« 2009年2月1日 - 2009年2月7日 | トップページ | 2009年2月15日 - 2009年2月21日 »

2009.02.14

XOじゃん

 世の中はバレンタインデーらしいが、私の身の回りでは特にそんな話題もない。私自身は40歳過ぎてからはこの季節はけっこう好きで、なんか変わったチョコレートはないかなと洋菓子屋を見て回る。今年はピンクペッパーのチョコが面白かった。
 関心はそのくらいで、13日の金曜日の次の日がバレンタインデーだとすっかり失念していたのだが、リマインドしてくれたのがGoogleのロゴだった。


valentines09ver1


cover
XO醤
 なかなか面白いじゃん、XOじゃん、と思った。
 先日の「極東ブログ: 何故ダーウィンは結婚したのか」(参照)で見せてくれた、建国記念の日はガン無視(さらにダーウィンもガン無視)のGoogle Japanの批判精神としてはなかなかええんでないの……と、は、いえ、これって日本向けか?
 っていうか、この洒落、日本人に通じるのか? XOXOだよ。ルージュの伝言じゃないんだってば。
 つまり。



誰かが 誰かを愛してる
それが世界の始まりだ
KISS AND HUG 本当の笑顔で
KISS AND HUG 嬉しいときは
KISS AND HUG ララララララ
うその笑顔はいらないよ

 ていうか、日本語的には。

 ウィキペディアとかにあってもよさげと思ったら、あった(参照


Hugs and kisses, also love and kisses, is a term for a sequence of the letters X and O, e.g. XOXO, typically to express affection or good friendship at the end of a written letter, email or SMS text message. [1] [2] [3] [4]

キス&ハグ、つまり、ラブ&キスは、XとOをつなげたXOXOと書くのだけど、手紙やメールやとかの末技に、好きだとか仲良しとかを示すのに使う。



The Oxford English Dictionary states that X is "used to represent a kiss, esp. in the subscription to a letter."[1]. There is no general consensus on the origins of the O as a hug. The O could relate to the shape formed when two hands are crossed in a hug, forming a type of O. The 'X' may also refer to the pursing of the lips when kissing.

オックスフォード英語辞書だと、Xは「キスを示す、特に手紙につけたす」とある。Oでハグを示す由来についてはよくわかってない。たぶん、腕を回して抱いている形だからOということなんだろう。Xのほうはたぶん、キスマークだろう。


 起源はよくわかってないらしい。私が青春のころには、すでにxxxxxとかあったものだった(遠い目)。
 いずれにしても、このGxogleロゴは洒落てるじゃん、と思ったら、現在はつまらんロゴにすり替えられている。なんで?
 Gxogleは、夜から朝向けだったのか。どうなんだろと、ちょいとググってみたら、このロゴ、どうやら日本と中国でしか閲覧されてなさげ。事実上英語圏にはないっぽいのだが、どうなんだろ。謎は深まる。
 考えてみると、欧米圏でバレンタインデーだからってXOXOってことはないような。
 そういえば、バレンタインデーについてカトリック教会は粋なことを言っていた。BBC”St Valentine 'not saint of love'”(参照)より。

Britain's Roman Catholic Church is advising lovelorn singles to direct their February 14 requests for love to St Raphael, rather than St Valentine.

英国ローマカトリック教会曰く、失恋した独り者なら、2月14日には、聖バレンタインに祈るより、聖ラファエルに祈りなさい。


 たしかに聖バレンタインはすでにできているカップルを祝福するほうで、童貞・処女歴実年齢派の場合は、ちょっと違うかな。
 ついでに先日グローブ&メールのニュースで”Cupid strikes: Love is still in the office air”(参照)という記事を見たのを思い出した。

Four out of 10 workers say they have dated a co-worker at some point in their career, 18 per cent of them two or more times.

40%の労働者は多少昇進の都合もあって異姓の同僚とデートをしたことがあり、18%は一度じゃすまないよ、と言った。

And 31 per cent said they turned their office date into a married mate, a new survey finds.

31%は職場恋愛のデートでケコーンに至ったと、最新の調査が明らかにした。

It's not all among equals. Thirty-four per cent said they had dated someone in a higher position, 42 per cent of them their boss.

ばらつきはある。42%が上司とのデート、34%が上司スジだと言っている。


 んなのありかよ。

While 72 per cent said they never felt any need to keep a relationship secret, 7 per cent did leave a job because of an office romance.

72%はオフィスラブを秘密にする必要はなかったと言うが、7%はオフィスラブが原因で仕事を辞めることになった。


cover
Royal Chocolate Flush: MISIA
 北米だとそういうことかな。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009.02.11

何故ダーウィンは結婚したのか

 ブログに書きたいことがないわけでもないし、書評もどきのエントリのネタになる本とかも読むには読むのだけど、なんとなくブログを書くのが億劫な気持ちになる。と、していてもなんなので雑談というか雑談風に。
 今日は建国記念の日だがその話は以前「極東ブログ: 建国記念の日というのは春節、つまり旧正月なのだ」(参照)に書いた。が、今日Googleのロゴを見ると、今日はGoogle的には建国記念の日というより伊能忠敬の誕生日とあり、「Google Japan Blog: 本日2月11日は、伊能忠敬の誕生日です」(参照)というわけだ。


地図を作る仕事に関わっているうちに、自分たちが住んでいる土地や国、この世界や地球について、もっと詳しく知りたいという純粋な思いに突き動かされていることが多々あります。きっと伊能忠敬もこのような思いで綿密な作業に取り組んでいたのではないか、その思いの強さがあれだけの偉業に至ったのではないか、と考えるようになり、改めて畏敬の念を覚えます。

 そんなふうに改めて畏敬の念を覚えるというのも別段かまわないが、私なんぞは、伊能先生、婿養子になり家を盛り立てきちんと家督を嫡子景敬に譲って隠居して、しかも50歳だよ、きちんとやって、人生を半分降りる、その道楽的な生き方の勧めみたいなものに心惹かれる。
cover
四千万歩の男〈1〉
井上ひさし
 私も50歳になり、人生を半分引きずり下ろされたが、伊能先生のような四千万歩の男の生き方はできっこないと思いつつ、先生も喘息持ちで健脚長寿を思ってもいなかったのだろう。してみるに、夢こそ全てか。改めて畏敬の念を覚えます。
 おっとそんなエントリを書くつもりではなかった。Googleが今日スペシャルロゴにしたということは明日もそうすることはないんだろうなと、なんとなく思った。明日、12日はチャールズ・ダーウィン(Charles Robert Darwin)の誕生日、しかも1809年2月12日だから、ちょうど200年目になる。仮面ライダー・ディケード20人分だな。英語のGoogleのほうはたぶん、そのあたりがロゴネタになるんじゃないかなと思うが、意外とオバマさん人気で同日生まれのエイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)という悪趣味もありかもしれない。
 ま、それはないか。というのもこのところメディアではダーウィンのネタが多い。なにを今更ダーウィンとも思うし、またぞろID論批判といったつまんねえ話もあるまいにというか、私はそれほどダーウィンに関心もなかったのだが、先日「極東ブログ: [書評]水辺で起きた大進化(カール・ジンマー)」(参照)の本を読み、同時代的な視点からのダーウィンというものに関心を持った。というか、あれだな未読だが「進歩の発明―ヴィクトリア時代の歴史意識(ピーター・J・ボウラー)」(参照)ではないが、ダーウィンがというより、ヴィクトリア時代の歴史意識としての進歩の発明というのが重要なのではないかなとも。ということで、まずは同じくボウラーの「チャールズ・ダーウィン 生涯・学説・その影響」(参照)からでも読んでみるかなと思っていた。これは近く読む予定。ついでに「ダーウィン革命の神話」(参照)も。でも、エントリとか書かないかも。いや書くかな。よくわからない。
 とか思っているうちに一昨日APで「On Darwin's 200th, a theory still in controversy」(参照)という面白いコラムを読んだ。標題からすると、ダーウィン理論は依然議論の的であるみたいな、うへぇな感じがあるが、中身はちょっと違っていた。冒頭こう。

It's well known that Charles Darwin's groundbreaking theory of evolution made many people furious because it contradicted the Biblical view of creation. But few know that it also created problems for Darwin at home with his deeply religious wife, Emma.

(チャールズ・ダーウィンによる進化についての革新的理論は多くの人を激怒させた。というのもその理論は聖書の創造説とは矛盾するからであったからだ。しかし、ほとんど知られていないのは、この理論がダーウィンの家庭の問題を引き起こしていいたことだ。特に、宗教心厚い妻のエマの間に。)


cover
エマ (1) (Beam comix)
 おお、この手の夫婦関係のいざこざっていうのは私のちょっとツボ。というか、宗教心厚い妻のエマというところに、萌えるものがあるじゃないですか、って、そっちのエマじゃないってば。

Darwin held back the book to avoid offending his wife, said Ruth Padel, the naturalist's great-great-granddaughter. "She said he seemed to be putting God further and further off," Padel said in her north London home.

(ダーウィンは妻の心を傷付けまいと自著を控えた、とルース・パデルは言った。彼女はダーウィンの曾孫娘だ。彼女は「エマはチャールズが神を遠ざけているようだと言っていた」と北ロンドンの自宅で語った。)


 なんか絵が浮かぶな。で、どうなったか。

"But they talked it through, and she said, "Don't change any of your ideas for fear of hurting me.'"

(でも彼らは徹底的に語り合い、エマは「私の心を傷付けるのを恐れるあまり、自分の思想を変えるのはやめて」と言った。)


 というのを夫ダーウィンはマジで受け取ったということなのでしょう。
 いやそういう夫婦生活は想定済みだったのかもしれない。彼の日記はたぶん童貞時代から続いていて、ケコーンについてはこうメリットとデメリットの視点から考察されていた。

The advantages? A wife would be a constant companion, a friend in old age, and fill the house with music and feminine chitchat.

(ケコーンのメリットは何か? 妻というのはいつもそばにいてくれるし、年を取っても親しくしてくれるし、家庭を音楽と声優みたいな声の会話で満たしてくれる。)

The cons? Losing the freedom to come and go as he pleased and to read as much as he wanted at night. Visiting relatives. And he would have to spend money on children, not books.
(ケコーンのデメリットは? 好き勝手にほっつき回るわけにもいかなくなる。夜中に好きなだけ読書っていうのもできなくなる。親戚回りもしないとな。本にカネを使うわけにはいかないのは、子どもにカネを使わなくてはならなくなるしな。)


 ま、その、これが200年前の男が思ったこと。なんか、あれだね、生物は進化しているが、男は進化してないんじゃないか。
 で、結局どういう結論になったかは歴史が示すとおり。

After much deliberation, Darwin renounced the single life: "One cannot live this solitary life, with groggy old age, friendless & cold, & childless staring one in ones face, already beginning to wrinkle," he concluded.

(悩み抜いたあげく、ダーウィンは独身生活に別れを告げた。曰く、人はみな一人では生きていけないものだからぁ♪、特にぼけ爺になるとだ。友だちいません、寒いよ、子どももいません、と鏡に映る自分の顔を見ながら思う老年か。もうすでに顔に皺があるじゃんか。)


 ということで30歳で結婚。目立つ白髪で電車の席を譲ってもらったとか、後年その肖像で知られる禿とかはまだ気にならなかった。
 ほいでダーウィンはケコーンして夜の読書も減らして、子どもを10人なし、曾孫は72人。適者生存というか勝者生存というか、まあ、よかったねでだけど、子どものうち二人を幼くし、彼も悲しんだようだ。「思い出のケンブリッジ―ダーウィン家の子どもたち」(参照)とかも面白そうだが、中古本プレミアムか。
 さらに後年、原因不明の病にも苦しんだようだ。記事には書いてないが英語版のウィキペディアに詳しい話がある(参照)。
 記事は曾孫による、ダーウィンが今生きていたらという想像の話でありがちに締められているが、話はそうありがちでもない。

What would he be doing if he were alive today?
(ダーウィンが現代に生きていたら何をしていだしょう?)

Padel thinks he would probably be studying DNA and the immune system. And she thinks the great scribbler would be online much of the time.

(曾孫のパデルは、ダーウィンならDNAと免疫の研究をしているでしょうと想像している。そして、ブログとかにいろいろ書き散らしているんじゃないの、とも。)


 そうかもね。なんかわかるな。あー、ブログっていうは誤訳か。

"He'd be a demon at e-mail," she said.

(彼はメールデーモンみたいなのになっていたんじゃないの、と曾孫のパデルは語った。)


| | コメント (9) | トラックバック (2)

« 2009年2月1日 - 2009年2月7日 | トップページ | 2009年2月15日 - 2009年2月21日 »