天間飛行場の撤去問題を先延ばししたのだろうか。クルクルパワーが炸裂したからだろうか。

>クルクルパワー

 見ィ~たァ~なァ~? まぁいいけど。

>この人、気は確かか
>あなた自身が民主党絡みの選択で、その言葉通りに思われていた、もしくは思われている可能性は忘れないでね!
>投稿: 通りすがり | 2010.05.05 16:41

 通りすがり氏もそこまで言わんでもゴニョゴニョ…なところではあるけど、まぁ、実際のところそうなんで。去年の今頃、一昨年の今頃、民主党…というより鳩さんおざーさんがここまでクルクルパーとは思わなかったであろう弁当翁さんにおかれましては、今は実際にその目で「破滅とは何ぞや」であるかを見学するいい機会に恵まれたと言うことで。是非納得の程を。

 微細に渡って言う訳でもないし認識違いも多いから私の言が完璧だとは言わんけど、概ねで見るなら今の流れは外しとらんでしょ? 民主党に一番足りないのは、その部分なんよ。
 本来的に国民なり専門機関を先導して行かなきゃならない筈の政治集団に「その能力が先ず無い」のが、最大の問題なんだ。挙げ足取りと利権漁りと職権死守しかなくなってるでしょ。

 そんで、そういう集団に政治権力なんか付与しちゃう国民性それ自体が駄目で。つまり。アレもコレも全部自業自得ですわ。

投稿: 野ぐそ | 2010.05.05 23:38

>普天間なんて所詮数ある米軍基地の一つをどこに移すかというマイナーな問題でっせ
米軍再編の要の問題だろ

投稿: | 2010.05.06 00:21

素人を選んだツケは余りにも大きい。
日米安保は日本のバックボーンだし、鳩山さんの考え方は、国際的な評価、経済的にも日本の国益を大きく損なってしまったと思う。

投稿: | 2010.05.06 04:20

意図せざる計画を着々と進めているだけでしょう。
この権力を生んだのは、自分の思い通りにならないクニに対する侮蔑と憎悪なのですから。
「サヨク」の、遅れた日本人に対する侮蔑と憎悪。
「保守」の、世界に対する侮蔑と憎悪。
それが、結託して歪んだ自己愛と権力欲を肥大させてこの有様なんですよ。
鳩山首相は、その上品な形での具現なのでは?

返り血浴びて喝采をあげるまで、止まないでしょうね、この馬鹿騒ぎは。彼らは、浴びているのは「敵の血」だと思っていますから。自分たちの内臓を引きちぎっている、という感覚(連帯感)は、もっていないでしょう。

投稿: KU | 2010.05.06 07:24


数がどうとかじゃないでしょ。平和ボケしすぎ。
どこにあって、どう機能しているかが重要なわけで。

投稿: | 2010.05.06 07:37

いまさらコメントを付け加えるまでもないのだけれど。

上海万博のおかげで、少しの間台湾有事は遠のいているであろう現在しか、安全保障上危なっかしい振る舞いはできないのでは?

まあ、そこまで考えている首相とも思えないけれど。

投稿: enneagram | 2010.05.06 08:29

「常時駐留なき安保にどれだけの日本の負担が必要かとか考えたこともない人には、どうしようもないファンタジーである。」は、「…考えたことがある人には…」のタイプミスでしょうか?

投稿: Idyll | 2010.05.06 10:11

まぁしかし、ポッポ山が沖縄に行くとかなんとかやってる最中でも中国海軍だか中国エネルギー開発省だかの手先が、奄美海域に侵入して海上保安庁とやりあってるわけですがね。


海保測量船に中国調査船が接近 奄美大島沖
2010/5/4 19:29
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2E6E2E29F8DE2E6E2E7E0E2E3E29191E3E2E2E2;at=ALL

この情勢で上海に見物に行くとか、阿呆ちゃいますか。まぁ息子をモスクワに預けてるような、脳味噌ないんちゃうかと思えるようなおっさんではあるけど。

投稿: とおりすがり | 2010.05.06 11:21

さーふさん、Idyllさん、ご指摘ありがとうございます。訂正しました。

投稿: finalvent | 2010.05.06 11:23

>↑普天間は台湾有事におけるアメリカの最前線基地ですよ

台湾有事で米中全面戦争になった場合はね。でも、アメリカも中国もそこまでやる気ないし必要もないよ。第一お互い損なことしないよね。
ところで徳之島を“最前線基地”にしちゃいかん理由てあるの。

投稿: 佐藤秀 | 2010.05.06 13:41

民主党のマニュフェストを守るには

1.中国を資本主義国家にする。
2.沖縄県の県名を変える。

のどちらかしかない。

投稿: 策は有るが・・・・ | 2010.05.06 18:09

鳩山氏はクルクルパーでやっているとは思いません。
鳩山氏は確信犯としてやっています。
彼の鳩山家の終始一貫とした考えは、アメリカからの独立=在日米軍撤退=自主防衛です。その過程でのロシアとの関係促進も、祖父の一郎氏の代から現在の由紀夫氏の代まで終始一貫している。
ただ、これを保守の立場で主張すると実現できないので、リベラルな民主党の立場から切り込んでいるのでしょう。

民主党の主張には、日本の自主防衛の概念が薄いんじゃないのか?と思われますが、そんなもんは、後から行っても問題ということでしょう。実際に、無防備なまま、自主防衛路線に突き進んだら、日本から資本が逃げてしまい、その反動で、今度は反民主党政権が誕生します。その時に、自主防衛をすればよいと思っているのでしょう。まず、その前に、アメリカによる覇権を崩壊させ、極東や世界の軍事バランスを崩壊させようと思っている。

鳩山氏が首相を辞任するかどうかは分かりませんが、鳩山氏の宇宙人的な神経なら辞めるようには思えません。彼は確信犯でやっているんだし、小沢氏の基地問題の会合に出席させて逃げられないようにしているし...ということは、鳩山氏は自分は辞めるつもりはないんでしょう。

投稿: ななし | 2010.05.06 20:53

2012年4月17日の韓米連合軍司令部解体・撤退後の日本の防衛のビジョンが全く無いので絶望的だ。
2015年をめどに中国が2隻の通常型空母を完成、20年までに運用の予定なので、直ぐ台湾有事かも知れません。
鳩山とカスゴミは上海万博なんかで浮かれてる暇はないと思う。

投稿: | 2010.05.06 21:41

本当に鳩山さんが続投すると思うと安全保障だけでなく日本はお先真っ暗ですね。マスコミによってあおられて民主党に投票してしまう国民もそうですが何よりもマスコミが機能していない(意図的に?)のが痛いところです。そこにあってはこのようなブログは有り難いものです。分かり易い説明で読み応えのある記事で感謝です。

投稿: rie | 2010.05.07 10:12

重要なのは嘉手納で、普天間はいらないと言っていたようですが?
ttp://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/10/post_3676.html

投稿: burigan | 2010.05.07 12:03

そもそも、米国のプライオリティーがアジア太平洋地域に釘付けであった時期は昔もいいとこ、安部心臓のじいいちゃんが協力者として活躍してた時期までだわな。こっちがもうお引取り下さいという前に、向こうは「そろそろお暇を」って何回も何回も言っているよ、ソースを読める人は探してごらん。番犬飼っていたって人攫いが跋扈していたんですぜ。オマケに日本の「思いやり予算」はドイツと比較してもベラボーですぜ。

投稿: スパイシー | 2010.05.07 15:48

数人のミッションならCIA
十数人ぐらいになれば特殊部隊
数十人から数百人の作戦なら海兵隊
それ以上なら陸海空の三軍のお出ましという事でしょう。もちろん図体の小さい方が素早く身軽に動けるし、三軍協調ともなれば数週間から三ヶ月ぐらい準備期間が要るでしょう。
確かに今直ぐに米中全面衝突なんてのは無いと思うけど、両国とも既成事実化で押し通す様なことはしばしばやる訳で、両国本土で肉弾戦なんてする気はないでしょうけど、中国がその遠隔地や周辺でゴンタをした場合は米国がそれを強制排除する気は常に程度の差こそあれ有ると思いますけどね。
想定してるミッションの性質・規模によっては在沖海兵隊は必要不可欠じゃないかなぁ。

投稿: ト | 2010.05.08 14:08

佐藤秀様
>台湾有事で米中全面戦争になった場合はね。でも、アメリカも中国もそこまでやる気ないし必要もないよ。第一お互い損なことしないよね。
 日本も中国も、主要貿易相手国に戦争をふっかけたという笑えない事実がある以上、お互い損をしないから戦争をしない、とはいえないでしょう。
 あと、中国の反国家分裂法第8条には「台湾を中国から分裂させる事実や重大な事変が発生したり,平和統一の可能性が完全に失われたりした場合,非平和的方法や必要な措置をとる」という記載があります。(2006年3月27日(月)琉球新報「論壇」)
 また、毎日新聞によれば、台湾は北京を射程に入れた長距離弾道ミサイルの開発を始めました。しかも、「関係筋は「普天間問題に代表されるように、台湾に近い沖縄にある米軍の存在や役割が変化する事態もあり得る。」と、今回の普天間問題が引き金になったという発言があります。
http://mainichi.jp/select/today/news/20100425k0000m030084000c.html
 上記主張と正反対の内容を示す証拠には事欠かさないので、少なくとも米中でそのような事を想定していない、という具体的な発言やプレスリリースを追加検討するまでは、むしろ正反対のことを考えている、と思っていた方がよいと思います。

投稿: 教えてください | 2010.05.08 21:30

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5月決着無理なら退陣を=野党「公約違反」と一斉批判-谷垣氏(時事通信)-goo ニュース 首相沖縄訪問 遅すぎた方針転換と説得工作(読売新聞) - goo ニュース 鳩山友愛総理の沖縄おわび訪問で、メディアや自称ジャーナリストたちが、鳩山首相を一斉に批判している。「最低でも県外」が頓挫したからだ。その上に首相は「県外は公約ではない」と言い出す始末。これでは批判されても鳩山氏に弁解の余地はない。自民党まで一緒になって「公約違反」と批判している。5月末決着なければ退陣だと・・・。 然しながら谷垣総... [続きを読む]

受信: 2010.05.06 17:35

» 鳩山首相曰く「方向性が決まればそれが合意」 [スープリセッド]
民主党鳩山政権はなぜ失敗したのか: 極東ブログ 鳩山さんが首相であり続けることが国家安全保障上の問題: 極東ブログ さらに、時事ドットコム:普天間、5月決着断念=地元、米との合意困難-政府  首相は同日夕、首相官邸で記者団に「沖縄と移設先、米国、連立与党の皆さんが『この方向でいこうじゃないか』ということでまとまることを、私は合意と呼んだ」と表明。 しかしその「方向」さえ決まらないと思う。が、「鳩山首相は頭がおかしい」とは思えない。本当に頭がおかしかったら針の穴に糸を通すような予想外は持ってこられない... [続きを読む]

受信: 2010.05.11 13:59

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