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2008.10.05

あー、ご出席のかたで、ライボーに詳しい人は手を挙げてみて(Well, can anyone -- raise your hand if you're familiar with the Libor rate)

 韓リフ先生こと田中秀臣さんのブログのエントリ”10代、20代は経済に関心がない?”(参照)を読んで、まあそうかなと思う反面、異論とも違うのだがちょっと心にひっかかる感じがあった。もやっと考え、気になっていたことをネットで見て回った。そんな関連の雑談でも。
 きっかけとなった韓リフ先生の話はこう。


 某社編集の人と話していて、「10,20代にぜんぜん経済関係の本が売れない」ということを聞いた*1。
 
 まあ、僕の周囲のサンプルだと確実にそれを支持できるわけだが、やはりサンプルバイアスがききまくるのでよくわからないw
 
 確かにあらゆる編集者が軒並み、経済問題に関心のあるのは中高年以上しかも還暦以上wが主流と口にしている。

 10代、20代には経済関係の本というのは基本的に難しいのではないかと思うというか、なぜそれを面白いと思う人がいるのかなかなか理解しづらいだろう。かく言う私も、難しいなと思う。
 ちなみに50歳にもなる私は、時代でもあるけど高校時代にマル経を読み、大学では枕代わりになるサミュエルソンのEconomicsのペーパーバックを教科書とした。ケインズはなんとなくわかるし、フリードマンとかその後関心ももったが、ブログ時代になってリフレ派という人たちがワシワシやっていて不思議な感じがした。それはさておき、ブログをやりつつ目下の経済状況について結果的に自分なり勉強することになった。こうした傾向は案外「中高年以上しかも還暦以上」なのかもしれない。
 それで経済がわかるようになったかというと、よくわからない。わかっているふうの人の話を読んでも、実はあまりピンとこない。ダメじゃんオレ、でもいいのだが、韓リフ先生のエントリでリファーされているスティグリッツ博士の話(参照)もピンと来ない。というかピントがずれているような感じがする。スティグリッツ博士の御本は他もそうなので、これに限ったことではないけど。
 経済がよくわからないというのは、今回の米国金融安定化法案否決から可決でも気になっていたことがあったからだ。というか、米国時間29日の否決の意味について、というか、なぜポールソン禅師がこんなに慌てふためいていたのか。もちろん、リーマンが潰れ、AIGが救われみたいな流れでわからないわけでもないが、より背景には金融システムの目前に迫ったクラッシュ認識があり、株価の低下よりも深刻だった。
 このあたりに関連した話はブルームバーグ記事”Libor Mystifies Americans as Mayor Reads `Doomsday' ”(参照)が面白い。

Anisha Gupta, returning clothes to a Hugo Boss store on Rodeo Drive in Beverly Hills, shrugged when asked about Libor. She had heard the term. She wasn't sure she could define it.
(アニシャ・グプタが、ビバリーヒルズのロディオドライブに面したヒューゴボスの店に服を戻すとき、ライボについて問われると肩をすくめた。その名前は聞いたことがあるが、なんだかよくわからなかった。)

``I thought it was a pill,'' said Gupta, an unemployed 27- year-old who lives in downtown Los Angeles.
(錠剤の名前じゃないかなと、ロサンゼルス下町に住む非雇用27歳のグプタは言った。



Asked about Libor in Houston, Mike Heider, a 28-year-old drilling engineer, took a long drag on his cigarette, closed his eyes and after 10 seconds said he wasn't exactly sure.
(ヒューストンでライボーについて聞かれた、28歳のドリル工員のマイク・ハイダはタバコを吹かし10秒ほど瞑目して、詳しくはわからないと答えた。)

 20代ではわからないのかもしれない、ということではないようだった。

White House spokesman Tony Fratto said at a press briefing this week that officials closely watch Libor, then paused.
(ホワイトハウスの報道官、トニー・フラットがプレスが今週の記者会見で、担当者はライボーを注視していると言うや、口をつぐんだ。)

``Raise your hand if you're familiar with the Libor rate,'' he said to two dozen reporters. Only one did, drawing nervous chuckles.
(「ライボーに詳しい人は手を挙げてみて」と彼は24人ほどの記者に言った。挙手したのはただ一人で、神経質に含み笑いをした。)


 ジャーナリストたちもわかっていない。
 オリジナルはホワイトハウスの”Press Briefing by Tony Fratto ”(参照)だ。

Yes, Peter.
(ピーターさん、ご質問どうぞ)

Q You talk a lot about the issue of how to explain it to make sure people really understand the consequences and the nature of the plan.
(本案の帰結と本質につい人々に理解させるための説明について、あなたは多くを語っています。)
How much do you think this has been an issue of explaining and selling and convincing, as opposed just the substance of it, that maybe people do understand it and they just don't like it?
(人々は理解したのか、それを単に嫌ったのか、その要点が反対されたことで、事態についてどのくらい、説明、推薦、説得といった問題があったのでしょうか?)

MR. FRATTO: Well, I don't know. I'm not -- I don't think I'm going to do analysis on -- I don't think I can do analysis on that.
(フラット氏:あー、私はわらないです。調べてみようとも思っていません。というか調べることが可能かもわかりません。
Look, it is a very, very complicated issue. You know, I could tell you something -- something we pay attention to here, in terms of how the markets are faring.
(いいですか。これはとてもとても複雑な問題なのです。ご存じのとおり、市場の現況について私は申し上げること、注視すべきことがここにはあります。)
You hear us talk about credit markets, right? Well, something we look at is the Libor rate.
(みなさんは私たちが信用市場について語ったことを聞いてますね。いいですよね? ええと、わたしたちが見ているのはライボー率です。)
Well, can anyone -- raise your hand if you're familiar with the Libor rate.
(あー、ご出席のかたで、ライボーに詳しい人は手を挙げてみて)


photo

 と、実質的な説明に入ろうとして、ふとフラット報道官は、記者たちがライボーのことを知っているかきいてみたわけだ。知っている人はほとんどいなかった。


The London Interbank -- Bloomberg would know. All right, the London Interbank Overnight Rate.* It's banks lending to banks. That is a critical number.
(ロンドンインターバング、ブルームバーグは知っているでしょう。つまり、ロンドン銀行間出し手金利ですよ。銀行間貸し出しです。これが危機的な数値になった。
Well, it reached -- that spread reached an all-time high last night.
(あー、これが昨晩ずっと跳ね上がりぱなしになった。)

photo
LIBOR


Okay? I mean, that is our communications challenge, is to explain why the Libor rate is at all relevant to an American's ability to get an auto loan, or a small business' ability to maintain their payroll account at a financial institution.
(いいですか。私がいいたいのは、これが私たちに課せられたコミュニケーション上の挑戦です。なぜライボー率が、経済機構上、アメリカ人の自動車ローンや小企業の雇用維持に関係するのかを説明することなのです。)
There are a lot of steps between the Libor rate and the homes of Americans. So we obviously have a challenge.
(ライボー率からアメリカ人家庭までには多くの段階があります。だから、私たちにとっては明白に挑戦なのです。)

 問題は、ライボーをどう米国民に説明するかということ。ジャーナリストたちですらわかっていないのに。
 ライボーについて差し迫る問題としては、解決されたというわけでもないだろうし、その後のニュースでも、ライボーという言葉は出ることもあり出ないこともあるが、今朝のNHKの経済羅針盤でも銀行間直接取引については説明されていたし、ライボーのグラフも掲載されていた。
 今後こうした危機が世界に及ぶのかわからないが、基本的な金融の仕組みについて、この関連でいえば金利がどう決まるかについては、10代、20代で知っておくべきなのだろう。こういうのを学ぶのによさげな参考書ってあるでしょうかね。

追記
 韓リフ先生からお勧めの本のご紹介をいただきました。ありがとう。
 ⇒飯田教養三部作がおススメ : 2008-10-06 - Economics Lovers Live

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コメント

LIBORやTIBORは金融の仕事をしてない人には、
無縁の言葉かもしれませんね。

自分の場合は、新人のときの業務研修のときに
習った気がします。

投稿: ひがやすを | 2008.10.05 18:29

 いい歳こいて経済無知な私ですが、

>(ロンドンインターバング、ブルームバーグは知っているでしょう。つまり、ロンドン銀行間貸し出し手金利ですよ。銀行間貸し出しです。これが危機的な数値になった。

↑ここから推察するに、ライボー値が高い→銀行が低利で融資してくれなくなる→どこへ逝ってもカネカネカネ、で行く末信用の崩壊ってことで宜しいんですかね?

投稿: 野ぐそ | 2008.10.05 20:30

 あー、あとアレですか。銀行の貸し剥がし増・企業収益の悪化・給与水準の低落化と物価高・中小企業の倒産増…あたりが予見されますから、庶民生活は確実に圧迫されますね。それはまた危険ですね。

 LIBORよく分かりませんけど、今見るところの7%水準が何ヶ月くらい続いたら地獄を見るんですかね? あと数値の上昇率が素人目にも異常なんですけど、これって将来的に10%超えとか有り得るんですかね? 有り得るとするなら、銀行業務と街金の区別が付かなくなってしまう可能性も無きにしも非ずな按配ですけど、そーなったら世界経済は大混乱ですね。

 これじゃあ貯蓄額3000万くらいあっても全然足りませんね。1億持って無いと話になんねーって感じでプチ富裕層が軒並み絶望ですかね? 貯蓄額なんか無いよーって言ってる層はもっと悲惨かもしれませんね。父さんの会社が倒産しちゃった、とか洒落にならなくなりますね。ジャパネット高田さんみたいに金利手数料無料! とか謳ってるところは大変ですね。まぁ、今まで十分儲けてるだろうから凌げばいいやくらいの勢いかもしれませんけど。

 LIBOR値ってどのへんが適正なんだかよく分かりませんけど、普通に2~3%くらいで落ち着いてくれれば満足ですね。7%で安定なんかされちゃった日にゃあ、今まで?5~7%程度で済んでたところの金利が10%とか15%とか逝っちゃうってことでしょ?

 それは危険ですね。

投稿: 野ぐそ | 2008.10.05 20:50

LIBORの金利と、実際の銀行間の貸し借りの関係が良くわからなかったりします。

欧米銀行間の貸し借り自体がほぼ出来なくなっているように伝え聞いたりしているのですが(だから各国中央銀行が総出でドル資金供給をしているのでしょうが)、それだと金利の値として何故でているか、今の値って意味あるの?って思っています。

投稿: けむ | 2008.10.05 21:35

http://www.amazon.co.jp/dp/4532132290
金融の本はこれ一冊しか読んだことがありません.

投稿: U-tan | 2008.10.05 23:50

金利については、「○○ってだけでは誰もお金を貸しちゃくれませんよ?担保ある?○○だろ?アンタ」で把握している大雑把な私…

投稿: lemoon | 2008.10.06 01:17

 LIBORって別に絶対的な数値じゃなくて、例えばミシュランみたいな格付け値のよーなもんでしょ? だったら別に今だって「大口預金者には特別金利」とか「企業側の発言力が強ければ銀行側が超低利で頭下げて借りていただく」とかまかり通ってるんだし(だから結果的に泣くのは小口預金者w)、そんなに気にするほどのもんでもないような。

 あと昨晩『サキヨミ』(フジTV系列)観てたら「サブプライムローン崩壊で日本は物価安に?」なんて言ってたけど、ホントかよ? って感じなんですが。うそ臭いんですが。迂闊な値下げなんかやったらどこぞのマックみたいに経営不振に陥るでしょが。値下げがあったとしても客引き目当ての短期間限定でしょ。

 今までの日本がやってきて今もやってる手法から言えば「限界ギリギリ(余裕で突破しててもギリギリって言い張る)まで従業員イジメて原価率下げて表面的には価格変動しないようにして」「販路拡大?薄利多売路線狙うんだけど結局駄目で」「原材料費の高騰とかで止むを得ない理由がありそうなとき物価高宣言して」「一旦上げた物価は、もう下げない」なんじゃねーかと思うんですが。どこだって、そーだろ。

 あとまあ、短絡的に考えて「数捌けないと分かってて」「敢えて値段下げたら利益減るだろ馬鹿」「ノルマ分だけはどーやったって確保しないと赤字で倒産に決まってんだから」「数捌けないと分かってる以上は値上げするに決まってんじゃねーか」「値上げして利益が増えるんだったらその分商品の高品質化やハイセンス化を追求すれば顧客に対する還元になるだろーが」「高品質とかハイセンスとか、そーゆー売りがあったら多少値段が高くても馬鹿は絶対買うから心配ねーよ」「どーしても売れなきゃボッたくってさっさと逃げればいーんだよ」…と。
 逝くトコ逝ったらそんな店ばっかやん? って感じなんですが。どことは言いませんが。

 絵とか壷とか美術品とか。健康関係や呪術系も多いよね。スピリチュアルとか金星人とか血液型診断とか。今なんて本屋コンビニ寄ったら細木和子大先生&その他大勢が物の見事に地均ししてらっしゃるから、行く末大流行なんじゃないかな?

 馬鹿は煽られて不安がってるときに商品提供されたら値段高くても問題視しないから。ジャンジャン買うから。鰯の頭も信心なんだから、そのうちホントに鰯の頭掴まされても涙流して喜ぶぞ。先手を与るのはヤバイ筋の人なんだろうけど、そのうち大企業も追随すると思うんだよね。値下げ? ハァ? って感じ。
 LIBOR何それ? でも十分やってけると思うんだよなー。何だかんだで。

投稿: 野ぐそ | 2008.10.06 11:27

Liborの"o"はovernightではなくoffered。為念。

投稿: | 2008.10.06 12:29

アメリカ人の平均値は低い
日本語は漢字のおかげで、練られた訳語があれば簡便辞書が頭に入っているのと同程度に文章を理解できる。
高卒の私でさえライボーが分かるのは漢字のおかげ。

飯田氏が金融に関して良い本を出すのは、次でしょう。
会計の経済学に関心を持っているそうだから期待はできる。

投稿: PK | 2008.10.06 12:48

失礼します。

that spread reached an all-time high last night.

「昨晩ずっと跳ね上がりぱなしになった」

ではなく

「昨夜、史上最高の水準に達した」

ということだと思います。

投稿: tochica | 2008.10.07 02:27

抽象的な数字ばかり一人歩きしている感があります。

経済がひどく発達したから、リアルよりもバーチャルのほうが重要になったということなのでしょうが。

数字というのは、具体的現実をものすごく捨象してしまうんです。

その数字がどういう現実と連関があるのかも表示することが大切かと思われます。

そのための飯田教養三部作?

投稿: デリバティブ? | 2008.10.07 08:49

私も「共産党宣言」は通読できたのですけれど、「経済学批判」で、書き出し近くから、「労働時間が富を産む」みたいな話をされて、マル経に挫折しました。スーパーモデルやM&A専門国際弁護士の1時間の労働と、ファーストフードショップのアルバイトでの1時間の労働では、労働に対する対価が違いすぎるという素朴な経済感覚からマル経には深入りしなくなりました。

そして、「共産党宣言」でも、経済のパイ全体を大きくする話より、経済格差により生ずるプロレタリアートのブルジョアに対する嫉妬心を問題にするあたり、カール・マルクスという人物は狭量な人間性の持ち主だなと思いました。

カール・マルクスも含めて、ジェレミー・ベンサム以来、理性主義のリベラルというのは、数学に基づく予測により、未来を完全無謬に予言できるという信仰を持っていたそうですが、わたしは、賢首大師らの華厳思想のように、ありとあらゆることがありとあらゆることとなんらか関係性を持っている、それは、空間的には宇宙すべてについてそうであり、時間的にははるかな過去もはるかな未来も現在となんらかの相互依存関係にあるという世界観のほうが健全なものの考え方だろうと思っています。

賢首大師らの華厳思想については、一時売れっ子だった素粒子物理学者のフリッチョフ・カプラもずいぶん気にしていたみたいです。今となっては、カプラの「タオ自然学」も陳腐化していて流行からはるか外れておりますが。

投稿: マル経についての挫折 | 2008.10.07 14:48

素人考えながら、次のような理解でよろしいのでしょうか?

1.ロンドン銀行間短期貸出金利が跳ね上がっている、大変だ
2.貸し出し借り入れ成立件数が劇的に少なくなっている、大変だ、大変だ
3.これって流動性の罠?大(ry

要は普段より恐ろしく少ない約定成立で金利らしきものが成立しているように見えるだけで、現実には市場そのものが崩壊直前ってことですか?

投稿: winter_mute | 2008.10.07 22:10

>経済格差により生ずるプロレタリアートのブルジョアに対する嫉妬心を問題にするあたり、カール・マルクスという人物は狭量な人間性の持ち主だなと思いました。

 共産主義に理解は無いけど、むしろこーゆートコこそ「人間くさい」なんじゃないのかと思いますね。404の中の小飼弾さんなんかも先日告白してましたけど、ご自身含め社会的に劣位だった人(貧困層や嘗て非差別待遇だった人?)が、今の社会じゃ伸し上がってたりするわけで。それもまた人間社会の一面なんだから、着目するis狭量な人間性ってのも、どーかと思うんですが。
 あと、私なんかフツーに「やくざものが偉そうする社会は碌なモンじゃない」と広言して憚りませんけど、それって狭量な人間性なんですよね? あっそう、って感じですが。

 神の存在を(あえて?)規定せず人間中心に世の中見た場合、嫉妬心が社会基盤のベースになる(若しくは)一翼を担う、という考え方に至るのは普通だと思うんですけど。
 そこで、人間の存在にダメ元でいいから幾許かでも可能性を見出す精神が無い人が神頼みをする、と私は自己規定するんで。神(神性)をベースに人間を見る人はその時点で生の人間に対して狭量以外の何者でもないと思うんですが禅マインド。どーすかね?

 日蓮とか華厳とか、一向宗もそーだけど(諸外国で言えば一神教)そのへん嵌まる人ってのは、そーゆー部分に於いて先ず人を見下す傾向があるから、商売やってもメディアの大権を握っても、どんだけ偉くなってもいずれ大衆から見放されるんだと思いますよ。理想が高邁なほど、ある程度まで強烈に伸びる反面、限界来るのが早いってことです。そのように仕向くのも、また人間社会ってヤツでしょうね。

 あとね。華厳ってやくざ&貧乏人がドはまりする確率ヒジョーに高いから(だから創価学会の構成員は貧乏人とやくざが多いでしょ)、だからそこまででもないフツーの庶民から嫌われるんですよ。そこんとこから、どーなのよ? みたいな。一般人?は、別に肉をそこまで食わんでも生きていけるですよ。まったく食わんわけでなく、たまに食ったりする程度で。一般社会ってのは、その程度に「殺」を遠ざけるもんです。初手から「殺」ありきでないと生業立ちません的な立場の人とは根本が逆なわけですから、「華厳ってやくざ&貧乏人がドはまりする確率ヒジョーに高いから嫌われる」に行き着くのは、それはそれで理のある在り方だと思うんですけどね。

 どっちがどうってわけでもないですけど、ある程度大所から見るに、世界の趨勢にある程度合わせていかなければならない局面では華厳的な考え方にも一理あるので「伸びていただく分には構わない」けれど、ある程度停滞期に入った局面では華厳的な考えはむしろ邪魔になるから適宜排除と。嘗て織田信長が日本社会から排除されたのも、そういう社会通念?あってのことかと思います。

投稿: 野ぐそ | 2008.10.08 13:34

え~?この記事まじっすか?

と思いつつ、私の知る普通のアメリカ人たちもこの手の経済指標に興味なさ杉。しかし、売上税なんかについての情報はやたら詳しかったりして、やっぱ身近な生活世界の現象でしか「経済」は捉えられんよなぁ、と。
ところで、LIBORやTIBORなんかの指標が日本のサラリーマンにも割と知られるようになったのはつい最近のような。つい5年くらい前はまだ公定歩合がどうした、とかいう物言いが結構通用してましたけど、無担保コール翌日物の誘導金利とか未だに、はぁ?ですもんね。

投稿: かしわ | 2008.10.08 14:43

「野ぐそ」さん、おそらく、法華と華厳を勘違いしてらっしゃるのでは?

日蓮様の信者さんたちで、突っ走るのが好きな人たちが信仰しているのは法華のほうで、華厳ではありません。

華厳は、題目唱えると救われる教えではなくて、すごく複雑で、体系性のあるアカデミックなものの考え方です。そんなわけで、流行した後、廃れてしまうと、回復するのがひどく難しいんです。

法華だって、もともとはものすごく理知的なものだったのだけれど、脱構築されて、それから題目の信仰になったんです。

投稿: 勘違いでは? | 2008.10.10 08:48

実務(金融だけではありません。普通の会社で経理などやってる人も)をある程度やっている人はライボーやタイボーについては意味も水準も感覚的にわかると思います。ただ、そこから離れるとぐっと認知度が下がると思います。

すこし違和感を感じましたのでコメントします。

投稿: メーカー勤務28歳 | 2008.10.14 02:15

PKさんが漢字の効用を話題にしてくださったので、語源の話をさせてください。

ヨーロッパでも、全人口の1割程度は、ラテン語の知識を持っていて、ラテン語の単語が多くのヨーロッパ言語の語源だから、ヨーロッパの少数の上流階級は、頭の中に簡便辞書を持っているようなものです。アメリカでも、優れた法律家はラテン語の知識がしっかりしているから、彼らはヨーロッパの上流階級みたいなもの。

アメリカでは、普通の知識人は、ラテン語などほとんど知らないはずだから、高学歴の学位取得者でも、オールハングルで抽象的な知識を獲得した韓国人みたいなもの。もちろん、ヨーロッパの普通の人たちは、ラテン語にはほとんど縁がない。

そんなわけで、英語の簡便辞書を頭に入れるためのラテン語教材の紹介。

山中元編著「ラテン語-日本語-派生英語辞典」(国際語学社)。ラテン語の単語の知識をある程度ためておくと、そこから派生した、英語、フランス語、スペイン語などの単語の知識を推測する助けになります。

外国語に強くなるためには、まず母国語の力から。そこで、

白川静著「常用字解」(平凡社)、白川静 津崎幸博共著「人名字解」(平凡社)。漢字の字源を知っておくことは、日本語を知る上で損はありません。
そして、白川静著「字訓」(平凡社)。日本語(大和言葉)の語源の書物。漢字と英単語の意味を深く洞察するためにも、大和言葉の語源を知ることは有益です。

もっと高度の知識を得たい人に勧めたいのは、
松下正幸著「医語関連ローマ字化ギリシャ語集」(榮光堂)。
ギリシャ語を語源とする言葉は知識の抽象度が高く、しかも、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、(もちろんラテン語)共通であるものが極めて多いので、これも非常に有益です。

さらに、インド・イラニアンの言語にも挑戦したかったら、
山中元編著「サンスクリット語-日本語単語集」(国際語学社)。サンスクリット語から、現代インドの多くの言語が派生しているので、現代インドの言語の学習にもサンスクリット語の知識は有益らしいです。

以上、これからの時代を泳ぎきるために有益と思われる知識に関するツールを紹介させていただきました。もちろん私は以上のツールを使いこなせてなどいません。

投稿: 漢字の効用 | 2008.10.22 15:38

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