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2008.06.14

米国大統領選に一番関心もっているのは日本人

 アイルランドによるリスボン条約否決とか隣国蝋燭集会とか、それなりに重要なニュースなのかもしれないが今一つ書く気がしない。そんなものじゃないかなくらいだろうか。どうにもならないよ、といった感じか。
 韓国の中央日報が日本の現状を評して”<取材日記>争いながらもやることはやる日本の国会”(参照)とあったが、日本人にしてみると、さっさと政界再編しないかな、うんざり、といったところだ。
 こんなときは浮世離れした本の感想でも書くかなと思うし、別段ブログなんて書くまでもないじゃないか、どうせ……いや、そのあたりで、なんかちょっと頑張るかなという気分がする。するからブログやってんだろうけど。じゃ、ネタでも。
 その前に、東北の地震で被害に遭われたかたに、謹んでお見舞い申しげます。
 現代日本人が自虐的に笑えるネタといったら、3月から4月にかけて各国約2万4700人対象に行われたピュー・リサーチ・センターの調査だろう。共同記事”日本人の関心“世界一” 米大統領選、本国も超える”(参照)より。


米世論調査機関「ピュー・リサーチ・センター」が世界24カ国で行った調査で、米大統領選に最も高い関心を持っているのは日本との結果が出たことが13日までに明らかになった。本国の米国よりも高かったのは日本だけで、米国人の調査担当者も「なぜだろう」と驚いている。

 いや、ほんと、「なぜだろう」。その文字を分裂君ブログみたいにフォントに色つけて拡大したい誘惑にも駆られるけど、そこまでして理解させるっていう話でもないか。
 産経記事”日本人、米国人よりも米大統領選に関心あり 国際世論調査”(参照)はもう少し詳しい。

それによると、83%の日本人が「大統領選にかなり関心を持っている」と答え、米国人の80%よりも多かった。日米に続くのがドイツ56%、豪州52%で、日本の関心の高さが突出している。

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 米国人の調査担当者に言われるまでもなく、この「なぜだろう」は日本のジャーナリズムについても言えると思う。なぜ日本のジャーナリズムは米国大統領選挙をこんなに報道するんだろうか。
 私は15年くらい前だったか、同僚に米国大統領選挙が大好きな人がいて、いろいろ聞かされてうんざりした記憶がある。というのはそのころ日本ではこんなに米国大統領選挙なんて話題にもなっていなかった。
 端的に言えばバブル崩壊以降、日本はマジ米国の一部になったんじゃないだろうか。とかいうと、親米思想とか言われるかもしれないけど。

 大統領候補のなかでは、民主党のバラク・オバマ上院議員への信頼度が欧州で高く、フランスで84%、ドイツで82%だった。日本でも77%と高かった。米国では59%。共和党の大統領候補に内定したジョン・マケイン上院議員への信頼度は米国の60%が最も高く、日本では40%だった。

 日本が寄せる米国への関心が親米的なら、もう少しマケインへの信頼度が高いのではないかな。なんとなく反米=反ブッシュ=オバマ支持みたいな浮かれ気分に日本も載せられているだけじゃんじゃないか、印象過ぎないのだけどね。ごりっと考えるなら、民主党のように保護貿易主義をガナリ立てることのない、共和党のマケインのほうが日本の国益にかなうのではないかな。
 調査のネタを孫引きで続ける。

 一方、8月の北京五輪を控えた中国に関する質問では、好感度が欧州を中心に下がり、特にフランスでは前年の47%から28%に下がった。チベット騒乱への中国の強権的な対応やパリでの聖火リレーの混乱と、調査時期が重なったことが要因とみられる。
 中国に対する好感度が最も低かったのが日本で14%だった。02年には55%だったが、日本国民の中国への好感度は大幅に下がっていることになる。

 これはへえと思った。へえというのは、親中度が4年のうちに55%から14%に落ちるって、それはないんじゃないの。いや、フランスでも一年で20%落ちるから不思議ではないか。中国工作員もいろいろ日本でご活躍だと思われるけど、もう少しがんばれよというか、本当に親中になる日本人の選抜を変えてみたほうがいんじゃないのか。国内報道されていないオリジナルデータを見ると日本人の嫌中度の突出は、これは、ちょっとどうかと思うぞ。

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 この話題、韓国から見るとどうか。東亜日報”韓国民70%「米国に好感」 調査24ヵ国で最も友好的 ”(参照)より。


英国、フランス、中国、日本、エジプト、メキシコなど世界24ヵ国の中で韓国国民が米国に対し最も友好的な態度を持っているという世論調査結果が出た。

 もっと昨今の韓国状況、例えば”「反政府闘争に変質したろうそく集会が残念」…ネチズンの声”(参照)読むと、親米なのかな韓国はというか、考えさせられる。
 親米ということでは。

今回の調査で、米国に対する好感度は、韓国に続いてポーランド(68%)、インド(66%)、タンザニア(65%)、ナイジェリア(64%)の順で高かったし、一番低い国家はトルコ(12%)だった。

 そりゃそうでしょという顔ぶれのようでいながら、トルコの低さはちょっと驚く。
 さて、ネタ元記事は、”Global Economic Gloom -- China and India Notable Exceptions”(参照)。さらに詳細は”Pew Global Attitudes Project: Overview: Global Economic Gloom - China and India Notable Exceptions”(参照)からPDF形式でダウンロードできる。さすがにオリジナルは味わい深い。
 先に韓国民70%は「米国に好感」とあるけど、この比率はこの一年で12%アップしている。日本のほうがどうかというと、昨年は61%で今年は50%。落ちている。でもこの水準は英国と同じくらいなので、ある意味、日本は対米的には成熟しているともいえるのかもしれない。
 してみると、大統領選挙への日本の関心も成熟度の一環なのかもしれない。また、日本からのマケイン評価は低そうにも思えたが、これは各国なみ。
 米国の世界経済への影響をどう見るかだが、日本は欧州とあまり変わらない。そんなものかと見ていくと、トルコも日本と似ている。トルコって何考えているんだろうか?

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コメント

 アメリカ国民にとってみれば、アメリカ大統領はアメリカの国益を考えるのが当たり前なので、逆に関心がわかないでしょう。逆にアメリカの同盟国(日独豪)にとってみれば、大統領によって、捨て駒になるのか成り駒になるのか、大きく影響されるので関心は高くなるでしょう。
 中国にとってみれば、そろそろ日本を懐柔するよりも挑発する時期に来たのでは?日本はよく自暴自棄になって暴走しますからね。日本を暴走させた国が次の覇権国になるようなものです。

投稿: タカダ | 2008.06.14 17:26

「オバマ氏を小浜市が応援」っていうアホニュースの記憶だけで、関心あると答えた人が6割くらいいそうだがw

投稿: | 2008.06.14 19:54

finalventさん、こんばんは、

先日、「被占領認識」という言葉を教えていただきました。

http://tinyurl.com/5b2lev

一方、「日本は中国の一省になってもいいと思うんですよね」という発言が某所であったと聞いてはてなダイアリーに書いたのですが、案外中国に併合されるということ自体に対する反感がはてな界隈で感じられず、喜んでいいのか悲しんでいいのか、思いが半ばしております。

結構、日本って米国と中国の間でゆれうごく国をこの半世紀は演じてきたような気がします。

投稿: ひでき | 2008.06.14 21:25

日本の米大統領選への関心は、まさに嫌中度の高さとコインの裏表では? 中国への警戒と、米中関係の今後への不安。

投稿: ■□ Neon / himorogi □■ | 2008.06.15 00:08

 日本人の大部分が嫌中だってことは数年前までは「公然の秘密」みたいなものだったけど、現在の84%っていう数字じゃ、もう秘密でも何でも無いですね。
 中国とか韓国では「日本の右傾化」ってことが毎度叫ばれているようですが、割と妥当な意見かも。

投稿: まろやか | 2008.06.15 08:57

「ごりっと考える」の意味が分かりませんでした。

投稿: ごり | 2008.06.15 10:48

関心は黒人候補者と女性候補者でしょ。日本では考えられないので、私としては民主主義に対する憧憬っぽい感情もあります。お恥ずかしい限りですが。

投稿: ug35 | 2008.06.16 17:00

 はじめまして。

 ごりさんも書かれていますが、やっぱり直接選べる、と言う事に、あこがれがあります。

 又、逆に、今の日本の政治に、いいかげんうんざりしている、と言う事の表れかもしれません。

投稿: Jamira | 2008.06.17 13:21

 ごりごりっと考えたら分かるかも。

投稿: 野ぐそ | 2008.06.17 20:49

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